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2018年6月17日日曜日

西宮市長が借り上げ入居者と面談、しかし……

西宮市の石井登志郎市長は六月十三日、借り上げ復興住宅「シティハイツ西宮北口」を自ら訪れ、七世帯の継続入居を認めず退去を求める従来どおりの方針を入居者に伝えました。以下の記事は十二日に印刷し終えたもので、市長のこの翻意を反映していないことに留意してお読みください。(6月16日、補記)

入居者(左)と面談する石井市長(右)(左から二人目は佐伯弁護団長)

西宮市の石井登志郎市長は、同市が退去を求め訴えている借り上げ復興住宅「シティハイツ西宮北口」入居者七世帯に面談を申し入れ、六月七日、市役所に招きました。
市長は、冒頭の挨拶で「市は住民に寄り添う立場であるべきです」と表明。四世帯四人が、代理人である借上弁護団の弁護士とともに、一人ひとり個別に石井市長と話をしました。
個々の面談は非公開でしたが、同席した佐伯雄三弁護団長は事後の記者会見で、入居者らは「ずっと住み続けられると思っていたのに、市から出て行けと言われて体調を崩したり、病気になった」「二十年という期限はまったく聞いていなかった」などの思い、それぞれの暮らしぶりや事情について語ったと報告しました。
一方、市長も面談後、テレビ・新聞の取材を受け、神戸地裁尼崎支部から提示されている和解について、「もちろんそれに向けてと思っている」としつつ、提訴は前市長のもと、市議会の議決を経ていることから、「私だけで決めるものではない。しっかりと考える」と述べるにとどまりました。
和解については、佐伯弁護団長も記者会見で、「(今回の面談では)具体的な方策は示されなかった。入居者に寄り添うというなら、継続入居を認めるしかない」と述べる一方で、「入居者の話に真摯に耳を傾けてくれた。障害を乗り越えて市長がリーダーシップを発揮し、継続入居を実現してほしい。裁判も続いていますし、和解への提示もありました。弁護団としては入居者の望む方向での解決に向け今後も全力をあげます」と語りました。

面談に向かう入居者を励ます支援者ら

同住宅についての裁判と和解に向けての協議は六月二十日、十時三十分から神戸地裁尼崎支部で行われる予定です。
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神戸市に対し、借り上げ住宅協議会が宣伝


西宮市と同様、入居者を裁判所に訴え、退去を迫っている神戸市に対し、ひょうご借り上げ住宅協議会は六月十一日朝、神戸市役所前で宣伝を行いました。
この宣伝で配布したニュース「たんぽぽ」は、西宮市長と入居者との面談を「解決に向け一歩踏み出す」と紹介しています。
また、神戸市が兵庫区のキャナルタウンウエスト入居者を訴えた控訴審でも、大阪高裁が和解を提示していることを紹介し、神戸市に対し「入居者と話し合う度量と見識を」「無意味な裁判に終止符を」打ち、入居者の継続入居を認めるよう求めています。
この宣伝には日本共産党神戸市議団も参加しました。

(兵庫民報2018年6月17日付)

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