記事を検索

2018年8月5日日曜日

観感楽学

首相官邸前で「原発再稼働反対」を訴える行動を二〇一二年三月から始めて三百回目を迎えたという記事を読みました▼「原発の再稼働に反対」というプラカードを掲げて抗議行動に参加する人の写真を見ると、昔、原発のシステム開発に携わったころを思い出します。現地調整ということで原発にも何回も行きました。運転開始二十年以上の発電所でしたが、施設内は整理整頓が徹底され、とてもきれいに保たれていました▼電力会社は安定した収入があり資金力は凄いそうです。事実、バブルが崩壊し景気が低迷しているときでも二~三年先の仕事を計画し発注できるぐらいの財力があり、システム受注元メーカー社員の話では、非常に有り難く大切なお得意様だと聞きました。当時は福島第一原子力発電所で起こったような事故が起きるとは思いませんでした▼しかし、現実にチェルノブイリ原子力発電所事故と同じレベルの事故が発生してしまいました。原発の危険性は明白となり、避難している人たちがいつ戻れるのか目途も立っていない状態です▼それだけの財力がありながら、なぜ原発に固執するのか。別の道を考える余地は十分あると思います。(ふ)

(兵庫民報2018年8月5日付)

日付順目次