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2017年11月26日日曜日

安倍9条改憲NO!3000万署名各地で宣伝

憲法共同センターが神戸大丸前で

〝戦争の悲惨、繰り返したらあかん〟高齢の女性が署名


憲法改悪ストップ!兵庫県共同センターは十一月十九日、神戸大丸前で「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」のスタート宣伝を行いました。
津川知久共同センター代表、成山太志兵庫労連議長、松田隆彦日本共産党県委員長がマイクを握り署名を呼びかけ、加盟団体の組合員、会員らが署名板をもちました。
須磨区の女性(83)は、「教育勅語はいまでも暗記している。当時は洗脳されていた。夫は神戸と疎開先で二度も焼け出された。戦争の悲惨を二度と繰り返したらあかん」と友人といっしょに署名に応じました。
「地元の三木で宣伝しているのを見て、協力したいと思っていた」と歩み寄ってきてくれた若い女性や、「国民を危険にさらすなんてどこの国の政治家か」と憤慨する三人づれ、「早く安倍総理をやめさせなくては」と語る女性などが次々と署名に応じていました。なかには署名に応じながら二十円をカンパする高齢者もありました。

神戸市北区の会がコープデイズ前で

〝今、学校で憲法を学んでいる〟と話を聞く中学生


戦争法に反対する神戸市北区の会は十一月十九日、コープデイズ神戸北町前での「ピースアクション」で「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」の取り組みをスタートさせました。
午前十時から十五人で、全国市民アクション作成ののぼり・ポスター・横断幕を掲げ、北区の会のチラシ、「北区九条のつどい」のチラシも配りながら、署名を呼びかけました。一時間の宣伝で五十一筆を集めました。
四人の女子中学生が、今、学校で憲法を学んでいて、憲法九条を変えることがなぜいけないのか興味を持っていると言って、署名を訴える会員の話を熱心に聞いてくれました。
会員の一人が、父がビルマのインパール作戦で戦死したこと、その戦争で日本人が三百万人以上、アジア全体で二千万人以上亡くなったこと、戦後は憲法九条のもと戦争で日本人は一人も亡くなっていないことを話しました。
また、「北区九条のつどい」(十一月二十六日十四時、すずらんホール)では日本の安全保障で憲法九条を生かすことがどうして大切なのかについて防衛庁出身の柳沢協二さんが講演することも案内しました。
中学生らは「帰って家の人と話し合ってみる」と話し、会員からは全国統一署名を進めている全国市民アクションのホームページを見てみることもすすめました。
(吉田耕三=戦争法に反対する神戸市北区の会)
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北区の会は毎月十九日、月ごとに鈴蘭台駅前、北鈴蘭台駅前、コープデイズ神戸北町前、藤原台エコール・リラ前で「ピースアクション」を行っています。


(兵庫民報2017年11月26日付)

市民と野党の共闘:「共闘の絆」財産にたたかいさらに

今回の総選挙で日本共産党は、比例近畿ブロックで四議席から二議席へと後退し、堀内照文前衆議院議員の議席を失いました。大変残念な結果であり、原因は党の力不足にあります。党内外のみなさんのご意見に耳を傾け、県委員会として総括します。同時に、今回の選挙では、市民と野党の共闘に奮闘した結果、県内各地で「共闘の絆」がつくられ、たくさんの友人を得ることができました。このことは、今度の選挙の最大の財産となりました。
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兵庫では、六区と九区で日本共産党が予定候補を降ろし、六区は立憲民主党、九区は新社会党県書記長の無所属候補を野党統一候補としてたたかいました。そして、そのことが共闘の機運を高める力にもなって、三区、七区、八区では、社民党、新社会党、緑の党の各党と、みなせんなどの市民団体が、共産党候補を野党統一候補として支援し、その他の選挙区でも、共産党候補を他の野党や無所属の地方議員、市民団体などが応援演説を行ったり、支援のための集会を開くなど、共同が広がりました。
新社会党の粟原富夫県本部委員長は、わが党の応援のために街頭にたち、「私たちは国政に議席がない政党であるにもかかわらず、国政で大きな力を持つ共産党の候補者を降ろしていただいて統一する。本当に、野党と市民の共同、本気の共闘ということはこういう意味なんだと理解いたしました」と訴えられました。
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選挙後、わが党が、共闘勢力全体が議席を増やしたことを「大きな喜び」と表明したことに対して、県内でともにたたかった他党の方々から、「あの発言に感動した」「涙が出ました」などの声が寄せられました。これらの発言は、希望の党の結成と、それへの民進党の合流という逆流に抗して、わが党が、予定候補者を降ろす決断をふくめ、共闘を揺るがず貫き、歴史的な役割を果たしたことへの兵庫県党全体に対する評価です。
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そして、各地で一緒にたたかった市民や野党の方々が、選挙結果を受けて「がっかり感」を乗り越え、この共闘をさらに発展させよう、そして、九条改憲を許さないたたかいをはじめ、次に向けて「ともにたたかおう」と意気軒高な姿勢を示しておられることも、今後の大きな希望です。
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逆流を乗り越えて、共闘を貫くうえで、この間の共同の努力の粘り強い積み重ねが、力になりました。その一つは、昨年二月に結成された総がかり行動兵庫を軸にした、立憲主義と民主主義を守るための共同です。憲法共同センターと1000人委員会、九条の心ネットワークによる共同が、多くの困難を乗り越えて実現し、その後も共同の旗を掲げていることです。
もう一つは、県内各地で、市民連合やみなせんなど、多様な市民団体によって、市民と野党の共闘を後押しする運動と組織づくりの努力がすすめられたことです。
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選挙戦のなかで、ともにたたかった市民の方々が、共産党の活動や訴えに直接ふれるなかで、共産党への信頼感を深め、比例もふくめて、共産党の前進を願う人も生まれてきました。
みなせん尼崎の阪本賢士さんは、選挙後、「自分も共産党員の方に負けないぐらいの気持ちで堀内さんを応援した」と述べ、フェイスブックでこういうコメントをよせてくれています。「共産党アレルギーはもったいない」「党員に名前を変えたらと言ったこともあるが、党員のみなさんは誇りを持っている」「上手にやるよりも、誠実にしていたらいつかは理解してくれると思って進む、高倉健みたいな政党だと思いました」と。大変うれしいメッセージです。
同時に、党躍進への期待の広がりを、今後、「比例を軸に」現実の選挙結果に結びつけるためには、さらに広い人々に、党そのものを理解してもらう努力がもっと必要だと思います。
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市民と野党の共闘を前進させながら、いかにして日本共産党の躍進をかちとるか――これは、新しい努力と探求が求められる課題です。そのために二つの取り組み①党をまるごと理解し、支持してもらうための「集い」の開催②党員拡大を根幹にした党勢拡大―に、今こそ力をつくすことが求められています。
(RM)


(兵庫民報2017年11月26日付)

但馬革新懇主催の第4回平和の集い

「今こそ核兵器のない世界」めざし、安倍9条改憲NO!署名・ヒバクシャ署名を広げよう


「今こそ核兵器のない世界を」をスローガンに、但馬革新懇主催の第四回平和の集いが十一月十九日、豊岡市民会館四階大会議室で開催されました。
総選挙と豊岡・朝来市議選、新温泉町議選の選挙結果を受けての最初の集会になりました。
午前中は、日本原水協製作のドキュメンタリー映画『一歩でも二歩でも』が上映され、平和のうたごえコーナーでは、但馬年金者組合や新婦人、母連などが「折り鶴」など全員で大合唱しました。午後からは関西学院大学教授で原水爆禁止世界大会起草委員長の冨田宏治氏が「今こそ核兵器のない世界を」と題し、核兵器禁止条約の意義と課題について詳しく講演しました。
冨田氏は、核兵器禁止条約が国連加盟の六割を超える百二十二カ国の賛成で採択されたこと。日本は交渉会議で条約に反対し、交渉不参加を表明したこと。コスタリカのホワイト議長や中満泉国連軍縮担当上級代表、日本被団協など市民社会の努力により、核兵器の違法性が宣言され、核兵器に「悪の烙印」が押されたことなどを説明。最後に核兵器は市民と兵隊を区別せず、人間の尊厳を否定するものであり、核兵器廃絶の運動を広げようと呼びかけました。
約九十名の参加者からは、「核兵器の違法性がよくわかり、元気がでた」「安倍政権の核抑止力を断ち切るために、安倍退陣の運動を」など感想がありました。
集会の最後は「平和へのアピール文」を採択。三千万署名とヒバクシャ署名を市民に訴え、改憲を許さない運動を広げ行動しようと確認しました。
(藤原敏信=但馬革新懇事務局)


(兵庫民報2017年11月26日付)

日中国交正常化45周年記念講演

民間交流の大切さ強調:中国社会科学院大学院の胡澎教授


日中国交正常化四十五周年を記念し、日中友好協会関西ブロック主催で「現代中国問題」講演会を芦屋市民センターで開催し、四十人が参加しました。
講師の胡澎さん(写真の緑の服の女性)は、日本留学後、中国社会科学院で日本研究に携わり、現在、同大学院教授・日本社会研究室長。「日中関係と民間交流の新たな扉を開く―日中国交正常化四十五周年に寄せて」と題して胡さんは、自身の学生時代・八〇年代に日本の映画、アニメが中国で流行し、日本を知るきっかけとなったことや、日本留学時、親身に世話をしてくれた日本の人々のことなど、民間交流の役割と大切さを話しました。
現在の日中関係については、歴史問題・領土問題などで摩擦が絶えないが、「平和と発展」のテーマは変わらず、両国の貿易・経済や人的交流による両国国民の恩恵はかつてなく大きく、これは両国の国民の手によってもたらされたものでかけがえのない宝。
「しかし国民感情は親密にはなっていない。どう解決するか」という問題について胡さんは、国交正常化四十五周年を期に一九七二年の日中共同声明をはじめとした「四文書」と「平和」「友好」「協力」の三つのキーワードが日中関係の基本精神と原点だとして、初心に帰る「原点回帰」が重要と強調。社会科学院日本研究所が発表した「日中発展の基本的見解」―①歴史を正しく受け止め未来をめざす②原則を守り信頼関係の蓄積③経済協力を通じウイン・ウインをめざす④交流を深めおだやかな共存関係の構築⑤お互いの違いを受け入れ、摩擦を防ぐ⑥平等に接し、次世代に平和を残す―の六点を示しました。
参加者から「国と国でなく人と人が対話することが日中友好を成熟させるのだと思った。学生の立場としても日中交流を大切にし、互いにウインウインの関係を築きたい」などの感想が寄せられました。(前田清=日中友好協会県連会長)


(兵庫民報2017年11月26日付)

治安維持法国賠同盟高砂支部総会と「つどい」

暗黒政治と戦争を再び許さず

治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟(治安維持法国賠同盟)高砂支部は第三回総会と「つどい」を十一月十九日、高砂市ユーアイ帆っとセンターで開催しました。
治安維持法国賠同盟は、戦前の歴史の真実を明らかにし、日本国民の平和と民主主義のためのたたかいの伝統を受け継ぎ発展させること、このたたかいの故に国家権力による弾圧を受けた人々に対する国の謝罪と賠償を実現しようと結成され来年で五十周年。兵庫県本部は三十五周年を迎えます。高砂支部は結成から実質二年、会員は八十二人になりました。
来賓の岡正信中央本部常任理事は、総選挙の結果にふれ、「野党の分裂という危機に瀕した際に日本共産党は六十七人の候補者を降ろし、身を挺して逆流を止めた。このことに多くの知識人からも激励の声があがっている」と述べました。
総会では、高砂にも三菱製紙労働者など治安維持法犠牲者がいたことが紹介され、「暗黒政治と戦争を再び許さない」ことを誓い合いました。新役員を代表して井上治支部長が挨拶をしました。
第二部の「つどい」では東播センター合唱団有志による小林多喜二、管野須賀子にちなむ歌は参加者の胸にしみ入りました。記念講演は安武ひろ子元参院議員が「戦争体験から、戦争への道は許さない」と題して話しました。神戸空襲の生々しい体験に涙をぬぐいながら聞き入る人もいました。
「本当によい総会でした。また来年も呼んでね」と感想をよせる参加者もいました。
この催しは、朝日新聞、神戸新聞でも事前に紹介されました。(小松美紀江=同同盟県常任委員)


(兵庫民報2017年11月26日付)

学び舎教科書で歴史を学び直す


西宮市で「目からウロコの歴史教科書カフェ」が毎月続けられています。「子どもの側に立って、子どもの目を意識しながら」作られた中学歴史教科書『ともに学ぶ人間の歴史』(学び舎発行)を読み、語り合い、理解を深めています。
目からウロコの歴史教科書カフェ
12月2日(土)14時~16時/プレラにしのみや4階学習室/テーマ:日露戦争ってどんな戦争だった?―「ロシアに勝った」って本当?/参加費300円(小中高生無料)/☎0798‐71‐3920(新婦人西宮支部)


(兵庫民報2017年11月26日付)

多可町議選:酒井よう子氏無投票当選

多可町議選は十一月十四日に告示されましたが立候補が定数十四と同数のため無投票となり、日本共産党の酒井よう子氏(57)=新=が当選し、日本共産党の現有議席を確保しました。


(兵庫民報2017年11月26日付)

多可町長選―辻誠一氏及ばず

多可町長選挙は十一月十四日に告示されに新人四人が立候補、十九日の投開票の結果、「あったか多可町をつくる会」の辻誠一氏(46)は二千二百十一票(得票率一九・四〇%)を得ましたが及びませんでした。当選は自民推薦の吉田一四氏(61)。(投票率六三・九六%)


(兵庫民報2017年11月26日付)

厚労省「過労死等防止対策推進シンポジウム」

企業トップ先頭に職場を変える必要

「過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ」を掲げ「過労死等防止対策推進シンポジウム」が厚生労働省の主催で十一月十七日、神戸市産業振興センターで開催されました。このシンポには過労死等防止兵庫センターや兵庫県過労死を考える家族の会、社会保険労務士会や兵庫県弁護士会などが協力しています。
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代々木病院の天笠崇医師が「過労自殺を防ぎ働く人の命を守ろう」をテーマに基調講演を行いました。
大手広告代理店での過労自殺などを機に努力はあるが過労死・自殺は減っていないと警告。長時間労働やハラスメントなど職場のストレスでうつ病などを発症し、過労自殺に追い込まれる流れをデータも示し、これは本来職場で防げるものであり、企業トップが先頭に職場を変える必要を強調しました。
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兵庫労働局の片野圭介監督課長は、長時間労働が疑われる会社では月八十時間を超える違法残業が四割、平成二十八年度には過労死等との認定が三十六人、警察統計で勤務原因自殺が百十二人もあったがまだ氷山の一角だと現状を報告。やはり、長時間労働やパワハラを容認する企業風土をトップが先頭に変える必要を語りました。
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過労死を考える家族の会からは体験が報告されました。
*結婚四年、三十歳で夫が急死。夫は仕入れ販売など一手にまかされていたが、残業代は一定額で超えた分はサービス残業だった。亡くなったあと「過労死110番」で相談し、訴訟・和解したが九年半かかった。人は幸せに生きるために働いているのにそこで亡くなるなんて。もう過労死はなくしてほしい。
*自治体の福祉職場の長時間と緊張した仕事のなかでうつ病を発症したが、労災申請が認定されず退職。いまはゆっくりサポートの仕事ができるようになった。
*夫はIT関連でリーダーをしていた。月百五十二時間の残業で大動脈解離を起こし、一命はとりとめたが障害が残った。管理職の教育や正確な労働時間管理など企業のコンプライアンスが必要。企業の繁栄は社員あってこそです。
*息子は二十歳で過労自殺した。上司のパワハラ、百時間超える残業。「辞めたい」というと「お前が辞めたら出身校からもう採用しない」と脅され辞められなかった。親としてうつや過労死の知識がなかったことを悔いている。社会を変え働く人を守りたい。
家族の会が高校、大学で行っている啓発授業を受けた学生のインタビューを坂本知可弁護士が映像で紹介。「サービス残業こわい」「アルバイトで半分社会人になった。でも違法行為に一人では言えない」「他人事ではない」と語る映像が流されました。
企業の実践例について企業・労組からも報告され、後援する兵庫県、神戸市からも挨拶がありました。
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閉会挨拶で藤原精吾弁護士・過労死等防止推進兵庫センター共同代表幹事は、「今日のシンポで何を変えなければならないかも明らかになった。実践するのは私たちだ。憲法が保障する権利を生かし、いっしょに企業を変え社会を変えていきましょう」と呼びかけました。


(兵庫民報2017年11月26日付)

防止対策推進兵庫センターが総会

「過労死等防止対策推進シンポジウム」に先だって過労死等防止対策推進兵庫センターの第三回定期総会が開かれました。
渡部吉泰弁護士が開会挨拶で、「過労死を生む長時間労働は減っていない。賃金も上がってないから残業せざるを得ないことになっている。ここを変えないと過労死はなくならない」と指摘しました。
今西雄介弁護士がこの間の大学・高校への啓発授業などのとりくみと次年度方針などを提案。討論を経て方針等を確認しました。
討論のなかで藤原精吾弁護士が、過労死をはじめて学会でとりあげるなど大きな貢献をし、十一日に亡くなった上畑鉄之丞氏について報告。
堀内照文前衆院議員は、「政府がすすめる『働き方改革』は生産性向上のための人減らしまで持ち上げるもの。今後もごいっしょに過労死などうまない社会のためにがんばりたい」と発言しました。


(兵庫民報2017年11月26日付)

済生会兵庫県病院の存続・充実求め学習会


済生会兵庫県病院の存続・充実を求める会は十一月十九日、北神区民センターで学習会を開催しました。
浜本宏代表が、「三田市長が三田市民病院の医療圏域を越えた統合再編を検討しており、北区では済生会病院が対象になる。済生会病院を守るために、三回の地域ビラを発行し、駅頭やショッピング前での署名も進めているが、自民党から住民運動を敵視するニュースが発行されるなかで、改めて正確な情勢を学び、確信をもって運動を進めよう」と挨拶しました。
兵庫の地域医療を守る会の今西(筆者)が、安倍政権のもとで進められている医療費抑制と、知事による公立病院統合再編が全県で進められていることと、三田の市民病院「改革」の現状を紹介し、済生会病院を守る住民の声をオール北区の署名運動にして広げることを呼びかけました。



日本共産党の金沢はるみ神戸市議(写真)が、県の地域医療構想にもとづき、北区でも公的病院の病床再編が進んでいること、市議会で済生会病院を守るため引き続き奮闘することの決意を表明しました。
三田の地域医療と介護をよくする会の東浦徳次代表が、三田市でも市民病院を守る署名運動を開始したことを紹介し、エールの交換を行いました。
(今西清=兵庫の地域医療を守る会代表)


(兵庫民報2017年11月26日付)

「秋の文化講演会」:岩崎明日香さんが講演

小林多喜二・宮本百合子の遺産を引き継ぎ発展させる作品を


日本共産党兵庫県文化後援会は十一月十八日、県立中央労働センターで、新進作家・岩崎明日香さんを招いて「秋の文化講演会」を開催しました。
講演会は濱本鶴男文化後援会副会長(兵庫多喜二・百合子の会会長)の司会で進められ、段野太一会長、小林明男共産党兵庫県委員会常任委員の挨拶に続いて、元町界隈で人気者のマジシャン、モハメッド・福岡さんの手品を楽しみ、講演に移りました。
岩崎さんは日本民主青年同盟東京都委員長を務めたあと現在、日本共産党中央委員会の国民運動委員会で活動、また日本民主主義文学会幹事でもあり、昨年、小説「角煮とマルクス」で民主文学新人賞を受賞した若い世代を代表する作家です。
岩崎さんは、総選挙の結果をうけて「文学と政治 今考えたいこと」をテーマに講演。受賞作「角煮とマルクス」の内容を紹介しながら、現代を生きる人々、とりわけ自己責任論で自縛させられている青年労働者に人間の尊厳と連帯で生きる勇気を与えていくことの大切さを指摘しました。
▽バブル経済崩壊後労働運動が低迷し、非正規労働者が増え、しかも労働環境が過酷になるもとで苦しむ労働者が多数いたが、3・11の原発事故やその後の安倍政治に反発する国民運動と連帯してたたかいに立ち上がる青年学生も広がりつつあり、状況は明らかにかわりつつあること▽こうした状況は文学の世界にもいろいろ屈折しながらも反映し「九条を守る会」でも文学者が大きな役割を果たしていること▽民主文学も、いまこそ小林多喜二や宮本百合子の遺産を引き継ぎ発展させる作品を創作することが求められていること―などを感銘深く語りました。
参加者からは「若い世代のみずみずしい感性に触れて心が軽やかになった」「『文学』とは生き方だ、ということを感じることができた。すばらしい方が党に居られることに大きな安心と感動を覚えた。素晴らしい一日になった」などの感想が寄せられました。(堤隆二=文化後援会事務局長)


(兵庫民報2017年11月26日付)

神戸映画サークル協議会12月例会:『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』

音楽と異文化そして人との交わり



世界的なチェロ奏者であるヨーヨー・マが立ち上げた「シルクロード・プロジェクト」を取り上げた作品。彼を中心として四人のメンバーに焦点をあてた、彼らの音楽と「旅」のドキュメンタリーです。
このプロジェクトを追ったのはモーガン・ネヴィル監督。トップスターたちの陰に隠れてきたバックシンガーにスポットを当てた『バックコーラスの歌姫たち』(二〇一三)でアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞しています。
現在と過去、世界各地の風景、演奏、人との出会いなど、時間と場所を自由自在に移動しながら各自がたどってきた道を振り返ります。その中で伝統を守りながらも「音楽の可能性」を追う姿が紹介されます。そして、音楽にとどまらず、伝統の継承と異文化の交わりまで広がりをもった世界を描いています。
ヨーヨー・マの多彩な演奏が紹介されるのはもちろんのことですが、ケマンチェ(バイオリンのルーツとなる楽器)の奏者であるイランのケイマン・カルホールや中国の琵琶(ピパ)奏者のウー・マンなどの民族楽器の演奏を聴くことができるのも大きな楽しみのひとつです。
映像、音楽、楽器に人々の輪も交じり合ったまさに「アンサンブル」的作品です。(岡風呂賢)

映画『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』

12月1日(金)①11時30分②14時30分③19時、2日(土)①11時30分②14時30分、3日(日)①11時30分②14時30分/2015年・アメリカ・95分/神戸アートビレッジセンターKAVCシアター/一般当日1,700円(前売:1,300円)、シニア・障がい者・大学生以下1,300円/☎078‐371‐8550、URL http://kobe-eisa.com/


(兵庫民報2017年11月26日付)

兵庫山河の会「山河」79号より

「見返りは民主主義だ」と晃さん立憲伸びて褒めるはすごし
 岸本 守

身を切りて野党と市民共闘を果たす党こそ筋通す党
 塩谷凉子

戦争を語り残せと生かされいる命と思うわが残生は
 安武ひろ子

若者よすばらしきデモ・プラカード「お前が国難」「希望に絶望」
 古賀哲夫

歳ふりて歳ふりて尚夢はるか夢のためにビラを手わたす
 山下 勇

平和なるノーベル賞はICANに核禁の想ひ遂に届きぬ
 西澤 愼

手に取りてもっこくの実をよく見れば赤く輝くルビーのごとし
 新井 幸

孫娘の結婚式は情熱的披露宴にて二人でギタ―を
 鵜尾和代

くずれゆく「安全神話」も辞書にのりいかなる文章となりて続くか
 古賀悦子

まいらせてもらへることのありがたき血縁なけれどこの身の限り
 石井敏子

大和路を米寿の君のもとへ行く笑顔に逢える喜び胸に
 高木庸子

遊園地子ども遊具が出来上がり歓声やまぬ日が暮れるまで
 大中 肇

一枚の絵を探したるひとひなり青をバックにゴッホの自画像
 古谷さだよ

つわぶきに黄菊白菊咲きていし廃屋の庭ゆめの如しも
 山下洋美


(兵庫民報2017年11月26日付)

画:亀井洋示




(兵庫民報2017年11月26日付)

観感楽学

審議抜きでの冒頭解散を「国難突破解散」と名付けた安倍首相。特別国会でも北朝鮮情勢と少子高齢化を「国難」と称し、国民の信任なければこれを乗り越えることはできないと押しつけがましい所信表明をおこなった▼でも彼が「国難突破」と言うとき、それは「国民難儀の解決」ではない。困難をいっそう助長しておきながら、または自らの施策の結果でありながら「大変な事態だ」と国民を脅し、貧困格差のいっそうの拡大と戦争する国づくり推進で国民を突破していくのがねらい▼「国難」ということば、二千年前に編纂された中国歴史書の「漢書」にすでに登場している。日本ではかつての侵略戦争に国民を思想動員するため多用された。一九三七年、中国全土への侵略を開始した直後の八月に東京多摩川では「挙国一致で国難突破」という仕掛け花火も登場したそうである▼しかし今回の選挙で「お前こそ国難」と首相に向けられた怒りの反撃ステッカーは見事な切り返しであった。ただ関西人のもつ語感からすれば「お前」より「あんた」のほうがピッタリだったかな。何にせよ首相にとっての真の困難である「市民と野党の共闘」は見事に発展した。(T)



(兵庫民報2017年11月26日付)

2017年11月24日金曜日

兵庫民報が国会図書館に

1963年創刊以来の「兵庫民報」が近々、国会図書館が閲覧できるようになります。 

先週、2015年1月以降の分を納本しました。いま、書誌を作制中のようです。


現在のところ1949年に創刊された第1次の「兵庫民報」の書誌と、1963年創刊の第2次の「兵庫民報」の書誌とが分離していません。 

2014年12月以前の第2次「兵庫民報」については兵庫県委員会に保存しているものをこの年末に整理し(残闕も多少あるもよう)、年明けに国会図書館に納本する予定です。

 なお、第1次分は兵庫県委員会にはまったく残っておらず、GHQが収集したものが収められているプランゲ文庫に収録されています。

 (Web版のみ)

2017年11月22日水曜日

田村智子さんが日本共産党を丸ごと語る

つどい成功へ日本共産党が宣伝



田村智子党副委員長・参議院議員を迎えて開く「日本の未来と日本共産党を語るつどい」の成功に向け、日本共産党神戸西地区と県青年・学生部が十一月二十日、学園都市駅前で宣伝しました。気温も下がり小雨がちらつく中でしたが、学生や主婦、年配者と幅広い層がビラを受け取りました。
地区委員会では、総選挙での党議席減という結果を受け、自力をつけること、そのためには党を丸ごと語ることが必要、「つどい」はその絶好の機会であり、「周りの知人にも声を掛け、若い人にもぜひ党を知ってもらう機会にしよう」と話し合い、学園都市に通う若者向けのビラも作成し、宣伝に取り組みました。
*

日本の未来と日本共産党を語るつどい

田村参院議員
11月26日(日)14時/須磨パティオ健康館3階パティオホール(神戸市営地下鉄名谷駅南)/おはなし:田村智子(党副委員長・参院議員、写真左)/入場無料/主催:日本共産党神戸西地区委員会☎078‐753‐5287


(兵庫民報2017年11月26日付)

2017年11月19日日曜日

大飯原発再稼働反対! HYOGO ACTION!


大飯原発再稼働反対!HYOGO ACTIONが十一月十一日、神戸・波止場町緑地で開かれ、山形からフォークグループ影法師、東京から社会派アイドルユニット制服向上委員会、福井から原発設置反対小浜市民の会の中嶌哲演事務局長、兵庫から原発賠償ひょうご訴訟原告の伊藤伸子さんがそれぞれの形で訴えました。呼びかけたのは原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会、原発ゼロ!核兵器ゼロ!ZEROこねっと、さよなら原発神戸アクション。約四百人が参加し、集会後は会場から関西電力神戸支社前を通り三宮、元町までパレードして市民にアピールしました。
*
主催者挨拶で橋本銀河さん(ZEROこねっと)は、二〇一二年七月六日以来毎週欠かすことなく続けてきた関電神戸支社前での行動を紹介し、最初は首相官邸前行動に呼応しようという小さなつぶやきから始まり、参加者の思いを大事につながりを広げてきたことが今日の集会はじめ共同を広げてきたと述べ、一人ひとりの力を合わせて原発をなくすという大きな転換を実現しようと訴えました。
*
伊藤さん

福島市から避難してきた伊藤さんは、福島、宮城、栃木、首都圏などから多く家族が関西へ避難し、六年半の間には、母子避難だったけれど夫が合流した家族、伊藤さんのように今も離れ離れの家族、戻ると決断した家族、住宅支援が打ち切られ泣く泣く不本意ながら戻った家族など様々な状況だと紹介。
国や自治体が信じられないなか、また本来ならいちばん身近で支える家族・親族から厳しい非難の声をかけられるなか、子どもを守るという必死の思いで避難してきた一人ひとりが悩み苦しんだ長い六年半だったと振り返り、「このような辛い思いをするのは私たちで最後にしたい。未来に生きる子どもたちに辛い思いをさせたくない」と訴えました。
飯舘村では至る所、汚染土を入れたフレコンバッグが詰まれたり、ソーラーパネルで田畑が覆われているなど、美しかった景観がずたずたにされ、放射線測定値もまだ高いのに、故郷への強い思いに便乗して、東京オリンピックまでに避難者をゼロにするというスローガンが掲げられるのは、憲法で保障されている健康で文化的な最低限度の生活をするという権利がないがしろにされていると批判しました。
こうしたおかしな事態に「ノー」というために国と東京電力を相手に、関西では、京都、関西、ひょうごと三つの訴訟を起こし、①原発事故を起こした国と東京電力の責任を明らかにすること②避難の正当性を認めさせること③避難生活を国の責任で救済させること―を求めていることを紹介。裁判傍聴に詰めかける支援者のみなさんの姿に胸を打たれていると述べ、引き続く支援を訴えました。
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中嶌さん

中嶌さんは、関西電力など「原発村」や原発行政が再稼働に向け暴走する背景について、①放射線には、五感で感じ取れない、悪影響は時間がたってから現れるという特性があることから、原発安全神話から放射能安全神話に乗り換え「直ちに影響はない」などと居直っているが、市民が福島の実態をどれだけ知っているのか。
②原発は過疎地に立地され、その電力を大都市が享受するという差別的な構造があり、それが大都市の市民に原発に対する無関心を引き起こしてきている。大都市での原発反対の運動と世論は風化していないだろうか。
―と指摘しました。
十月に「関電が大飯一、二号機の廃炉方針固める」との報道があったことについては、原発維持の費用が巨額になるという関電の事情があると述べるとともに、もんじゅ同様、その地元県市を蚊帳の外に置いた決め方は非民主的だと批判しました。
これらを踏まえ中嶌さんは、次の三つの取り組みが必要ではないかと提起しました。
①すべての反原発運動の基礎に福島の実態・実相を絶対に忘れてはならないし、それによりそってその実態を常に明らかにし、自分のものとして共有していく。
②原発依存経済脱却へ明確なビジョンと施策を地元住民に説得力をある形で示していくこと。
③一般顧客が「原発をすすめるならば私たちはあなたたちと縁をきるよ」「もし脱原発を決断するなら、サポートする用意はあるよ」とそういう関電からの顧客離れを加速・拡大する運動を目標を明確に立て組織的に都市部で進めていく、それがなにより若狭の私たちに対する連帯になる。
最後に、若狭の美しい風景、日常の暮らしへの思いを語り、ともに悩み、ともに考え、ともに行動しましょうと訴えました。
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影法師

制服向上委員会

参加者は、影法師の福島の帰還困難地域を歌った「花は咲けども」に聞き入り、制服向上委員会は「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」に盛り上がりました。制服向上委員会はデモでもコールをつとめました。


(兵庫民報2017年11月19日付)

安倍改憲NO!憲法が生かされる政治を3000万全国統一署名運動

共同の力で大きく広げよう

「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3000万署名)運動」の成功へ、憲法改悪ストップ兵庫県共同センターが十一月九日、次の訴えを発表しました。

共同の力で、大きな目標達成をめざしましょう

憲法改悪ストップ!兵庫県共同センター

安倍改憲阻止の活動に敬意を表します。
安倍首相による「不意打ち解散・総選挙」の結果は、小選挙区マジックで改憲派多数となりました。しかし、選挙結果を冷静に分析する報道でも、例えば自民・公明が合わせて二千五百四十九万票に対し、立憲・共産・希望を足すと二千五百二十四万票でほぼ拮抗し、七割もの議席による横暴は許されないとの指摘も広がっています。
オール沖縄から野党共闘がはじまり、今回は北海道や新潟などで大きく広がり、兵庫県でも議席獲得はならなかったものの、野党共闘+市民運動は尼崎市や六区で着実に広がり、そして九区・明石市で頑張った諸団体は、確かな手応えに確信を持ち、強固な市民連合つくりを開始されています。
十一月八日、当センター拡大代表者会議は、こうした現状を基礎に意見交換を行い、一気に3000万署名運動の展開を誓い合いました。この署名運動は「国民投票の対決」そのもので主戦場は各行政区です。既にこの十一月、全域でスタート集会が始まりました。以下、具体的な取組み例も参考に大きな飛躍へ向け出発しましょう。
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一、3000万署名の兵庫県目標は百四十万筆とします。各団体では、既に兵庫労連十二万、共産党県委五十万、兵庫民医連三十四万などで署名用紙も大量活用されています。全団体が早急に目標を掲げましょう、ぜひご連絡下さい。
二、県下全行政区は、有権者数の三~四割(万が一の国民投票に打ち勝つ数値)を目標に掲げ、この十一月、灘区・長田区・姫路市などでスタート決起集会が行われています。目標設定ではどの地域でも〝過去最大〟となります。そのため行政区内の全団体結集が最低限必要で、その上で幅広いさらなる共同へのアタックとなります。
三、署名の集約方法は、昨年の二千万署名運動と同じようにします。各団体は上部へ提出毎に出来るだけ行政区別に数値をお知らせ下さい。各行政区センターは、直接中央へ届けてもらって結構ですが、集約の状況は必ず当センターへお知らせ下さい。第一次集約日は十二月二十日です。
四、この3000万署名は、「九条の会」も取り組まれることになりました。ぜひ、「九条の会」の状況もお知らせ下さい。昨年の二千万署名の時、例えば尼崎市・東園田九条の会は、あちこちの商店や住宅に署名集約ポストを置き大きな成果を上げられました。
五、各団体や地域ごとに、様々な活動をどんどんニュースにして雰囲気を盛り上げましょう。


(兵庫民報2017年11月19日付)

オール灘区の会が3000万署名スタート集会

毎月100回の署名運動など取り組み決める


十一月十一日、六甲道勤労市民センターで暮らし・平和・民主主義をまもる灘区の会(略称「オール灘区の会」)は「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3000万署名)運動」を成功させるため、スタート集会を開催しました。
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十月の総選挙で自民党が圧勝し、改憲勢力が改憲発議に必要な三分の二の議席を確保する事態となりました。来年一月の通常国会で、憲法九条への改憲案を提示するつもりです。しかし、改憲勢力も順風満帆ではありません。共同通信の世論調査を見ても、安倍政権の下での憲法改正は、「反対」が五割を超え、憲法九条に自衛隊を明記することにも「反対」は五割を超えています。
「安倍改憲NO!3000万全国統一署名」の目的は、国会で発議させない国民世論を作ること、もし国民投票になった場合、有権者の過半数三千万、兵庫県においては百四十万以上、灘区では三万三千以上を獲得することです。
そのために「オール灘区の会」として、三万三千筆に見合う署名用紙(六千六百枚)・宣伝ビラ一万五千枚の作成と区内全団体への配布、駅頭・街頭宣伝など毎月百回の署名運動に全力をあげることが提起されました。十二月二十日の第一回目の集約には五千筆を目標とします。一人一人が自分の言葉で対話が出来るように、参加者には「憲法会議」発行のパンフレットが配布されました。
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会場からの発言で、元小学校の校長をされていた方から、「安倍さんはもう一度教育し直す必要がある、私は教師として教え子を再び戦場に送らない決意だ」という力強い言葉にみんなが励まされたことは、言うまでもありません。
安倍九条改憲NO!市民と野党の共同で、必ず改憲発議をさせないための世論を、この灘区から大きく広げようと最後は「がんばろう」で思いを共有し、いよいよ新たな運動のスタートがきられました。
集会では灘革新懇を代表して、田付宜雄さんから総選挙の結果をどう見るか、憲法改定をめぐる情勢と改憲阻止に向けた今後の展望、全国統一署名運動の意義と目的が報告され、オール灘区の会共同代表の田中徳太郎さんから、行動提起がなされました。(近藤秀子=オール灘区の会)


(兵庫民報2017年11月19日付)

RideOnPeaceWave:青年たちが原水爆禁止世界大会報告

自分のこととして捉えて


原水爆禁止世界大会に参加した学生による報告と今年の世界大会が築いた到達を学ぶ学習会「Ride On Peace Wave」が開かれ、約二十人が参加しました。
はじめに二人の学生が報告しました。
大学一回生のKさんは、「岡まさはる記念長崎平和資料館へ行きました。原水爆禁止世界大会には今回で三回目の参加でしたが、今回初めて加害の歴史を学べました。慰安婦問題や731部隊など加害の歴史についての資料が集められていて、とても衝撃を受けました。学校では平和教育というと被害に焦点があてられるけれども、加害についても目を逸らしてはいけないと思いました」と語りました。
大学四回生のMさんは「今回原水爆禁止世界大会に参加するまでは、平和というものについて画面ごしのどこか遠いイメージだったのですが、今回被爆者の方のお話を聞き、戦争の悲惨さと核兵器のおそろしさ、核廃絶に向けて頑張っている人の思いに直接ふれたことは、身体に刻みつけられるような体験でした。そうした体験を通して他者とのつながりを感じるなかで、今回初めて戦争と平和を自分のこととして捉えることができました。、来年はもっとたくさんの友達を誘って参加したいと思いました」と報告しました。
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今年の原水爆禁止世界大会の成果と今後の展望については県原水協の梶本修史事務局長が講演。日本政府の立場を変えさせるためにも、今集めているヒバクシャ国際署名に取り組もうと呼びかけました。
芦屋市在住の被爆者の千葉孝子さんは、「被爆者として生きてきてつらいことはいっぱいあった。しかし頑張って体験を語ったから、それを聞いてくれた人が応援してくれたから、核兵器禁止条約が七月に採択されたんですね。被爆者として生きてきたことに誇りを感じました」と、核廃絶の運動に取り組んでいる思いを語りました。
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講演後には、阪急西宮北口駅前でヒバクシャ署名に取り組み、三十分間で三十筆が集まりました。
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ネットでの告知を見て参加したという大学三回生は「今年核兵器禁止条約ができてから、この動きについて注目していて、学びたいと思っていたのですごくいい機会になりました。自分のこととして捉えることが大事という話が一番胸に響きました」と感想を話し、署名行動にも参加しました。


(兵庫民報2017年11月19日付)

日本平和大会に参加:岩国基地の巨大さ・強化を実感


「なくそう! 米軍基地・日米軍事同盟」をスローガンに二〇一七年日本平和大会が十月二十八・二十九日、山口県防府市と岩国市で開催されました。
アメリカ海兵隊岩国航空基地は、今年後半以降、米空母艦載機六十一機の移転が計画され、百三十機もの米軍機が常駐する東アジア最大の米軍航空基地として大増強されていることから、今年の平和大会は、岩国基地強化反対に焦点を当てて山口県での開催となりました。
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開会集会の主催者報告で日本平和員会の千坂純事務局長は「総選挙の結果、自民、公明に希望、維新を加えた九条改憲勢力が衆院の三分の二以上を占めましたが、一方で、分断を乗り越え、野党共闘はその議席を大幅に増やしました。大義の旗をしっかりと掲げ、市民と野党が力を合わせて闘うならば、安倍政権を打ち破ることはできる」「共同を発展させよう」と述べ、「北朝鮮問題の平和的解決」「核兵器禁止・廃絶を求めるヒバクシャ国際署名」「安倍九条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3000万署名)」「沖縄・岩国はじめ基地強化に反対、名護市長選挙勝利」などの課題で「共同を広げながら日米軍事同盟を抜け出し憲法を生かす展望を語ろう」と呼びかけました。
集会はその後、全国各地の活動の報告と韓国・参与連帯から連帯の挨拶が行われました。
翌日にシンポジウムと七つの分科会が岩国市内で行われました。「国際交流シンポジウム―非核平和の北東アジアの展望を考える」「憲法九条守れ、戦争法廃止、自衛隊を戦場に送るな」「沖縄と連帯し、岩国基地はじめ米軍基地強化許すな」「子どもたちを〝戦争する国〟の人づくりから守れ」「くらし・原発問題と日米安保体制」「入門編―岩国基地って何やってるんですか?」「映画『ザ・思いやりpart2』上映とバクレー監督と語る」「動く分科会―岩国基地視察」。

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兵庫県からは十名が各分科会に分かれて参加しました、初めて参加のYさんは、「米軍基地再編強化が進められるなか、増強されていると言う岩国基地の実情を知り、学びたいと思い参加しました。岩国基地見学ではその巨大さを実感。基地強化の実態を知ることができました。分科会では横田基地、横須賀海軍基地、木更津基地、佐世保基地など各地の報告で具体的に学べ、大会に参加する大きな意義を感じました」と感想を寄せています。
閉会集会は岩国市役所前広場で行われ、岩国駅までのピースパレードで市民にアピールしました。(田中信一=兵庫県平和委員会)


(兵庫民報2017年11月19日付)

いわぶち友参院議員迎え日本共産党明石市委員会がつどい

ツイッターで知り参加した青年も


いわぶち友日本共産党参議院議員を招き「日本の未来と綱領を語るつどい」を十一月十二日、明石勤労福祉会館多目的ホールで開き、九十一人が参加しました。日本共産党東播地区の明石市委員会の主催です。
いわぶち友参院議員は、総選挙で自党の候補者をおろして「市民+野党の共闘」を貫いた日本共産党のたたかいについて、「しんぶん赤旗」に掲載された識者の談話を紹介するとともに党綱領の統一戦線の立場から説明しました。
また、自己紹介もかねて故郷・福島県の避難生活の状況、生業訴訟にもふれ、震災以前から原発事故のおそれを指摘していた日本共産党国会議員団や福島県議団の指摘どおり、対策を講じていれば、事故は回避できたと指摘。「政治を変えなければならない」と話しました。
総選挙で与党が三分の二を占めたが、小選挙区制度によるもので、民意を反映したものではないと指摘し、「市民プラス野党共闘で政治を変えるために、日本共産党を大きくしてほしい。まだ日本共産党に入党されていない方はぜひごいっしょに」と訴えました。
参加者からは、「初めての参加、わかりやすいを話を聞かせていただき嬉しかったです」「原発のようす、福島の現状が分かってよかった」「元気が出るお話しでした」など感想がよせられました。当日の金田峰生氏のツイート見て参加したという青年労働者もいて「赤旗」日曜版読者になりました。(新町みちよ)


(兵庫民報2017年11月19日付)

2018年度予算編成:日本共産党県議団が申し入れ


日本共産党兵庫県議団は十一月十日、二〇一八年度の予算編成に対して井戸敏三兵庫県知事への申し入れを行いました。
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ねりき恵子団長が挨拶し、いそみ恵子政調会長が五百八十一項目の予算申入書にもとづき要請。
▽安倍政権の九条改憲の動きに対して、改憲をするなと国に求めると同時に、九条を生かした平和外交をすすめること、核兵器禁止条約へのサインを国に求めること▽神戸製鋼のデータ改ざん問題の実態把握と再発防止策、石炭火力発電所新増設の中止を求めること▽農産物の価格補償と所得保障をセットで実現させること▽新名神工事での死亡事故などへの安全対策―などを求めました。
各議員からも県立病院などの三六協定違反是正、手話言語条例の制定、スクールソーシャルワーカーの全小中高校への配置、少人数学級の拡大、私学助成の増額、リハビリテーションセンターの阪神ブランチ建設、学童保育補助の拡充、被爆者二世検診の拡充など要望しました。
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井戸知事は、「五期目の最初の予算編成となる。県民に失望を与えないように、五百八十一項目の要望をふまえ、予算編成にあたりたい」と述べました。


(兵庫民報2017年11月19日付)

総選挙結果を受け、励ましと期待の声が次々

総選挙を通じて「市民と野党の共闘」で奮闘した共産党に〝引き続き注目と関心を持ちたい〟という声が届いています。その声を紹介します。
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「安倍政権を倒せるのは、市民と野党の共闘ととりわけ共産党が大きくなってこそだと思う。政治の責任は戦争をしないこと、国民を餓えさせないこと。ぜひこれからも頑張ってください」(芦屋市・男性)
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「立場上、日本共産党支持を言わなかったが、党員になったつもりだった」「共産党は懐が深い。これからも共に活動したい」「これからも一歩一歩地道に」(尼崎・団体女性ら)
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「自分の党の候補をおろす決断をし、市民と野党の共闘のために他の党の応援している真剣な姿を大阪で見て感銘を受けました。御党の変わらずブレず、市民に寄り添って存在し続けてくれてたんだと思うと涙でます。これからは私たちが寄り添い応援したいと思います」(尼崎・女性)
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「今回の総選挙をつうじて今の政治の流れやくらし、社会保障の動向などに強い関心を持ちました。結果を受けて私たちにどんなことがもたらされるか見届けるためにも、共産党が大事な情報を発信するか、注目と関心を持って見守りたいと思います」(西脇市・男性)


(兵庫民報2017年11月19日付)

ふるさと線を守る東日本連絡会が粟生線に応援乗車

粟生線の未来を考える市民の会と交流



全国で存続の危機に面している鉄道ローカル線を「ふるさとに帰る大事な鉄道」として存続の運動を進めている「ふるさと線を守る東日本連絡会」は、経営危機を理由にしたダイヤ削減など厳しい運営環境の神鉄粟生線の「応援乗車と『粟生線の未来を考える市民の会(三木市)』との交流会」を十一月十二日、三木市の古民家・玉置邸で行いました。これには同じく粟生線の問題に取り組んでいる神戸市北区と西区の「粟生線の会」も参加しました。
「未来の会」からは――六年前に粟生線の危機をきっかけに、自治会などが署名に取り組み四万筆以上あつめ、そして和歌山電鉄貴志川線との交流を機に有志が集まって会をつくった。そのときにふるさと線から来てもらってこの玉置邸で三十人以上が集まって話し合った。粟生線の危機は強まっているが引き続きがんばっている――と報告がありました。
話し合いでは、「粟生線のために『神鉄まつり』などに取り組んではどうか」「粟生線の活性化協議会を傍聴したが、一番の利用者の高校生が参加していないのにおどろいた。利用者抜きのやり方はいけない」「この運動に取り組む中で他の鉄道存続の会とも交流するようになった」「神戸市では敬老パスを神鉄でも使えるようにとか、高齢者優待のシーパスワン本格実施、高校生の通学定期への助成などの運動を取り組んでいる」などの報告が次々とおこなわれました。
また、ふるさと線の参加者からは、世界的に鉄道の重要性が認められ、環境問題でも鉄道の重要性が高まっている。JR分割民営化を機に国民の交通権を認めさせようと頑張ってきたが、赤字であっても社会的便益を考慮し、鉄道を残すことが大事だと、粟生線の運動にエールが送られました。
この交流会ではまとめとして、神戸市と三木市、小野市の運動の交流を深めて共同を強め、発展させることをめざし、それぞれの会で検討することを申し合わせました。


(兵庫民報2017年11月19日付)

兵庫収穫祭:地域と農民・労働者が交流


今年も兵庫収穫祭を十一月十二日の日曜日、神戸市西区の高塚公園で開催しました。
今年の収穫祭は、晴天に恵まれ二千三百人の来場者でにぎわいました。阪神・淡路大震災の年に当時、仮設住宅でいっぱいだった西神地区で被災者を励まそうとはじめて二十三回目になります。
安全で新鮮な野菜、餅つき、バナナのたたき売り、もちまき、お子さんから高齢者まで楽しい一日でした。


実行委員会には、農業・婦人・保育・医療関連の団体、農協・医療・福祉関連の労働組合、地域・民間・公務の労働組合などが参加し企画・運営し、さらに広範な団体や個人にご協力いただいています。
「安全な食糧は日本の大地から」をメインスローガンに、わたしたちが安心安全な食べ物を毎日食べられるように、食料自給率の向上、農家の個別所得補償、労働者の賃金の引き上げ、最低賃金の引き上げ、労働争議の支援などを訴えながら、地域の皆さんと農民・労働者の交流の場として、開催し続けています。(中村伸治=実行委員会)


(兵庫民報2017年11月19日付)

クリスタル短歌の会から安武ひろ子選

友と訪う三百万本の彼岸花ゴンギツネの里村おこしの里
 岡本征子

あっち向きまたこっち向きに野の花咲く自由でいいね何にも染まず
 清水淑子

鈴虫の音ひそやかになりており冬忍び寄る雨もようの朝
 三浦良子

鉢植えの小さきもみじ色付きぬ琵琶湖のほとりの親木はいかに
 島田国子

アメジスト群れ咲く花を摘みおればカマキリ出で来鎌もたげたり
 広瀬弘子

旧友をあたためておりわが歌集一気に読んだと友の電話に
 平野万里子

悩みつつ生きこし道を語る友にエールをおくる紅茶で乾杯
 森ひろ美

「どてどて走る」四歳の吾子のかけっこを指さす娘に笑いはじける
 西嶋節子

選挙のたび頼む人ふえ新しき絆ひろがる展開たのし
 正津房子

数あまたの防空壕の入口は暗く口開け草のぞきこむ
 宮川菊代

実父、織本順吉:
共演者と談笑する父生き生きとよそ行きの顔垣間見るかな
 塩野菜美

織本順吉ドキュメンタリー『老いてなお花となる』:
歌の友の父上なれば親しみもひとしきりなり役者の素顔
 長谷川一枝


(兵庫民報2017年11月19日付)

ひなたぽっころりん〈608〉


(兵庫民報2017年11月19日)

観感楽学

「原爆被災者に愛の手を!」と書かれた古びた木箱が兵庫県原水協に残されている。副島まちさん(兵庫県被団協初代会長・故人)がはじめた被爆者のための「一円玉募金」箱だ▼第一回世界大会(一九五五年)に参加した副島さんが、「一人が一円玉を出しても九千万枚集まる。そのお金で被爆者の治療を」との発言を聞き、「これだ!」と思い「一円募金」を始めた。番号が付いた木製募金箱を子どもの友だちなど十人に預けた▼一年目千二百十二円が翌年には二万八百九十円に広がった。募金箱も数倍になり、毎月六日に集めるために自転車も稽古した▼この活動は今、新婦人明石支部が、牛乳紙パック半分で募金箱をつくり各班に届け、班会などで訴えている。年末には八千円~二万円にもなる。募金額の多寡も重要だが募金箱を出すたびに被爆者のことを思い起こすことが大事なのだ▼県内十七カ所での「6・9行動」が毎月六日、九日に固定して行われているのもそのためだ。その被爆者は兵庫県に三千三百八十三人。九五年大震災時の六千百三十二人から大きく減少。被爆者への思いを届けるための第四十八回被爆者連帯餅つき大会を十二月二十三日に行う。(K)



(兵庫民報2017年11月19日付)

2017年11月12日日曜日

憲法公布71年の11月3日・神戸憲法集会

憲法と市民の力で平和を 


日本国憲法公布から七十一年の十一月三日、神戸憲法集会が神戸市立西区民センター大ホールで開かれ、定員四百八十人の会場が満席となりました。兵庫県憲法会議などでつくる実行委員会が主催、憲法共同センターなどが協賛しました。
東京慈恵会医科大学教授(憲法学)の小沢隆一氏の「今、憲法九条を守ることの意義」と、兵庫県原水協事務局長の梶本修史氏の「新しい歴史をひらく核兵器禁止条約」の二つの講演が行われ、ゆがふバンドが沖縄のうたを歌いました。

今、憲法9条を守る意義

小沢隆一東京慈恵会医科大学教授

小沢氏

小沢氏は、安倍首相が提唱する九条三項「加憲」は、九条を軍事に対する制限から権利を与える規範に転換するものであり、集団的自衛権の全面行使を狙うものだと指摘。軍事への人員確保のため災害救助活動は拡充するどころか縮小すること、自衛隊法はじめ関連する法律の改正により戦争法のバージョンアップが行われること、さらに、軍事費の増大、軍事産業の拡大、軍学協同の促進など波及効果もあげ、「九条改憲を〝小さく見せる〟企みとしての三項加憲の本質を徹底的に暴く」ことが必要だと強調しました。
自民党が改憲の課題として高等教育無償化、緊急事態条項、参院選挙区合区解消などをあげていることも批判しました。
国連での核兵器禁止条約成立について小沢氏は、大国中心の国際秩序への異議申し立て、市民社会の国際活動の成長とその成果であり、立憲主義の国際化の兆しといえ、憲法九条とともに「法と世論の力による平和の実現」という課題を共有していると述べました。
日本国憲法は、国家権力には憲法尊重擁護を義務づけ(九十九条)、国民には「憲法が保障する権利」を保持する責務を求め(十二条・九十七条)、立憲主義の「見事な芸術品」だと指摘しました。
小沢氏は講演の結びにかえて、映画『この世界の片隅に』に寄せ、引き続く戦争に対し「否」と主張し続けること、その根底にあるのは(日本国憲法が保障する)個人の尊重と平和的生存権であり、「戦争のための砦」ではなく「平和への路(途)」を築いていこうと呼びかけました。

歴史ひらく核兵器禁止条約

梶本修史兵庫県原水協事務局長
 
梶本氏

梶本氏は、核兵器禁止条約採択によって核兵器が歴史上はじめて明文上も「違法」なものとなったと強調。会議名が「核兵器の全面廃絶につながる、核兵器を禁止する法的拘束力のある協定について交渉する国連会議」であったこともあげ、核兵器保有国とそれに同調する国が条約への参加する道も規定し、条約が「核兵器のない世界」というゴールを可視化していると説明しました。
八〇年代半ばまで、核兵器廃絶は「空想論」だとして国外では国際政治・平和運動の中心課題とされていなかったもとで、被爆者が自身の体験を伝え、核兵器の非人道性を訴え続け、反核・平和運動とともに「ヒロシマ・ナガサキアピール署名」を積み重ね、九〇年には兵庫県でも県民過半数に広げてきたことなど、条約採択が草の根からの苦難の道を乗り越えたものであること強調しました。
現在、条約への署名が五十三カ国(批准三カ国)であることについて、梶本氏は、それぞれの国で政府と議会に条約調印と批准をさせるたたかいが重要だと指摘しました。
特に、世界と国民の願いに逆行する日本政府に迫るたたかいの重要性を強調し、「『ヒバクシャ国際署名』で核兵器保有国と日本など同調国を包囲しよう」「日本で調印・批准する政府をつくることは被爆国の運動の国際的な責務だ」と力説しました。非核「神戸方式」も改めてその値打ちに着目しようと述べました。
*
ゆがふバンド

開会挨拶では憲法会議代表幹事の佐伯雄三弁護士が、総選挙での市民と野党の共同の経験を生かし、憲法改定国民投票に打ち勝つ力をつけるとともに発議を許さないたたかいに打ってでるために学ぼうと呼びかけました。閉会挨拶では同代表幹事の津川知久氏が「一万人意見広告」運動の到達を報告し(三面に記事)、「三千万署名」への取り組みを訴えました。


(兵庫民報2017年11月12日)

「憲法を守り、活かそう」意見広告に8,444人・731団体

11月3日の神戸憲法集会で紹介される意見広告

文化の日11月3日付「神戸新聞」に「憲法を守り、活かそう」の意見広告が見開きで掲載されました。「平和をつなごう! 今日生まれた子の未来が戦争のない世界でありますように」のサブタイトルをつけています。
戦争法(安保法制)反対のたたかいで生まれた共同の組織、「戦争させない、9条壊すな!総がかり行動兵庫県実行委員会」が呼びかけたもので、個人8,444人、731団体が応募しました。
総がかり兵庫県実行委員会は旧総評系の1,000人委員会、共産党など民主団体でつくる兵庫県憲法共同センター、弁護士9条の会など市民団体で構成。来年5月3日の憲法記念日には神戸で最大規模の憲法集会を屋外で計画しています。この意見広告の増し刷りは兵庫県憲法共同センターに一定部数ありますので必要な方は問い合わせをFax078‐366‐6856まで。


(兵庫民報2017年11月12日)

2市2町平和と文化のつどい


加古川・高砂市、播磨・稲美町の九条の会は五日、加古川市民会館で「第十二回平和と文化のつどい」を開きました。

講演する谷口氏

「改憲・護憲を論じるその前に!―ホントに憲法を知っていますか⁈」と題して講演した大阪国際大学の谷口真由美准教授(写真左端)は、「まず九十九条から。護憲派といわれる方や私たちも日頃慣れで〝憲法を守ろう〟というが、(政治家や裁判官らに)〝守らせよう〟というべきだ。かわりに私たちは十二条をよく読みましょう。〝この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって保持〟する義務があります」と強調しました。
参加者からは、「ユーモアあり、解りやすく大変いい勉強になりました」などの感想が寄せられました。
文化行事ではヘルマンハープ演奏とみんなの歌で〝文化の秋〟を楽しみました。(山崎道哉=実行委員会副実行委員長)


(兵庫民報2017年11月12日)

緊急事態条項:尼崎共同行動が学習会


安倍首相が大規模災害を口実に国家緊急権の憲法改正を公言する中で、学習会「憲法に緊急事態条項は必要か」が十一月五日午後、尼崎市立小田公民館で開かれました。
この学習会は党派を超えて戦争法廃止などでの運動に取り組んでいる戦争・原発・貧困・差別を許さない尼崎共同行動が開催したもので、市民百二十人が参加しました。
まず共同代表の高原周治医師が「今回の衆議院選において尼崎で野党共闘が前進した。これを力に安倍政権の改憲策動を阻止しよう」と訴え、日本弁護士連合会災害復興支援委員会元委員長の永井幸寿弁護士が報告しました。
永井氏は「緊急事態とは権力が国家の存立を維持するために、立憲的な憲法秩序を一時停止して非常事態を取るもので、権力乱用の危険があり、一挙に憲法をひっくり返すことができる条項だ。内容は人権を大幅に制限し、民主主義を破壊、内閣総理大臣という新たな独裁者をつくりだす。しかも自民党の国家緊急権案はナチスよりもひどく極めて危険なものだ」と報告しました。
この集会に、先の衆院選兵庫八区野党共同候補としてたたかった日本共産党の堀内照文前衆議院議員が駆けつけて、選挙でのお礼を述べながら「憲法審査会は機能停止をしている。改憲阻止の三千万署名を集め、九条改憲反対をゆるぎないものにしよう」と訴えました。(徳田稔=尼崎市議)


(兵庫民報2017年11月12日)

多可町・町長選と町議選14日告示・19日投票


  • 町長選:あったか多可 辻誠一氏
  • 町議選:日本共産党 酒井よう子氏

住民の利益第一の町政へ全力

多可町の町長選と町議選は十一月十四日告示・十九日投票で行われます。

事務所びらきで決意を表明する辻氏

町長選には「あったか多可町をつくる会」から辻誠一氏(46)=新=が立候補を表明。辻氏は同会運営委員で日本共産党町議。無所属・党推薦でたたかいます。現職町長は引退を表明しており、辻氏、元県議、前町理事兼防災監、会社顧問の四人が名乗りをあげています。

激励を受ける酒井氏

町議選には日本共産党の新人・酒井よう子氏(57)が立候補します。
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現多可町政は、町民の暮らしを守ろうと一定の姿勢はあったものの「高齢者への支援はやめ、その分を子育て支援にまわす」として住民サービスの後退をひきおこしつつあります。この間、町役場本庁舎(三十億円)、生涯学習センター(十億円)などが計画されましたが、辻町議と党多可町委員会は、真に住民要求にこたえる建設計画にするべきだと訴え、役場建築は二十億円に縮小、生涯学習センターは中止させました。
日本共産党町委員会は、今回の町長選・町議選を、住民の利益第一をつらぬき、ハコモノ行政から福祉・教育優先の町政をすすめる町長と、住民の声と願いを行政と議会にとどける議員を選ぶ選挙だと位置づけています。
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町長選に向け、辻氏と「あったか多可町をつくる会」は「あったかプラン2017」を発表。
①若者にも高齢者にも仕事をつくる―休耕田、空き家、農林業公社を機能的に活用、Iターンを希望する若者の「仕事」と、高齢者の「年金+三万円」になる仕事づくりをすすめる
②「子育てするなら多可町」子育て支援をさらに充実―第一子〇歳児保育料無料化、無利子奨学金制度を創設し、給付型奨学金制度をめざす、三十人以下学級の実現、教員の事務負担軽減でよりよい教育環境をめざす
③地元を元気に! 町内事業者を応援―公共事業分割発注で町内業者を優先、手数料無料のクラウドファンディング立ち上げ、役場などの消耗品は町内販売店から購入
などの政策を掲げ、「取り戻そう、元気な多可町を」と訴えています。
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酒井氏は、住民の意向を無視したソーラパネル設置に対し地域住民とともに反対運動に取り組むなか、辻議員はじめ日本共産党が「国民の苦難に寄り添い力を尽くす」立党の精神に感銘を受け入党。町議選に向け、日本共産党議席を引き継ぎ、町民の声と心に寄り添う議員にと全力をあげています。


(兵庫民報2017年11月12日)

借り上げ住宅:神戸市が新たな被災者追い出し訴訟

神戸市が十一月六日、借り上げ市営住宅シティコート住吉本町の明け渡しを迫り、入居者を相手に提訴したことについて、借上住宅弁護団が次のコメントを発表しました。


このたび神戸市が、キャナルタウンウエストに続き、提訴による追い出しを図る暴挙に出たことは、復興災害の最たるものであり、極めて残念である。
また、先日のキャナルタウンウエストの入居者の一人に対して出された判決では、同じ借上げ復興住宅において、入居許可書に期限の記載がない者が先に入居しているという事実や平成二十一年度の審議会で、神戸市の住宅管理課長が「出てくださいとは言っておりません。」という発言をしている事実に目をつむり、審理を打ち切って、判決していた。今回、提訴された事件は、同じ借上げ復興住宅に、平成九年十月に同時に入居しているが、許可書への記載がある者とない者とが存在している。借上期間満了時における施策を全く用意しないまま、許可書への期限の記載も特段重視しないで、入居事業を進めていた事実が明らかになっており、当時、神戸市が、被災者を二十年後に退去させる方針であったことを前提とした先日の判決が不当であったことが裏付けられている。
弁護団は、裁判所には、二度と審理を打ち切ることのないように、慎重に審理をされるように訴えるとともに、支援者の方々とともに、この残された震災復興の解決に向け、今後も全力で入居者のために対応する所存である。


(兵庫民報2017年11月12日)

西はりま後援会まつり:国政での捲土重来を期し

挨拶する堀氏(左端)

台風一過青空のもと強く大きな党をめざし十一月三日、姫路市・市川の河川敷で第一回西はりま後援会まつりを開催し、約二百五十人が参加する盛会となりました。
西はりま地域は、五市六町を有する県党最大の地区にもかかわらず行政区後援会が一つしかないという弱点をかかえており、後援会づくりのきっかけをつくろうとまつりが計画され、十二の後援会がそれぞれの特産品などを出店。さながら「おらが地域物産展」となり、他に青年、お子さま、授乳・オムツ交換、共産党コーナーなどもあり多種多様なまつりになりました。後援会づくりではすでにあちこちで話題になり、一部で計画が進んでいます。
この日の舞台は、民族歌舞団・花こまによる面踊り「沖縄」から始まり、来賓挨拶は二人の共産党員元町長―福崎町の嶋田正義氏・南光町の山田兼三氏や岩崎修西播地区委員長、森原健一県後援会会長が発言。市川町の党員町長―岩見武三氏は公務のため欠席しました。
兵庫十一区、十二区の衆議院候補者の稲村さとる氏、堀ゆずる氏からは選挙中の温かいエピソードなどが紹介されました。
記念講演は堀内照文前衆院議員。残念ながら当選にはいたらなかったが、兵庫八区で社会民主党、新社会党の推薦、緑の党の支援を受け、ミナセン尼崎やママの会など多くの市民団体から支援をいただき、市民と野党の統一候補としていっしょに街頭演説するなど、経験したことのない感動の日々だったと話しました。
また憲法問題にふれ、憲法審査会が、イギリス、フランス、イタリアを訪問したとき、相手国から「なぜ憲法を変えねばならないのか、国を守る憲法をやめ外国を攻める憲法にするのか」などと追及されたと報告。共産党は衆参二十六議席に減ったものの、力をあわせ捲土重来を期したいとの強い決意を語りました。
会員から提供された品物が多数並ぶビンゴ大会では、童心にかえり盛りあがりました。
突然の総選挙で、後援会まつりの準備活動が中断し参加目標達成の点ではやや残念な結果となりましたが、第二、第三のステップへ力強い展望をつかむことができました。
(安積弘允=西はりま後援会事務局長)


(兵庫民報2017年11月12日)

名張毒ぶどう酒事件兵庫支援する会総会&えん罪学習会

故奥西勝さんの名誉回復と再審無罪を

名張毒ぶどう酒事件兵庫支援する会が第二十四回総会とえん罪学習会を十一月五日、神戸市内で開き、三十人あまりが参加しました。
学習会では、名張弁護団の西田雅年弁護士が「えん罪はなぜ起きるのか、日本に司法の問題点」について講演しました。裁判官、鑑定人、捜査官、検察官など関係者別にえん罪の原因を解明しました。
とくに検察官は「公益の代表者」であり「公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障」「警察の捜査をチェックする」ことが職務だが、えん罪事件では検察が公共財である証拠を私物化した「証拠隠し」が必ずあると述べ、えん罪の原因究明のためには政府から独立した第三者機関が必要だと強調しました。
総会では、十月四日に名古屋市笹島交差点を埋め尽くした「奥西勝さん獄死二年大宣伝行動」の録画を見たあと議事を行い、名古屋高裁の不当判決を許さず、妹・岡美代子さん(88)がお元気なうちに、奥西勝さんの名誉回復と再審無罪を勝ち取る決意を固めあいました。(大藤信子=同会)


(兵庫民報2017年11月12日)

亀井洋示「憲法守るタッグチーム」



(兵庫民報2017年11月12日)

神戸演劇鑑賞会11月例会:劇団民藝『集金旅行…』


昭和初期。東京・荻窪に古びたアパート富士荘があった。持ち主が急死。残ったのは多額の借金のみ。身よりもない。そこで、富士荘に住み続けたいと願う住民たちは一計を立てた。
十号室に住むヤブセマスオ氏を管財人に仕立て、部屋代を踏み倒し、夜逃げした人たちから滞納金を取り立て、借金に当てる。売れない小説を書いているヤブセ氏は、小説のネタも兼ねると同意する。この計画を知った七号室の、コマツランコさんが、昔の不実な恋人たちから慰謝料を取り立てたいと、同行を申し出た。旅は道連れ世は情け。まったく目的の違うふたりの旅が始まった。
最初は岩国。宿に着くと、さっそく、女中から街の見所や、取り立て相手の情報を探った。女中は、方言でこと細かく告げた。ヤブセ氏は、筋をきっちりとおし、コマツさんは艶ぽっく相手に迫り、集金は大成功。残りの、下関、福岡、尾道、福山も、ほぼ同じ方法で成功させる。そして、この旅で浮かびあがって来たのは、庶民の生活の中にあるユーモアとペーソス。美しい方言。そして、その庶民を演じるのが民藝の主役級の俳優たち。一挿話、一挿話をつなげると、昭和初期の厳しい社会を人情豊かに、しなやかに生き抜いた、先輩たちだった。
もう一つ心に残るのは、ヤブセ氏の心情を語るナレーションの文章に、小説家・井伏鱒二が光って見えた。
(小谷博子)

劇団民藝公演『集金旅行』

原作=井伏鱒二、脚本=吉永仁郎、演出=髙橋清祐、出演=樫山文枝・西川明ほか/①11月30日(木)18時30分②12月1日(金)13時30分③2日(土)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653


(兵庫民報2017年11月12日)

映画『明日へ―戦争は罪悪である―』(日本の青空シリーズⅣ)をあなたも

いかなる理由があっても「戦争は罪悪である」


映画「明日へ―戦争は罪悪である―」は日中戦争そして第二次世界大戦のさなか「戦争は罪悪である」と唱え続け、真宗大谷派から懲戒処分を受けた竹中彰元帥や、治安維持法で約四年間投獄された植木徹誠師(植木等氏の父)などファシズム・日本軍国主義の嵐の時代の歴史的反戦宗教者の勇気をモデルに描いた劇映画です。私たちは上映運動の目的を「安倍首相(自公政権)が強行しようとしている憲法改定(改悪)を阻止する運動の一環として取り組む。いかなる理由があっても『戦争は罪悪である』ことを多くの方に再認識していただくために取り組む。日本国憲法を守り平和と民主主義を進める運動の一つとして取り組む」とし、多くの方がこの映画を鑑賞していただく事を呼びかけます。ご一緒に考えましょう、戦争のこと、憲法の大切さを。
大義があれば人を殺したり、殺されたりすることが是となっていた時代のお話しです。
自国の政府がどんな素晴らしい理想を持っていても、一般市民の生活は、二十四時間三百六十五日国の為に尽くすという訳ではなく、個人の夢を追いかけたり、ものを食べて「美味しいね」と誰かと共感したり、冗談を言って笑ったり、愛する人を大切に想ったり、そんな何気ない日常です。しかし、ひたすら政府の言うことを信じ協力した結果、その日常や、大切な人の命が奪われていったのが過去の戦争です。
目の前の仕事や日常は本当に大変な時代です。でもそれに覆い隠され、壊されていることはないでしょうか。この映画をご覧になる皆様が、劇中や鑑賞後、「どうしてこんなことになってしまったのか」とご自分の日常に照らし合わせ、立ち止まって考える機会になればと願っています。
(加藤通世=クリエイト兵庫介護センターにじ)

映画『明日へ―戦争は罪悪である―』(日本の青空シリーズⅣ)

12月22日(金)①10時②14時③18時30分(上映時間105分)/新長田勤労市民センター別館ピフレホール/一般:前売り1,200円・当日1,500円、学生・障がい者:前売り・当日とも1,000円/問い合わせ先(上映運動実行委員会)☎078‐335‐3770、Fax078‐335‐3830(兵庫労連、担当:北川伸一)


(兵庫民報2017年11月12日)

みんぽう川柳〈十月〉「新聞」

選者 島村美津子

特 選

新聞はフェイクニュースを叩く武器
 神戸市 古賀哲夫

【評】巷にはフェイクニュースが溢れ、最も危険で恐ろしいのが安倍政権の垂れ流すフェイク、明らかにヒトラーへの道を辿っていることを指摘する新聞を目にするとき救われる思いです。揚句の通り勇気を持ってきちんと正しいことを書いてくれる新聞は正に庶民の武器でありましょう。

入 選

あればなぁフェイクか否かのテスト液
 尼崎市 中内眞佐子

赤旗読む清し人生ありがとう
 神戸市 山本尚代

日常をまんまる団地伝えてる
 芦屋市 梶原嘉代子

新聞で勇気をもらう老いの日々
 尼崎市 富田明美

旧友の動向を知る投書欄
 神戸市 塩谷凉子

投稿好きドキドキ胸でめくっている
 神戸市 藤田幸子

新聞は権力監視やめりゃ死ぬ
 神戸市 長尾粛正

マスコミの機能果たさぬ新聞紙
 神戸市 高馬士郎

報道と教育私物化アベ危険
 神戸市 梶山洋枝

沖縄のニュースのらない全国紙
 神戸市 山元三恵子

憶えてますか伝書鳩ある新聞社
 神戸市 水田裕子

生タマゴ包む昭和の古新聞
 神戸市 玉山歳子

切り抜きを財布に入れて対話ふえ
 神戸市 松尾美恵子

真実を伝える新聞配る朝
 神戸市 小林尚子


(兵庫民報2017年11月12日)

大門みきし「看板に偽りなし」:連載エッセイ21

あの笑顔の仲間がいない、国会に来てほしかったあの笑顔もない――総選挙直後の国会ではとてもさみしい気持ちになりました。けれど、一番悔しい思いをした候補者の皆さんが新たな笑顔で頑張っている姿を見て、自分も前を向いて進むしかないと思いました。
私は国会で「経済論戦の第一人者」と呼ばれてきました。一昨年の参議院選挙のときは、候補者カーに「経済論戦の第一人者」という大きな看板を掲げ、近畿を走り回りました。たとえ事実であっても、あそこまで臆面もなく自画自賛できる候補者を、私は今まで見たことがありません。
最近、あの「看板」をあらためて証明してくれる出来事がありました。
いま政府、日銀の金融政策がゆきづまり、国債の暴落など経済パニックを引き起こす危険性が指摘されています。日銀ウォッチャー(監視役)として有名な民間のブログ、『本石町日記』(十月二十六日)で、私のことが紹介されました。「リフレ的なものに一貫して筋の通った反論を堂々と行ったたった一人の政治家が共産党の大門みきし参院議員だ」と。早くから今日の事態を予見し、国民の立場で安倍政権のリフレ(無理やりインフレ方向へ誘導する)政策を批判してきたことへの評価です。
「看板」に偽りはなかったと安堵するとともに、一緒にたたかった仲間たちを再び国会に迎えるためにも、日本共産党議員団の値打ちをさらに大きく示していく必要がある、そのためにもっと頑張ろうと思いました。
(日本共産党参院議員)


(兵庫民報2017年11月12日)

観感楽学

学校を卒業しソフト開発会社に入社したころ、新入社員研修という名目でいろいろ社会人としての常識を習い、上司や先輩社員から「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」をするようにと、よく言われました▼自分が中堅社員となったころには「コーチング」という技法を教えられました。「知っている人が知らない人に教える」というのが一般的な指導法ですが、教える人からの一方通行の対話になりがちです▼一方、コーチングは対等な立場での対話が基本。対話を通して、相手自身から考え方や行動の選択肢を引き出します。この仕事をどう進めるかは、自分で考え決めていくよう、対話から動機づけをします。こちらは、相手が望む環境作りなどのサポートに徹します。コーチングする意味は「自ら問題を解決する力をつけさせる」「自分で考え行動できる」人材を作ることと教えられました▼大切なことも一杯ありましたが、組織内での人間関係、パワハラ、メンタル面の対処方などの教えはなかったと思います。最近でこそ企業内でこの手の学習も行われているそうですが、もっと力を入れないといけないと思います。ブラック企業、過労死をなくすためにも。(ふ)



(兵庫民報2017年11月12日)