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2018年3月18日日曜日

3.11から7年:原発なくす会が神戸でつどい

原発被災者とともにこれからの日本を考える

坂本弁護士

原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会は「東電福島原発事故を忘れない3・11集会―原発被災者とともに、これからの日本を考えるつどい」を三月十一日、神戸市勤労会館で開き、原発賠償ひょうご訴訟原告のMさんと弁護団の坂本知可弁護士による「福島原発事故被害者の今」と、日本共産党の笠井亮衆院議員の「安倍政権の原発推進政策を転換させよう」の二本の講演が行われました。参加者は百十人を超える盛会となりました。
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Mさんは、福島第一原発が立地する富岡町で父と暮らしていて事故に遭遇。福島県内での避難生活のなか持病が悪化し、父や親族との対立に悩みながらも単身、関西に避難してきたことなどを語り、「安心して健康で暮らす権利」が裁判で争わなければ保障されていない現実や、富岡町への帰還を推進する行政の姿勢に疑問を投げかけ、「被曝を避けて健康を守る権利を主張し続けたい」と訴えました。
坂本弁護士は、もと住んでいた地域社会からの分断、被災者どうしの分断、家族の分断のなか、孤立や生活困窮、被曝による健康不安、子どもへのいじめなど避難者の苦境の実態をあげ、「放射線被曝による健康影響への恐怖や不安にさらされることなく平穏に生活する権利」が侵害されているとし、国・東京電力の責任の明確化と完全賠償、「避難の権利」の確立などを目標にしている同訴訟について報告。「被害は今も続いています。原発事故を決して忘れないでください」と述べ、傍聴など訴訟への支援を呼びかけました。
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笠井議員
笠井議員は、国会初の「原発ゼロ法案」を立憲・共産・自由・社民と無所属議員で三月九日に共同提出したことを報告し、原発再稼働を許さず、短期間の稼働も容認せず、政治の意志として「原発ゼロ」を決断するという画期的な意義を解説。安倍政権大破綻の状況のもと、いまこそ原発のない、憲法が生きる政治に切り替える時だと強調しました。
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主催者からは、①原発賠償ひょうご訴訟への支援強化②安倍政権への要請署名③「カンキン行動」三百回記念行動(四面参照)の成功―が提起されました。

(兵庫民報2018年3月18日付)

3.11から7年:丹波地域集会

大飯・高浜原発再稼働差し止め裁判勝利を


原発再稼働反対・震災復興支援丹波地域集会が三月十一日、柏原自治会館で開かれ、七十名が参加しました。主催は実行委員会です。
「花は咲く」「タンポポ」のコーラスで開会し、原発なしで暮らしたい丹波の会〈京都〉事務局の児玉正人氏が「大飯・高浜原発―再稼働差し止め裁判の争点と避難計画」と題して講演しました。
この集会は毎年開催され六回目です。集会に先立ち、バザーが開かれ、豚汁やぜんざいも食品バザーとしてありました。集会後、市内を軽トラック十五台でパレードしました。
西脇秀隆(丹波市議)

(兵庫民報2018年3月18日付)

3.11から7年:神戸からの祈り

被災者を切り捨てる政治への怒りもテーマに


東日本大震災と福島第一原発事故から七年目となった三月十一日、「3・11神戸からの祈り」が三宮マルイ前で取り組まれました。
二〇一二年三月十一日から毎年続けて七回目の開催。毎週金曜日の関電神戸支社前抗議行動や毎月日曜日にマルイ前で反原発の行動を続けているメンバー有志による実行委員会の主催です。
今回の取り組みは、追悼の祈りと合わせて、被災者を切り捨てる政治への怒りもテーマに行われました。
今回の「神戸からの祈り」に出演したのはミュージシャンのヤマトースミスさん、『22歳が見た、聞いた、考えた「被災者のニーズ」と「居住の権利」』著者の関本英恵さん、福島の青年グループDAPPEのメンバー、福島県富岡町からの避難者です。
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ヤマトースミスさんによる「満月のうた」をオープニングに、まず最初は関本英恵さんによるスピーチ。阪神・淡路大震災の借り上げ復興住宅追い出し問題について紙芝居で解説。「憲法二十五条にあるような、健康で文化的な最低限度の生活を保障することが大事なのに、それが脅かされている問題。福島からの避難者の方への支援を打ち切る問題とも重なる」と訴えました。
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福島の青年グループDAPPEのメンバーがインターネットテレビ電話で出演。「3・11後、普通の生活を取り戻したいという思いで活動してきた。そんななかで安保法制の問題をきっかけにDAPPEを結成した」「二年前の参議院選挙では『原発再稼働反対』を公約にした野党統一候補を当選させたけど、そこで終わりにしないために行動し続けることを大事にしている」と行動してきた思いが語られました。
また、DAPPEが当日に福島市内でとりくんだシールアンケート結果についても紹介されました。
「震災から七年、福島は復興したと思いますか」という項目については「どちらともいえない」が最も多く十九人、「Yes」と答えた人は七人、「No」と答えた人は四人でした。
また「福島第二原発を再稼働することについてどう思いますか」という項目では「反対」が最も多く二十二人、「わからない」が七人、賛成はゼロ人でした。
この結果について「復興したかどうかについては、やはりもやもやした思いがあります。原発再稼働についてはほとんどみんなが反対でした」と話します。
質疑応答では通りかかって立ち止まって聞いていた学生から「神戸で生まれ育って、震災については学校で学んできた。福島の問題は人ごとではないと思う」と話し、「震災遺構についてどう思いますか」と質問しました。これに対し、DAPPEのメンバーの一人は「私は賛成です。震災のことを風化させないためにも残したほうがいいと思います」と答えました。
最後に、「こうして各地で福島とつながっていただいて行動を続けることが大事だと思います」と呼びかけて通信を終わりました。
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そして、福島県の富岡町からの避難者Mさんからも実態告発。難病を抱えながらの事故後の避難所生活で、病気のことをカミングアウトできなかった辛い体験を告白。「原発は事故があったら避難すればいいという前提で建てられているが、自分のような災害弱者が出てしまうような原発は、避難ありきで再稼働したりとか原発を維持するのはとてもおかしい話だと思う」と訴えました。
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ミュージシャンのヤマトースミスさんによる路上ライブでは、原発再稼働反対や特定秘密保護法、安保法制、共謀罪など悪法をすすめる安倍政権への怒りが込められた歌とギターのリフがマルイ前を歩く人たちを惹きつけました。
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最後に参加者全員で黙禱をささげました。
上園隆(民青県委員長)

(兵庫民報2018年3月18日付)

3.11から7年:はりまアクションが加古川で集会

原発賠償ひょうご訴訟支援を


三月十一日、県加古川総合庁舎一階のたぱすで、脱原発はりまアクションが主催して、自主避難している人たちの賠償訴訟を支援する集会が開かれ、百四十名が参加しました。
オープニングで護憲・脱原レディス漫才あんこうズが、政府や東京電力が放射性物質を「無主物」として責任逃れをしていることを風刺。
原発事故賠償ひょうご訴訟弁護団の田崎俊彦弁護士が記念講演し、原発の本質、事故の概要、被曝の恐怖、賠償訴訟の現状と展望を詳しく説明しました。三人の原告は、「私たちの一生が破壊されたのに、だれも責任をとらない、だから裁判に訴えているのです。傍聴をお願いします」と支援を訴えました。
集会後、加古川駅前で四十六人が、黙禱、リレートークと署名を取り組み、原告団からも訴えが行われました。
老固潔一(加印革新懇)

(兵庫民報2018年3月18日付)

真の働き方改革のために〈3〉

堀内照文(前衆院議員)

今度の「働き方改革」関連法には、いま一つ、労働法制の原則を根底から覆す重大な改悪が盛り込まれています。それが、雇用対策法の改悪です。法の目的に「労働生産性の向上」が、国が講ずべき施策のなかに「多様な就業形態の普及」が盛り込まれています。
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「生産性向上」とは何か。首相官邸のもとに設置された「生産性向上国民運動推進協議会」の第一回会議(二〇一七年五月)では、トヨタ自動車の顧問が、油揚げの選別工場を例にとって説明しています。労働者の動作を後ろからビデオで録画し、作業を細かく分析。一秒単位で作業時間を記録し作業ごとの所要時間をグラフ化して、無駄はないかをチェックします。そして【改善効果】として、労働生産性がプラス三三%(作業員マイナス一名、四名→三名)と説明されています。結局は人減らし、合理化です。
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「多様な就業形態」について、厚生労働省は「雇用契約によらないような働き方」であると認めています。このことの持つ意味について、働き方改革実現会議が始まる直前の二〇一六年八月、厚労省から出された「働き方の未来 二〇三五」という文書によく表れています。
ここでは、将来、技術革新により、「時間や空間や情報共有の制約はゼロになり」、「個々人の働き方の選択肢はバラエティに富」むなどとして、「正規、非正規と区別する意味がなくなる」「働く人が働くスタイルを選択する」「企業との関係も変わる」などと根拠なく描いています。
そして「今までの労働政策や労働法制のあり方を超えて、より幅広い見地からの法制度の再設計を考える必要性が出てくる」とし、「より多様な働き方」は「何らかの形での契約が結ばれ」ているのだから「民法が基礎になる」とまで述べています。労働者保護が原則の労働法制の否定です。雇用契約によらない「多様な就業形態の普及」はまさにこうした働き方を広げようというものにほかなりません。
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そして、すでにそこへ向けた具体化がすすんでいます。「働き方改革実現会議」の直後、二〇一六年七月から十二月にかけて、厚労省内で「働き方に関する政策決定プロセス有識者会議」が開かれました。
労働政策の決定に際しては、有識者などと、労働者代表、使用者代表が同数参加する「三者構成」が国際的にも認められた大原則です。ところが、「働き方やそれに伴う課題が多様化する中、旧来の労使の枠組に当てはまらないような課題や就業構造に関する課題など基本的課題については、必ずしも公労使同数の三者構成にとらわれない体制で議論を行った方がよいと考えられる」とする同会議の報告を受け、三者構成が原則の労働政策審議会のなかに、労働組合関係者が三人に対して、企業役員が五人、財界系シンクタンク一人という労働政策基本部会がすでに設けられています(ほか米企業などの顧問弁護士一人、学識者が五人)。
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労働行政の根幹を揺るがす大問題です。今度の「働き方改革」関連法案を廃案に追い込むたたかいは、戦後の労働法制の、労働者保護の大原則を踏みにじるやり方を許さない大きな意義をもつものです。

(兵庫民報2018年3月18日付)

国際女性デー:兵庫県集会

家族主義により国家主義へ―自民党改憲草案の狙い


二〇一八年国際女性デー兵庫県集会は三月八日、神戸市で開かれ、朝からの雨のなか二十四団体から百二十人が参加しました。
「みんなで歌おう」のオープニング。続いて岸本友代新日本婦人の会県本部会長の挨拶に続き、県下の運動が交流されました。
昨年の国際女性デーの翁長樹子さんの話を受け青年五人が、沖縄フィールドワークに参加し、座り込みを含む多くの学習と現地訪問をした報告から始まりました。JAL、エミレーツ航空の不当解雇撤回裁判への支援の訴え、借り上げ住宅問題、ヒバクシャ国際署名の訴えなど、知っているが本当のところがあいまいだったたたかいについて、当事者からの訴えがされました。また、「安倍改憲NO!」の三千万署名の取り組みが新婦人須磨支部・垂水支部と共同組織を立ち上げた尼崎の東園田地域から報告されました。創意工夫と熱気のあふれた話に多くの共感が寄せられました。
記念講演は「女性と憲法」をテーマに、明日の自由を守る若手弁護士の会の弘川欣絵弁護士が講演されました。明治憲法から現憲法、自民党改憲草案まで、歴史の流れと女性・家族がどのように記されてきたか、そう書かれてきた狙いまで、簡潔に述べられました。
今年は改憲阻止の年として、三月十一カ所での憲法カフェに招かれているという弘川さんは、憲法の根っこと言われる第十三条の持つ重要さを語るとともに、もう一つの根っこである二十四条についても語られました。家族主義により、国家主義の道を進もうとする自民党改憲草案の危険な狙いに、そうだったのかと改めて「家庭教育条項」の怖さを知りました。
憲法改悪反対をテーマとするアピールを採択し、閉会しました。
中村治子(兵庫県母親大会連絡会)

(兵庫民報2018年3月18日付)

国際女性デー:西宮集会

アンネ・フランクの願い受け止めて


第四十四回国際女性デー西宮集会を三月八日夕、西宮市役所東館ホールで開きました。
「〝アンネ・フランクの願いを受けとめて〟なぜ、西宮にアンネのバラの教会が?―牧師が語るアンネの生き方」と題して坂本誠治牧師の映像をまじえての講演がありました。
アンネの生きた第二次大戦下、独裁者ヒットラーがユダヤ人を迫害、ホロコーストをエスカレートさせていったのは多数者の無関心、傍観が迫害を許したと述べられたことに対して、参加者から、「今の日本で傍観になってはいけない。無関心ではいけないということを心に刻みたい」と感想が寄せられました。
十五歳のアンネは日記に、「なぜ人間はお互い仲良く暮らせないのだろう」と書き、女性差別があることへの批判も。そして「もし神様のおぼしめしで生きることが許されるなら、世の中のため、人類のため働いて見せます!」と書いています。
極限の状況の中で平和を願い続け行動することを大切にしたアンネの思いは、父オットー氏によって「平和のために何かをする人になって下さい」と私たちに届けられました。「一人ひとりを大切に平和をつくり出すために何かをする人になっていきます」との決意の感想もいただきました。
講演の感動を胸に、命の尊厳を踏みにじる事に声をあげ続けていくことを確認した集会でした。
講演に先立って、さくらんぼ合唱団と女声コーラスこぶしと共に歌い、西宮市長選挙に立候補を表明している上田さち子さんの挨拶を受けました。
渡辺玲子(西宮母親大会連絡会)

(兵庫民報2018年3月18日付)

兵庫県議会予算特別委員会(1)

消費税頼みでなく法人税収伸ばす手立てを /小児救急相談窓口委託先の一方的変更の撤回を

兵庫県議会では、予算特別委員会が二月二十八日設置され、日本共産党からいそみ恵子、きだ結両議員が委員に選出されました。二〇一八年度県予算案に対して三月五日の財政状況審査を皮切りに連日、審査が行われています。

○財務状況

いそみ議員


財政状況では、いそみ議員が質疑に立ちました。
いそみ議員は、歳入について、消費税頼みではなく、法人税収を伸ばすなどの手立てを講じるべきだと提起しました。
二十四年ぶりの収支均衡は、創造的復興として大型公共事業をすすめてきた借金を県行財政構造改革の名のもとに福祉、教育、暮らしを削って返してきたもので、誇れるものではないと批判。新たな借金返しのために、「財政運営の新たな枠組みが必要」とする当局に対して、「これ以上、県民犠牲の『行革』をすすめてはならない」と主張しました。

○健康福祉部

健康福祉部では、いそみ、きだ両議員が質疑しました。

きだ議員

きだ議員は、小児救急医療相談窓口「#8000」の業務拡大に伴う委託先変更についてただしました。現在、同相談窓口業務では一人ひとりに丁寧に対応されていることに触れ、「委託先の変更は、質を後退させかねない」と指摘。現在従事されている方に、何の相談もなく、一方的に契約をうちきることを批判し、委託先変更の撤回と、契約の継続を求めました。
当局は最後の答弁で「現在従事されている方へ丁寧に対応する」と答えました。
きだ議員は、国民健康保険都道府県化に対しても質疑。市町の法定外繰り入れを妨げないことを県当局にあらためて確認し、子育て支援の一環として、均等割減免、県の法定外繰り入れを求めました。
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いそみ議員は、東部阪神地区への身体障害児者リハビリセンターの設置について質疑。「自力で通えることができるくらいの近くにセンターがほしい」などの切実な声を紹介しながら、身体障害者更生相談所の機能をもつ東部阪神地区へのリハビリセンター設置をもとめました。
当局は、「いま、有識者会議をつくり、検討をすすめている。身体障害者更生相談所の機能については、リハビリセンターとは別に、早期につくりたい」と答えました。
いそみ議員は、期限も示してぜひ早期の実現を求めました。

○農政環境部

農政環境部では、神戸製鉄所石炭火力発電所設置計画について、きだ議員が質疑しました。
世界の石炭火力発電所廃止の流れ、外務大臣諮問機関でも、日本の石炭火力発電所廃止の覚悟が必要としていることを紹介しながら、現在、環境影響評価審査が行われている神鋼火力発電所について、二酸化炭素低減策のでたらめさ、大気汚染物質の現状非悪化地域であることも明らかにし、環境保全のために是認できないとの知事意見を提出することを提案しました。さらに、県としても、石炭火力発電所廃止に向けた政治指針を示すべきだと求めました。
当局は、現在、審査中であり、適切な意見を形成したいと述べました。

○そのほか

そのほか、いそみ議員は、西宮障害者雇用支援センター協会への対応について、保育士宿舎借り上げ支援事業の要件拡大、付帯決議にもとづく風営法の運用についてとりあげました。
きだ議員は、子ども病院に入院する子どもの兄弟姉妹保育について、中小企業奨学金返済制度拡充について質疑しました。

(兵庫民報2018年3月18日付)

第8回東日本大震災救援バザー

数百人でにぎわう


三月十一日で七年が経過する東日本大震災の被災者への支援をと、二〇一一年六月から始めた救援バザーが今年三月十日に第八回を迎えました。
安武ひろ子・大沢たつみ元参議院議員・藤木洋子元衆議院議員・岸本友代県女性後援会会長のよびかけで、百人以上の方の賛同を得ておこなってきました。
微力ながら、忘れず心寄せることが大事と秋におこなわれるツアーとともに毎年開催しています。
今年も日本共産党県委員会の事務所で十時から開催されたバザーには、事務所近辺の方を中心に読者や支持者の方、福島の被災地に心寄せる方々が、開会前からたくさん押し寄せました。
寄せられた物品がところせましと陳列され、安武ひろ子さんの絵画展や手作りバッグやアクセサリーを並べ、署名コーナーや交流の場も。参加者は数百人にものぼり、大きなバッグにたくさんの物品を買って帰る方もいて大変喜ばれました。
県下から準備や後片付けも含めて百人を超えるボランティアの協力があり、売り上げは被災者支援に使います。
実行委員会では、被災地に心寄せる支援を続けていく予定です。

(兵庫民報2018年3月18日付)

地域切り捨て「計画」撤回を:緊急学習会


日本共産党神戸市会議員団は三月九日、「都市空間向上計画・マスタープラン三宮構想」緊急学習会を長田区と中央区の二カ所で開き、あわせて百二十人が参加しました。
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神戸市は、国の「立地適正化計画」に基づき「都市空間向上計画」として市街地の縮小と同時に「マスタープラン三宮~ウォーター地区編」として都心・三宮の巨大開発をスピードアップしようとしています。
神戸市は、市街地の過密の解消などをめざし郊外に公共施設や商店を配置したニュータウンをつくり居住を誘導していきました。しかし、この計画では、これまでの都市計画の考えを大転換し、都心の「適切な人口密度を保つ」ために、ニュータウンなどの郊外地域を「住宅以外に転換」する「居住誘導区域外」を指定しようとするものです。「居住誘導区域外」に指定されると生活に必要なサービスの維持が保障されず、土地や建物の不動産価値の下落も考えられます。
学習会で森本真議員団長は、学校の過密や保育所用地が確保できない都心部に人口誘導すれば、ますます暮らしにくくなる。都心に住んでいる人も郊外に住んでいる人も誰も喜ばないとして「まちこわしの計画に反対する大運動を、市民の皆さんとごいっしょに全力を挙げたい」と訴えました。

(兵庫民報2018年3月18日付)

西宮で借り上げ住宅裁判報告会

市長の決断で裁判待たずに解決を


西宮市が借り上げ復興市営住宅「シティハイツ西宮北口」の入居者に明け渡しなどを求め起こした裁判について、借上復興住宅弁護団が三月十日、同住宅集会所で報告会を開催。弁護団事務局長の吉田維一弁護士が裁判とそれに並行して行われてた和解協議の経過について、入居者、支援者らに報告しました。
和解については、裁判長から、西宮市に対しては継続して入居させられる方策を考え、入居者には今の住宅に住み続けなければならない理由を示すよう提案があり、七月から三回の協議を行ったものの、市側が方策を示さず和解できなかったと報告。
三月七日で十二回目となった裁判については、入居者生活実態を明らかにすることを重視し、法律、医療、居住学など専門家から他に例を見ない多数の意見書を提出していること、国連機関から人権・健康権の問題として高い関心が寄せられていることなどを紹介しました。
シティハイツ西宮北口

また、四月十五日投票の選挙で選ばれた新市長が決断すれば、裁判をまたずに直ちに解決ができると述べ、市民団体が立候補表明者に送った公開質問状の回答を紹介しました。
この説明会には岩手県の「岩手日報」記者も参加し、東日本大震災被災地からも注目されていることが示されました。
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報告会に先立ち、「チェンジ!いきいき西宮市民の会」の上田さち子氏が挨拶し、借り上げ住宅問題を直ちに解決するため市長選で勝利したいと決意を表明しました。

(兵庫民報2018年3月18日付)

洲本市議選で日本共産党3人全員当選

洲本市議選(定数十八・立候補十九人)は三月十一日投開票で行われました。投票率は五九・六一%(前回六六・三〇%)。
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日本共産党は、片岡ただし(69)、近藤あきふみ(65)、まもり和生(67)=いずれも現=が当選し、現有議席を確保しました。
日本共産党の得票合計は三千二百二十三票、得票率は一四・四八%。前回より百四十七票増やし、率でも二・二八ポイント伸ばしました。昨年の総選挙比例票(一三八二票、七・三六%)と比べると得票数・率とも倍増しました。
片岡氏は九期目、近藤・まもり両氏は二期目となります。

(兵庫民報2018年3月18日付)

西宮市議補選にひぐち光冬氏

西宮市議補欠選挙が同市長選挙とあわせ四月八日告示・十五日投票で行われます。
(欠員は十二日現在二)

日本共産党西宮芦屋地区委員会は三月十二日、新人・ひぐち光冬氏を同市議補選に擁立することを発表しました。

ひぐち光冬(樋口・みつふゆ)(34)

関西学院大学大学院言語コミュニケーション文化研究科前期課程修了後、医療法人内海慈仁会有馬病院、社会福祉法人神戸婦人同情会子供の家などの勤務を経て、現在、日本共産党西宮市政対策委員長。

(兵庫民報2018年3月18日付)

クリスタル短歌の会から

安武ひろ子選

黒豆持ち訪い来し友は平和署名三百人を集めくれおり
 広瀬弘子

九条二項守らねばと亡き母の声聞こえ来る署名急げと
 大西千鶴子

米軍機宝の湖に容赦なく燃料タンク投棄するとは
 長谷川一枝

本屋減り八百屋豆腐屋なくなりてコンビニ増えて何かわびしき
 森 ひろ美

あゝ無情後期高齢目前に覚えは遅く忘れは早し
 岡本征子

二百年の大屋根の雪かいたというふるさと大野の姪に脱帽
 正津房子

身をかがめ北風の中帰る人待ちいる家人の「おかえり」の声
 清水淑子

風邪苛み厨は冷えて雪かきのニュースは届く春まだ遠く
 宮川菊代

貯めこみてついに読まざる古新聞今日の新聞今日中に読む
 平野万里子

孫の似たる羽生選手の金メダル夫と喜びステーキを買う
 西嶋節子

着物着る練習をして来月の京のお茶会楽しみに待つ
 塩野菜美

ドレミの歌マリアの役のわが孫にバアバ二人はハラハラドキドキ
 三浦良子


(兵庫民報2018年3月18日付)

ひなたぽっころりん〈615〉

(兵庫民報2018年3月18日付)

カンキン神戸行動が3月30日に300回


"原発ZEROカンキン行動"―原発ゼロをめざし2012年7月6日から毎週金曜日、雨の日も風の日も、元日も一日も休まず続けられてきた関西電力神戸支社前での行動が3月30日、全国に先駆け300回目となります。この日は「第三百夜」と銘うって行われ、多くの参加をと広く呼びかけられています。
18:00 関西電力神戸支社前で抗議
18:40 パレード
19:10 マルイ前でアピール行動

(兵庫民報2018年3月18日付)

観感楽学

韓国・北朝鮮の首脳会談につづいて米朝首脳会談も行われることに―最近まで偶発的な軍事衝突の可能性もある厳しい対立が続いていた。平和的に解決するための対話、交渉の可能性が追求されていた▼国連で核兵器の開発・保有・威嚇などを禁止する条約が採択され、この実効が解決のカギと見られたが、安倍首相は、米国側に立って禁止条約に反対し、対話を否定、「国際社会で最強硬派」として圧力策をリードした▼関係国の対話、会談の実現で、安倍政権は完全に「カヤの外」におかれた。金のばらまき・圧力策主導の「地球儀俯瞰外交」は完全に失敗・破綻した▼前例がある。日本が国連で旗をふってきた「究極的核廃絶決議」に賛成してきた米国が、二〇〇〇年NPT再検討会議で「核兵器廃絶の明確な約束」に合意。軍縮大使は、「二階に上がってはしごをはずされたの感で釈然としない」と嘆いた▼日米同盟の枠の中だけでしか外交を展開できないために国際的に孤立するのだ。そればかりか、核兵器を使いやすくするトランプ米政権の新しい「核態勢見直し」に付き従い、日本を核戦争の危険にさらす。安倍一強どころか「一凶」政権は退陣願いたい。(K)


(兵庫民報2018年3月18日付)