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2018年6月24日日曜日

兵庫山河の会「山河」より

学校は面白いかと孫の顔見るたびに訊くさり気なく訊く
 新井 幸

多々(とうとう)の添え木に支えられて咲く最古の花に我が残生も
 石井敏子

淡路島サンセットロード ドライブす雲間の光海に尾をひき
 小林 誉穂

丸木夫妻描く沖縄戦の図は水墨の黒・鮮血の赤(佐喜眞美術館)
 塩谷凉子

六十代最後の年を丁寧に生きて暮らして古希を迎えん
 古谷さだよ

ペチュニアの白とピンクがそよそよと五月の風に吹かれていたり
 鵜尾和代

五月晴れ南北寄り添いハグ交わしアリラン峠遂に越えたり
 古賀哲夫

スタッカートでピアノ弾くごと雨のふる紫陽花にふる梔子にふる
 安武ひろ子

すれちがう地下鉄車内の灯の下に時を遊べるスマホがひかる
 古賀悦子

「九条守れ」署名する人日々に増え一人ひとりの想いは深く
 大中 肇

つゆぞらに雨をさけつつ配るビラ濡れても香るくちなしの花
 山下 勇

後悔は覚悟のうえで母に言う「そのはなしもう百回きいた」
 山下洋美

出来るだけ口はへの字に閉じておけ口を開けばあんたは暴走
 西澤 愼

(兵庫民報2018年6月24日付)

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