明るく住んでよかったと思える町に
新人議員とは言うものの六十九歳、七月には七十代に突入する、いささかひねた新人議員です。
四十年余り暮らした大阪では、大学で「法学」と「憲法」を教えていただいた黒田了一先生が大阪府知事に当選されたり、総選挙で共産党が三十八議席を獲得したりとうれしいことが続きました。しかし何よりうれしかったのは一九八〇年、同い年の山田兼三さんが故郷の隣町・南光町の町長に当選された時です。
佐用郡四町合併から二年目の二〇〇七年、父の病気をきっかけに故郷である佐用町平福に戻ってきました。その翌年、山田さんの後援会「明るい佐用町をつくる会」の会長に推されました。山田さんとともに佐用町内をくまなく歩きまわるという得難い経験をさせていただきました。
佐用町は過疎化が急速に進んでいます。人口流出率は県下でトップです。何としても歯止めをかけなければなりません。佐用町には九十五億円という、増え続けている基金があります。
この基金を、生活優先・福祉優先・子育て優先で有効に活用して、お年寄りも若者も、明るく、住んで良かったなと思っていただける「福祉こだまする佐用町」にしていきたいと思っています。
ひまわり畑、ルピナス、花しょうぶやアジサイ、シャクナゲなどの花などや利神城跡や瑠璃寺をはじめとする観光資源や、自然薯や丹波黒豆、もち大豆などの特産物、ホルモン焼きそばなどの地域グルメを生かしたまちづくりも大事だと思っています。
また、働く場として播磨テクノポリスを活性化・有効活用しての産業振興、棚田をはじめ、高齢化して維持が困難となっている農業の振興などやるべきことがたくさんあります。
一年生議員で、どこまでやれるのか、まだわかりませんが、精一杯やらせていただくことがすべての町民に対する義務であると思っています。
(兵庫民報2018年6月10日付)