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2018年5月20日日曜日

西宮・芦屋で「憲法カフェ」

民青同盟と共産党が共催


民主青年同盟西宮芦屋地区委員会の地域班「しろごはん」は、日本共産党地区委員会青年学生部との共催で五月十二日、「憲法カフェ―憲法と私の暮らしって関係あるの?」を行いました。
民青を知らせ、増やしていくために各地でおこなわれている「つどい」を、地区でも気軽にやってみようと、二月の民青と党の懇談会で決定。四月には西宮市長選挙や市議補欠選挙がありましたが、チラシ作成(民青が原案を担当)や当日の運営、お誘いの手分けなどを三回の打ち合わせで話し合い、進めました。また、ビラ作成などの費用は、党会議でつどいの取り組みを、班員が報告し募金を訴えて、たくさん集まりました。
当日は、チラシを見て八名の方が足を運んでくださり、総勢十六人でお茶とお菓子を囲み、賑やかで和やかな「つどい」となりました。
全員の自己紹介の後、「憲法について勉強したい」という参加者の声に応える形で、アドバイザーの明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫の田崎俊彦弁護士が、「立憲主義とは」「日本国憲法の三原則」などの話をしました(写真上)。
参加者から、サービス残業が当たり前になっている職場での悩みや、きびしい校則、生活保護バッシングなど、基本的人権が尊重されていない実態が次々と出され、話し合いました。また、改憲論争で常に注目の的となる憲法九条について、専門家の認識を知りたくて参加したという青年から、「自衛隊違憲論争」について質問がだされ、このことでも大いに議論になりました。
「憲法が私たちの暮らしにつながっていることを周りの人たちにも伝え、憲法の大切さを認識する必要がある」「国民の自衛手段として、憲法を知る必要性を感じるとともに、本来憲法を守らなければならない人たち(権力者)こそが、憲法を学んでほしい」などの感想が出されました。
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民青同盟員の拡大にはつながらなかったものの、民青と党地区委員会は今後も定期的に懇談を持ち、「つどい」を継続して開催することを確認しました。
―野口あけみ(西宮市議)

(兵庫民報2015年5月20日付)

3千万署名22万筆に到達:安倍政権退陣へさらなる飛躍を

――憲法共同センターが拡大団体地域代表者会議

五月九日、憲法改悪ストップ兵庫県共同センターは拡大団体地域代表者会議を開催し、「〝改憲発議させない〟三千万署名成功へ、さらに積極的に持続推進しよう」と確認しました。
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会議には十一団体と六行政区センターの代表が出席。はじめに津川知久代表は「全国統一署名の目標をやりきり〝アベ九条改憲断念〟まで追い詰めよう」と題し、まず五・三憲法集会に九千人もの参加が示した「市民と野党の共闘」前進の姿を確認しました。 次いで国会情勢の分析を行い〝内憂外患・八方ふさがりの安倍首相〟や自民党・日本会議の焦りを説明、三千万署名数・千三百五十万の数倍を上回る対話数が世論を大きく変え、改憲派を追い詰めている姿に確信を持とうと強調しました。

地域で大きく広がる

事務局から「署名簿に記載されている二〇一八年五月末第三次集約に全力をあげるととともに、改憲発議を断念させ安倍政権を退陣に追い込むため、さらに運動を継続させる提起」を行いました。
この提起の理由として全国で千三百五十万筆に到達したことと兵庫県の現状がリアルに報告されました。
兵庫県では、五月八日現在二十二万二千筆に到達。各団体の自主目標に対し兵庫民医連は三二%、新婦人県本部が三一%の到達、同地域センター自主目標に対し須磨区が一位で三八%、垂水区三六%、兵庫区三四%、尼崎市三三%と続いています。
とくに四月以降、運動の規模は地域で大きくなっています。
尼崎市の東園田・立花、明石市の大久保・西明石・朝霧などで「九条の会」がさらに地域住民の賛同と参加を広げ「市民アクション」に発展しています。
また各地域センターも、地域内のお寺や教会への訪問対話、高校や大学前での対話活動、さらに時間的にも数十人ずつ数時間のロングラン宣伝の敢行など、知恵と工夫も結集し、発展しています。

人口比では遅れ

しかし五月四日の新聞報道によると愛知県が五十一万筆(人口七百五十三万)、北海道は五十九万筆(人口五百三十二万)に到達しているのに比べ、人口五百五十万の兵庫県での取り組みが遅れていることも率直にとらえ、さらなる前進が必要だと強調されました。
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これら報告をもとに参加者全員から発言がありました。
会員一人十筆・目標七万五千の新婦人県本部は一日も早くまず五割を突破させるため奮闘している県下の活動を紹介、ターミナルも無い郡部の支部が、人の集まる場所を探して道の駅やガソリンスタンド前を借り、署名で成果をあげていると発言しました。
兵商連は各民商が独自に目標を掲げて挑戦、兵庫民商では会員外の業者訪問もやって広げています。
生活と健康を守る会も生存権裁判、二十五条署名と三千万署名を結合し各支部で増やしています。
東灘区は「共同センター・市民アクション・民医連などを軸に行動五万目標にどう接近するか、そして六月以降の行動を決めたい」と発言。
長田区は「四月九日共同行動決起の以降から常に諸野党関係の方々ともスタンディング出来るようになった」、灘区は「水道筋商店街の全店・全戸に四月二十七日の事前ビラと署名簿を届けた上でパレードを成功させた」。
須磨区は「板宿商店街から妙法寺公園のパレードを何回か成功させた。全戸訪問も留守が多いので〝三人署名ハガキ〟を大量につくろうと計画している」と紹介しました。
西区は「全団体と九条の会、そして共産党の各地の後援会が手をつないで一日三時間のロングラン宣伝を行う。ある党後援会はハガキ署名を全戸に配布、六カ所の公開ポストを知らせたら署名が多く返ってきている」。
兵庫区の平野・荒田署名の会は「須磨区ニュースに学んで町内の方々の戦争体験を詳しく書いたニュースを作成、いまコツコツ集めてくれる方々が増えている」
―など豊かな活動を報告しました。
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津川代表は、「皆さんの生き生きとした活動の広がりに感動した。特に地域センターでは諸団体結集会議の回数も増やし、実体験を交流し語りあい共有する姿は今後の兵庫県各地の運動強化へ大きな財産になると思う。わが構成団体の活動をもっと強化し、幅広く保守系の皆さんとも提携し、しっかりと共同を広げるためにも三千万署名の成功に全力を尽くそう」とまとめました。

(兵庫民報2015年5月20日付)

「行きたい!行きます!」志位演説会(5月26日)に期待


日本共産党兵庫県委員会は、五月二十六日(土)午後二時から神戸文化ホールで演説会を開催します。
一人でも多くの人に志位和夫委員長の話を聞いて欲しいと、団体への案内、街頭での宣伝を強めています。
村上亮三県書記長と金田峰生国会議員団兵庫事務所長が医師会や弁護士会、連合系労組の事務所も訪ね案内状を手渡しながら主旨を話すと、「役員が何人か行くと言っていました」「役員会で宣伝しますよ」など、嬉しい対応がありました。また、あわせて要求・課題についての情報交換や情勢について懇談になることも。
街頭宣伝でも志位委員長の顔写真が載った大きなプラスターを使って案内していると、「えっ。志位さんが来るのか。聞きに行きたい」「二十六日ですね。行きますよ」などの声が掛かっています。
モリ・カケ問題をはじめ、安倍政権への不信と怒りが強まる中、「共産党の考えをもう少し詳しく知りたい」「どんな政権をめざしているのか教えて欲しい」など、期待と関心が高まっています。

(兵庫民報2015年5月20日付)

借上住宅裁判:地裁・高裁あいつぎ和解を提案

神戸市と西宮市がURとの契約期限を理由に借り上げ復興市営住宅の入居者に明け渡しを迫り、継続入居を求める被災者を訴えた裁判で、裁判所があいついで和解を提案。入居者と借上弁護団は、「継続入居を前提」に和解協議に応じる意向を表明しており、神戸市と西宮市の態度が問われています。
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シティハイツ西宮北口入居者を西宮市が訴えた裁判では、四月の西宮市長選後初めての弁論が五月九日、神戸地裁尼崎支部で行われました。
この裁判では昨年、和解協議が打ち切られていましたが、この日、河田充規裁判長が和解協議を再提案しました。

神戸市・西宮市への働きかけを強化:借り上げ住宅継続入居へ弁護団・支援者

四月十五日に西宮市長に就任した石井登志郎氏は、市長選に向け借上弁護団やひょうご借り上げ住宅協議会が行ったアンケートに対し、「しかるべき立場に立った際、西宮市がこれまでしてきた主張や背景をしっかり咀嚼し」などとも述べていますが、「裁判の取り下げを視野に対応することを基本と考える」「継続入居を認めていく方向で考えるべき」「被災入居者の居室のみを借りる『戸別借り』の手法など……のご意見もお聞きした上で、諸課題の精査を行い、前向きに対処していきたい」と答えていました。
五月九日の裁判で市側代理人は「持ち帰って検討する」と答えていました。
これに対し、借上弁護団は石井市長あてに「継続入居による早期解決を求めます」とのFaxを送り、六月議会へ向け五月中に要請・激励を強めようと提起しています。詳しくは同弁護団☎078・382・0121(神戸あじさい法律事務所)へ。
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神戸市兵庫区のキャナルタウン・ウエストのNさんを神戸市が訴えた裁判の控訴審の第二回弁論が五月十四日、大阪高裁で行われました。
山田陽三裁判長は、入居者・神戸市、双方にすれ違いはあるものの主張は尽くされたとして借上弁護団が求めた証人調べなどを認めず、結審を宣言しました。しかし、「判決によらない解決があり得るかどうか双方から意見を聞きたい」と和解協議を提案し、弁論後、三者で短時間の話し合いが行われました。
その後の報告集会で、借上弁護団の佐伯雄三団長は、弁護団としては「継続入居を前提」に協議に応じることを表明したが、神戸市側は話し合いの余地はないとの頑なな態度を示したこと、七月に再度、協議を行うことになったことを報告しました。
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同弁護団は、五月二十三日(水)に「被災者追い出し反対キャラバン」を神戸市役所前(十時)、西宮市役所前(十一時)で行い、継続入居による借り上げ復興住宅問題の早期解決を訴えます。
また、五月二十六日(土)には日本住居福祉学会との共催でシンポジウムを開催し、裁判の論点を確認しながら、被災者の救済と「居住の権利」を求める取り組みについて討論します。

借上復興住宅弁護団&日本居住福祉学会シンポジウム:「被災者追い出し裁判」を考える

5月26日(土)14時~16時、TKP神戸三宮カンファレンスセンター(中央区御幸通6丁目)/「借上復興住宅の実態」市川英恵&借り上げ復興住宅入居者、「これまでの各事件の経緯」吉田維一(弁護団事務局長)、「民法(借地借家法)からの考察」吉田邦彦(学会理事・北海道大学教授)、「公営住宅法からの考察」水野吉章(学会会員・関西大学准教授)/参加費無料/問い合わせ☎078‐382‐0121(弁護団)


(兵庫民報2015年5月20日付)

第62回兵庫県母親大会in明石:雨をついて760人参加

貧困や孤立生まない社会への思い共有


第六十二回兵庫県母親大会を五月十三日、明石市で行いました。
予報に反して朝からの雨、出足が危ぶまれましたが、明石市民会館と勤労福祉会館は開会前から傘の列が続き、いすの足りない分科会もでる状況でした。
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健康、平和、教育、幼い子ども、憲法カフェ、女性、医療の七つの分科会では、助言者の提起に促されて、様々な経験や意見が交流されました。「作って遊ぼう」の分科会では、子どもも大人も、「風をつかまえる」をテーマにした実験やおもちゃ作りを楽しみました。講座「介護保険の落とし穴」は、切実な問題だけに熱心にメモをとる姿が見られました。
明石城、明石公園・人丸神社、魚の棚の三つの見学分科会も、傘を差して出発。それぞれの歴史を学び、今の姿を楽しみました。
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午後の全体会は、神戸医療生協のメンバーによるよさこいソーランの元気な踊りで幕が開きました。
運動交流では、尼崎市が今年度から行う小学一年生からの学力テスト「あまっこステップアップ調査事業」の問題点、加古川市での学校訪問の取り組みの報告があり、新日本婦人の会の「三千万人署名」への思いを込めた寸劇も披露され、それぞれに共感と励ましの拍手が送られました。
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NHK名古屋放送局の板垣淑子さんが「経済大国日本の貧しさ―無縁社会から結縁社会へ―」と題し記念講演をしました。ドキュメントを作成する中で、切実に感じた様々な貧困に焦点を当て、要所で映像を流しながら、講演しました。
少ない年金は老後破産を引き起こし、つながりの貧困も生んでしまうこと、子どもがいても老後破産のリスクを抱えていること、団塊の世代が「親を介護する最後の世代であり、介護をしてもらえない最初の世代」といわれる理由が明らかにされ、貧困や孤立を生まない社会保障のあり方を要求するとともに、先進的な取り組みに学びながら身近でできることは何かを広げていく運動にも取り組まねばとの思いを参加者は共有しました。
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最後に大会アピールを採択して、七百六十人が参加した県母親大会を終えました。
―中村治子(兵庫県母親大会連絡会)

(兵庫民報2015年5月20日付)

兵庫県原水協理事会で大平前衆院議員が講演

核兵器のない世界へ市民運動の出番

兵庫県原水協は五月十二日、二〇一八年度第一回理事会(総会)を開催しました。
午前は、津川知久県原水協筆頭代表理事からの開会挨拶のあと、日本原水協常任理事で日本共産党前衆院議員の大平喜信氏が「核兵器のない世界の実現へ―ヒロシマ出身の議員として、被爆者とともに歩み胸に刻んだ決意―」と題して記念講演をしました。
大平氏

大平氏はヒロシマで生まれ育ち核兵器のおそろしさと非人道性を追体験するなかで、民青と日本共産党、原水爆禁止世界大会に出会い、市民の声と運動で社会は変えられると希望を見出し、二〇一四年末の衆議院選挙でヒロシマから初めて議席を得たと自己紹介。
核兵器禁止条約の国連会議に日本共産党の代表団として参加し、被爆者の訴えへの世界の国々からの賛辞、市民社会の奮闘と、一項一項について予定時間を大幅にこえてまで熱心に議論する世界の民主主義の到達点に感動したことを報告。この条約が発効すれば、核兵器廃絶に大きな力になることを詳しく解明しました。
こうした流れに逆行する安倍政権を批判し、いま、原水協をはじめ、市民運動の出番であり、一刻も早く安倍政権を退陣させようと訴えました。
午後は和田進代表理事(神戸大学名誉教授)の挨拶から総会議事を再開。梶本修史事務局長が二〇一七年度の運動の経過と十八年度の課題と運動計画案を提案。核兵器禁止条約を採択した力が草の根の運動にあることが討論を通じて共通の確信になりました。
梶本事務局長は結語で、平和行進が兵庫県に入ってくる七月七日は核兵器禁止条約採択一周年であり、記念集会を川西市で行うことを提起。また、被爆者とともに闘ってきた原水爆禁止運動の到達に確信をもってさらに前進することを訴えました。
財政決算・予算もふくめて、二〇一八年の運動計画案・新役員の提案(祝教充事務局次長提案)を拍手で採択。最後に岡本毅一代表理事(年金者組合)が閉会挨拶をしました。

(兵庫民報2015年5月20日付)

科学者会議が市民フォーラム:兵庫百年の災害復興

日本科学者会議兵庫支部は五月十二日、神戸市勤労会館で総会に続いて市民フォーラム「兵庫、この百年の災害と復興の歴史」を開催し、会員の他にも市民らが参加しました。
フォーラムでは室崎益輝氏(兵庫県立大学減災復興政策研究科長)の講演と質疑・討論を行いました。
室崎氏は、関東大震災(一九二三年)から九州北部豪雨(二〇一七年)に至る日本と兵庫の災害年表を示した上で、特に①北但馬地震(一九二五年)②阪神大水害(一九三八年)③神戸空襲(一九四五年)について被害状況と復興過程をたどり、積極面と問題点を指摘しました。
北但馬地震の後、城崎では全町民の合意形成をはかり、木造の美しい街並みを残しながら防災にも配慮して温泉復興と教育復興に力を注いだこと、戦後復興では民主化の中で優れた理念に基づく計画があったが十分には生かされず、その後の都市計画や災害復興にも受け継がれなかった問題など示唆に富んだ報告でした。
講演後も六甲山のはげ山化と植樹の歩み、自治体の規模(平成の大合併)などについて、活発な討論が行われました。
―廣森勝久(科学者会議兵庫支部事務局長)

(兵庫民報2015年5月20日付)

保険医協会が種子法問題で学習会

主要農産物の種子生産これからも県が担えるよう条例化


兵庫県保険医協会の環境・公害対策部会主催の市民学習会が五月十二日、同協会会議室で行われました。
多国籍企業から食料主権を守る中南米でのたたかいを記録したドキュメンタリー映画『種子』が上映されたあと、兵庫県農民連の芦田淺巳会長が、「主要農産物種子法」廃止によって種子の価格高騰や品質低下などが懸念されるなどその問題点を指摘しました。
続いて、県農林水産局農産園芸課の澤田和也副課長が三月に制定した主要農産物種子生産条例について説明。種子法の下で県が担っていた県の役割(①奨励品種の指定②その原原種・原種の生産③種子生産圃場の指定④生産された種子の審査⑤種子生産者への助言・指導)を引き続き行えるよう条例を制定したと解説しました。
質疑応答では、安倍政権が種子法廃止の理由に「民間ノウハウの活用」を挙げていたのに、同法でも県条例でも民間参入を排除していないなど、法廃止の道理のなさも浮かびあがりました。

(兵庫民報2015年5月20日付)

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:2015-05-10

内部被ばくや急性症状について、懇切丁寧に証言

副島圀義

五月十日の大阪地裁は、原告・苑田朔爾さんご自身と、郷地秀夫先生の証言。

長崎の、爆心地から四キロメートル余の高台の家で被爆。十五日に北へ十七キロメートルほどの祖父宅に避難しますが、途中、爆心地近くの浦上川で水浴び。よく下痢をしていたと、祖父母から聞いています。
原爆症の申請疾病は前立腺がんですが、甲状腺機能低下症、脳腫瘍など次々と…。
国は「直爆距離が四キロメートル余、爆心地近くを通ったのが六日後。発病するほどの放射線は浴びていない」と主張しています。

郷地先生は――初期放射線量は低かっただろうが放射性降下物、残留放射線、誘導放射線などによって相当な内部被ばくをしたと考えられる。
―四キロメートルというのは、幅二十キロメートルの「きのこ雲」からの降下物がいちばん多い所となる。
―「黒い雨」に打たれなくても、放射能汚染された水や野菜などを摂取することで内部被ばくする。
―被爆者に下痢の症状があった場合、急性症状を疑うのが当然。爆心地近くではプルトニウムやウランなどの微粒子が飛散しており、水を飲んだりして腸管に付着し急性症状を起こしたと考えられる。
―摂取された放射性核種が、その部位をずっと被ばくさせることによってがんを発症させる。特定の臓器だけに起こるのではない。
―高齢化も含めて、発病には他の原因もあるだろうが、その場合も放射線被ばくの起因性は大きい。――等々、懇切丁寧に被爆者の発病の仕組みを解説しました。

郷地先生は「安倍首相は、原爆の日の記念日の挨拶で、いつも高齢化している被爆者に優しい言葉をかけている。その演説がうそでないなら、官僚が勝手に忖度して、こんな裁判をいつまでもしているということなのか?」と、手厳しい批判で証言を終えました。

(兵庫民報2015年5月20日付)

兵庫障害者センター連続講座:障害者権利条約を暮らしに活かす

講演する井上氏

兵庫障害者センターが連続講座「障害者権利条約を暮らしに活かす」を開講しました。
二〇一四年一月、日本は同条約を締結し、政府は同条約を守る責務が生まれました。同センターでは、政府に責務の履行を求めながら、権利条約を自分の日々の暮らしにどう活かせばいいのか、みんなで考え、発信していこうと企画しました。
その第一回が五月十二日、神戸市障害者福祉センターで開かれました。
京都在住でWebマガジン・福祉広場編集長の井上吉郎さんが「障害は迷惑、か?」と題して講演しました。
京都市長選に出馬するなど活躍していた井上さんは二〇〇六年、六十一歳の誕生日直前に脳幹梗塞に倒れ、右半身がマヒし車いすを利用。加えて、嚥下障害などがあり、食事は口からできず、胃ろうで栄養をとっています。
井上さんはこうした状況をユーモアも交え説明し、「胃ろうが周りに迷惑をかけますか? 不便なのは私です」「手話通訳者がいる病院は少ない。聴覚障害者は大きな迷惑を被っています」と述べ、相模原事件のような「障害者は社会の迷惑だ」という考え方を批判。
また、秘密保護法反対以来、プラカードを掲げる「無言宣伝」にも取り組んでいることを紹介し、障害者を排除しない社会をつくるため力をあわせようと訴えました。

(兵庫民報2015年5月20日付)

日本共産党文化後援会「文化を語る会」

ユーモア川柳と社会派川柳

講演する吉田氏

日本共産党兵庫県文化後援会は五月十二日、「文化を語る会」を開催。今回は川柳の吉田利秋さんを講師に「ユーモア川柳と社会派川柳」をテーマに開きました。
段野太一文化後援会会長は開会挨拶で「後援会は文化の各分野の専門家に語ってもらう会を開きながら交流を広げてきた。今や安倍政権のひどさは誰でもわかる事態になっている。自民党政治の転換へ日本共産党の躍進を文化の分野からも波を起こそう」と呼びかけました。
講師の吉田氏は、阪神・淡路大震災の翌年、川柳作家時実新子氏の講演会で川柳と出会って衝撃を受け、時実氏に師事し、勉強してきたと自己紹介。川柳の一部を空欄にしたレジメを配り、「さて何がはいるか」と参加者に問いかけると、各参加者から次々と手があがり、珍回答に沸く場面もありました。
さらに、吉田氏は、平和行進への参加、被災地福島での体験、平和美術展出品作も紹介しながら川柳の魅力を語り、参加者の質問にも答えました。
講演に先立って、東海林繁さんのフルート演奏も行われ、日本共産党兵庫県委員会の小林明男常任委員も挨拶しました。

(兵庫民報2015年5月20日付)

クリスタル短歌の会から

安武ひろ子選

集金に行けばわれに理容師は世相語りて雄弁になる
 広瀬弘子

関電前抗議活動三百回節目の時だけの参加を恥じて
 塩野菜美

公僕の自死無駄にすなと大門議員静まりかえる自民党席
 岡本征子

十人の署名届けてくれし友しばし語ろう春の日うらら
 平野万里子

今日もまた新たな文書発覚し会う人ごとにモリカケ話題に
 長谷川一枝

衣がえついでにベッドの向き変える空の広ごり心も替えんと
 清水淑子

貧しければ南京虫を潰すのも慣れてしまいぬ小学時代
 三浦良子

楠は色づき芽ぶけば待ちいしと古き葉落す春陽の中に
 島田国子

寒暖の差のはげしければあちこちの桜の盛り独り楽しむ
 正津房子

壮大なるジグソーパズル黙々と土器復元する地下室の人
 西嶋節子

足もとに春はムクムク踊りだす夕べの湿りに草花歓喜し
 宮川菊代

(兵庫民報2015年5月20日付)

ひなたぽっころりん〈619〉

(兵庫民報2015年5月20日付)

観感楽学

韓国映画『タクシー運転手』は、軍事独裁政権が戒厳令支配に抗議する市民百数十人を虐殺・鎮圧した事件を告発したものだ。実話に基づいたものだが娯楽作品としても秀逸で話題を集めている。一九八〇年五月の「光州事件」は、きびしい報道管制下であったが、日本で支援・連帯の闘いが広がったという印象はない。それほど昔の出来事ではない▼七〇年のパリを舞台にした映画『ぜんぶ、フィデロのせい』。チリのアジェンデ政権誕生の支援活動にかかわった両親が「共産主義」になったために少女の生活が激変する。クーデターで倒されるチリ民主連合政権に、遠く離れたパリでの国際連帯の闘いにかかわる九歳の少女の心の機微がユーモラスに描かれた。この時期、日本では学園民主化闘争とともにベトナム戦争反対の闘いが広がった。日本からのインドシナ人民支援船が十二回にわたり神戸港から出港した。神戸港の労働者はベトナム人民支援・連帯をストライキでたたかった▼今、東アジアの平和情勢が激動し、核兵器大国の妨害を越えて核兵器禁止条約を誕生させた。世界の動きを敏感に反映した国際連帯の日本映画が登場しないか心待ちにしている。(K)


(兵庫民報2015年5月20日付)

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