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2018年1月13日土曜日

日中友好・不再戦を誓う旅

田中信一(兵庫県平和委員会)

南京大虐殺記念館で献花する一行

十二月十一日から十五日、南京市を省都とする江蘇省を関西地区日中友好協会訪中団の一員として訪問しました。京都、大阪、奈良、兵庫から総勢二十一名で兵庫からは九名が参加。一九七二年九月二十九日に日中国交正常化されて四十五周年ということで中華人民共和国駐大阪総領事館の御招待による訪中でした。
十一日に関西空港を出発した私たちは、上海で入国手続きを済ませ昼食のあと、片側四車線もある高速道路をバスで江蘇省蘇州市に向かいました。道路沿いには高層マンションや高速道路の建設ラッシュで七〇年代の日本を思い起こさせる風景でした。
江蘇省は中国の東側沿海地域の中部に位置し、長江下流の両岸をまたがっていて、東に中国最大の経済センターの上海市と隣接し人口は約八千万人をかかえています。最初に訪れた蘇州市は、二千五百年以上の歴史を持つ庭園もある観光都市であり工業生産もトップレベルということで、十二日には中国企業・日系企業の見学・拙政園の見学もありました。夕方には揚州市に移動し、翌日揚州大学日本学科の学生と茶道交流も行いました。蘇州市・揚州市とも夜には市の友好協会による歓迎会が開かれ、豪華な中華料理での歓迎をうけました。

南京大学の学生と交流する兵庫県連の前田清会長

〝十二月十三日〟は南京大虐殺八十周年にあたる日で、中国では国家行事として祭典が行われました。私たちは式典には参加できませんでしたが、夕方南京市入りしました。
十四日は南京大学日本語学科の代表と茶道で交流、南京博物館・中山陵の見学、夜は江蘇省人民対外友好協会による歓迎会が開かれて友好を深めました。
最終日十五日に南京大虐殺記念館に向かい副館長との懇談、献花、黙祷を行ったのち館内を見学しました。リニューアルされた館内には、発掘された状態の遺骨が保存されて子どものものと分かる遺骨もありました。副館長が「この記念館は、これからの平和のために」「歴史的事実は忘れてはならない」「戦争で南京虐殺もあったが」「日本でも広島・長崎など多くの市民がなくなった」「この不幸な歴史は忘れてはいけない」と述べたことが記憶に残りました。
再び戦争をする国にしてはならないとの意を強める旅となりました。


(兵庫民報2018年1月14日付)

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