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2018年4月1日日曜日

日本共産党第78回兵庫県党会議

比例46万・党躍進へ自力つけよう

「市民と野党の共闘」前進:5党代表が挨拶・メッセージ


日本共産党兵庫県委員会は三月二十五日、第七十八回県党会議を開き、「市民と野党の共闘」の前進、参院選・統一地方選での党躍進、強く大きな党づくりをめざす「県総合計画」を決定し、新役員を選出しました。
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社民党:大島淡紅子県連合副代表・宝塚市議
新社会党:菊地智之県本部書記長
昨年につづき、野党の代表からの来賓挨拶やメッセージがありました。
社民党兵庫県連合の大島淡紅子副代表・宝塚市議、新社会党兵庫県本部の菊地憲之書記長の二氏が来賓挨拶。昨年の総選挙のたたかいにも振り返りながら、野党共闘のいっそうの前進を訴えました。
立憲民主党の桜井周衆院議員、民進党兵庫県総支部連合会の向山好一代表、緑の党兵庫県本部の松本なみほ・山崎けんいち共同代表からも、「平和と民主主義、暮らしを守るたたかいを継続し、市民一人ひとりの幸せのため、共に頑張りましょう」(桜井衆院議員)などのメッセージが寄せられました。
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山下よきし党副委員長・参院議員
来年の参院選の比例候補でもある山下よしき副委員長・参院議員が駆けつけ、挨拶。阪神・淡路大震災以来、市民と超党派議員が力をあわせ、住宅再建に三百万円支給の被災者支援制度を実現したたたかいと兵庫県党の役割にもふれ、市民と野党の共闘の前進、党躍進を力強く訴えました。
堀内照文前衆院議員、市川町の岩見武三町長がメッセージを寄せました。
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松田隆彦県委員長が県委員会報告。安倍改憲を許さない三千万署名のとりくみや市民と野党の共闘を強調するとともに、「来年の参議院選挙で、野党第一党となる比例四十六万票の獲得で、山下よしき副委員長の勝利をはじめ比例七議席以上、兵庫選挙区での議席奪還、県議選での八議席以上の獲得など統一地方選挙での勝利を勝ち取ろう。新たな躍進をめざして、党員拡大を根幹に党建設をすすめよう」と訴えました。
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党会議では、新入党員の生き生きとした活躍、「綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」のとりくみ、「楽しく元気のでる支部会議」の努力、民青同盟員の拡大、若い世代や労働者のなかでの党づくりなど「世代的継承」の努力など、代議員による活発な討議が行われました。
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新役員は次のとおりです。委員長=松田隆彦、書記長=村上亮三、副委員長=ねりき恵子、森勇治、常任委員=金田峰生、小林明男、中嘉信、野中一清、浜本信義、東俊哉、平野千歳、平松順子、力重智之(以上、再)、森本真(新)。

(兵庫民報2018年4月1日付)

井口克郎:「健康権」と日本社会(1)


借り上げ復興公営住宅問題でも浮かびあがってきた「健康権」と日本社会について神戸大学大学院人間発達環境学研究科の井口克郎准教授に寄稿していただきました。(小見出しは編集部/写真上は3月1日、大阪弁護士会館での借り上げ住宅裁判の報告会で発言する井口准教授)

第一回 「健康権」とは何か?――概念と枠組み――

皆さんは、「健康権」という権利をご存知でしょうか。日本ではあまり知られていないかもしれません。
健康権(right to health)は、日本国憲法第二十五条及び国連の国際人権規約第一規約「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」(一九六六年採択、一九七六年発効、日本一九七九年批准)第十二条に規定されている、人々の基本的人権の一つです。この間、世界保健機関(WHO)等もその実現に向けた取り組みを精力的に展開しています。
過労死や過労自殺の問題、医療や介護サービスが十分に受けられない人々の問題、家族介護や看護における在宅介護者の疲弊、福島原発事故等の放射能による被害など、多くの人々の健康が政策的に脅かされている今日、その改善や予防のために健康権はもっと多くの人に知られるべき基本的人権です。

憲法25条の健康権規定を具体的・明確化した国際規約第12条

憲法二十五条は、健康で文化的な生活を営む権利を市民に認め、国家に対しそれを実現するための社会保障や社会福祉、公衆衛生の向上・増進に努めなければならない義務を課しています。この憲法の健康権規定をより具体的かつ明確化したものとして位置づけられるのが、「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」第十二条です。
「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」第十二条一項は、健康権の内容について、「この規約の締約国は、すべての者が到達可能な最高水準の身体及び精神の健康を享受する権利を有することを認める」とし、「到達可能な最高水準の身体および精神の健康」を享受することを人々の権利として明確に位置づけています。また二項では、締約国(国家)がそれを完全に実現するため、必要な措置を取らなければならないこと(義務)を規定しています。

健康権の内容――「一般意見第14」

この十二条の法文自体はそんなに長くなく、内容はやや抽象的なのですが、国連では、十二条の内容を具体化したものとして、経済的・社会的及び文化的権利委員会が「一般意見第十四」(以下、「一般意見第十四」)を提示しています。この内容は多岐にわたり、健康権の内容がかなり細かく規定されています。その一部をご紹介すると、以下のような内容です。
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第一に、健康権は、二つの権利的側面を包含する権利です。健康を考えるにあたりまず大事な権利は、個人の「自由」です。これは、個人が自らの健康と身体をコントロールする権利、国家などに自らの健康を害されない権利を含みます。つまり、人々の自身の健康や身体のあり方に関する自己決定が健康権ではまず非常に重要視されています。もう一つ重要なのは、社会保障サービス等の「受給の権利」です。こちらは、到達可能な最高水準の健康を享受するため、国家等による社会保障制度などの健康保障制度へのアクセスの機会が人々に差別なく平等に保障されることです。健康権は、以上の両面を包括した権利です。
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第二に、「到達可能な最高水準の健康」という表現の意味合いについてですが、健康状態というものはその時々によって個人差があり、年齢や遺伝的特性等により個人によって達成できる水準は異なります。よって、健康権の内容は、人々が健康に関する潜在能力を発揮できるようにすることを重要な目標としており、「到達可能な最高水準の健康の実現のために必要なあらゆる設備、機器、サービス、条件、教育及び情報を享受する権利」と理解されています。
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限られた紙数の中で健康権全体の体系を示すことは不可能なのですが、そのほか、「一般意見十四」においては、社会保障制度等へのアクセスの無差別平等、健康権の後退禁止など、様々な健康権保障における国家の義務が明示されています。

健康権規定に照らし社会保障サービス受給阻害・後退策の違憲・違法性追及を

今日、安倍政権の下では、社会保障費抑制政策に伴う、医療・福祉分野等における社会保障サービス受給阻害・後退策(自己負担の増加や、制度側による利用者の選別等)が多く展開されています。これらは、健康権規定に照らし合わせれば明確に反していると考えられるため、健康権規定に照らし合わせてそれらの違憲・違法性を追及することが今後重要な課題になってくるでしょう。
(三回連載・つづく)

(兵庫民報2018年4月1日付)

「一般意見第十四」の日本語訳は日弁連サイトの国際人権ライブラリーにPDFファイルがあります。→ https://www.nichibenren.or.jp/activity/international/library/human_rights/society__general-comment.html

西宮市長選・市議補選4月8日告示

チェンジ!市民の会・上田さち子さん、日本共産党・ひぐち光冬氏が全力


西宮市長選挙は四月八日告示・十五日投票。
「チェンジ!いきいき西宮市民の会」の上田さち子代表幹事(元日本共産党西宮市議)(70)は、文教住宅都市西宮への市民の誇りを取り戻し、力強い財政力を使い、「子育てするなら西宮」と胸を張っていえる施策推進、敬老パス制度創設、国保料引き下げなど市民の暮らしを充実させるため奮闘すると訴えています。
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同時に行われる西宮市議補選には日本共産党から新人の、ひぐち光冬氏(34)が立候補を表明。中学卒業まで医療費無料化、特養ホーム増設、自然と共生のまちなど「よりよい西宮のまちをともに」と政策を述べ、日本共産党が伸びてこそ政治は変わると訴えています。

(兵庫民報2018年4月1日付)

兵庫県議会予算関連議案討論で日本共産党

アベノミクスのもと、県「行革」で暮らし圧迫する予算案に反対

兵庫県議会は二十日、二〇一八年度予算関連議案などを議題にした本会議が行われ、日本共産党のいそみ恵子、入江次郎議員が討論を行いました。
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いそみ議員は、予算関連議案八十四議案中四十六議案に反対する討論を行いました。
冒頭、安倍政権のアベノミクスにより格差と貧困がひろがり、県「行革」が県民の暮らしを圧迫していることを指摘。「予算特別委員会で、日本共産党県議団として十八年連続となる予算組み替えを提案し、財源も示し、県民の暮らし、地域経済優先の予算編成が可能であることを示してきた」と述べ、その立場から、反対討論をするものだと表明。
一般会計予算案に対し、消費税増税による負担を押し付ける一方で、社会保障は国の自然増抑制方針のもと、県の社会保障関係費は、ほとんど伸びておらず、地域医療構想にもとづく医療病床の削減、医療費抑制をねらった国保の都道府県化がすすめられようとしていると指摘。「消費税頼みの社会保障政策からの転換が必要」と主張しました。
また県「行革」のもと、福祉医療費助成制度削減や私立高校の経常費補助削減などが継続され、職員の三割カットを達成させるなど、県民サービス切り捨てを批判。「新たな行革推進のための条例策定は認められない」と述べ、子育て・医療などの充実を求めました。
また県の設備立地補助は、大企業呼び込み型で地域経済に波及しないと批判。中小・小規模企業、農林水産業への支援を強めるべきだと述べました。

議員報酬引き下げに賛成

入江議員は、共同提案した議員報酬引き下げの議案に賛成する討論を行いました。
「県民の生活がいっそう深刻化しているもと、引き続き議員報酬の引き下げは必要」と述べ、共同提案議案への賛同を表明しました。
一方で、維新会派提案の報酬引き下げ提案に対し、「いわゆる『身を切る改革』という言葉で、『議員定数削減』や議会活動にかかる経費をむやみに削るだけでは、税金のムダづかいをチェックし、県民の切実な願いを県政に届け、県政について県民に知らせるという議員本来の重要な役割を果たすことはできない」と指摘しました。

補正予算案・条例案・請願など県民の声代弁して討論

三月二十三日、兵庫県三月議会は最終日を迎え、本会議で日本共産党の入江次郎、ねりき恵子、きだ結議員が、討論に立ちました。

淡路活性化につながらないアニメ劇場

二〇一七年度補正・繰越し予算案への反対討論にたった入江議員は、繰越し議案に含まれる東播磨南北道路、浜坂道路事業に対し、不要不急の公共事業で、地元企業起こしにならないと批判。
また国予算から外されたパソナグループが県立淡路島公園内で展開するアニメ劇場整備のための補正予算が計上されており、「国も認めず、淡路島全体の活性化につながらない事業に対し、県が負担する道理がない」と反対しました。

民意反映へ県議定数増を

ねりき議員は、県議会定数を決める条例案に対し、「養父市と朝来市は強制合区により特例区が解消するが、特例区として残る選挙区もある。一票の較差の観点から認められない。特例区を解消し、県民の多様な意見を反映させるためにも、定数削減でなく、定数を増やすべきだ」としました。また「障害者等の情報取得や意思疎通確保のための条例」策定を歓迎し、手話言語条例の制定を求めました。
○子ども医療費無料化、核兵器禁止条約批准など求める請願の採択を
きだ議員は、子ども医療費無料化、核兵器禁止条約の批准、消費税一〇%増税反対、最賃引き上げなど求める請願に対し、それぞれ採択すべきだと主張しました。

(兵庫民報2018年4月1日付)

日本共産党神戸市議団が予算案組み替え動議

市民の暮らし・福祉、地域を守り、経済を足元から温める予算に

日本共産党神戸市会議員団は、三月二十八日に開催された神戸市議会で、久元喜造神戸市長が提案する二〇一八年度神戸市一般会計予算案等に対する組み替え動議を行いました。
党神戸市議団の予算組み替え提案は、十八年連続となりました。
久元市長の提案する予算案は、二期目最初の予算編成ですが、従来型の大型プロジェクト(阪神高速湾岸道路延伸、国際コンテナ戦略港湾、神戸空港の民営化など)へ優先的に予算配分され、さらに、都心・三宮の大規模開発の事業化予算が計上されました。
一方で、昨年秋の市長選で公約に掲げた「こども医療費助成を高校生まで拡大」「二〇一八年三月の待機児童解消」は先送りされました。また安倍内閣の社会保障削減の流れに連動し、国民健康保険料や介護保険料、後期高齢者保険料の大幅な値上げや、生活保護費の切り捨てが計画されています。
新年度予算案では、新たに「都市空間向上計画(立地適正化計画)」策定が盛り込まれました。市街地を縮小し、都心・三宮に商業や行政などあらゆる機能の集中を図る同「計画」は、ニュータウンを切り捨て、都心の過密と地価の上昇に拍車をかけるものです。
提案説明で、日本共産党の朝倉えつ子市会議員は、市長提案の予算案では、都心に住む人も郊外に住む人も不幸にするとして、市民の暮らしと福祉、今住んでいる地域を守り、神戸経済を足元から温める予算への転換を求めました。
市長が提案の予算案は、自民党、公明党、民進こうべ、維新の会などの賛成多数で可決され、共産党提案の予算組み替え提案は否決されました。

(兵庫民報2018年4月1日付)

たつの市議選4月15日告示・22日投票

憲法いかす市政へ、堀ゆずる氏を再び
たつの市議選(定数二十二)は四月十五日告示・二十二日投票で行われます。
日本共産党は元市議の堀ゆずる氏(67)を立て、党議席回復をめざします。
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堀氏は、憲法を生かし、暮らし・福祉最優先の市政実現に全力で取り組む決意を表明。▽公立幼稚園・保育園を守り二人目から保育料無料▽学校にエアコン設置・トイレ洋式化▽介護保険料減免の拡充▽乗り合いタクシーあかねちゃんの利便性向上▽市民病院を守り地域医療充実▽住宅リフォーム助成制度・小規模工事登録者制度の創設などの政策を訴えています。
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堀ゆずる 中京大学文学部卒。公立学校臨時教員、知的障害者施設長・身体障害者施設長を経て旧新宮町議、たつの市議(二〇一四年まで)。現在、日本共産党西播地区委員・たつの市委員長。

(兵庫民報2018年4月1日付)

佐用町議選4月17日告示・22日投票

町民要求実現する日本共産党三議席に

佐用町議選(定数十四)は四月十七日告示・二十二日投票で行われます。
日本共産党は、ともに現職の金谷英志氏(60)、と平岡きぬえ氏(63)と新人の児玉まさよし氏(69)を立て、一議席増をめざします。
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日本共産党佐用町議員団は、「町民アンケート」を定期的に実施し、寄せられた声を町政に届けるとともに、政策化して先駆的に提案し、実現をめざしてきました。
前回町議選での政策提言は、学校給食補助(半額)、学用品購入補助(商品券)、全町域での学童保育、若者世帯の定住応援金、第二子以降の保育料無料化として実現しています。
党議員団は政策提案とともに、町民一人あたり五十万円にのぼる県下でもだんとつに多い基金の活用など、財源も示してきました。
今回の町議選に向けても、学校給食費完全無料化など「子育て支援充実」、国民健康保険税一人あたり一万円引き下げなど「安心して暮らせる町に」、特産物の育成に力を入れ・生産者への助成強化など「農業・商工業振興」などの政策をかかげ、町民の切実な願いを町政へ届ける日本共産党の三議席を必ずと訴えています。
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金谷英志 一九九九年から旧三日月町議二期、二〇〇六年から佐用町議三期。兵庫県スポーツチャンバラ協会理事。素麺木箱製造加工業。

平岡きぬえ 山崎高校卒。通信教育で保育士資格取得。全国一若く二十五歳で南光町議に当選(六期)。佐用町議三期。

児玉まさよし 佐用高校、大阪経済大学経営学部卒。「明るい佐用町をつくる会」会長、平福下町自治会長、平福下町宮総代を歴任。

(兵庫民報2018年4月1日付)

あったか神戸第8回総会

地域の様々な問題深刻化各区の会の活動飛躍を


市民にあたたかい神戸をつくる会(略称あったか神戸)は三月二十三日、神戸市勤労会館で第八回総会を開催しました。
総会では、昨年秋の神戸市長選挙で、同会が候補者として擁立した松田隆彦共同代表(日本共産党県委員長)が挨拶。津川知久憲法県政の会代表、粟原富夫新社会党県本部委員長からも連帯の挨拶がよせられました。
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那須由美子事務局長が活動報告と方針の提案をしました。久元喜造市長が、子ども医療費助成の高校生までの拡充や年度内の待機児童解消などの「選挙公約」を後回しにして、三宮一極集中の再開発と地域壊しをすすめていることを報告。地域で起こっている様々な問題が深刻になるなか、行政区の会の活動を飛躍させることを提起しました。
山本じゅんじ日本共産党神戸市議が都市空間向上計画について特別報告をしました。久元市長が、都心・三宮に商業や行政などあらゆる機能を集中させる一方、ニュータウンなど市街地の多くの行政サービスを切り捨てようとしていることを告発。街を守る一致点での一大共同闘争を呼びかけました。
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総会には、七十人が参加。国保や介護料の値下げ、子育て、地域の運動など取り組みを交流しました。

(兵庫民報2018年4月1日付)

党兵庫県保育後援会が総会

大門参院議員が講演:保育の問題も根っこに安倍政治


日本共産党兵庫県保育後援会は三月二十一日、神戸市勤労会館で二〇一七年度総会「保育の春のつどい~豊かな保育を実現するために~」を開き、五十人が参加。子づれの人もありました。
日本共産党参議院議員大門実紀史さんから情勢を学び、二〇一七年度活動報告と二〇一八年度の活動目標を確認しました。
大門さんは、今まさに子ども子育て支援法、待機児童解消・保育士の処遇改善問題が国会で議論されていることを紹介し、森友・加計問題も別の問題ではなく、すべて根っこの部分は同じで、そこには安倍政治があることを見失ってはいけないと指摘。安倍首相の改憲に対する本気度を具体的に、風刺も交え歴史を追って話しました。
参加者からは、「とてもおもしろくわかりやすかった。自分のまわりだけ見るとしんどいことも多いが、今日のように視野を広げて見たり聞いたりすることで前が明るくなったような気がした」との感想が寄せられました。朝倉ユミ

(兵庫民報2018年4月1日付)

平和と人権のために闘った兵庫の人びとを語り・歌う

「兵庫民報」でも治安維持法犠牲者国賠同盟兵庫県本部による連載「不屈の人々:治安維持法による弾圧犠牲者」(二〇一一年一月~五月)を共同執筆した戸崎曽太郎さん(県本部会長)がこのほど、『暴圧に抗して――平和と人権のため闘った兵庫の人たちの物語』を上梓しました。
これは、兵庫県地域人権運動連合会発行の『地域と人権』紙に五年間連載してきたものから五十六編を選び、年代順に「激動の時代に立ち上がる」「ファッショの暴圧に抗して」「戦時下で人権無視との闘い」「戦後の民主化の中で」の四章に再編したもの。全編を通して昭和初期の歴史を浮かび上がらせています。
戸崎さんは「安倍政権の反立憲政治に立ち向かう上で、歴史の教訓を学ぶことは重要だと思う」と語っています。

兵庫人権問題研究所刊
A5判・130ページ、頒価1,000円 
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「大阪民主新報」編集長でもあるシンガーソングライターのKei・Sugarさんもこのほど、揖保郡平井村(現たつの市)出身でいまも『人生論ノート』などが読み継がれている哲学者・三木清をはじめとする治安維持法犠牲者五人をうたった歌を収録したCD『未来へつなぐレクイエム2』をリリースしました。


治安維持法犠牲者国賠同盟大阪府本部制作・発行
カラオケバージョン付 、頒価1,000円
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『暴圧に抗して』『未来へつなぐレクイエム2』とも、問い合わせと申し込みは、治安維持法犠牲者国賠同盟兵庫県本部へ。☎078・351・0677、Fax078・371・7376




(兵庫民報2018年4月1日付)

兵庫山河の会「山河」82号より

小一の孫の便りに雪だるまおばあちゃんと一緒に作りたいとう
 鵜尾和代

甘いチョコ初体験の二歳児はとろけるばかりの笑顔を見せる
 塩谷凉子

「愛と勇気」アンパンマンの情熱を子らは歌う声みなぎらせ
 新井 幸

白梅の香ほのかに漂って春一番の便りちらほら
 高木庸子

部屋隅に雛人形を飾り置き言祝ぐ空気ふんわり充ちぬ
 古谷さだよ

子のメール「生んでくださりありがとう」受信トレイに一年ありて
 山下洋美

こつこつと大きな世論起すべし改憲NOと被爆者署名
 西澤 慎

月ごとにニュースを配るこの家も今日は介護の迎えの車
 山下 勇

ああ名護よ辺野古よジュゴンよヤンバルよ上を向いてぞ歩いてゆかむ
 古賀哲夫

「十二年の手紙」読む会新たに誕生し一粒の種芽吹き始める
 大中 肇

仰ぎ見る満月ゆっくり欠けはじむ宇宙は神秘わが命もまた
 安武ひろ子

(兵庫民報2018年4月1日付)

『サーミの血』:神戸映画サークル協議会4月例会

差別に抗い生き抜く姿


『サーミの血』は北欧スウェーデンの美しい自然を舞台に描かれる、サーミ人少女の差別に抗い生き抜く姿を描く感動作です。
サーミ人とは、ラップランド地方、いわゆるノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北部とロシアのコラ半島でトナカイを飼いならし、フィンランド語に近い独自の言語を持つ先住民族です。映画の主な舞台となる一九三〇年代、スウェーデンのサーミ人は分離政策の対象になり、他の人種より劣った民族として差別されました。
一九三〇年代のスウェーデン北部山岳地帯で暮らすサーミ人の十四歳の少女エレ・マリャが、当時の厳しい差別に直面しながら自ら人生を選び取ろうとする様子を通して、自己の民族的なアイデンティティを捨てなければならなかった女性の姿を浮き彫りにします。
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物語は、老いたクリスティーナが妹の死に際して故郷を訪ねるところから始まり、自分がサーミや故郷、家族を捨てた事を回想していきます。
クリスティーナは少女時代エレ・マリャという名前のサーミ人でした。彼女が寄宿学校で受ける仕打ちは差別としか呼べないものでした。そんな中で利発なエレ・マリャが「この土地から出ていきたい」と感じたのも無理からぬことでしょう。彼女の体験や行動を通してみると、当時のスウェーデン社会が異常事態に思えてきます。そして故郷を捨てたエレ・マリャはスウェーデン人に同化するサーミ人となりました。
物語は、エレ・マリャの門出の前で終わります。クリスティーナとなったエレ・マリャはどんな人生を送ったのでしょうか。そんな問いが観客の心の中に残されます。彼女は自分の意思でサーミとの訣別を選びました。たとえその決断が彼女に痛みを与えたとしても、自分の選んだ人生を自分のやり方で切り開いていくのでしょう。
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少数民族であることの難しさ、アイデンティティと向き合う彼らが、現代の実世界にも存在し、苦悩し、葛藤しているのだと思うと、それを知らない人に届けられるべきで、私たちがこの作品を見られることは素晴らしいことです。
正確に再現されたサーミ民族衣装や伝統歌謡・歌唱法「ヨイク」も見どころの一つです。中でも「ヨイク」という歌が一番印象に残りました。エンドロールに挿入されるヨイクは余韻を感じさせます。サーミ人の少女が抱える葛藤や選び取った人生。ぜひ繊細で力強いこの物語を例会でご堪能ください。
桑田葉子(神戸映画サークル協議会)

予告編:https://youtu.be/9R5AasNNRUs

アマンダ・シェーネル監督作品『サーミの血』 

4月20日(金)①11時30分②14時30分③19時、21日(土)①11時30分②14時30分③18時、神戸アートビレッジセンターKAVCホール/2016年、スウェーデン・デンマーク・ノルウェー、108分/一般当日1,700円(前売1,300円)、シニア・障がい者・大学生以下1,300円/神戸映画サークル協議会☎078‐371‐8550、http://kobe-eisa.com/

(兵庫民報2018年4月1日付)

ひなたぽっころりん〈616〉

(兵庫民報2018年4月1日付)

山下よしき「過労死の悲劇を繰り返さない」

連載エッセイ3 毎月第一週号に掲載

「過労死、過労自殺の悲劇を二度と繰り返さない」―安倍首相の言葉です。昨年十一月、私の代表質問にそう答えました。
そこで三月五日、「ならば一つ一つの過労死の事例から、しっかり教訓をくみ取る必要がある」と予算委員会で首相をただしました。
まず取り上げたのは、厚労省が裁量労働制の違法適用を摘発した好事例として紹介していた野村不動産で、じつは五十代の男性が過労自殺していた問題です。
私は「裁量労働制を〝隠れ蓑〟にただ働きや長時間労働をさせても、労働者の命が失われなければ違法行為が見つからないということだ。届け出だけなので事前チェックは難しい」と指摘。首相は「労基署が適切な指導を行っていくことが大切」と答えるだけでした。
次に取り上げたのは、三十一歳の若さで過労死したNHK記者・佐戸未和さんの事例です。未和さんが亡くなる二カ月前の時間外労働は百八十八時間(!)、二百九時間(‼)でした。
私は「裁量労働制など『みなし労働時間制』は使用者が労働時間を把握しなくても罰則がない。長時間労働がまん延するのは当たり前だ」と告発。首相は「制度導入は労使が話し合って決める」というだけでした。
「毎日毎日、娘の後を追って死ぬことばかり考えていました」―未和さんの母・恵美子さんの言葉です。「過労死の悲劇を繰り返さない」と見えを切りながら、過労死の教訓を学ぼうとしない首相に、労働者と家族の願いを託すことはできません。
(日本共産党参院議員・党副委員長)

(兵庫民報2018年4月1日付)

観感楽学

国会議員であれ地方議員であれ、自分の質問が議事録から削除されるのは屈辱の極みである▼森友事件をめぐる国会質疑で、「理財局長は、民主党政権時代の野田総理の秘書官も務めておりまして、増税派だから、アベノミクスを潰すために、安倍政権をおとしめるために意図的に変な答弁をしているんじゃないですか」と質した自民党の和田政宗参院議員の発言は批判を浴び、議事録から削除された。しかしこの質問は「それはいくら何でも、いくら何でもご容赦ください」と顔色を変えた太田充理財局長の答弁とともにテレビ中継され、国民の記憶に刻まれてしまった▼自民党は安倍夫妻を擁護するため文書改竄を財務官僚の責任にしようと必死で、和田議員もこうした党の意向に沿って理財局長を追及しようとしたのだろう。しかし、身内の麻生太郎財務大臣からさえ「レベルの低い質問。軽蔑する」と切り捨てられてしまった▼議会質疑で交わされる政治家の発言は、その政党や人物の本性を浮き彫りにするものだが、身内の議員を低レベルと決めつけた麻生氏と、うそをつき逃げ続ける安倍夫妻にいよいよ追及の矛先が迫ってきた。(D)



(兵庫民報2018年4月1日付)

日付順目次