兵庫労連第五十四回定期大会が九月九日、神戸市勤労会館で開かれました。
*
成山太志議長は、今回の兵庫県知事選で津川候補が訴えた地域が自民党政治に破壊されているとの指摘、地域を守る政治の方向は本当に切実。勝利できなかったことで主体的な力をつける必要を痛感した。安倍改憲・労働法制改悪反対のたたかい、神戸市長選などを共同してたたかい、組織拡大でも前進を作る議論を呼びかけました。
 |
松田氏 |
あったか神戸の会共同代表で神戸市長選に立候補を表明している松田たかひこ氏が連帯挨拶をし――久元市長は選挙公約の子どもの医療費無料化を投げ捨て、次々と市民の負担を増やし、被災者を借り上げ復興住宅から裁判で追い出そうとする一方で、三宮周辺開発や新たな人工島建設など大型開発に走り安倍政権の方向を走っている――と批判。「市民のくらし応援の政治に転換しよう」「共同の候補者としてたたかう」と決意を語りました。
 |
堀内氏 |
日本共産党の堀内照文衆議院議員が挨拶し――九月末に予定の臨時国会に海外で戦争できる国づくりへ改憲案まで提案しようとしており許せない。北朝鮮とアメリカの緊張が高まっている。衝突回避へ対話が必要だと指摘。日本は役割を果たせていないが憲法九条を生かす外交こそが必要だと訴えました。また、過労死水準の残業容認などを含む「働き方改革」一括法案提出を安倍内閣は強行しようとしており、「成立阻止へともにたたかおう」と訴えました。
憲法県政の会の津川知久代表幹事、新社会党の菊池憲之県書記長らも連帯挨拶をしました。
*
北島隆事務局長が報告。激動の情勢について、市民と野党共闘をさらに強化してこそ展望が開けると語り、大企業に四百三兆もの内部留保が積み上がる一方で、実質賃金は低下し、社会保障の改悪のもとで国民生活が破壊されていることを指摘。――臨時国会では「働き方改革」もたたかいの正念場になる。全労連の労働組合の役割はなにかと問い、安倍政権打倒なくして労働者・国民生活悪化をくい止められない。たたかいの本丸が憲法だと、安倍改憲反対の三千万全国統一署名と――兵庫での一万人意見広告運動の意義を語りました。
実質賃金引上げへ、全国的たたかいと「働き方改革」反対のたたかいを急速に広げ、この間の共同の発展に触れつつ、職場での学習を訴えました。最後に各産別のとりくみも紹介しつつ組織拡大に正面からとりくむことを提起しました。
*
発言では、戦争法反対でできた「立憲主義を守る会」に労連・連合の役員がいて、共同のたたかいが地域で役割を果たしている(西芦労連)。スト権を確立して、リレーストライキのたたかい(JMITU)、全職員対象の残業実態アンケート、採用試験学習会のとりくみ(全教)、実態アンケートで団交(通信労組)、パワハラとのたたかい(高教組)、解雇撤回と組合組織化(建交労)、ネスレのたたかい(西播労連)、組合を結成してのたたかい(医労連)―など要求を取り上げ、組織拡大への努力の発言が続きました。
JAL争議団、航空連からも訴えがありました。役員選挙で成山太志議長、北島隆事務局長ら役員が選出されました。
*
北島事務局長が総括答弁をおこない、成山議長の音頭で団結ガンバローで閉会しました。
(「兵庫民報」2017年9月17日付)