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2018年6月3日日曜日

「いま世界の構造を変え得る」:兵庫県AALAで田中靖宏氏が講演


兵庫県AALAは、五月二十七日、第三十七回定期総会&講演会を開催しました。
「市民のたたかいと世界の構造変化」と題した講演会では田中靖宏氏(日本AALA代表理事)が講演しました。
田中氏は、AALAでの国際活動や、「しんぶん赤旗」記者としてメキシコやロンドンなどに駐在した経験もふまえ、世界の運動と変化をリアルに紹介しました。
田中氏は、この二十年の世界の変化をどうとらえるかと問い、▽一九九八年のベネズエラでの新自由主義からの転換を求めたチャベス革命に端を発し、チリなどのラテンアメリカに波及、そして、二〇一〇年十二月のチュニジアのジャスミン革命から始まるアラブの春につながったこと▽新自由主義、緊縮政策に反対していくスペインやギリシャなどヨーロッパでの市民の新たなうねりが起きたこと▽アメリカでも、二〇一一年に「ウォール街を占拠せよ」との運動が起こり、バーニー・サンダース氏がアメリカ大統領予備選で大旋風を起こしたこと―などを紹介しました。
さらに田中氏は、朝鮮情勢について、朝鮮戦争は北朝鮮の南進によるものだったが、その後の休戦協定に違反したのはアメリカ、韓国であり、北朝鮮の主張にはある程度、根拠もあると指摘。いまの流れの背景には、「(二〇一六年の)ろうそく革命から生まれた」と自認する文在寅大統領の決意や努力が大きいとしました。文在寅大統領は、大統領就任時から南北融和を追求し、この間の米朝会談実現に向けても努力していることを紹介。そのなかで、朝鮮半島の非核化という課題がクローズアップされているとしました。
田中氏は、朝鮮半島の変化も、単に南と北、アメリカと北朝鮮ということではなく、戦争や軍事化を推進する勢力とのたたかいでもあり、世界でも新自由主義、緊縮主義との対立の中で市民運動が大きく発展してきていることをあげ、「いま、世界の構造を大きく変え得る情勢だ」と強調しました。
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講演に先立って開かれた定期総会では、二〇一八年度の方針と体制が採択され、理事長に白石勉氏、事務局長に井村弘子氏が選出されました。

(兵庫民報2018年6月3日付)

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