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2018年11月25日日曜日

AALA連帯委員会が朝鮮半島問題で学習講演会

朝鮮半島の平和プロセスに国際的支援と連帯を


兵庫県AALA連帯委員会が秋の学習講演会を十一月十七日、神戸市内で開催。韓国のキョレハナ平和研究センター研究委員の李俊揆(イ・ジュンキュ)氏が「市民のたたかいと激動の朝鮮半島情勢から北東アジアの平和構築を考える」と題して講演しました。
李氏は「今年は朝鮮半島で平和の風が吹いている。キャンドル革命という社会変革と南北首脳の決断によって開かれた国際変革です」と前置きし、話し始めました。
①起こってきたこと
最初に、朝鮮戦争以後の歴史と近年の北朝鮮の核開発問題をめぐっての出来事を説明しました。
後者のうち二〇一七年に北朝鮮がICBMを完成させ、核兵器の完成を宣言したことについて李氏は、「完成させたということは、もう実験はしないということ。この点を韓国政府がつかんだことがその後の動きにつながった」と指摘。文在寅政権が、平昌オリンピックへの参加を呼びかけ、韓米合同軍事演習の縮小に言及してきたこと、金正恩氏が呼びかけに応じ、板門店宣言に至った経緯を説明しました。
戦後初の米朝会談について「七十年間敵国だったアメリカと北朝鮮の首脳が直接会って対話した。このことの歴史的な意義こそ注目すべきだ」と強調。シンガポール宣言については「最初に『新しい朝米関係の構築』があり、二番目に『平和体制の構築』、続いて『完全な非核化』という順番になっている。過去の強行派がとってきた『まず非核化の措置がなければ対話には応じない』という立場とは逆転している」とその意義を強調しました。
②今起こっていること
現在のプロセスについて李氏は、経済制裁が大きな枷になってると指摘。
具体例として、南北のバスケットボールの交流試合で韓国の選手が北朝鮮に行くのに民間航空機を使えば、民間航空会社が経済制裁の対象となってしまうことをあげました。
さらに、李氏は北朝鮮が平和への具体的な行動を取ったらそれに対して相応の措置をとるというのが筋ではないかと主張。北朝鮮が核開発の象徴的な場所となってきた寧辺核実験場を永久に放棄する意思を示していることについて、アメリカから相応の措置が取られるべきだと述べました。
③今後の課題
最後に、今後の課題について李氏は「この平和プロセスへの国際的な支持と連帯が必要。プロセスが進展し、韓米同盟の変化が生まれると、日米同盟にも影響する。平和、非核化のプロセスが進めばアメリカの核の傘の影響力は低下するだろう。その時に東北アジアを視野に入れた展望を持つことが重要だ。日本にとっては北東アジアの視野が広く見えてくる可能性がある」と述べました。
―上園隆(民青県委員長)

(兵庫民報2018年11月25日付)

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