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2018年11月4日日曜日

神戸市議会で今井まさこ議員が一般質問

「都市空間向上計画」は撤回を


神戸市議会が十月二十六日閉会しました。最終本会議では日本共産党の今井まさこ議員が一般質問にたちました。

垂水区人口の半数以上が「居住誘導区域外」

神戸市は、人口減少を理由に、駅前再開発でマンションを誘致して人口増をはかる一方、駅から離れた地域や災害リスクが高い地域を「居住誘導区域外」として切り捨てる「都市空間向上計画」を策定しようとしています。
今年三月に行われた「計画の基本的な考え方(案)」についての意見募集では、四百九件の市民意見のうち、賛成は十二件で、ほとんどが反対でした。しかし、神戸市が九月に発表した「考え方(修正案)」では、鉄道駅から一・六キロメートル、おおむね歩いて二十分以上はなれた地域を、一律に「居住誘導区域外」に設定するものであり、今井議員は、地域を切り捨てる本質は変わってないと批判しました。
答弁に立った岡口憲義副市長は「地域の実態に応じ、駅周辺は一定の人口密度を維持しつつ、人口減少のリスクが高い駅から離れた地域も現実的な手立てをとり、快適に暮らせるまちづくりをする」と答弁しました。
垂水区はバス路線中心に住宅地が古くから形成されており、駅から一・六キロで離れた地域には垂水区人口の半数以上が住んでいます。地域の成り立ちや特色を無視し、住民の街づくりの努力を無視して、一律に分断を持ち込むなど許されません。
一方、「人口密度維持」が目標にされる駅周辺では、子育て世代の増加で学校施設が著しく不足する恐れがある「要注意地区」に、垂水、高丸、霞ヶ丘小学校が指定され、垂水駅北側の再開発では三十階建て二百七十戸のマンション計画が進行しています。
今井議員は「垂水区の実情を顧みず、駅周辺も、駅から離れたところも不幸にする都市空間向上計画は撤回すべき」と求めました。

体育館にエアコン設置、実現へ前進

度重なる災害で避難所となり、災害級の猛暑・熱中症対策が求められる学校施設へのエアコン設置について取り上げました。神戸市ではエアコンが普通教室は設置済ですが、特別教室や体育館の設置は遅れています。
今井議員の質問に対し、教育長は「国の交付金制度などを活用し、特別教室とともに、避難所になった中学校の体育館に優先的にエアコンを設置したい」と表明。実現へ大きく前進しました。
また、今井議員は、垂水区内への特別支援学校の設置を求めるとともに、区内二カ所の養護学校跡地について、マンションなど民間売却ではなく、区民の願いに応えた有効利用を求めました。

「ヤミ専従」問題

今議会では、神戸市の労働組合役員が、正規の手続きを経ず、勤務中に組合活動をおこなう「ヤミ専従」行為を、神戸市当局が長年黙認してきたことが大問題になりました。
今井議員は「労使癒着のヤミ専従は、市民の目から見ても到底許されず、是正は当然」と厳しく批判しました。一方、自民党や維新の会が不祥事を理由に、労働組合への適法な便宜供与まで廃止を要求するなど組合つぶしを進めていることについては「憲法が保障する職員の権利を奪うことには、議員団として断固反対する」と表明しました。

(兵庫民報2018年11月4日付)


(兵庫民報2018年11月4日付)

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