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2018年11月25日日曜日

神戸演劇鑑賞会12月例会:文化座『三婆』


一九六三年、初夏。東京、神楽坂。
金融業の武市浩蔵が、妾・駒代の家で急死する。通夜、葬式を本宅か妾宅かで行うのか、従業員たちが、てんやわんやの混乱の中で、幕が開く。
浩蔵の死後、残ったのは借財ばかり。その返済のため、妹・タキと駒代の家が売られ、住むところを失ったふたりは、本妻の松子の家に押し掛けてくる。こうして、三人の同居生活がはじまった。
暮らし始めたものの、ことある毎にののしり、いがみ合い、罵倒の毎日。それは、日を追うごとに、激しくなってゆく。案じた松子は、同居を解消する事を決め、ささやかなパーティを開いた。その場は、共に暮らしてから、初めての集まりだった。パーティが終わろうとしたそのとき松子は突然叫ぶ〝出て行かないで〟。
それから十年のち、元女中のお花が訪ねてくる。そこでお花が見たのは…。
有吉佐和子の原作を、演出家・劇作家の小幡欣治が脚色をした。老人問題を扱いながら、人間喜劇として笑わせ、老人の孤独や哀しみ、何より共に生きて行くことの大切さを、観客の心に届ける舞台です。
―小谷博子

文化座公演『三婆』

原作=有吉佐和子、脚色=小幡欣治、演出=西川信廣、出演=佐々木愛・有賀ひろみ・阿部敦子ほか/①12月2日(日)16時30分、②12月3日(月)18時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653

(兵庫民報2018年11月25日付)

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