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2018年7月22日日曜日

あすわか兵庫がシリーズ各条項テーマに「憲法のお話」

あすわか兵庫(あすの自由を守る若手弁護士の会兵庫支部)が「あすわかの憲法のお話」を七月十四日、神戸市勤労会館大ホールで行いました。
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今回のテーマは第二十一条(集会・結社・表現の自由・通信の秘密)。

吉江弁護士

「憲法ミニ講座」では吉江仁子弁護士が、憲法とは国の設計図であり今の憲法がどうなっているか知ってほしいと「憲法のお話」を企画したと説明。現憲法が個人の尊重・幸福追求権を第一にし、それを保障するために国民主権・基本的人権尊重・平和主義の三原則を定めていると解説しました。

坪井准教授

メインの「お話」は阪南大学国際コミュニケーション学部の坪井兵輔准教授の「神戸と東ドイツから考える市民相互監視の罪と罰」。
坪井氏は、神戸が現在、潜水艦、飛行艇など武器、原発の製造・輸出の最前線であると指摘。さらに戦前・戦中・戦後の軍都としての歴史を振り返り、そのもとで軍機保持・治安維持のために神戸詩人事件(一九四〇年)、華僑弾圧事件(一九四四年)などの弾圧が行われたこと、隣組や婦人会など国民どうしを相互監視させてきたこと、西宮スタジアム(現西宮ガーデンズ)では「聖戦博覧会」が行われ、日中戦争体験の大パノラマを展開し、戦意を駆り立てていたこと、戦後には神戸港や六甲山頂に米軍基地がおかれ朝鮮戦争の後方基地となっていたことなどを、豊富な資料をスライドで示しながら解説しました。
また、旧東ドイツでベルリンの壁崩壊まで続いていた相互監視については国民の六・五人に一人が監視に関わり、家庭内で、キリスト教教会で、国民どうしが密告しあう社会であったことを紹介し、憲法二十一条が定める通信の自由の大切さと共謀罪の危険性を強調しました。
会場からの質問で、十八歳の女性が「潜水艦や原発を神戸でつくっていることを知りませんでした。こういう事を知るためにはどういう勉強をすればいいですか」とたずねたのに対し、坪井氏は、「市民が色々な学習会をやっていますし、今日、紹介した資料はすべて市立図書館などにあります。しかし、権力は不都合な真実を隠します。知る権利をどう守るか、憲法もぜひ勉強してください」と答えました。
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「あすわかの憲法のお話」、次回は九月二十九日十時~十二時、兵庫県民会館で開かれます。テーマは第十三条(個人の尊重・幸福追求権・公共の福祉)。お話は現代教育行政研究会代表の前川喜平さんの「個人の尊重と幸福追求の権利と教育基本法について(仮題)」。参加費千円。
あすわか兵庫では、少人数での「憲法カフェ」や勉強会などでのお話・講師依頼にも応じています。☎078・371・2060(あいおい法律事務所・吉江)

(兵庫民報2018年7月22日付)

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