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2017年9月10日日曜日

子ども医療費助成:三田市が大幅後退を提案

「中学生まで無料」→「就学前まで」、所得制限も


三田市は八月十日、現在中学卒業まで入院通院ともに所得制限無しで無料になっている子どもの医療費助成制度の見直しを九月議会への上程議案として提示しました。
見直しの中身は、二〇一八年七月から低所得者を除く小中学生に通院の一部負担金四百円を導入。二〇二〇年七月からは所得制限区分を設け、超過者に一部負担金八百円を導入するというものです。
この間「子育てするならゼッタイ三田」のキャッチフレーズのもと、子育て世帯を呼び込む目玉施策の一つとして二〇一一年から所得制限の撤廃、二〇一五年から中学卒業までの通院無料化、と拡充してきた三田市の子育て支援を、わずか二年で大きく後退させる大改悪といわなければなりません。
市は見直しの理由を「危機的財政状況を改善するための行財政改革」としており、この見直しで年間七千八百万円の財源が生れるとしています。しかし、この間の医療費助成が重症化を防ぎ、医療費の抑制につながっていることには目を向けていません。
また、これほど重要な案件に関わらず、市民は蚊帳の外です。子育てするなら中学卒業までの医療費無料化がある三田市に、と選んだ人がいることにも、「ご理解をいただく」としか答弁は出てきませんでした。
八月三十一日に委員会審議がされましたが、賛成会派からは「市の財政が大変ななか、市民の皆さんにも負担をお願いしなければいけない」とまるで当局のような意見が述べられました。別の会派からは「所得制限以上の八百円の部分が神戸市と比べても負担が大きく感じる」と二〇二〇年以降の所得制限区分の付与を議案から削除する修正案が出されましたが、賛成少数で否決。原案採決になりましたが、反対したのは日本共産党の私のみで、修正案を提出した会派を含む賛成多数で委員会では可決されました。
市はニーズに則した新たな施策を行うといいますが、何も決まっていない削減ありきの制度改悪で、「子育てするならゼッタイ三田」と三田市を選んだ人たちを裏切る非常に無責任な今回の提案に対し、日本共産党三田市議団は本会議でも反対していきます。
また、「重大な変更を市民の知らないところで 決めることは許せない」と、日本共産党三田市委員会は「三田民報」号外を発行、街頭宣伝なども繰り広げ、採決が予定されている九月十九日の本会議に向け、見直し反対の世論を急速に広げようと取り組んでいます。
(長尾明憲=三田市議)


(兵庫民報2017年9月10日付)

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