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2017年7月29日土曜日

神戸映画サークル協議会8月例会:『ある戦争』

正義の決断が許されぬ罪を


この映画は9・11アメリカ同時多発テロを受けて、アメリカと同盟国がアフガニスタンで新たな戦争を始め、アメリカ撤退後、アルカイダからアフガニスタン市民を守るためにデンマークから派遣された部隊とその隊員、家族、仲間たちの葛藤を描いたデンマーク映画だ。監督はデンマーク人の目線と視点でこの映画を作ったという。
アフガニスタン市民を守ることがこの国を新しく立て直す基礎になると信じ、ただひたすら行動する部隊。ある日、仲間を地雷により失う。直後、敵の攻撃を受け、部下を命の危機にさらした隊長は部下を救うため、自身の判断で味方に空爆要請を行い、結果、罪なきアフガニスタン市民十数人が死んでしまう。彼は母国デンマークの軍事法廷で裁かれることとなるのだか…。果たして彼の行為は正しかったのか?
9・11テロを受け、自衛隊のアフガニスタン派兵を検討していた国会で、一九八四年から現地アフガニスタン東部で現地の人々と共にアフガニスタン復興事業を続ける「ペシャワール会」の中村哲医師はこう述べています。「自衛隊派遣は有害無益」「私たちが十数年間かけて営々と築いてきた日本に対する信頼感が一挙に崩れ去る」(〇一年十月十三日)と…。
(松本正憲)

8月18日(金)①12時②14時30分③19時、19日(土)①12時②14時30分③18時、20日(日)①12時②14時30分/神戸アートビレッジセンター(今回から会場が変わりました)/監督:トビアス・リンホルム/出演:ビルー・アスベック、ツヴァ・ノヴォトニー/2015年、デンマーク、115分/一般1,300円(当日1,700円)、シニア・障がい者・大学生以下1,300円/主催:神戸映画サークル協議会☎078‐371‐8550、http://kobe-eisa.com/

「兵庫民報」2017年7月30日付掲載

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