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新長田の鉄人28号をくぐってすすむ国民平和大行進 |
今年、開始から六十回目になる原水爆禁止平和大行進の「日本海コース」(富山~広島)が七月四日に、「太平洋コース」(東京~広島)が同七日に兵庫県入りしました。京都府、大阪府それぞれから引き継がれた平和行進は、各自治体をつないで九日に鳥取県に、十六日に岡山県に引き継がれました。
行進中の七月七日に国連本部で核兵器禁止条約が圧倒的多数の国の賛成で採択されたことを受けて、どの地域でも、「これまでの取り組みの苦労が報われた」「核保有国の妨害を許さない世論づくりはこれから本番」「禁止条約に反対する日本政府を変えよう」などの高揚した思いが見られました。
連日、百~百五十人の行進団は東京から広島への通し行進者の西田重好さん(滋賀県原水協)、国際青年リレー行進者としてフィリピンのミンダナオ人民平和運動のアブザル・マカクア・サリクさん(通称ブッチ)、兵庫県内の通し行進者は十人が平和行進を支えました。
宝塚市の中川智子市長や尼崎市の稲村和美市長などが直接、行進団を歓迎したのをはじめすべての自治体の市長・町長、議会議長が歓迎の言葉を述べました。
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歓迎する中川智子宝塚市長 |
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稲村尼崎和美市長 |
宝塚市で兵庫県被爆者団体協議会の岡辺好子理事長が激励に駆けつけたのをはじめ、伊丹市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市の各地域の被爆者の会の会長などが行進団を激励しました。
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激励する芦屋市原爆被害者の会の千葉孝子会長 |
尼崎市の民間保育園の子どもたちが数千羽の折り鶴を持って参加、「広島に届けてください」とかわいい声で全国通し行進者に託しました。日本共産党浜坂支部が一年かけて折った五千羽など、数万羽の折り鶴が寄せられています。平和行進中に寄せられた折り鶴は原水爆禁止世界大会代表団の手で広島、長崎に届けられます。
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折り鶴を託す園児たち |
平和行進団は八日、伊丹市内の陸上自衛隊前で、安倍政権による自衛隊の海外派兵や米軍との一体化の強化を中止するように求める「要望書」を提出しました。参加者の、「自衛隊員を戦地に送るな!」などのシュプレヒコールが湧き上がりました。
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陸自への要望書提出 |
行進中も各地で、「ヒバクシャ国際署名」が呼びかけられ、世界大会への代表派遣が取り組まれました。(梶本修史=兵庫県原水協事務局長)
2017年7月16日付「兵庫民報」掲載