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2018年6月17日日曜日

過労運転事故死:単なる事故に終わらせず

過労死等防止対策推進センターが学習会

講演する松丸弁護士

「過労運転事故死を考える」学習会が六月八日、神戸市内で開かれました。過労死事件遺族や法律家などでつくる兵庫県過労死等防止対策推進センターが主催したものです。
センター共同代表の藤原精吾弁護士が開会挨拶で講師の過労死全国弁護団の松丸正弁護士を紹介し、もっとも古くから過労死問題に取り組んできた弁護士であり、過労死のない社会実現へ大いに学ぼうと呼びかけました。
松丸氏は、過労死が社会に認知される前からとりくんできた経過にも触れながら、過労死等とは過労による脳機能や心疾患、精神障害、自殺だけなのかと問いかけました。運輸業務でも過労死が多く深刻だと述べ、通勤中や仕事中の交通事故が単なる事故扱いで終わってないか検証し、使用者が安全配慮義務など責任を問われる過労運転事故死として認めさせていくとりくみの必要性を語りました。
医療現場で二十四時間以上寝ずに連続して勤務した後、帰宅途中に事故死した若者の事件を紹介。長時間にわたる「断眠」が飲酒運転なみに判断を鈍らせるとの研究結果を探し、過労運転事故死だと認めさせた例も詳しく説明。長時間労働がいかに危険なものかを語りました。
また、政府の「働き方改革」案は過労死ラインまでの長時間労働を法で容認するものだと批判しました。
ゴンチャロフの過労パワハラ自死事件の労災認定を求めるたたかいや過労死裁判などの訴えもあり、西垣迪世センター共同代表が「若者が過労死で命をなくす社会を終われせるために今後もがんばりましょう」と閉会挨拶で訴えました。

(兵庫民報2018年6月17日付)

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