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2017年9月10日日曜日

観感楽学

ソフト会社に勤めていたころ日本経済新聞を毎日読んでいたせいか、日経平均をみると三十年ぐらい前にあったバブル景気を思い出す▼そのころ私は入社三年目ぐらいの若造。良い思いもしていないが、仕事はたくさんあった。仕事を断るのが大変と営業がぼやいていた。客先で作業をしていると、客先の部長さんが私に「パソコンにソフトを入れて欲しい」「費用は十万円を払う」と言われた。依頼された作業は、難しいものではない。ちょっとした操作だけの数分の作業。これで十万円は高すぎる。値段が高すぎることと営業を通してもらわないと作業ができないことを伝えると、部長は「お金はある」「もっと払っても良い」と言われた。一万円でも高すぎる値段。タクシーも使い放題。何でも経費で落ちる。本当におかしな話だったと思う▼一般社員には特に大きなメリットはなかったけれど、経営者やある程度の役職に就いている人にとっては笑いがとまらない時代だったのだと思う。破綻してあたりまえである▼でもあれから何か変わったのかと思う。格差と貧困は悪くなるばかり。ブラックな働き方をなくし、人間らしく働けるルールを早く確立したい。(ふ)


(兵庫民報2017年9月10日付)

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