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2017年7月16日日曜日

ひなたぽっころりん〈600〉!



「ひなたぽっこりん」600号を祝う

穏やかで平和な日常にほっとして

段野太一

瀬戸さん、「ひなたぽっころりん」が600号だって! すごいなあ! 王貞治が868号で、野村克也が657号だから、第三位だよ。え!「関係ない」って、まあまあ…私にとっては、それくらいすごいと思ったよ。
あなたが書き始めたのは二十六年前の新年号。以来二週間に一回、ずっと掲載し続けてきたわけだから、ほんと大したもんだわ。初めは、段さんと交代だったから、気が楽だったかもしれないけど、途中から、段さんは一コマ漫画専門に変わってしまって、不安になった時期もあったと思う。
日本文化の一角を担っている漫画は、今、アニメや劇画ブームとして世界に広がっているけれど、一コマ漫画や四コマ漫画は独特で、限られた紙面に、相手に伝わるメッセージを書きこまなければならないのでほんとにむつかしい。絵心のない私が、とやかく言う筋合いはないけれど、「サザエさん」にしても「まんまる団地」にしても、その新聞が持つ特質を反映するものが求められるだけに、作者の気苦労は大変だと思う。
読者というのは、気ままなもので、自分の気と合ったものはニヤッとするが、それ以外はチラ見するだけ、時には文句を言ってくる。でも、そんなことに忖度していたら漫画は書けない。
かつて私の知り合いの漫画家が、「漫画って、独裁国家では書けない。平和で、しかも為政者を遠慮なく批判できる民主主義がないと……」といっていたが、その通りだと思う。瀬戸さんの描く世界は、穏やかな日常の暮らしや平和を、猫やウサギ、小鳥などの小動物を登場させ、季節の花や野菜など女性の視線でほのぼのと描き、ほっとする空間を作ってくれている。
瀬戸さん、ほんとにおめでとう。お祝いは、党神戸市会議員団事務局時代の美女五人組を再結集してやりますか? 酒はコップで、ウイスキーはダブル、焼酎は「生」でぐいという、あなたたちにはかないませんが、私は隅の席で「お湯割り」をちびりと飲みながら話を聞きたいのです。
(日本共産党兵庫県文化後援会会長、元神戸市議)

2017年7月16日付「兵庫民報」掲載

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