青年の願いにこたえる活動広げ共産党との共同の事業で同盟員増やそう
日本民主青年同盟第四二回全国大会(十一月二十三~二十五日)へ向け、民青同盟兵庫県委員会は四日、第五十九回県代表者会議(上り)を開催しました。
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上園隆県委員長は県代表者会議への報告で、「いま、平和と民主主義を発展させて、『個人の尊厳』を大切にする社会を求める人々の願いが、世界を動かしています」として、朝鮮半島や欧米諸国の動きを紹介しました。
日本国内でも安保法制の廃止、立憲主義の回復を掲げて始まった市民と野党の共闘が発展し、沖縄県知事選でのオール沖縄の勝利など、巨大な変化が起こっているもとで、多くの青年が社会や政治のあり方、自分の生き方を考えているとして、「社会のことはあまりわからないけど、選挙では自分で考えて投票できるようになりたい」と加盟した高校生や、「イギリス労働党やアメリカでのサンダースの躍進に注目している。日本も同じように野党が伸びて国民に優しい政治をしてほしい」と加盟した学生など、この間の加盟の経験も紹介し、民青で取り組んできた活動は青年の模索と変革にこたえる力を持ち、世界の流れと響き合っていることを確信にしようと呼びかけました。
十一月末を期限に取り組んでいる「青年と力を合わせ、仲間を増やす大運動」の目標達成に向け、魅力的な班活動を広げ、青年の願いにこたえる活動を広げながら、日本共産党とも共同の事業で同盟員拡大に取り組むことを呼びかけました。
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全体討論では魅力的な班活動や学びを力に同盟員を拡大した経験や、日本共産党と相談して共同の事業で同盟員拡大に取り組んできた経験が語られました。
今年に入って班活動を再開した東神戸地区・東灘灘班の代議員は「川遊び企画などで同盟員同士の交流を深めてきた。弁護士を班会に招いての労働法学習会などで、悩みを率直に語り合い、展望を学ぶ活動に取り組んできた。その中で、班員が弟を誘って民青に迎えることができた。班員の思いや要求によりそった活動してきたことが、社会を変えるために民青の仲間を増やそうという力になってきた。今後も魅力的な班活動で仲間を増やしていきたい。」と発言しました。
西神戸地区の同盟員は党地区委員会と共同で無料塾に取り組んで、参加した高校生が加盟した経験や、同盟員から出された要求をどう実現するのかも党地区委員会に相談して実現していると発言し、共同の取り組みが力になっている経験を発言しました。
また、激動の情勢のもとで民青の活動が多くの青年に待たれている経験も発言されました(別掲)。
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講演する金田氏 |
結語で上園県委員長は「兵庫での活動を確信にして学びあいつつ、十一月末までの仲間を増やす大運動の目標達成のために頑張ろう」と呼びかけました。
この会議では、金田峰生・党国会議員団兵庫事務所長が記念講演しました。
〇九月に党尼崎地区委員会の「青年の集い」で加盟した同盟員の発言
民青での学びが主権者としての成長に
働きながら漫画を書いているが、だんだん描く時間が無くなっていった。同盟員の友人にすすめられた民青新聞の働き方の記事を読んでいたら、社会を変えることで自由な時間を作れるようになると知った。自分もそういう活動をしたいと思うようになっていった。
二十五歳になったけど、今まで一度も投票に行ったことがない。新聞を読んでも難しく、どう勉強したらいいのかがわからなかった。民青新聞を読むようになって分かりやすく学べた。次は、しっかり考えたうえで投票に参加したい。
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〇K大学班同盟員の発言
政治を自分のことにすることと、願いを実現すること
毎週の学内宣伝で学費奨学金アンケートを集めて、国会議員と文科省への要請行動を行った。これまで、学費が大変だ、奨学金が大変だと学んできたことが、自分のこととしてあまり考えられなかった。この行動の中で、自分自身も奨学金を借りていて五百万円の借金があり、自分の置かれている状況や思いに気づくことができた。
いま、多くの青年が政治の問題を自分と関係ないものとして見てしまっている。自分が思っていたことを聞いてくれる環境があり、語ることをしないと自分のことにならない。政治のことも自分のこととして考えることができない。
政治を自分のことにするのは時間がかかるが、今の社会の中で時間を奪われているので、現状を変えることも大事。少しでも変えられれば、自由な時間が増えて政治のことを考えることもできる。この二つを真剣に取り組んでいる民青同盟の活動を頑張りたい。
(兵庫民報2018年11月11日付)