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2017年10月28日土曜日

第48回衆議院選挙:市民と野党の共闘広げ

ミナセン尼崎の人々と訴えた堀内氏

第四十八回衆議院選挙は十月二十二日投票で行われました。
比例近畿ブロックで日本共産党は七十八万六千百五十八票(得票率九・三一%)、うち兵庫県では十七万九千七百二十五票(同八・一四%)を獲得し、穀田恵二、宮本岳志の二氏が当選しましたが、清水忠史、堀内照文両氏は及ばず、改選前四議席から二議席に後退しました。
兵庫県内で日本共産党は、六区で立憲民主党の桜井シュウ氏(比例で当選)を自主的支援、九区で新社会党のきくち憲之氏を推薦してたたかいました。八区でミナセン尼崎が堀内照文氏を、七区でみなせん@西宮芦屋が上田さち子氏を応援するなど各地で市民と野党の共闘が広がりました。
日本共産党の小選挙区得票率がはじめて県内全てで一〇%を超えました。
日本共産党兵庫県委員会は「期待にこたえる結果を出せず、力不足を実感」「野党や市民団体との連帯が広がったことは今度の選挙で得た最大の財産」とし今後も力を合わせ、公約実現に全力をあげると表明しています。


(兵庫民報2017年10月29日付)

神戸市長選 2万6千票伸ばし、あったか神戸・松田氏健闘

投票日翌朝、選挙結果を報告する松田氏

神戸市長選は十月二十二日投開票で行われ、日本共産党も参加する市民にあたたかい神戸市政をつくる会の松田隆彦氏は、〝政務活動費不正追及〟〝子どもの医療費無料〟〝三宮巨大開発中止〟の「三つの緊急提言」と「地域活性化プラン」を訴え、新社会党、市民団体、学者・文化人の支援を得てたたかいました。松田氏は七万二千六百二十七票(得票率一二・六五%)と前回での同会得票から二万六千票近く得票を伸ばしました。当選は現職の久元喜造氏。投票率四七・五八%。
松田氏は、「市民と野党の共同の市長選挙をたたかえたことは今後の神戸市政を動かす大きな原動力となります」と支援に感謝を表明。同会は公約実現に全力をあげるとしています。


(兵庫民報2017年10月29日付)

神戸市議補選

同日投票の神戸市議補選(欠員=中央区二、西区二、東灘区一、垂水区一)で日本共産党の議席獲得はなりませんでした。得票と得票率は(括弧内は立候補者数、投票率)、
東灘区 北嶋寿一氏 一万千九百四十票、一四・六二%(五人、四九・七四%)
中央区 大野聖美氏 七千百七十八票、得票率一六・四二%(五人、四三・二八%)
垂水区 戸田晃氏 一万三千五百九十七票、得票率一六・八三%(五人、四六・二四%)
西区 森田多希子氏 一万千六百三十四票、一三・〇五%(十人、四七・一一%)。


(兵庫民報2017年10月29日付)

豊岡・朝来・西脇・南あわじ市議選

四市の市議選が十月二十二日投開票で行われ、日本共産党(公認・推薦)候補が全員当選しました。
豊岡市(定数二十四、立候補二十五人、投票率六二・六九%)では、奥村忠俊(推薦)、村岡峰男、上田伴子の三現職が当選しました。得票合計五千百六十一票、得票率一二・〇八%。
朝来市(定数十八、立候補十九人、投票率六九・九二%)では、ともに現職の岡田和之、鈴木逸朗の二氏が当選しました。得票合計千三百九十六票、得票率七・八一%。
西脇市(定数十六、立候補十九人、投票率五七・八一%)では、現職の寺北建樹氏が千百二十票を得て当選、得票率は五・七八%。
南あわじ市(定数十八、立候補二十人、投票率六七・五〇%)では、ともに現職の蛭子智彦、吉田良子の二氏が当選しました。得票合計二千四百七十八票、得票率九・一六%。


(兵庫民報2017年10月29日付)

2017年10月21日土曜日

いっしょに政治を変えていきましょう

憲法をないがしろにする安倍政権に対し立憲主義を守るたたかいを通じて日本共産党と知り合った安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫の向山桂子さんと、広島で被爆、苦学のなかで党の姿を知った杵守春美さんに、政治へ関わる思いや日本共産党についてご寄稿いただきました。(紙面の都合で再構成していますので文責は編集部/写真は別の機会に撮影したものです)

ブレない姿が頼もしく

安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫向山桂子さん



私は、安保関連法に反対するママと有志の会で「だれの子どももころさせない」というスローガンのもと同じ思いをもつ方々とともに、子どもたちが生きていく未来を平和な社会にしたいと活動を続けています。共謀罪が可決されてからも、繋いだ手を離さず横のつながりを大切にして行動しています。
どこかの政党を支持する立場ではなく、今できることは何だろうと考え政治に関わっています。政治を知れば知るほど、生活に直結していると感じるからです。主権者である私たちが政治に背を向けていたら、いつまでたっても生活は良くなりません。国家権力を縛るはずの憲法を変え、緊急事態条項が組み込まれ、国のために戦争に行く、そんな日が来るように思えてなりません。
実際に政治を変えていくのは、日ごろの政治への監視と選挙での投票です。
政治への監視とは、国会の様子をみることだけでなく、日常の生きづらさを政治に結びつけて諦めず声をあげること、周りの方と共有することです。
そして選挙。選挙とは投票するだけではなく、候補者さんと積極的に関わっていくことだと思っています。選挙は政治家だけがやっているものではなく、応援している人も含めみんなで創り上げていくものにしていきたいです。こうなってほしいという未来があるならば自分もいっしょに行動したい、そんな思いで関わってきました。
そんな中で、しっかりとした綱領をもとにブレることのない共産党の姿は頼もしくありました。
私が政治に望むことは、憲法に基づいた民主主義が実現できる議席を、国会の中に取り戻すことです。対話を大切にした話し合いを国会に求めます。
そのために、私ができることをこれからも模索し実行していきたいと考えています。

苦学するなか党の姿知り

広島で被爆、須磨区で美容室を開いていた 杵守春美さん



私は太平洋戦争勃発の年、昭和十六年生まれ。三歳と十カ月の時、ピカドンが投下されました。真夏の朝の明るくまぶしい陽ざしのなか、強烈な稲妻が走ったことを、今でも鮮明に憶えています。
「広島がええりゃことになったどう!」と大人たちが叫びながら走り回っている姿を茫然と眺めていました。爆心地より離れた尾道ですが、次の日から、縁側に灰が積もっていて、そうです「死の灰」とも知らず、私は母と必死で拭いていました。結果、今では、異常な白血球・赤血球の数値です。めまいは週に二、三度。狭心症もあり、ニトロはいつも財布に入れて持ち歩いております。弟妹たちも皆、甲状腺の病気があります。姪も生まれつき心臓に小さい穴があり、無理はできませんが、脳梗塞の母を抱えて介護と仕事に追われています。甥も腎臓が悪く疲れやすい体質です。因果関係を医師に尋ねると、どの医師からも返事はありません。
*
家庭の事情で五歳から働いていて、義務教育すら受けられませんでした。でも、子どもにも手がかからなくなった四十二歳で、やっと、通信教育、青雲高校への入学がかない、有意義で楽しい四年間を過ごさせていただきました。通信教育といっても月二~三回のスクーリングで、若い人との交流が楽しみでした。
ちょっぴり生意気ですが、子どものころからなぜか共産党が好きでした。貧乏人の味方、人を差別しない。
学校に行けない私は、図書室の本を風呂敷に包み肩に担いで持ち帰り、雑学ではありますが、それらの本、道端で拾った本を、内職の無い夜、ローソクを頼りにむさぼり読みました。色々な本を読み進む中、戦中「戦争反対」と言っただけで憲兵に捕まり、拷問を受け、投獄されたり、殺されたり、国家権力のどんな迫害にも屈しなかった先人たちの高潔な志を受け継ぎ……等々色々本から学びました。学校へ行く時間のない私にとって本だけが先生でした。
*
私は二十一歳から小さな美容室をもつことができ、年上の方、若い人、多くのお客様と接することができ、色々と人生を学ばせていただきました。一人の尊敬するお客様に入党を勧めていただき、喜んでこの春、入党しました。
仕事は大好きで、腕を磨くために市内連合、県大会、全国大会の着付けの部、ヘアーの部に頑張り、コンクール出場を続け、トロフィー・賞状は置き場がないほどいただきました。それは努力したという誇りです。
でも、手指の術後、店を閉めることを決心しました。前から納得のできる仕事ができなくなったら、店を閉めようと強く思っていたのです。
そんな時、入党することができとてもうれしく、今は月一度の支部での勉強会が楽しみです。支部の皆様が優しくて、何も知らない私に色々と教えてくださいます。自分のできる範囲で頑張りたいと思います。
*
八月の党支部会議で、七月七日、ニューヨークでの国連会議での志位和夫委員長の発言のビデオを見せていただき、思わず号泣しそうになりました。日本共産党代表団が、国際赤十字、宗教指導者、学術研究者、被爆者団体…等々の方々とともに核兵器廃絶のために奔走してくださり、国連百二十二カ国の賛同をえられるまでに至る経緯を知り、うれしさと感謝で胸がいっぱいになり、涙がぽろぽろとこぼれました。
しかし、安倍さんはアメリカに追従して、唯一の戦争被爆国なのに会議に参加しなかった。安倍さんは危なくて、不安でいっぱいです。
安倍さんの改憲を阻止し、核兵器の無い、戦争の無い世界にしましょう。


(兵庫民報2017年10月22日付)

日本共産党への期待と共感

今、「ブレない共産党」「市民と行動する共産党」など、日本共産党に期待と共感の声が寄せられています。
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九条ネットで頑張っているOさんは、「今ほど政治不信に陥ったことはありません。希望の党は、『野党共闘の一丁目一番地が安保法制反対』だったが、安保法制は明確に容認であり、改憲も進めるというもの。自民党の補完勢力です。野党共闘に期待していただけにショックは大きかったが、大きな存在がありました。それは日本共産党です。筋を通す日本共産党にかじ取りをしていただくしかありません」「民主主義を貫く政党・人物をしっかり見極めることのできる人に育ちあいたいと思います」と訴えました。
*
また、市民団体で活動しているHさんは、「集団的自衛権の行使を容認する安保関連法=戦争法は明らかに憲法九条違反です。憲法九条の理念を守ることはできないのです」ときっぱりと述べ、「市民運動を取り組む中で、国会の審議を見たり、様々な政治家の動向をニュースなどで知るようになりました。しかし、日本共産党の方ほどブレない信念を持っている方は、残念ながら多くはないと感じています」「貧困と格差を生み出す新自由主義の流れと、個人より国家を優先し、愛国心をあおり戦争を可能にしようとする流れから、私や私の三歳の子どもを守るためには、弱きもののため、社会福祉の分野で淡々とブレずに職人のようにたたかってくれる日本共産党がどうしても必要なのです」と期待の声を寄せました。


(兵庫民報2017年10月22日付)

憲法集会:神戸市は後援拒否


神戸憲法集会実行委員会は十月四日、神戸市役所で市行財政局と教育委員会事務局の担当者と話し合いました。この間、市は憲法集会などへの後援を拒否してきましたが、十一月三日開催の神戸憲法集会への後援申請に対する市の「不承認」通知に〝理由〟の記載がなかったことから、拒否の理由をただしたものです。
「不承認」とした理由について市側は、「憲法についての立場は『護憲』『改憲』があり、特定の立場にたっての集会となるので、後援すると神戸市がその集会に参加を勧めていると市民に誤解を与えてしまう」と回答。
これに対し、実行委員会側は「改憲・護憲の議論は憲法制定時からあったが神戸市が後援してきたこともある。なぜ、後援しないことに変化したのか」と問い、国が安倍政権(二〇一二年)となり、神戸市長も久元氏となった(一三年)時から「不承諾」に変わり、一四年二月五日付の市教委の不承諾「理由」に「『憲法』自体が政治的な要素を含むテーマである昨今の社会情勢に鑑み…」としていることをあげ、〝忖度〟で「総合的判断」をしたのではないかと追及しましたが、市側は無言でした。
実行委員会は、「本来なら神戸市自身が主催者となって日本国憲法の内容について啓蒙する集会を主催するべきだ。市がしないため市民が憲法集会をしているのが現状だ」と批判して、後援を強く要請しました。

神戸憲法集会―憲法施行70周年―いま日本国憲法は

11月3日(金・祝)13時30分/神戸市立西区民センター2階ホール/講演①「今、憲法9条を守ることの意義」小沢隆一(東京慈恵会医科大学教授)/講演②「新しい歴史をひらく核兵器禁止条約」梶本修史(兵庫県原水協事務局長)/文化行事:ゆがふバンド/☎078‐351‐0677、Fax078‐371‐7376


(兵庫民報2017年10月22日付)

亀井洋示「2017憲法9条合戦」



(兵庫民報2017年10月22日付)

ICANノーベル平和賞受賞機に核兵器禁止条約に調印させよう

梶本修史

核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞の受賞は、今年七月に国連で採択された核兵器を違法とする核兵器禁止条約の成立で「主導的役割を果たした」ことが評価されたものです。ICANは、二〇〇七年の創立以来、毎年の原水爆禁止世界大会、ビキニデー集会に参加しつづけ、国連要請行動やNPT(核不拡散条約)再検討会議などで被爆者、日本原水協と共同で行動してきました。記者会見でICANが、「被爆者と草の根の市民運動に与えられたもの」といえる壮挙です。
ノーベル賞委員会は、「北朝鮮問題の本質的な解決策への道を示した」と授賞決定を評価しています。ICANメンバーは、「衆院選のさなかで北朝鮮の問題や、日本の平和憲法の改正について議論されるが、ほとんどの政治家や候補者が核兵器禁止条約について沈黙している」と苦言を呈しました。
この機会に、唯一の被爆国でありながら交渉に参加しなかった日本政府はもちろん核保有国、核依存国を含めすべての国が、核兵器禁止条約に参加するように要求しましょう。日本政府に禁止条約を調印させ、米国と北朝鮮に対して「核兵器使用の威嚇は違法であり、条約を尊重して行動を控えるべきだ」と迫らせることが必要ではないでしょうか。
(兵庫原水協事務局長)


(兵庫民報2017年10月22日付)

県議会決算特別委員会(2):性暴力被害者支援改善へ

日本共産党・庄本議員に当局が約束



日本共産党県議団の庄本えつこ議員は、開会中の決算特別委員会の委員として連日奮闘しています。

性暴力被害者支援

「企画県民部」審査では、性暴力被害者支援について質問しました。
庄本議員は、性犯罪について「人格や尊厳を著しく侵害する悪質な重大な犯罪」とした刑法改正を受け止め、県の対策を強化するよう要求。県が支援の対象としている、警察に相談できない被害者だけでなく、警察に行ったものの被害届を出せなかった被害者も支援の対象として医療費助成等が受けられるようにすることや、県の相談窓口設置以前から被害者支援を担っているNPOを支援センターとして位置づけることなど、具体的な改善を求めました。県は、改善を約束しました。
*
「健康福祉部」審査では、介護と国民健康保険の問題を取り上げました。

介護保険

介護については、尼崎市の特養ホーム・訪問介護事業運営事業者や、ケアマネージャーらからの聞き取り調査を重ね、現場の声を踏まえて質問。
二・二七%もの介護報酬引き下げや、国による利用料値上げ・「軽度者」外しなどの介護保険改悪により、利用者と事業者に大きな影響が出ていることをつきつけ、職員の処遇改善への支援、利用者負担の軽減などを具体的に提案しました。
また、「総合事業」について、利用者が、専門性をもつ介護職員による「現行相当サービス」が必要とされているにもかかわらず、参入事業者が少ないためにサービスを利用できない、内容も市町によって格差が生じていると指摘し、県が「必要な人には現行相当サービスが保障される」とのべてきたことと反する、と追及しました。
県は、報酬引き下げの影響で県内の事業所の利益率が悪化していることは認めましたが、利用者への影響は認めず県による支援強化も拒みました。

国民健康保険

国民健康保険では、現行の高すぎる保険料の引き下げが必要ではないかとただしたのに対し、県は以前の「所得に対して高すぎる」と認めた答弁をくつがえし、「払える保険料」だと強弁。
庄本議員は、県が高すぎると認めた当時から加入者の所得水準と保険料は変わっていないと反論したうえで、来年度からの国保県単位化を前に県が出した保険料試算について「結局どこでも引き上げになるということではないか」と追及。県単位化にあたって、市町が独自に繰り入れや独自減免を行うことを妨げないこと、県調整交付金に市町間で格差をつけないことや、県独自の国保事業費補助の維持・充実などを求めました。

温暖化対策と神鋼火力発電所

「農政環境部」審査では、地球温暖化対策と神戸製鋼石炭火力発電所増設問題について質問。
温室効果ガス排出は、産業部門が全体の半分程度を占め、中でも上位五十社がその六割を占めていることから、事業所ごとに総量規制の義務付けが必要だと追及。県の温暖化防止計画は二〇三〇年度までに産業部門で約千万トンの二酸化炭素の排出を減らすとしているのに、七百万トンも新たに排出する石炭火力発電増設計画そのものに無理があると指摘。データ改ざん問題が発覚したことから、神戸製鋼が公表した大気汚染物質の排出予定量のデータは信頼性がないとして、増設計画をすすめるための環境影響評価手続きは中止し、計画そのものの停止を同社に求めるよう迫りました。
県は、環境影響評価に関しては「委員の指摘通り」と認め、延期すると答弁しました。


(兵庫民報2017年10月22日付)

原発事故から6年半の福島を訪ねて

川崎 環(神戸市西区)

十月八日から三日間、職場のOB会の福島ツアーに参加しました。これまでも東日本大震災後に、避難者健診や現地の放射線量測定に関わってきた東神戸診療所の郷地秀夫医師の紹介で、飯舘村、浪江町の方に現地を案内していただきました。

飯舘村役場前の線量計

私自身は3・11の年に石巻や気仙沼を訪ねていったことはありますが、福島は初めて。原発事故がもたらしたものを、この目で確かめたかったのです。総勢十一名で飯館村、浪江町に入り、大熊町では副町長から説明を受け、最終日はいわき市で放射線量測定に取り組んでいるNPO法人を訪ね、最大の原告団を擁する福島生業訴訟判決を見てきたのでした。

Kさんの家の入り口

浪江町のKさんの家を訪ねました。放射線量が高い帰還困難区域なので、このエリアに入るにはスクリーニング場で防護服着用、出るときに靴の線量を計測されます。
リフォームがあともう少しで完成、という時点で大震災、原発事故が発生。真新しいキッチンがそのまま残されていました。他の家や商店も、震災直後のまま。窓や戸を割られ、泥棒が侵入した家屋、イノシシがミミズをとるために掘り返した田畑や土手など、人がいなくなるとこうなるのか、本当に胸が痛む光景でした。

福島第1原発を望む

ワゴン車で大熊町に移動し、車内にいるのに線量計が突然アラームを発する、そんな地区を抜け、高台にあるもと老人ホームの庭先から福島第一原発を見ると、建屋が吹き飛んだ三号機がはっきり見えました。広大な田んぼはセイタカアワダチソウとススキに覆われるか、除染の黒いフレコンバッグ、メガソーラー発電の太陽光パネルがズラリと並んでいるのでした。
最終日の十日は、いわき市で食材の放射線量測定や子ども保養ツアー等に取り組んでいるNPO法人を訪問。女性ボランティア中心に、お母さん方の不安に応える活動をされていました。

福島地裁前

そして午後、福島地裁前に。数百名が待機する二時過ぎ、「勝訴」の幕が高く掲げられるといっせいに「やった!」と歓声があがりました。案内してくれたKさんも来ていて、「よかった!」と手を握りしめました。
わずか三日間の訪問でしたが、暮らしを壊され、再建の見通しのない故郷に思いをはせる現地の実情を垣間見ることができました。今後も機会あるたびに、福島を訪れたいと思います。


(兵庫民報2017年10月22日付)

大飯原発再稼働反対! HYOGO ACTION


11月11日(土)14時30分~16時20分、少雨決行/波止場町緑地(神戸市中央区波止場町1‐4)/アピール:中嶌哲演(妙通寺住職・原発設置反対小浜市民の会事務局長)、原発避難者から裁判支援の訴え/LIVE:制服向上委員会(社会派アイドルユニット)、影法師(山形県在住叙事詩派フォークグループ)/集会後にデモ/☎078‐335‐3770


(兵庫民報2017年10月22日付)

増川宏一「支配階級と遊び」 (下)


(兵庫民報2017年10月22日付:この記事は新聞版でお読みください)

兵庫山河の会「山河」78号より

この選挙日本の命運かかってる改憲勢力打ち破るべし
 西澤 慎

三分の二維持不可能の自公見て小池新党助太刀に立つ
 古賀 哲夫

矜持なく志なき政治屋が恥知らずにも徒党を組みたり
 山下  勇

核のなき世界へ転機やっと来る核兵器禁止世界の規範に
 岸本 守

ミサイルに安全なる場所あるやなしまして誤作動ジェイアラートよ
 山下 洋美

駅までの銀杏並木苦もなくて駆けたる日あり若き日々あり
 古賀 悦子

今日からは八十路の坂を一歩づつ手のとどく上常にめざして
 石井 敏子

住吉の川を下れば倚松庵色なき風に萩のこぼれる
 古谷さだよ

今年また母の植えたるヒガンバナ彼岸に咲きて母蘇る
 鵜尾 和代

コスモスの迷路で遊ぶ吾子たちの道案内は空のお日様
 高木 庸子

久々の友の便りはボランティア活動の日々手にとるように
 新井 幸

バスの中線量計の音激し富岡町はついに〇・七一
 塩谷 凉子

復興住宅兵庫からと訪ね行く 驚きの顔 涙ぐめる目
 安武ひろ子


(兵庫民報2017年10月22日付)

向井華奈子モダンダンスリサイタルⅡ

2012年11月のリサイタルⅠより(撮影:中野良彦氏)

藤田佳代舞踊研究所ソリストによるリサイタル、向井華奈子さんの五年ぶり二回目の公演です。
新作に安部公房の「砂の女」をモダンダンス作品として発表します。砂穴の家から脱出を試み、最後にはその環境を受け入れるというストーリーに現代を重ねて作品化されました。閉じ込められる男として貞松・浜田バレエ団総監督の堤悠輔氏がゲスト出演します。
再演の「HANANA/再生の花」は今年三月に福島県白河市を訪れ、被災地の事実を深く留めておきたいと上演を決めたものです。藤田佳代作品「沈黙を破って」は「具体」正延正俊の絵画に触発され領土問題を考えた作品。「破れた世界で」は様々な問題あふれる生きづらい世界で何かをつかもうとします。
向井華奈子モダンダンスリサイタルⅡ
藤田佳代舞踊研究所モダンダンス公演/11月18日(土)17時30分開場・18時開演/神戸ファッション美術館オルビスホール/前売3,000円、当日3,500円/問い合わせ☎&Fax078‐822‐2066、http://www2s.biglobe.ne.jp/~fkmds/



(兵庫民報2017年10月22日付)

観感楽学

わずか六歳にして「雪の朝二の字二の字の下駄のあと」の句を詠んだのは田捨女。丹波・柏原の出身で正岡子規は「元禄四俳女の一人」としています。子育てを終え四十六歳で仏門に入り播州・網干の龍門寺に庵を結びそこで六十六歳の生涯を終えます。龍門寺と言えば日本仏教会の会長もつとめられた河野太通さんが住職。彼女の墓は同寺にいまもまもられています▼その彼女の句の一つを紹介し、どんな月か考えて欲しいというのは坪内稔典さん。「いつかいつかいつかと待ちし今日の月」。いつかが三回かさなるので十五日。一方、われらが一海知義先生は十五夜をうたう有名な漢詩として白楽天の七言律詩を解説。「三五夜中 新月の色 二千里外の故人の心」。さんごは十五、新月は昇ったばかりの月、故人とは親友の意▼陰暦八月十五日、中秋の名月をかたや自分の恋人のようにうたい、かたや左遷され遠く離れた友人を思うよすがにする、そして日本は足し算で中国はかけ算でと、十五夜を表現するそのひねり方の違いにも嬉しくなります▼でも田捨女の「今日の月」や白楽天の「三五夜の新月」がはたして満月だったのか、変な心配もしてしまうのですが。(T)


(兵庫民報2017年10月22日付)

2017年10月15日日曜日

神戸地裁、79歳Nさん追い出し:神戸市借り上げ復興住宅裁判


神戸市が阪神・淡路大震災被災者に提供した借り上げ復興住宅のURとの契約期間二十年が終了したことを理由に入居者に明け渡しを迫まり、応じなかった七世帯を訴えた裁判のうち、七十九歳のNさんについて審理していた神戸地裁第二民事部(山口浩司裁判長)が十月十日、神戸市の主張を認めNさんに退去を命じる判決を下しました。
阪神・淡路大震災での借り上げ復興住宅については神戸市も含めいずれの自治体もURからの借り上げ期間終了後の明け渡しについて募集時の説明や入居許可書での記載などの「事前通知」を怠っている場合がほとんどでした。
Nさんの場合も募集情報や入居手続き案内に「借上期間」の記載はありませんでした。「借上期間」が記載された入居許可書を受け取ったのは入居の十日前。借上住宅弁護団はこれは「事前通知」とはいえないこと、またNさんは部屋のなかでも歩行器を使って生活、昨秋は三十分ぐらい浴室内で立ち上がれなくなるなど、高度に介護を要する実態を示そうとしていましたが、山口裁判長は三回めの期日で、審理を打ち切り十月十日に判決を下すと宣告。弁護団と支援団体の要請にもかかわらず今回の判決言い渡しとなりました。
Nさんと弁護団は控訴する予定です。


(「兵庫民報」10月15日付)

憲法は変えないで―対話宣伝につぎつぎ青年の声

政治の激動のなか、実現させてほしいことを語り合う対話宣伝に日本民主青年同盟兵庫県委員会が元町大丸前で取り組みました。今の政治に求めることとして六つの項目で一時間で二十二人と対話しました。
*
「八時間働けばふつうに暮らせる社会に」にシールを貼った青年は「自分もブラックな働き方で残業代が出なかったりする」と話します。また、ベトナム出身の留学生からは「ベトナムでは八時間働いたらふつうに暮らせるのは当たり前。日本がそうなっていないのはおかしい」という声も出されました。
*
「学費は半減、給付奨学金を増やす」にシールを貼った学生は「親に迷惑をかけていて申し訳ない。奨学金も借りているので返済が不安」と切実な声が寄せられました。
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「北朝鮮問題は対話で解決して」にシールを貼った青年は「今のままではいつ衝突になるかこわい。ちゃんと話し合って解決してほしい」と話します。
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「消費税一〇%はやめて」にはあらゆる年代の方からシールが貼られ、「ついこの前八%にあげたばかり。これ以上あげられるのはきつい」「結局福祉良くなってないし」など怒りの声が次々と寄せられました。
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「集めた税金は軍事費ではなく暮らし・教育・子育て最優先で」にシールを貼った青年たちからは、「これから子育てのことを考えたらここを一番ちゃんとしてもらわないと困る」「自分は高校生だが、教育にお金がかけられていないのを感じる」などの声が寄せられました。
メンバーが、日本の軍事費が毎年あげられ、ついに五兆円を超えたことを紹介すると一様に驚きの声が出されます。「国政の私物化ダメ、ちゃんと説明して」では「不公平だからだめ」「こんなんほんまは許されへん問題」など次々と怒りの声があがりました。
*
また、憲法九条を変えるべきかどうかを聞く項目では「変えないでほしい」が十三人、「急ぐ必要はない」が三人、「変えたほうがいい」が六人と「変えないでほしい」が多数でした。「変えないでほしい」にシールを貼った方に理由を聞くと「戦争は絶対に嫌だから」と異口同音に話します。
一方、「変えたほうがいい」という人に理由を聞くと全員が「攻められた時に守らないといけないから」という理由でした。
メンバーが、憲法九条を変えずに今のままでも個別的自衛権は保障されていること、大事なのは戦争にならないための外交だということを伝えると「確かにそれはその通り」とうなずき、「それだったらやっぱり九条は変えないほうがいいですね」と認識を変える青年もいました。


(「兵庫民報」10月15日付)

保守的な方や市民から激励届く

保守の方や市民の方から相次いで日本共産党に初めて期待の声を寄せられています。
*
地域の名士Kさんは、「安倍政権を見ていると、戦争をする国へまっしぐらという感じであきれる。志位さんの訴えはその通りだと納得する。平和と憲法九条は守らないといけない。核兵器はなくす必要がある。最近、共産党に注目をし、期待を寄せている。野党と市民の共闘を成功させ政治を変えてほしい」と語っています
大学教員で関西市民連合の活動にも関わりのあるⅠさんは、「真の対決構図は〝自公とその補完勢力〟対〝市民と野党の共闘〟です。市民として共産党を応援したいと思っています。どこまで手伝えるかわかりませんが、何かしたい」と話しています。


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

県議会――ねりき議員が議案討論


十月五日、県議会三百三十七議会本会議で、日本共産党のねりき恵子議員は、議案に対する反対討論を行いました。
ねりき議員は、国営明石海峡公園整備についての神戸市負担額の決定に反対しました。この事業は、神戸地区五百六億円、淡路地区四百五十二億円で、総事業費九百五十八億円投じ、三百三十ヘクタールに及ぶ広大な公園整備を進める計画としてすすめられていますが、とりわけ神戸地区には隣接した「しあわせの村」があり、公園整備の必要性は乏しく国直轄事業に地元負担を求めるもので、県議団として当初から反対をしていました。二〇一七年度は、上下水道整備など県と神戸市が七千九百万円づつ負担するとの議案ですが、ねりき議員は、「残された事業費は七十億円ともいわれているが、未整備区域は広大な山林であり事業計画の見直しも検討すべき」とした討論し、反対しました。
ねりき議員は、淡路花さじき用地の取得について、新たに約二億円で二万二千平方メートルの用地取得するという議案に反対しました。今年の二月議会では、二年間で約九億円をかけて用地取得をするという議案が可決。今回は、その議案からさらに追加させるというもの。
ねりき議員は、「行革によって県は県有施設を市町に移譲するなど、県有地を減らす中で、国営農地開発事業の目的でもある農家の安定収入確保という目的が十分果たされず、さらに二億円かけて購入することには賛成できない。賃貸契約の継続に努力を尽くすべき」として、反対理由をのべました。
また、ねりき議員は、県営明石長坂寺住宅の工事請負契約に対して、近隣の県営明石金ケ崎住宅との集約化で、管理戸数も七百五十戸から五百六十三戸に大幅に減らすものとして、反対しました。


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

県決算特別委員会―庄本議員が質疑

兵庫県議会では、十月二日、二〇一六年度決算特別委員会が設置され、十月六日から各会派の決算審査が始まりました。決算特別委員会委員に選任された日本共産党の庄本えつこ議員は、六日、財政状況について質疑にたちました。
庄本議員は、はじめに消費税について質疑を行いました。消費税率引き上げにともなう増収分は、これまでの説明では、「すべて社会保障の充実・安定化に充てる」とされていますが、この問題をあらためて問いましたが、交付税措置されている増収分も含めて、すべて「充実・安定化」に使っているという明確な答弁はありませんでした。
二十八年度決算において、地方消費税が見込みを大幅に下回る減収となっていること、その穴埋めのために「消費税減収対策債」と呼ばれる県債発行を余儀なくされていることを指摘した庄本議員は「消費税は、とても安定的な財源とはいえないのではないか」とただしました。当局は、想定外の円高で今年は減収になった、本来は安定しているとの答弁を繰り返すのみで、安定しているという明確な根拠を示せませんでした。
庄本議員は、「社会保障の充実・安定に使うと言いながら、社会保障予算を減らし、地方にとっても安定的とは言えない消費税に対して、国は一〇%の引き上げをしようとしている。国にこれ以上の消費税率引き上げを求めるのはやめるべきだ」と迫りました。
中小企業支援関連の決算について、庄本議員は、中小企業振興条例ができて、関連予算をみると最も大きいのは制度融資で、昨年度は五百億円の積み増し、総額三千五百億円の融資枠が用意されているが、利用実績は、二〇一五年度で一万八百八十一件・千四百三十一億円に対し、二〇一六年度は一万二百四十三件・千二百四十億円と件数、金額とも減少していることを指摘しました。
庄本議員は「県内の中小企業は、依然、深刻な状況にある。実態を検証するとともに、制度融資を信用保証料の割合をひろげたり、税率引き下げを行うなど、使いやすいものに改善していくとともに、振興条例に基づく支援強化のために、住宅・店舗リフォーム制度創設などの直接支援を行い、融資一辺倒の支援のあり方を見直す必要がある」と提起しました。
地方創生交付金についての実績について、庄本議員は「たとえば県内の中小企業に就職する若者の奨学金返済を支援する中小企業奨学金返済支援制度事業には交付金は不採択になっている。地方再生、地域経済の向上につながるこのような施策こそ使えるように、国に求めるべきだ」と要望しました。また庄本議員は、「カムバックひょうご促進事業」のなかに、(株)第一プログレス、(株)パソナなど、東京に本社のある民間会社に委託され、委託料が交付金からおりていることを指摘。「地域活性化に本当に資するものになっているかどうか、検証すべきだ」とただしました。
*
決算特別委員会は、各部局審査が、十月二十日まで行われます。


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

神戸市議会―金沢議員が一般質問

十月六日の神戸市議会本会議で日本共産党の金沢はるみ議員が一般質問にたち、三宮巨大開発、国保料・介護保険料、神戸製鋼所火力発電所増設、北区の宅地造成地での土砂災害について質問しました。

三宮巨大開発

金沢議員は、市長が自身のブログに、三宮再整備は「巨大開発を進めるためでも、商業床を大量に供給するためでもありません」と書いていることに対して、「中央区役所・勤労会館をつぶし、百六十五メートルのツインタワーを建設、商業施設を作る。市役所二号館・三号館も建て替えて商業ビルに。ウォーターフロントにも新しい商業ビルを建設。商業床を大量につくる、まさに巨大開発」「どうしてこれだけの高層ビル・商業床が必要なのか」「安倍政権に追随した神戸の大企業のための施策であり、市民を応援するためのものではない」と批判しました。
兵庫区のイオンモールは、当初六月オープンの予定が、二階店舗が埋まらず六月末には一部のみ、九月末にやっと全面オープンしたことは、市民の消費購買力が弱まっている証拠ではないかとして、「いま、市長が行うべきは、地域を応援する施策です」と迫りました。

神鋼石炭火力発電所

神戸製鋼所が計画している石炭火力発電所が稼働した場合、百五十三万市民・全事業者から排出される千二百万トンあまりのCO2をこえる千四百万トンものCO2が排出されます。一方で、神戸市は温室効果ガスの排出を二〇三〇年目標では、二〇一三年比三四%削減としています。CO2を減らす目標と整合性のないこの度の火力発電所の増設を中止するよう求めるべきだと金沢議員は主張しました。
新設発電所が一年間に排出することになるCO2排出量を節電で相殺しようとすれば、千九百四十五万台分の家庭用エアコンを一年間通じて止めなければならないといわれていることをあげ、金沢議員は、市民の努力を水の泡にしてしまう今回の計画について、神戸市はきちんと意見を出すべきだと求めました。

土砂災害

九月十七日の晩に上陸した台風一八号で、北区山の街の区画整理事業の宅地造成地から土砂が流出し、有馬街道が一時通行止め、道路反対側のコンビニやディサービスセンターにも土砂が入り込む被害を生じました。
金沢議員は、「これまで危険ではないかと指摘してきたことが現実になった。工事施工中の防災措置について神戸市の指導に問題があったのではないか」「市民の安全を最優先するため、どのような具体的な防災対策を事業者に求めているのか」と追及しました。


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

三田市民病院の存続・充実求め一万人署名運動スタート



民間病院ではできない医療として「二十四時間三百六十五日市民の命を守って!」――公立病院としての三田市民病院の存続と充実を求め十月七日、三田市総合福祉保健センターで集会が開催されました。主催は、今年五月に日本共産党三田市議団の呼びかけで立ち上げられた「三田の地域医療と介護をよくする会」。
「会」の東浦徳次代表がこの間取り組んできた市民アンケートに寄せられた市民の声―「信頼・安心でき、唯一出産できる、救急医療充実で市民病院の存続を望む!」―などを紹介しながら、「会」の取り組みを紹介し、一万人の署名など来年一月末までの目標と取り組みを呼び掛けました。
神戸市北区の「済生会兵庫県病院の存続と充実を求める会」の前山美由紀さんが連帯の挨拶をしました。保健師として三田市で仕事をしてきた経験から「市内で医療が完結」することの大切さを紹介し、済生会兵庫県病院の存続と共に三田市民病院の存続も重要だと指摘しました
長谷川美樹三田市議は、篠山市長、神戸市担当課長、県の医務課長、済生会兵庫県病院事務局長などを「会」の人々と共に訪問し、聞き取った内容を報告しました。
また、市が「医療圏域を超えた(済生会兵庫県病院)との統合・再編・連携で大規模化し、それによる医師の確保と民間型経営へ変える」としていることに対して、「市民が求め、その声に応えるために国も認める市税の投入が必要。現在、市民への責任を果たそうと相当な努力をされ、経営的にも効果と結果を出してきている。引き続き公立病院の役割が果たせるよう、三田市民病院の存続と充実を」と市議会質問でも求めたと報告しました。
参加者からの質疑応答に続き、「会」事務局長から署名に取り組む行動提起を確認して閉会しました。三田年金者組合から連帯のメッセージをいただきました。
(長谷川美樹=三田市議)


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

安保法制・共謀罪・秘密保護法:憲法違反3法の廃止を


秘密保護法反対以来、憲法共同センター、憲法会議、弁護士9条の会などが主催し、兵庫県弁護士会が協賛して毎月第2火曜日に行っている昼休みパレードが10月10日も行われました。


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

九条の会かわにし12周年記念講演会


九条の会かわにしは十月八日、川西市文化会館で十二周年記念講演会を開催し、一橋大学の渡辺治名誉教授が記念講演をしました。
*
渡辺氏は、「五月三日に安倍総理が行った提言は、二〇二〇年施行と期限を切って、九条に三項を加え自衛隊を書き込み加憲するというものだ。これは戦争法によって海外での武力行使が認められた自衛隊を憲法に書き込むもので、世界に誇る平和憲法が根本的に変質するもので、絶対認められない」と批判しました。
さらに、「七月の都議選で自民党は歴史的敗北をしたが、民進党の混迷をみて改憲を正面に掲げ、一気に打ってでた。憲法の歴史的危機だ。改憲か護憲か、対決軸は鮮明になった。九条の会は、初めて三千万署名の呼びかけ団体になった。国会改憲発議を許さないために全力をあげよう」と訴えました。
参加者は、市民と野党の共闘を本気で前進させ、憲法を守る勢力の勝利に頑張ることを意思統一しました。(今西清)


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

日中国交正常化45周年「記念講演会」


日中国交正常化四十五周年を記念して日中友好協会兵庫県連は十月八日、「記念講演会」を県私学会館で開き、三十二人が参加しました。
神戸市出身の姫田光義中央大学名誉教授が「戦争と平和の岐路に立ちて」をテーマに、撫順平頂山事件八十五周年、盧溝橋事変・南京大虐殺八十周年、日中国交正常化四十五周年、中国帰還者連絡会(中帰連)設立六十周年という日中間の近現代史について語りました。
姫田氏は、「南京や平頂山事件など中国の現場に是非行ってほしい」と述べるとともに、残虐行為を犯したBC級戦犯を誰一人死刑にも無期刑にもせず「撫順の奇跡」と言われる撫順戦犯管理所での「怨み憎しみの連鎖を断ち切った日本人と中国人の事実」も是非知ってほしいと訴えました。
また、現在の政治の危険な動向について、幼少時の長田での生活、縁故疎開や神戸空襲など戦時下体験をもとに戦前の教育と現在の政治の怖さにもふれました。
参加者からは「平和を守ることの大切さを痛感しました」「『中帰連』や『撫順の奇跡を受け継ぐ会』の活動を初めて知りました」などの感想が寄せられました。
(前田清=日中友好協会兵庫県連会長)


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

大雨つき「再稼働反対!」カンキン275回目



大雨の中、275回目の関電神戸支社前抗議行動が取り組まれ、20人が参加しました。「福島に行ってきたが、復興住宅では元のコミュニティが分断されて買い物もしにくい場所にあって孤立させられていた」「避難者訴訟に取り組んでいる。もっと多くの人に関心を持ってほしい」など交流しました。雨の中「再稼働反対!」「原発事業に未来はない」と元気にコールしてマルイ前までデモをしました。


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

増川宏一「支配階級と遊び」(上)


(「兵庫民報」2017年10月17日付:この記事は新聞版でお読みください)

赤旗囲碁将棋大会兵庫県大会

しんぶん赤旗囲碁将棋兵庫県大会は、十月九日、新長田勤労市民センターで開催されました。兵庫県内の各地区大会を勝ち上がった強豪が集い、熱戦を繰り広げました。
将棋では昨年に続き若手の活躍が目立ちました。
囲碁A級は上位四位のうち三人を西播選出が占めました。囲碁将棋合わせて女性でただひとり県大会に進出した木原由里さんが囲碁B級三位まで勝ち進みました。
将棋B級では松満芳典さんが準決勝。淡路選出選手の上位進出は久しぶりです。
各級の上位選手は――

囲碁A級決勝戦:吉岡氏(右)と武田氏(左)

囲碁A級①吉岡章雄(宍粟市)②武田伊知郎(姫路市)③李沪(大阪市)④井圡雄介(招待)
囲碁B級①横山賢治(神戸市長田区)②川野義信(神戸市北区)③木原由里(揖保郡太子町)④落合正夫(明石市)

将棋A級決勝戦:天野氏(右)と奥田氏(左)

将棋A級①天野啓吾(川西市)②奥田崇文(神戸市灘区)③鶴巻亮弥(加古川市)④小野大志(加古川市)
将棋B級①坂本孝仁(宝塚市)②松満芳典(徳島市)③石田直哉(姫路市)④藤井重之(姫路市)
―でした。
全国大会には、囲碁は吉岡章雄さん、将棋は天野啓吾さんが出場します。


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

ひなたぽっころりん〈606〉



(「兵庫民報」2017年10月15日付)

クリスタル短歌の会から 安武ひろ子選

被災地の復興住宅ピカピカの玄関で聞く帰れぬ嘆きを
 三浦良子

近隣との妬みそねみでドア閉ざし復興住宅に孤独な人あり
 島田国子

原発ゆえの「いじめ」は社会の縮図なり国と東電の責任を問う
 塩野菜美

今年また福島に行き人生を変えられた人の語りきくのみ
 正津房子

ミサイルだ核だと騒ぐ不気味さに幾千万の「英霊」目覚めん
 西嶋節子

安堵しつつ眺めておりぬ飛びゆくはオスプレイにあらず定期の旅客機
 平野万里子

国民を分断させる政治あり老人多しと青年の言う
 広瀬弘子

退職後鞄持たず来れども闘う伴侶とまた鞄買う
 宮川菊代

これでもかといわんばかりの暑さ去りわがもの顔の鰯雲笑む
 岡本征子

起こされて孫と見あぐる夜の空思わず息のむ眠気も失せて
 長谷川一枝

あたたかき人に囲まれしわが人生祖先のおかげと盆参りする
 森ひろ美

会いたくてなお会いたくて涙出ず迎え火焚きて亡夫を待ちわぶ
 清水淑子


(「兵庫民報」10月15日付)

観感楽学

今年のノーベル平和賞が核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に授与された。核兵器禁止条約が百二十二カ国もの賛成で採択されたことへの貢献が評価された。被爆者はじめ草の根の反核平和運動への評価でもある▼受賞者ICANは、これを契機にすべての政府に一刻も早く核兵器禁止条約に署名・批准することを求めた。特に、禁止条約に反対する日本政府の参加を呼びかけ、総選挙の争点にしてほしいとも発言している▼日本政府は北朝鮮問題を理由に禁止条約への調印を拒否している。しかし、日本政府が禁止条約に加わってこそ、北朝鮮に核開発の放棄を迫る説得力をもつ。対話を通じた外交解決という日本国憲法の立場にも合致することだ▼ノーベル平和賞をもたらした草の根の運動が禁止条約を前進させる取り組みを広げている。日本被団協は、平和賞発表の前日五日、国連に約五百十五万五千筆分の「ヒバクシャ国際署名」を提出した▼署名を受け取った総会議長(イラク国連大使)は「被爆者の活動は(核使用という)犯罪行為を繰り返してはならないことを思い出させてくれる」と述べた。被爆国日本政府も、そういう思いをもてないのか。(K)


(「兵庫民報」2017年10月15日付)

2017年10月7日土曜日

新社会党と選挙協定:8区・堀内氏、9区・きくち氏を相互推薦

記者会見する新社会党県本部書記長・兵庫9区予定候補のきくち憲之氏(中央)、日本共産党衆院議員・兵庫8区予定候補の堀内照文氏(右端)

日本共産党兵庫県委員会は十月二日、新社会党兵庫県本部と「第四十八回衆議院議員総選挙にあたっての選挙協定」に調印しました。
これにより、兵庫八区で新社会党兵庫県本部は、日本共産党公認で立候補を予定している堀内照文氏(比例近畿ブロック重複)を推薦、兵庫九区で日本共産党兵庫県委員会は、無所属で立候補を予定している新社会党兵庫県本部書記長の、きくち憲之氏を推薦してたたかいます(日本共産党の新町みちよ氏は立候補を辞退します)。その他の選挙区についても協力体制について協議するとしています。
両党はこれまでも、安保法制の廃止と立憲主義の回復という大義を原点として、市民と野党共闘を追求してきました。今回の総選挙ではこれまでの取り組みを踏まえ、▽安倍自公政権や自民党の補完勢力による改憲に反対▽特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法など安倍政権が行った立憲主義に反する諸法律の廃止▽沖縄新基地反対▽原発ゼロ実現▽森友・加計・日報問題など疑惑の徹底究明▽消費税一〇%増税反対▽核兵器禁止条約調印…などをめざす十の政策課題について今回の協定で確認しています。
*
同日、県庁記者クラブで堀内・きくちの両予定候補と新町氏、村上亮三共産党県委員長代理、粟原富夫新社会党県本部委員長が記者会見。
村上・粟原両氏が協定の内容や経過を説明。新町氏は「安保法制廃止の運動をいっしょにやってきたきくちさんを応援する」と述べ、きくち予定候補は「新町さんの英断に心から感謝します。安倍暴走政治をやめさせるために全力でたたかいます」と決意を語りました。堀内予定候補は、「市民と野党の共闘こそ政治を変える道。『憲法を守れ』の大きな共同をつくりあげたい。きくちさんの勝利と兵庫八区で勝ち抜くために頑張り抜く」と決意を表明しました。

兵庫9区

きくち憲之(61)
(菊地のりゆき)新
無所属(新社会党、日本共産党、社民党、緑の党推薦)
広島県生まれ。神戸大学理学部物理学科卒。一九七七年、日本社会党入党。自治労兵庫県
本部勤務、同県本部執行委員など歴任。現在、新社会党兵庫県本部書記長(二〇一四年か
ら)、憲法を生かす会・ひょうごネット運営委員、ひょうご労働安全衛生センター監事、
神戸ワーカーズユニオンたるみ支部事務局長など。


ミナセン尼崎も堀内氏応援を決定

ミナセン尼崎は九月三十日に開いた「「尼崎市民が実現したい政治を話し合う集会」で兵庫八区の野党統一候補として堀内氏を応援することを決めました。


(「兵庫民報」10月8日付)

第48回総選挙にあたっての新社会党と日本共産党との選挙協定

記者会見する(左から)新社会党兵庫県本部の粟原富夫委員長、日本共産党兵庫県委員会の村上亮三委員長代理、新社会党県本部書記長・兵庫9区予定候補のきくち憲之氏、日本共産党の新町みちよ氏、日本共産党衆院議員・兵庫8区予定候補の堀内照文氏


一 安倍晋三首相は、九月二十八日、臨時国会の冒頭に衆議院の解散を強行した。野党が憲法第五十三条にもとづいて要求した臨時国会の召集を、三か月以上放置したあげく、召集したとたんの冒頭解散は、憲法を足蹴にするものである。同時に、この暴挙は、国民の世論と運動に追い詰められた結果である。今回の総選挙は、安倍政権を退場させる歴史的なチャンスである。
新社会党兵庫県本部と日本共産党兵庫県委員会は、安保法制の廃止と立憲主義の回復という大義を原点として、市民と野党の共闘を追求してきた。
両党は、今回の総選挙で、市民と野党の共闘を発展させ、立憲主義を回復し、個人の尊厳を保障する政治を実現するために、次の通り協定に合意した。

二 両党は、第四十八回総選挙に際して次の政策課題の実現をめざし、共同して選挙の取り組みを進めていくことを確認し、日本共産党兵庫県委員会は、衆議院兵庫九区に立候補予定の新社会党書記長の菊地憲之氏を推薦する。新社会党兵庫県本部は、日本共産党公認で衆議院八区に立候補予定の堀内照文氏を推薦することを確認し、その他の選挙区についても協力体制について協議する。

(1)安倍自公政権や自民党の補完勢力が進めようとしている憲法「改正」、とりわけ第九条「改正」に反対する。
(2)特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法など安倍政権が行った立憲主義に反する諸法律を廃止する。
(3)沖縄県民と連帯し、沖縄の新基地建設に反対する。
(4)原発再稼働を認めず、新しい日本のエネルギー政策の確立と地域社会再生により、原発ゼロの日本を実現する。
(5)森友学園・加計学園及び南スーダン日報隠蔽の疑惑を徹底究明し、透明性が高く公平な行政を確立する。
(6)消費税の一〇%への増税に反対する。
(7)この国のすべての子ども、若者が、健やかに育ち、学び、働くことを可能にするための保育、教育、雇用に関する政策を飛躍的に拡充する。
(8)雇用の不安定化と過密労働を促す『働き方改革』に反対し、八時間働けば暮らせる働くルールを実現し、生活を底上げする経済、社会保障政策を確立する。
(9)LGBTに対する差別解消施策をはじめ、女性に対する雇用差別や賃金格差を撤廃し、選択的夫婦別姓や議員男女同数化を実現する。
(10)核兵器禁止条約に調印する政府をつくる。

二〇一七年十月二日

新社会党兵庫県本部
 委員長   粟原富夫
日本共産党兵庫県委員会
 委員長代理 村上亮三


(「兵庫民報」10月8日付)

中野晃一氏が講演会でよびかけ

一人ひとりが勇気もち、生活の場で声あげ続けよう

満席となった講演会

安保関連法に反対すするママと有志の会@兵庫や九条の心ネットワーク、連帯兵庫みなせんなどによる実行委員会が主催、憲法共同センターなどが協賛して、市民連合の中野晃一上智大学教授を招き講演会「市民が変える政治とくらし」を九月三十日、兵庫県民会館で開催。定員三百五十人の大ホールがあふれる盛会となりました。

中野氏

講演の中で中野氏は、市民と野党の共闘の経緯を振り返り、二〇一四年十二月の解散・総選挙を前に立憲デモクラシーの会で野党に申し入れたものの実現できず野党は惨敗したが、同時期に結成された総がかり実行委員会が市民レベルでの野党共闘の出発点となり、その後、シールズ、ママの会なども様々な抗議活動の中で、「野党は共闘」と求め続け、今回、ようやく野党共闘が実現しつつあることをあげ、ここであきらめるわけにはいかないと強調しました。
いま、全国各地で、選挙で安倍政権を倒そうという市民の努力が広がっているが、国会前の抗議行動とは異なり、見えにくいために、今回、甘くみられることになり、希望の党によるメディアも利用した上からの動員・「革命をさらっていく」動きと、「私たちの声を国会へ届けよう」「私たちの権利を守る立憲主義の政治家を増やそう」という下からの取り組みがいませめぎ合い、安倍政権との三つ巴になっていると指摘しました。
小選挙区での共闘が難しくなっているところもあるが、比例代表選挙で、立憲主義を守る政党への支持を広げれば、選挙後、「安倍政権対希望の党の対決だと思っていたが、違うではないか」と気づく人を増やせるかもしれないと述べました。市民が安倍首相を崖っぷちまで追いつめたから、なりふりかまわぬ猛反撃が始まっている、それを許すのかどうかは「われわれ一人ひとりの勇気にかかっている」と強調し、それぞれが生活の場で声をあげていくことを呼びかけました。


(「兵庫民報」10月8日付)

いそみ恵子議員が一般質問

非核平和兵庫県宣言行い、核兵器禁止条約署名を政府に迫れ



九月二十九日の兵庫県議会本会議で、日本共産党のいそみ恵子議員が一般質問をしました。
いそみ議員は、井戸敏三知事に非核平和兵庫県宣言を行い、核兵器禁止条約へのサインを日本政府に迫るよう、強く求めました。井戸知事は、「被爆者の思いに賛同し、核兵器廃絶国際署名に知事名で署名した」「非核平和兵庫県宣言については、県議会のご意見を十分いただきながら、対応する」と述べました。
いそみ議員は、国の介護・医療の改悪をうけて、県が策定中の「医療計画」であらたに一万二千七百人もの県民が病床から「追い出し」にあうことを指摘。現在でも特養などが大幅に不足している実態を示し、特養の増設や介護職員の処遇改善を求めました。
いそみ議員は、地元の要望の強い武庫川流域対策、とくに潮止堰の早期撤去を求めました。二〇一四年八月の台風一一号の豪雨で西宮北部地域に浸水被害も起こり、一刻も早く対策が急がれると指摘しました。
神戸製鋼石炭火力発電新増設について、地球温暖化対策の上でも、地域の環境悪化という点からも中止を求めるべきだと要求したのに対し県は、「環境保全上大きな課題がある事業。適切な知事意見を経産大臣に示したい」と述べました。
公立高校の入試制度について、いそみ議員は、検証委員会を公開で行い、影響をひろく県民と検証すること、通学費の補助を県としても行うことなどを求めました。


(「兵庫民報」10月8日付)

丹波市が非核平和都市宣言

標柱も市役所前に

標柱の除幕をする谷口市長(右から2人目)ら

丹波市の非核平和都市宣言と標柱除幕式が九月二十六日に行われました。
式典には市長と市の幹部、市議、自治会長会代表のほか、原水協、九条の会、年金者組合などの人々が参加しました。
昨年十二月に新しく丹波市長に就任した谷口進一市長がことし三月の議会で、日本共産党丹波市議団の西本嘉宏団長が一般質問のなかで「非核自治体宣言はしないのか」とただしたのに対する答弁で、「自分の信条に合致する」として宣言をすることを明言し、六月議会で標柱設置を予算化していたものです。
(森田和志)

*

非核平和都市宣言(全文)

世界の平和と安全は、人類共通の願いである。しかしながら、核の拡散と軍備の拡張は依然として続けられており、世界に深刻な不安と脅威をもたらせている。
私たちは、世界で唯一の被爆国の国民として、非核三原則を堅持し、広島、長崎の惨禍をふたたび繰り返すことのないように、核兵器の廃絶と恒久平和を強く求めるものである。
丹波市は、人類の共存と繁栄、そして郷土の平和と発展を願い、すべての国の核兵器廃絶と軍備縮小を強く求めるとともに世界の恒久平和の実現をめざし、ここに非核平和都市を宣言する。
平成二十九年九月二十六日
兵庫県丹波市



(「兵庫民報」10月8日付)

「平和の波」最終日:三宮をパレード

道行く人々が拍手も


九月二十六日正午過ぎ、兵庫県原水協は神戸市中央区で「平和の波」パレードを行いました。
神戸市役所の花時計前の出発集会では、津川知久・筆頭代表理事が、「国連で五十カ国以上が核兵器禁止条約に調印した。圧倒的多くの国が禁止条約に賛同する中で禁止条約に反対する安倍政権は異常だ。禁止条約に調印する政府をつくろう」と訴え。
兵庫県被団協の立川重則事務局長(神戸市の会会長)は、「被爆者の長年の願いがやっと実現した。禁止条約を広げて核兵器の廃絶につなげるために『ヒバクシャ国際署名』を広げてほしい」と訴え。
岸本友代代表理事(新婦人県本部会長)も、「被爆者のみなさんの思いを共有して禁止条約に参加して推進する政府を実現しよう」と呼びかけました。
パレードには、今年九十歳を迎える兵庫県被団協の岡辺好子理事長、芦屋市被爆者の会の千葉孝子会長も元気な姿を見せ、最後まで行進の先頭にたちました。
和田進代表理事(神戸大学名誉教授)はじめ兵庫労連、高教組、兵庫教組、年金者組合、建交労、新婦人、兵商連、民医連、平和委員会など諸団体、地域から七十二人が、昼休みで人が満ちる三宮センター街で元気にアピールしました。
青年組織「ゼロこねっと」の長谷川晃士さんのピース・コールに、通行人が「がんばって」と手を振ったり、拍手して応える姿が目立ちました。
(梶本修史=兵庫県原水協事務局長)


(「兵庫民報」10月8日付)

神戸市議補欠選挙 日本共産党の予定候補

垂水区


戸田あきら(65)
(とだ晃)新
大阪市立大学Ⅱ部商学部で学びながら家業の飲食店経営。同大Ⅱ部学生自治会書記長、神戸民主商工会役員など歴任。現在、兵庫県高齢者生協勤務、垂水区社会保障をよくする協議会事務局、党神戸西地区委員。

西


森田たき子(62)
(もりた多希子)新
武庫川女子短期大学Ⅱ部卒。養護施設三光塾、中神戸法律事務所勤務を経て、県議一期、党神戸西地区委員を歴任。その後、社会福祉法人や党近畿ブロック事務所に勤務。


(「兵庫民報」10月8日付)

自治研が神戸市民フォーラム

人口減対策は三宮一極集中でなく 市民の暮らし・労働・営業支援で

基調報告する池田氏


兵庫県自治体問題研究所は九月三十日、兵商連会館で「神戸市民フォーラム 私たちの暮らしと神戸市政」を開きました。
味口としゆき・神戸市議会議員が、「久元神戸市政の問題点」について報告。国際競争力強化のためとされる三宮一極集中の再開発や神戸港の大規模整備構想は、安倍政権による新自由主義的経済政策の自治体への押しつけであり、市民の暮らしや各地域の応援にはならないと批判。子ども医療費無料化、学校園の整備、買い物難民をなくす団地整備など市民生活支援の施策こそ必要と強調しました。
池田清・元神戸松蔭女子学院大学教授は基調報告で、神戸市の人口減少に歯止めをかけるには、最低賃金引き上げや非正規雇用の改善、公契約条例による所得確保、中小企業支援、働きつつ子育てできる環境整備などが必要であると指摘。三宮一極集中ではなく、各区・地域の生活や産業のあり方の検討とそのための市民の参加・対話・合意が求められるとしました。
参加者からは、地域のボス支配と住民自治の回復、商船建造撤退など地域経済の問題、雇用が安定しない若者の将来不安、市政について気軽に議論できる場の設定、積極的な対案の提案―などの声が出されました。
なお、同研究所はこの度、「2017年版 私たちの暮らしと神戸市政」(頒価六百円)を発行。市民への普及を呼びかけています。
(小田桐功=兵庫県自治体問題研究所事務局長)


(「兵庫民報」10月8日付)

豊岡・朝来・西脇・南あわじ各市議選:総選挙と同日22日投票

日本共産党が現有議席確保に全力

豊岡市、朝来市、西脇市、南あわじ市の各市議選の日程が変更され、十月二十二日に総選挙と同時投票で行われることになりました。告示はいずれも十月十五日です。
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豊岡市議選

村岡峰男氏

上田とも子氏

奥村忠俊氏

豊岡市議選は定数二十四。日本共産党はいずれも現職の村岡峰男(69)氏、上田とも子(67)、奥村忠俊(70)の議席確保をめざします。村岡・上田氏は公認、奥村氏は推薦です。
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朝来市議選

岡田かずゆき氏

鈴木いつろう氏

朝来市議選は定数十八。日本共産党は、ともに現職の岡田かずゆき(62)氏と、鈴木いつろう(60)氏を立て、現有議席確保をめざします。
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西脇市議選

寺北建樹氏

西脇市議選は定数十六。日本共産党は現職の寺北建樹氏(68)が八期目をめざします。
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南あわじ市議選

吉田よし子氏

えびす智彦氏

南あわじ市議選は定数十八。日本共産党はともに現職の吉田よし子(67)氏、えびす智彦(60)氏を立て現有議席確保を目指します。


(「兵庫民報」10月8日付)