九条に自衛隊書き込む危なさを伝えよう
淡路九条の会は五月十三日、洲本市内で憲法学習会を開き、雨の中百五十人が参加しました。
学習会では、淡路島に来るのが九年ぶり二度目となる小森陽一さん(東京大学大学院教授・九条の会事務局長)が講演しました。
小森さんは、森友・加計疑惑で支持率が大幅に下がっている中でも、安倍首相は九条改悪に執念を燃やしており、改憲発議を許さない市民の運動を、三千万人署名の取り組みを広げながら取り組んでいこうと訴えました。
自民党の改憲案について小森さんは――九条に自衛隊を書き込むことの問題点をどれだけ幅広く周りの人にわかりやすく伝えるかが重要。二〇一五年に安保法制が成立するまでの自衛隊は、海外でアメリカ軍と一緒に軍事行動をすることは憲法違反というのが前提だった。ところが、安保法制が強行され、「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動」の言葉が入ったことで、自衛隊がアメリカ軍と一緒に海外で自由に軍事行動ができるようになった。そのため、憲法に「自衛隊」を書き込むだけで、自衛隊は戦争ができる組織に変わる。
―と述べるとともに、南北朝鮮の平和的解決の動きや、市民と野党の共闘の優れた取り組みなども紹介しながら、安倍改憲を許さない大運動の意義を訴えました。
―まもり和生(洲本市議)
(兵庫民報2015年5月20日付)