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2018年4月8日日曜日

ゴンチャロフ過労自死の労災認定求め母と労組が署名運動

若者を使い捨てにしない社会を

署名を訴える和美さん(中央)と労組組合員(後ろ)

神戸の老舗・ゴンチャロフ製菓株式会社で働いていた前田颯人さん=当時二十歳=が昨年六月、自死したのは、長時間労働とパワーハラスメントで欝を発症したためだとして、母親の和美さんが西宮労働基準監督署に労災の申請を行い、ゴンチャロフ労組などが労災認定を求める団体・個人署名に取り組んでいます。
同社では、始業時間の一時間から一時間三十分前に出勤し仕事の準備をすることが慣例になっているなど、長時間労働やサービス残業が横行。颯人さんのタイムカードからは二〇一五年九月からの四カ月間に月八十七時間から百九時間の超過勤務が確認されています。
加えて、一人の上司から、挨拶しても無視する、連日長時間にわたり怒鳴りつけるなど執拗なパワーハラスメントが颯人さん一人に行われてきました。しかし、実演販売に行った店舗が売り上げで表彰されるなど、颯人さんは優れた腕をもっていたといいます。
思い余った颯人さんが退職を願い出ても「辞めるならお前の(卒業した)学校からは採用しない」と脅され、逃げ道を絶たれるような状況に追い込まれていました。
しかし会社側は長時間労働もパワハラも認めようとしていません。
和美さんは「会社は働く人を大切にする会社づくりをしてほしい」「若い社員が使い捨てにされるような社会であってはならない」と訴えています。
同労組の竹村務執行委員長も「颯人君へのパワハラを見ても、『止めろ』と言えない職場にしていたことが悔しい。会社を変えなくては」と、毎週日曜、JR六甲道駅前で、和美さんら家族や組合員とともに署名宣伝に取り組んでいます。


また、三月二十九日の過労死等防止対策推進兵庫センターの緊急学習会でも和美さんが経緯を語り支援を訴えました。
署名の協力など問い合わせは同労組☎078・881・0191

(兵庫民報2018年4月8日付)

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