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2018年10月7日日曜日

優生保護法による強制手術:兵庫県在住2夫妻が提訴

小林寳二さん・喜美子さん夫妻

兵庫県内在住の七十代の聴覚障害者である高尾辰夫さん・奈美恵さん夫妻(ともに仮名)と小林寳二さん・喜美子さん夫妻が、優生保護法による不妊・中絶手術に対する国家賠償を求め、九月二十八日、神戸地裁に提訴しました。
高尾辰夫さんは結婚直前、不妊手術を受けさせられました。小林喜美子さんは結婚し、妊娠がわかった時、中絶手術と不妊手術を受けさせられました。手術について両夫妻とも家族や医師から何の説明も受けず、役所や病院にも記録が残されていません。
記者会見で二夫妻とも子どもをもつという望みを絶たれた悔しさや寂しさ、障害を理由に行われた差別に対する憤りを語りました。
優生保護法により本人の同意なく行われた手術は全国で一万六千五百件以上とされています。
原告と弁護団はこの裁判で、①原告の権利侵害を救済する②声をあげられない他の被害者が救済を訴える力になる③救済のための法律を制定するきっかけをつくり、他の被害者の救済が行われるようはたらきかける④社会のなかから、〝優生思想〟(障害があることを「不良」と考える思想)をなくす―をめざすとして、傍聴、報告集会への参加など継続的な支援を呼びかけています。

(兵庫民報2018年10月7日付)

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