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2018年6月10日日曜日

東灘革新懇が神鋼火力発電を考える集い


工学・法学・医学、専門家3人が問題点を指摘、「喉が痛い」「夏、窓も開けられない」と住民も声
「神鋼火力発電を考える集い――三人の専門家によるパネルディスカッション」を六月二日、東灘区民センター多目的ホールで開きました。
東灘革新懇が主催し、兵庫革新懇、中央区革新懇、灘革新懇と神鋼石炭火力発電公害問題灘区連絡会が共催したもので、五十七人が参加しました。
パネリストの西川栄一さん(神戸商船大学名誉教授)は、「石炭火力は他の火力発電に比べ、環境汚染負荷が高い」と資料を用いて説明。「(阪神間は)大気汚染のひどかった地域で、今もぜんそくで苦しんでいる人がいる」と指摘しました。
島村健さん(神戸大学法学研究科教授)は、火力発電の増設に関わる会社と政府・自治体との応答経緯を説明し、「示すべきデータを開示しないで、環境影響調査に疑問を感じる」と神鋼の姿勢を厳しく批判しました。
森岡芳雄さん(東神戸病院小児科医師)は、真水にインクを少しずつ垂らすことを例えに「低濃度の汚染は、短期的には見えにくい。長期に及んで健康への影響が懸念される」と警鐘を鳴らしました。
参加者との質疑では、「二酸化炭素の排出量について分かりやすい説明を」「考えるだけではなく、どう反対していくか」「ベランダの洗濯物は汚れ、喉も痛い。夏になっても窓も開けられない」など多くの質問や意見も寄せられた。
最後に、共催の兵庫革新懇を代表して宮田静則事務局長は「建設的な意見も出され有意義な学習会となった。革新懇としてもこの問題を重視し、引き続き力を入れて取り組みたい」と述べました。
―藤丸徹(東灘革新懇)

(兵庫民報2018年6月10日付)

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