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2017年11月19日日曜日

大飯原発再稼働反対! HYOGO ACTION!


大飯原発再稼働反対!HYOGO ACTIONが十一月十一日、神戸・波止場町緑地で開かれ、山形からフォークグループ影法師、東京から社会派アイドルユニット制服向上委員会、福井から原発設置反対小浜市民の会の中嶌哲演事務局長、兵庫から原発賠償ひょうご訴訟原告の伊藤伸子さんがそれぞれの形で訴えました。呼びかけたのは原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会、原発ゼロ!核兵器ゼロ!ZEROこねっと、さよなら原発神戸アクション。約四百人が参加し、集会後は会場から関西電力神戸支社前を通り三宮、元町までパレードして市民にアピールしました。
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主催者挨拶で橋本銀河さん(ZEROこねっと)は、二〇一二年七月六日以来毎週欠かすことなく続けてきた関電神戸支社前での行動を紹介し、最初は首相官邸前行動に呼応しようという小さなつぶやきから始まり、参加者の思いを大事につながりを広げてきたことが今日の集会はじめ共同を広げてきたと述べ、一人ひとりの力を合わせて原発をなくすという大きな転換を実現しようと訴えました。
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伊藤さん

福島市から避難してきた伊藤さんは、福島、宮城、栃木、首都圏などから多く家族が関西へ避難し、六年半の間には、母子避難だったけれど夫が合流した家族、伊藤さんのように今も離れ離れの家族、戻ると決断した家族、住宅支援が打ち切られ泣く泣く不本意ながら戻った家族など様々な状況だと紹介。
国や自治体が信じられないなか、また本来ならいちばん身近で支える家族・親族から厳しい非難の声をかけられるなか、子どもを守るという必死の思いで避難してきた一人ひとりが悩み苦しんだ長い六年半だったと振り返り、「このような辛い思いをするのは私たちで最後にしたい。未来に生きる子どもたちに辛い思いをさせたくない」と訴えました。
飯舘村では至る所、汚染土を入れたフレコンバッグが詰まれたり、ソーラーパネルで田畑が覆われているなど、美しかった景観がずたずたにされ、放射線測定値もまだ高いのに、故郷への強い思いに便乗して、東京オリンピックまでに避難者をゼロにするというスローガンが掲げられるのは、憲法で保障されている健康で文化的な最低限度の生活をするという権利がないがしろにされていると批判しました。
こうしたおかしな事態に「ノー」というために国と東京電力を相手に、関西では、京都、関西、ひょうごと三つの訴訟を起こし、①原発事故を起こした国と東京電力の責任を明らかにすること②避難の正当性を認めさせること③避難生活を国の責任で救済させること―を求めていることを紹介。裁判傍聴に詰めかける支援者のみなさんの姿に胸を打たれていると述べ、引き続く支援を訴えました。
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中嶌さん

中嶌さんは、関西電力など「原発村」や原発行政が再稼働に向け暴走する背景について、①放射線には、五感で感じ取れない、悪影響は時間がたってから現れるという特性があることから、原発安全神話から放射能安全神話に乗り換え「直ちに影響はない」などと居直っているが、市民が福島の実態をどれだけ知っているのか。
②原発は過疎地に立地され、その電力を大都市が享受するという差別的な構造があり、それが大都市の市民に原発に対する無関心を引き起こしてきている。大都市での原発反対の運動と世論は風化していないだろうか。
―と指摘しました。
十月に「関電が大飯一、二号機の廃炉方針固める」との報道があったことについては、原発維持の費用が巨額になるという関電の事情があると述べるとともに、もんじゅ同様、その地元県市を蚊帳の外に置いた決め方は非民主的だと批判しました。
これらを踏まえ中嶌さんは、次の三つの取り組みが必要ではないかと提起しました。
①すべての反原発運動の基礎に福島の実態・実相を絶対に忘れてはならないし、それによりそってその実態を常に明らかにし、自分のものとして共有していく。
②原発依存経済脱却へ明確なビジョンと施策を地元住民に説得力をある形で示していくこと。
③一般顧客が「原発をすすめるならば私たちはあなたたちと縁をきるよ」「もし脱原発を決断するなら、サポートする用意はあるよ」とそういう関電からの顧客離れを加速・拡大する運動を目標を明確に立て組織的に都市部で進めていく、それがなにより若狭の私たちに対する連帯になる。
最後に、若狭の美しい風景、日常の暮らしへの思いを語り、ともに悩み、ともに考え、ともに行動しましょうと訴えました。
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影法師

制服向上委員会

参加者は、影法師の福島の帰還困難地域を歌った「花は咲けども」に聞き入り、制服向上委員会は「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」に盛り上がりました。制服向上委員会はデモでもコールをつとめました。


(兵庫民報2017年11月19日付)

安倍改憲NO!憲法が生かされる政治を3000万全国統一署名運動

共同の力で大きく広げよう

「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3000万署名)運動」の成功へ、憲法改悪ストップ兵庫県共同センターが十一月九日、次の訴えを発表しました。

共同の力で、大きな目標達成をめざしましょう

憲法改悪ストップ!兵庫県共同センター

安倍改憲阻止の活動に敬意を表します。
安倍首相による「不意打ち解散・総選挙」の結果は、小選挙区マジックで改憲派多数となりました。しかし、選挙結果を冷静に分析する報道でも、例えば自民・公明が合わせて二千五百四十九万票に対し、立憲・共産・希望を足すと二千五百二十四万票でほぼ拮抗し、七割もの議席による横暴は許されないとの指摘も広がっています。
オール沖縄から野党共闘がはじまり、今回は北海道や新潟などで大きく広がり、兵庫県でも議席獲得はならなかったものの、野党共闘+市民運動は尼崎市や六区で着実に広がり、そして九区・明石市で頑張った諸団体は、確かな手応えに確信を持ち、強固な市民連合つくりを開始されています。
十一月八日、当センター拡大代表者会議は、こうした現状を基礎に意見交換を行い、一気に3000万署名運動の展開を誓い合いました。この署名運動は「国民投票の対決」そのもので主戦場は各行政区です。既にこの十一月、全域でスタート集会が始まりました。以下、具体的な取組み例も参考に大きな飛躍へ向け出発しましょう。
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一、3000万署名の兵庫県目標は百四十万筆とします。各団体では、既に兵庫労連十二万、共産党県委五十万、兵庫民医連三十四万などで署名用紙も大量活用されています。全団体が早急に目標を掲げましょう、ぜひご連絡下さい。
二、県下全行政区は、有権者数の三~四割(万が一の国民投票に打ち勝つ数値)を目標に掲げ、この十一月、灘区・長田区・姫路市などでスタート決起集会が行われています。目標設定ではどの地域でも〝過去最大〟となります。そのため行政区内の全団体結集が最低限必要で、その上で幅広いさらなる共同へのアタックとなります。
三、署名の集約方法は、昨年の二千万署名運動と同じようにします。各団体は上部へ提出毎に出来るだけ行政区別に数値をお知らせ下さい。各行政区センターは、直接中央へ届けてもらって結構ですが、集約の状況は必ず当センターへお知らせ下さい。第一次集約日は十二月二十日です。
四、この3000万署名は、「九条の会」も取り組まれることになりました。ぜひ、「九条の会」の状況もお知らせ下さい。昨年の二千万署名の時、例えば尼崎市・東園田九条の会は、あちこちの商店や住宅に署名集約ポストを置き大きな成果を上げられました。
五、各団体や地域ごとに、様々な活動をどんどんニュースにして雰囲気を盛り上げましょう。


(兵庫民報2017年11月19日付)

オール灘区の会が3000万署名スタート集会

毎月100回の署名運動など取り組み決める


十一月十一日、六甲道勤労市民センターで暮らし・平和・民主主義をまもる灘区の会(略称「オール灘区の会」)は「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3000万署名)運動」を成功させるため、スタート集会を開催しました。
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十月の総選挙で自民党が圧勝し、改憲勢力が改憲発議に必要な三分の二の議席を確保する事態となりました。来年一月の通常国会で、憲法九条への改憲案を提示するつもりです。しかし、改憲勢力も順風満帆ではありません。共同通信の世論調査を見ても、安倍政権の下での憲法改正は、「反対」が五割を超え、憲法九条に自衛隊を明記することにも「反対」は五割を超えています。
「安倍改憲NO!3000万全国統一署名」の目的は、国会で発議させない国民世論を作ること、もし国民投票になった場合、有権者の過半数三千万、兵庫県においては百四十万以上、灘区では三万三千以上を獲得することです。
そのために「オール灘区の会」として、三万三千筆に見合う署名用紙(六千六百枚)・宣伝ビラ一万五千枚の作成と区内全団体への配布、駅頭・街頭宣伝など毎月百回の署名運動に全力をあげることが提起されました。十二月二十日の第一回目の集約には五千筆を目標とします。一人一人が自分の言葉で対話が出来るように、参加者には「憲法会議」発行のパンフレットが配布されました。
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会場からの発言で、元小学校の校長をされていた方から、「安倍さんはもう一度教育し直す必要がある、私は教師として教え子を再び戦場に送らない決意だ」という力強い言葉にみんなが励まされたことは、言うまでもありません。
安倍九条改憲NO!市民と野党の共同で、必ず改憲発議をさせないための世論を、この灘区から大きく広げようと最後は「がんばろう」で思いを共有し、いよいよ新たな運動のスタートがきられました。
集会では灘革新懇を代表して、田付宜雄さんから総選挙の結果をどう見るか、憲法改定をめぐる情勢と改憲阻止に向けた今後の展望、全国統一署名運動の意義と目的が報告され、オール灘区の会共同代表の田中徳太郎さんから、行動提起がなされました。(近藤秀子=オール灘区の会)


(兵庫民報2017年11月19日付)

RideOnPeaceWave:青年たちが原水爆禁止世界大会報告

自分のこととして捉えて


原水爆禁止世界大会に参加した学生による報告と今年の世界大会が築いた到達を学ぶ学習会「Ride On Peace Wave」が開かれ、約二十人が参加しました。
はじめに二人の学生が報告しました。
大学一回生のKさんは、「岡まさはる記念長崎平和資料館へ行きました。原水爆禁止世界大会には今回で三回目の参加でしたが、今回初めて加害の歴史を学べました。慰安婦問題や731部隊など加害の歴史についての資料が集められていて、とても衝撃を受けました。学校では平和教育というと被害に焦点があてられるけれども、加害についても目を逸らしてはいけないと思いました」と語りました。
大学四回生のMさんは「今回原水爆禁止世界大会に参加するまでは、平和というものについて画面ごしのどこか遠いイメージだったのですが、今回被爆者の方のお話を聞き、戦争の悲惨さと核兵器のおそろしさ、核廃絶に向けて頑張っている人の思いに直接ふれたことは、身体に刻みつけられるような体験でした。そうした体験を通して他者とのつながりを感じるなかで、今回初めて戦争と平和を自分のこととして捉えることができました。、来年はもっとたくさんの友達を誘って参加したいと思いました」と報告しました。
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今年の原水爆禁止世界大会の成果と今後の展望については県原水協の梶本修史事務局長が講演。日本政府の立場を変えさせるためにも、今集めているヒバクシャ国際署名に取り組もうと呼びかけました。
芦屋市在住の被爆者の千葉孝子さんは、「被爆者として生きてきてつらいことはいっぱいあった。しかし頑張って体験を語ったから、それを聞いてくれた人が応援してくれたから、核兵器禁止条約が七月に採択されたんですね。被爆者として生きてきたことに誇りを感じました」と、核廃絶の運動に取り組んでいる思いを語りました。
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講演後には、阪急西宮北口駅前でヒバクシャ署名に取り組み、三十分間で三十筆が集まりました。
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ネットでの告知を見て参加したという大学三回生は「今年核兵器禁止条約ができてから、この動きについて注目していて、学びたいと思っていたのですごくいい機会になりました。自分のこととして捉えることが大事という話が一番胸に響きました」と感想を話し、署名行動にも参加しました。


(兵庫民報2017年11月19日付)

日本平和大会に参加:岩国基地の巨大さ・強化を実感


「なくそう! 米軍基地・日米軍事同盟」をスローガンに二〇一七年日本平和大会が十月二十八・二十九日、山口県防府市と岩国市で開催されました。
アメリカ海兵隊岩国航空基地は、今年後半以降、米空母艦載機六十一機の移転が計画され、百三十機もの米軍機が常駐する東アジア最大の米軍航空基地として大増強されていることから、今年の平和大会は、岩国基地強化反対に焦点を当てて山口県での開催となりました。
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開会集会の主催者報告で日本平和員会の千坂純事務局長は「総選挙の結果、自民、公明に希望、維新を加えた九条改憲勢力が衆院の三分の二以上を占めましたが、一方で、分断を乗り越え、野党共闘はその議席を大幅に増やしました。大義の旗をしっかりと掲げ、市民と野党が力を合わせて闘うならば、安倍政権を打ち破ることはできる」「共同を発展させよう」と述べ、「北朝鮮問題の平和的解決」「核兵器禁止・廃絶を求めるヒバクシャ国際署名」「安倍九条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3000万署名)」「沖縄・岩国はじめ基地強化に反対、名護市長選挙勝利」などの課題で「共同を広げながら日米軍事同盟を抜け出し憲法を生かす展望を語ろう」と呼びかけました。
集会はその後、全国各地の活動の報告と韓国・参与連帯から連帯の挨拶が行われました。
翌日にシンポジウムと七つの分科会が岩国市内で行われました。「国際交流シンポジウム―非核平和の北東アジアの展望を考える」「憲法九条守れ、戦争法廃止、自衛隊を戦場に送るな」「沖縄と連帯し、岩国基地はじめ米軍基地強化許すな」「子どもたちを〝戦争する国〟の人づくりから守れ」「くらし・原発問題と日米安保体制」「入門編―岩国基地って何やってるんですか?」「映画『ザ・思いやりpart2』上映とバクレー監督と語る」「動く分科会―岩国基地視察」。

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兵庫県からは十名が各分科会に分かれて参加しました、初めて参加のYさんは、「米軍基地再編強化が進められるなか、増強されていると言う岩国基地の実情を知り、学びたいと思い参加しました。岩国基地見学ではその巨大さを実感。基地強化の実態を知ることができました。分科会では横田基地、横須賀海軍基地、木更津基地、佐世保基地など各地の報告で具体的に学べ、大会に参加する大きな意義を感じました」と感想を寄せています。
閉会集会は岩国市役所前広場で行われ、岩国駅までのピースパレードで市民にアピールしました。(田中信一=兵庫県平和委員会)


(兵庫民報2017年11月19日付)

いわぶち友参院議員迎え日本共産党明石市委員会がつどい

ツイッターで知り参加した青年も


いわぶち友日本共産党参議院議員を招き「日本の未来と綱領を語るつどい」を十一月十二日、明石勤労福祉会館多目的ホールで開き、九十一人が参加しました。日本共産党東播地区の明石市委員会の主催です。
いわぶち友参院議員は、総選挙で自党の候補者をおろして「市民+野党の共闘」を貫いた日本共産党のたたかいについて、「しんぶん赤旗」に掲載された識者の談話を紹介するとともに党綱領の統一戦線の立場から説明しました。
また、自己紹介もかねて故郷・福島県の避難生活の状況、生業訴訟にもふれ、震災以前から原発事故のおそれを指摘していた日本共産党国会議員団や福島県議団の指摘どおり、対策を講じていれば、事故は回避できたと指摘。「政治を変えなければならない」と話しました。
総選挙で与党が三分の二を占めたが、小選挙区制度によるもので、民意を反映したものではないと指摘し、「市民プラス野党共闘で政治を変えるために、日本共産党を大きくしてほしい。まだ日本共産党に入党されていない方はぜひごいっしょに」と訴えました。
参加者からは、「初めての参加、わかりやすいを話を聞かせていただき嬉しかったです」「原発のようす、福島の現状が分かってよかった」「元気が出るお話しでした」など感想がよせられました。当日の金田峰生氏のツイート見て参加したという青年労働者もいて「赤旗」日曜版読者になりました。(新町みちよ)


(兵庫民報2017年11月19日付)

2018年度予算編成:日本共産党県議団が申し入れ


日本共産党兵庫県議団は十一月十日、二〇一八年度の予算編成に対して井戸敏三兵庫県知事への申し入れを行いました。
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ねりき恵子団長が挨拶し、いそみ恵子政調会長が五百八十一項目の予算申入書にもとづき要請。
▽安倍政権の九条改憲の動きに対して、改憲をするなと国に求めると同時に、九条を生かした平和外交をすすめること、核兵器禁止条約へのサインを国に求めること▽神戸製鋼のデータ改ざん問題の実態把握と再発防止策、石炭火力発電所新増設の中止を求めること▽農産物の価格補償と所得保障をセットで実現させること▽新名神工事での死亡事故などへの安全対策―などを求めました。
各議員からも県立病院などの三六協定違反是正、手話言語条例の制定、スクールソーシャルワーカーの全小中高校への配置、少人数学級の拡大、私学助成の増額、リハビリテーションセンターの阪神ブランチ建設、学童保育補助の拡充、被爆者二世検診の拡充など要望しました。
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井戸知事は、「五期目の最初の予算編成となる。県民に失望を与えないように、五百八十一項目の要望をふまえ、予算編成にあたりたい」と述べました。


(兵庫民報2017年11月19日付)

総選挙結果を受け、励ましと期待の声が次々

総選挙を通じて「市民と野党の共闘」で奮闘した共産党に〝引き続き注目と関心を持ちたい〟という声が届いています。その声を紹介します。
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「安倍政権を倒せるのは、市民と野党の共闘ととりわけ共産党が大きくなってこそだと思う。政治の責任は戦争をしないこと、国民を餓えさせないこと。ぜひこれからも頑張ってください」(芦屋市・男性)
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「立場上、日本共産党支持を言わなかったが、党員になったつもりだった」「共産党は懐が深い。これからも共に活動したい」「これからも一歩一歩地道に」(尼崎・団体女性ら)
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「自分の党の候補をおろす決断をし、市民と野党の共闘のために他の党の応援している真剣な姿を大阪で見て感銘を受けました。御党の変わらずブレず、市民に寄り添って存在し続けてくれてたんだと思うと涙でます。これからは私たちが寄り添い応援したいと思います」(尼崎・女性)
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「今回の総選挙をつうじて今の政治の流れやくらし、社会保障の動向などに強い関心を持ちました。結果を受けて私たちにどんなことがもたらされるか見届けるためにも、共産党が大事な情報を発信するか、注目と関心を持って見守りたいと思います」(西脇市・男性)


(兵庫民報2017年11月19日付)

ふるさと線を守る東日本連絡会が粟生線に応援乗車

粟生線の未来を考える市民の会と交流



全国で存続の危機に面している鉄道ローカル線を「ふるさとに帰る大事な鉄道」として存続の運動を進めている「ふるさと線を守る東日本連絡会」は、経営危機を理由にしたダイヤ削減など厳しい運営環境の神鉄粟生線の「応援乗車と『粟生線の未来を考える市民の会(三木市)』との交流会」を十一月十二日、三木市の古民家・玉置邸で行いました。これには同じく粟生線の問題に取り組んでいる神戸市北区と西区の「粟生線の会」も参加しました。
「未来の会」からは――六年前に粟生線の危機をきっかけに、自治会などが署名に取り組み四万筆以上あつめ、そして和歌山電鉄貴志川線との交流を機に有志が集まって会をつくった。そのときにふるさと線から来てもらってこの玉置邸で三十人以上が集まって話し合った。粟生線の危機は強まっているが引き続きがんばっている――と報告がありました。
話し合いでは、「粟生線のために『神鉄まつり』などに取り組んではどうか」「粟生線の活性化協議会を傍聴したが、一番の利用者の高校生が参加していないのにおどろいた。利用者抜きのやり方はいけない」「この運動に取り組む中で他の鉄道存続の会とも交流するようになった」「神戸市では敬老パスを神鉄でも使えるようにとか、高齢者優待のシーパスワン本格実施、高校生の通学定期への助成などの運動を取り組んでいる」などの報告が次々とおこなわれました。
また、ふるさと線の参加者からは、世界的に鉄道の重要性が認められ、環境問題でも鉄道の重要性が高まっている。JR分割民営化を機に国民の交通権を認めさせようと頑張ってきたが、赤字であっても社会的便益を考慮し、鉄道を残すことが大事だと、粟生線の運動にエールが送られました。
この交流会ではまとめとして、神戸市と三木市、小野市の運動の交流を深めて共同を強め、発展させることをめざし、それぞれの会で検討することを申し合わせました。


(兵庫民報2017年11月19日付)

兵庫収穫祭:地域と農民・労働者が交流


今年も兵庫収穫祭を十一月十二日の日曜日、神戸市西区の高塚公園で開催しました。
今年の収穫祭は、晴天に恵まれ二千三百人の来場者でにぎわいました。阪神・淡路大震災の年に当時、仮設住宅でいっぱいだった西神地区で被災者を励まそうとはじめて二十三回目になります。
安全で新鮮な野菜、餅つき、バナナのたたき売り、もちまき、お子さんから高齢者まで楽しい一日でした。


実行委員会には、農業・婦人・保育・医療関連の団体、農協・医療・福祉関連の労働組合、地域・民間・公務の労働組合などが参加し企画・運営し、さらに広範な団体や個人にご協力いただいています。
「安全な食糧は日本の大地から」をメインスローガンに、わたしたちが安心安全な食べ物を毎日食べられるように、食料自給率の向上、農家の個別所得補償、労働者の賃金の引き上げ、最低賃金の引き上げ、労働争議の支援などを訴えながら、地域の皆さんと農民・労働者の交流の場として、開催し続けています。(中村伸治=実行委員会)


(兵庫民報2017年11月19日付)

クリスタル短歌の会から安武ひろ子選

友と訪う三百万本の彼岸花ゴンギツネの里村おこしの里
 岡本征子

あっち向きまたこっち向きに野の花咲く自由でいいね何にも染まず
 清水淑子

鈴虫の音ひそやかになりており冬忍び寄る雨もようの朝
 三浦良子

鉢植えの小さきもみじ色付きぬ琵琶湖のほとりの親木はいかに
 島田国子

アメジスト群れ咲く花を摘みおればカマキリ出で来鎌もたげたり
 広瀬弘子

旧友をあたためておりわが歌集一気に読んだと友の電話に
 平野万里子

悩みつつ生きこし道を語る友にエールをおくる紅茶で乾杯
 森ひろ美

「どてどて走る」四歳の吾子のかけっこを指さす娘に笑いはじける
 西嶋節子

選挙のたび頼む人ふえ新しき絆ひろがる展開たのし
 正津房子

数あまたの防空壕の入口は暗く口開け草のぞきこむ
 宮川菊代

実父、織本順吉:
共演者と談笑する父生き生きとよそ行きの顔垣間見るかな
 塩野菜美

織本順吉ドキュメンタリー『老いてなお花となる』:
歌の友の父上なれば親しみもひとしきりなり役者の素顔
 長谷川一枝


(兵庫民報2017年11月19日付)

ひなたぽっころりん〈608〉


(兵庫民報2017年11月19日)

観感楽学

「原爆被災者に愛の手を!」と書かれた古びた木箱が兵庫県原水協に残されている。副島まちさん(兵庫県被団協初代会長・故人)がはじめた被爆者のための「一円玉募金」箱だ▼第一回世界大会(一九五五年)に参加した副島さんが、「一人が一円玉を出しても九千万枚集まる。そのお金で被爆者の治療を」との発言を聞き、「これだ!」と思い「一円募金」を始めた。番号が付いた木製募金箱を子どもの友だちなど十人に預けた▼一年目千二百十二円が翌年には二万八百九十円に広がった。募金箱も数倍になり、毎月六日に集めるために自転車も稽古した▼この活動は今、新婦人明石支部が、牛乳紙パック半分で募金箱をつくり各班に届け、班会などで訴えている。年末には八千円~二万円にもなる。募金額の多寡も重要だが募金箱を出すたびに被爆者のことを思い起こすことが大事なのだ▼県内十七カ所での「6・9行動」が毎月六日、九日に固定して行われているのもそのためだ。その被爆者は兵庫県に三千三百八十三人。九五年大震災時の六千百三十二人から大きく減少。被爆者への思いを届けるための第四十八回被爆者連帯餅つき大会を十二月二十三日に行う。(K)



(兵庫民報2017年11月19日付)