憲法改悪ストップ兵庫県共同センターは九月十三日、拡大幹事団体・地域代表者会議を開き、月末に迫った「憲法を活かす一万人意見広告」運動のとりくみを交流するとともに、新たに提起された「安倍九条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名」(「三千万全国統一署名」)について論議しました。
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はじめに津川知久代表が挨拶。「安倍首相が五月三日に期限を区切った改憲を言い出した。その後の都議選で自民党は大敗し、内閣支持率も森友・加計・自衛隊日報などで急落。新たな局面で決定的な一年になる。昨日、自民党改憲本部が再スタートの会議を開き、遅くとも年内に自民党改憲案を出すと各紙が報道している。このもとで市民アクションが『三千万署名』を提起、国民的運動で改憲を阻止する確かな力になる運動を提起した。兵庫での『一万人意見広告』運動とあわせて県民の中で運動を大きく広げよう」と訴えました。
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和田邦夫事務局長が報告。「憲法を活かす一万人意見広告」運動を諸団体のとりくみだけでなく、地域から国民投票や総選挙を闘える共同づくりを念頭にすすめることを強調し、「現状はとりくみが始まったところ。各地域で責任団体も明確にして集約しよう」とよびかけました。また、「『三千万署名』の兵庫の目標は百四十万筆以上になる。諸団体・地域で目標を決めてとりくもう」と訴え、十一月三日の憲法集会をはじめ各地域での共同を発展させようと報告しました。
これを受けて活発な交流が行われました。
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定期大会で「三千万署名」も渡し、「一万人意見広告」運動とあわせて提起した。兵庫教組は「意見広告」について独自の申込書をつくり職場でとりくんでいる。(兵庫労連)
核兵器禁止条約批准求め「ヒバクシャ署名」を七万五千~八万の規模で県でとりくむ。これと「三千万署名」の二つの署名を仲間作りと一体にとりくむ。垂水小学校の防災訓練への自衛隊参加を中止させたことに対し、今になって抗議のメール、電話がいっぱい入った。相手も必死だ。(新婦人)
「意見広告」は理事会で確認しており、全職員にニュースも届け集約する。「三千万署名」はこれから提起する。(民医連)
「三千万署名」はこれから検討。「意見広告」は地域で結集して取り組む。まだ「何口出すと名前大きくなるのか」という質問もある。(兵商連)
社会福祉法人の職員と利用者家族で九条の会をつくり二カ月に一回学習会を開いてきた。「意見広告」申し込みの取り扱い方がわからなくて、きょうは飛び入り参加した。(輝き九条の会)
「意見広告」は目標三百で現在百十八。このテンポでは達成できない。団体・個人へ訪問、対象の名簿も整理し、集めてくれるサポーターをどれくらいつくるかだ。(長田の会)
「意見広告」は革新懇と共同センターで集約する。諸団体は県にあげるので、地域の独自の申し込み書をつくり集約している。中央区は全体の目標が千、在住者は少ないが三百は確保したい。「三千万署名」はこれから。(中央区革新懇)
地域で役割を果たそうと論議している。事務局長会議で到達をつかんで徹底したい。九日にオール灘区の会が結成され、独自の「意見広告」申し込み書でとりくみ、三百目標で二回目の地域・団体訪問をしている。「組織ではできないが個人的にはしたい」の声もあった。東灘革新懇結成総会でもよびかけた。(革新懇)
全支部に訴えと連名形式の申し込み書を届け促進している。急いでとりくむ。(日本共産党)
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最後に和田事務局長が、「最後まで『意見広告』の意義を語り、遅れを打開しよう」と強調。三日・九日・十九日などの共同行動を多彩に各地域で展開すること、県弁護士会も協賛する第二火曜の神戸での昼デモへの協力を訴えました。
(「兵庫民報」2017年9月24日付)