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2018年9月9日日曜日

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記

「裁判報告集会」が「交流会」にも

副島圀義

八月二十七日の大阪地裁。法廷では双方が提出した書面や、今後の日程確認だけ。実質的なやり取りが別室での「進行協議」となったので、弁護士会館での報告集会の前半は、さながら原水爆禁止世界大会参加者の交流集会でした。
滋賀も大阪も「世界大会参加者の過半数は青年だった」と報告。
「たくさんの青年がいて、彼らも励みになったし、熟年世代も元気をもらった」「青年の集いで被爆体験を聞いてもらい、国際交流もできてよかった」「韓国からの参加者は『ろうそく革命』が朝鮮半島非核化の展望を切り開いたと、誇りと確信を語っていた」「兵庫被団協が作った署名呼びかけのポスターが好評。被爆者として生きてきてよかったと実感」「原水爆禁止運動も分裂の時代を乗り越え、統一の時代を迎えている」など、話し合われました。

進行協議を終えて和田弁護士が第二民事部にかかっている七人の方の審理の現状などを報告。
―淡路さんと高橋さんについては十月十七日の原告と医師の証言で、いよいよ最終準備書面の提出へ。来春には判決か。
―提訴後に死去された方がお二人。お一人は亡くなる前に臨床尋問で証言されていますが、もう一人の方の場合はご遺族でも、当時の様子を話せる方は遠方に一人おられるだけ。七十三年経って国の却下処分をくつがえすことの厳しさを感じます。

全国弁護団が六日の広島で合宿し、裁判の現状や課題をつっこんで検討したことも報告されました。
裁判所が、被爆の実相をきちんと理解し、公正な判断をするためにも、多くの市民が注目していることを法廷で示すことの大切さが、この日も訴えられました。

次回以後も、九月二十七日/十月十七日/十月三十一日/来年一月三十日と審理が続きます。
お読みくださった方々が裁判所に足を運んで傍聴してくださることを願っています。

(兵庫民報2018年9月9日付)

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