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2017年6月25日日曜日

兵庫民報2017-06-25

  • 「共謀罪」廃止を:各地で抗議/
  • ママの会が街頭で再現―「コッカイオンドク!」/
  • 衆院議員 堀内照文エッセイ(10)/
  • 尼崎アスベスト被害:全国の10倍以上のハイリスク/
  • がんばってます! 兵庫9区:新町みちよさん/
  • 市民連合@いたみアクション:キックオフ・イベント/
  • 核兵器禁止条約国連会議へ向け署名・宣伝/
  • ―ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記―/
  • 新『JCP magazine』使って広げよう若い世代との対話/
  • 「県民要求実現の前進に役立つ」:運動団体から「兵庫民報」購読申し込み/
  • 神戸映画サークル協議会7月例会:『レ・ミゼラブル』/
  • 神戸演劇鑑賞会7月例会:『遥かなる甲子園』/
  • 劇団四紀会:一般公募の子どもたちと舞台づくり/
  • 兵庫山河の会「山河」75号より/
  • 段重喜「唯我独裁」/
  • 観感楽学/

ママの会が街頭で再現―「コッカイオンドク!」

なんてひどい国会審議


「コッカイオンドク リターンズ!」を安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫が六月十八日、元町駅東口で行いました。
ママの会は十一日にも、憲法違反の法律・共謀罪の問題点、ひどさを明らかにするため、国会中継から審議を書き起こした市民の原稿をもとに論議を再現する「コッカイオンドク!」を全国にいっせいにとりくみましたが、十五日の強行採決を受け、再度とりくんだものです。
今回は三つのシーンで、共謀罪がテロを防げないこと、一般人が対象になりうることが明らかになったことを読み上げ、演じました。
演じたママと有志の皆さんは、「共謀罪は強行されたけど、こんな法律はおかしい。反対の声をあげ続けよう」「子どものプライバシー権守るのは、大人の責任、次の国政選挙で共謀罪廃止の議員を当選させて共謀罪を廃止させよう」「この法律は、国民が手をつなぐことをやめさせようとしている。だからこそ手をつないでいっしょに声をあげよう」と訴え、通行人も立ち止まって聴いていました。

「共謀罪」廃止を:各地で抗議

安倍政権と自民党・公明党・日本維新の会が「共謀罪」法を六月十五日朝の参院本会議で可決・成立させたことにたいし、抗議の声が兵庫県内各地でも起こっています。


兵庫県憲法共同センターは十五日夕、十九日夕と連続して、神戸大丸前で抗議宣伝。前日の十四日にも宣伝を行っています。
姫路駅前でも市民らが十五日夕、「コッカイオンドク!」で同法の問題点や政権の答弁のひどさなどの不当性を訴えました。
宝塚の中川智子市長は阪神間の市議・市民に呼びかけ、「テロ対策を名目にして『一億総監視社会』につながる共謀罪法の廃止を求めます」との声明を発表しました。急な呼びかけでしたが、神戸・宝塚・伊丹・川西・尼崎の民進党、日本共産党、社民党、新社会党、みどりの党、無所属の九市議と安保関連法に反対する有志とママの会兵庫の弘川欣絵さんが集まり、記者会見しました。


十八日には、戦争・原発・貧困・差別を許さない尼崎共同行動が、「共謀罪」法廃止と加計学園問題などの真相徹底究明を求め、JR尼崎駅北広場で緊急集会を開催。百五十人が参加し、「コッカイオンドク!」やデモで訴えました。

衆院議員 堀内照文エッセイ(10)

「共謀罪」法強行成立:兵庫で厳しい審判を

十五日午前七時四十六分、参議院本会議で、共謀罪法案が自民、公明、維新によって採決が強行され、成立しました。審議中の法案を委員会からとりあげ、採決の機会さえ奪う「中間報告」なる禁じ手を使っての暴挙に断固抗議です。
「中間報告」がおこなわれたのは、これまで臓器移植など委員会採決が難しい問題や、野党が委員長で与党の思うように採決できない場合(これも不当ですが)などの例がありました。しかし、今回は与党、公明党が委員長。都議選を前に、公明党の委員長が強行採決をしたことを、国民に見せたくなかったのでしょう。さらに、早々と採決することで、会期延長することなく、加計学園問題の追及から逃げられるとの判断からでしょう。まさに国民の世論に追い込まれ、文字通り党利党略のあまりにも見苦しい採決強行です。
参議院審議で新たに人権や環境などをうたった団体でも「隠れみの」なら組織的犯罪集団だ、その構成員でなくても「周辺者」なら対象になるとの答弁が飛び出しました。どの団体が隠れみのか、どの周りの人が対象か、外見上は分かりません。電話の盗聴、メールやラインの通信傍受など、日常的に誰もが、捜査機関から監視されうることにならざるを得ません。
内心の自由を踏みにじるとんでもない憲法違反です。安倍政権与党が何より恐れたのが都議選などへの影響ですから、ここでのわが党の勝利はもちろんのこと、「地方自治で今必要なのは立憲民主制と法治国家そのものが瓦解しているという危機感」との内田樹氏の指摘のとおり、兵庫県での勝利で厳しい審判を下すべく奮闘したいと思います。

尼崎アスベスト被害:全国の10倍以上のハイリスク

中皮腫死亡者増え続け2015年は41人



アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会事務局長 粕川實則

工場周辺にアスベストを飛散させ、深刻な被害が明らかとなった「クボタショック」から今月末で十二年を迎えます。
クボタが明らかにした被害者に対する「救済金」の支払いは、三百人に及び、クボタの労働者に労災上乗せ補償をした二百六人とあわせて、五百六人が中皮腫や肺がんなどのアスベスト疾患で亡くなったり、闘病したりしています。
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このほど公表された尼崎市の「平成二十七(二〇一五)年人口動態統計の概要」によれば、二〇一五年の中皮腫による死亡は四十一人(男性二十六人、女性十五人)。グラフのように、増加傾向は加速しています。
*
中皮腫(胸膜中皮腫、腹膜中皮腫など)は、アスベスト(石綿)を吸ったことにより発生。アスベストを扱う労働者だけでなく、労働者の家族やアスベスト関連の工場周辺の住民にも発生しています。アスベストを吸い込む量が多いほど、またその期間が長いほど発症の危険性が高くなります。アスベストを吸ってから中皮腫が発生するまでの期間は二十年から五十年といわれ、「静かなる時限爆弾」ともいわれています。
*
全国の中皮腫死亡者は、年間約千四百人。十万人に一人の割合です。しかし、尼崎市ではクボタが旧神崎工場(JR尼崎駅のすぐ東)で一九五四(昭和二十九)年から九五(平成七)年までの四十一年間にわたって二十三万トン(中皮腫を発症するリスクが五百倍とされる青石綿八・八万トンを含む)を超える大量のアスベストを使用し、石綿セメント管や建材を製造してきた影響で、一万人に一人の割合で中皮腫による死亡という深刻な被害が出ているのです。
この四十一人の中皮腫死亡数は、尼崎市在住者の死亡数です。尼崎で働き、定年後に故郷に帰り、故郷で亡くなった人数は当然のことながらカウントされていません。ですから、いかに深刻な事態かがわかります。
*
「クボタショック」直後から被害者の掘り起こしや相談活動を続けている「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」は、「被害者は増加の一途。被害者に寄り添い、相談活動を継続する」としています。


男(人) 女(人) 合計(人) 前年比 02年からの累計(人)
2002 11 6 17 17
2003 8 5 13 76% 30
2004 13 7 20 154% 50
2005 17 5 22 110% 72
2006 14 9 23 105% 95
2007 23 6 29 126% 124
2008 17 11 28 97% 152
2009 16 5 21 75% 173
2010 18 8 26 124% 199
2011 25 18 43 165% 242
2012 20 11 31 72% 273
2013 20 13 33 106% 306
2014 24 9 33 100% 339
2015 26 15 41 124% 380

がんばってます! 兵庫9区:新町みちよさん



いま、総選挙に先立って安倍政権にノーを突きつける絶好のチャンスです。
内閣の支持率が急落しています。支持は四四・九%で(マイナス一〇・五㌽)、不支持が四三・一%です。「共謀罪の「中間報告」で、委員会審議をとばしての採決は「よくなかった」が六七・七%。「加計学園」は「真相明らかになったと思う」が九・三%、「思わない」が八四・九%。
安倍政権は、国家を私物化、国民にはウソとゴマカシ、歯向かう者には容赦ない攻撃をしかけます。二〇一二年、第二次安倍内閣成立後、「特定秘密保護法」「盗聴法の拡大」そして、「安保法制=戦争法」、さらに「共謀罪法」を禁じ手で押し通しました。しかも憲法施行七十年の五月三日には、憲法九条に自衛隊を書き込む、二〇二〇年には新憲法でと発言しました。
いよいよ安倍政権は打倒するしかありません。
怒りと同時に国民の声を代弁する国会議席が少ないのを痛感します。
昨年の参議院選挙では、三十二の一人区で野党共闘が実現し、十一の選挙区で、勝利することができました。
次期総選挙では、日本共産党の比例代表で八百五十万票、近畿で五議席の獲得と小選挙区でも必勝区と野党統一候補の勝利で自公と維新を少数に追い込まねばなりません。
私もみなさんと力を合わせ、全力でがんばる決意です。

市民連合@いたみアクション:キックオフ・イベント


「市民連合@いたみアクション」が設立記念キックオフ・イベントを六月十五日、いたみホール会議室で開き、政治活動のベテランから、初めて政治的な集会に参加したという人まで二十四人が集まり、意見を交わしました。
設立宣言後、四つのグループに分かれて、今政治について思うこと、疑問点、何をやっていけばよいのかといったことについて意見を出し合いました。
「こういった集会にこそもっと若者が参加してほしいが政治に関心を持つ余裕がなくなっているようだ。労働条件の悪化もその原因となっている」
「行政が社会的弱者に冷たい。私たちにできることは何か」
「多くの問題の底に貧困問題がある。困った時どこに相談すればいいかを調べる余裕すらなくなっている」
「安倍政権の支持率がなかなか下がらないのはメディアの問題もある。メディア批判とともに、良い報道に対しては評価の電話やメールを送ることも大切では」
―などの意見が出されました。
青年から「これからアートの活動を通じて仲間に政治への関心を広げていきたい」と決意の表明があり、拍手が沸き起こる場面もありました。
今後の活動として参加者から「国会での答弁がいかにひどいものか市民に知ってもらうため、書き起こした国会質疑を声に出して読む『コッカイオンドク!』をやってみたらどうか」といった具体的な提案が出ました。
主催者からも「街へ出てスタンディング等の活動で対話を広げたい。貧困の問題は行政への働きかけと同時に、私たち自身ができる事をやって行けないか」との考えが示され、「次回の集会には今日の参加者があと一人連れてきてください。具体的な取り組みを進めていきましょう」と締めくくられました。
また、この日未明、安倍政権によって共謀罪が強行採決された事を受け、同イベントでは「共謀罪廃止」を求める緊急声明が発表されました。
(中島隆夫=伊丹革新懇事務局)

核兵器禁止条約国連会議へ向け署名・宣伝



署名を呼びかける鹿島副理事長と立川事務局長

兵庫県原水協は、核兵器禁止条約国連会議の開会前日の六月十四日、正午から一時間、神戸大丸前で「ヒバクシャ国際署名」街頭署名・宣伝行動を行いました。
兵庫県被団協の鹿島孝治副理事長(80歳・長崎で被爆)、立川重則事務局長(73歳・広島で被爆)(など三人の被爆者も参加、総勢二十三人が「ヒバクシャ国際署名」を呼びかけました。
宣伝車から垣本千里新婦人平和部長、日本共産党の平松順子平和部長、庄本えつこ県議らが、核兵器禁止条約国連会議の攻防について語り、会議にも出ない安倍政権をきびしく批判、「ヒバクシャ国際署名で安倍政権の態度を変え、禁止条約に調印させよう」と呼びかけました。
署名に応じた人のなかには「安倍さんも兵庫県知事も、核兵器廃絶を主張しないなんてけしからない」と怒りながら筆を走らせる人もいました。
フランス、ノルウェー、ニュージーランド、モロッコ、中国、アメリカの観光客、留学生らも署名し、九十四人から署名が寄せられました。
*

新日本婦人の会兵庫県本部も六月十七日、「おりづるパレード」を行い、約九十人が参加。神戸花時計前から元町三丁目まで核兵器禁止条約の実現を訴えて歩きました。

―ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記―

ノーモアヒバクシャ訴訟の到達点を、きちんとつかんだ裁判を求めて

副島圀義
大阪地裁第二民事部での訴訟にあたる裁判長が交替したため、六月十五日は愛須勝也弁護士が「ノーモアヒバクシャ訴訟の到達点をきちんとつかんだ裁判を」と意見陳述しました。
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―二〇〇三年からの集団訴訟は大半の原告の訴えが認められた結果を踏まえ、「今後は被爆者が訴訟の場で争う必要がないように、国と被団協などが定期協議によって解決する」との合意に到達した(九年)。
―しかし国はその後も、発病に対する放射線起因性に機械的な線引きで、原爆症認定申請を却下し続けた。その結果、全国で百二十一人の被爆者が、やむなく訴訟を起こした(ノーモアヒバクシャ訴訟)。
―この訴訟でも、すでに多くの被爆者の訴えが認められるにいたっている。
―しかし国は、高齢で闘病中の被爆者に「申請却下が不満なら裁判をおこせばいい」とまで開き直っている。
*
報告集会では、この日から核兵器禁止条約交渉会議第二期が始まり、大阪からも代表がニューヨークに向かったことが報告されました。
またこの日早朝の「共謀罪」強行への憤りの声が交わされました。「安倍政権が核兵器禁止条約に背を向けていることと、福祉の切り捨てなどと根は一つ。この流れのなかで被爆者援護だけを守るわけがない。これら全体をとらえて努力していこう」との発言もありました。
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気になったのは、新裁判長が、愛須弁護士の意見陳述でスライドを使わせなかった、とのこと。
今や、原告以外の裁判当事者はすべて、原爆も戦争も直接には体験していません。
原爆症について審理するためには、七十二年前の広島・長崎で何が起こったのか? 生き残った被爆者はその後をどう生きてきたのか? 放射線を浴びるとはどういうことなのか?―などを謙虚に知ろうとする姿勢が絶対必要だと思うのですが…

新『JCP magazine』使って広げよう若い世代との対話



日本共産党は新しい『JCP magazine』(JCPマガジン)を使っての若い世代との対話を始めています。六月十九日には関西学院大学上ヶ原キャンパス前での対話に取り組みました。
「学費が高くて奨学金を借りている。海外の学費は安いし、給付型の奨学金なんですね」「日本の労働時間の長さに驚いた」「核兵器問題に興味があって国連で会議が始まったのは知っていた」「イラストが良いですね」などの対話になりました。
また、通り過ぎる学生からも「共産党は意外と若い人に優しい党やからな」などの声も聞こえてきました。
『JCP magazine』は若い世代の興味・関心に応え、切実な要求を実現する展望を語っています。まずは身近な人から『JCP magazine』を届けていきましょうと日本共産党兵庫県委員会は呼びかけています。

「県民要求実現の前進に役立つ」:運動団体から「兵庫民報」購読申し込み

前月につづき、今月も〝たたかいと運動を連帯する最良のメディア〟として「兵庫民報」購読の申し込みが運動団体からありました。
申し込まれた方は、「私たちは、人間らしく生きることを求めて運動をひろげ、国や自治体に暮らしに役立つ、たくさんの制度を実施・改善させる取り組みを長年やってきました。安倍政権は軍事費を増やしつづけ、自衛隊の海外派兵も強行しています。また、消費税の税率アップや社会保障の大改悪を狙っています。だからこそ戦争放棄をかかげ、人間らしく生きる権利の保障を定めている憲法や、その精神にのっとってつくられた諸法律が、今ほど大事で必要なときはありません」「今、国の政治を見れば自民、公明による『共謀罪』法案の強行の暴挙は本当に許せない。審議すればするほど問題点が次々出てくる。『加計』疑惑でも、官邸によって行政がゆがめられる新事実が出てきている。『数の暴力』で強行されたが、新たなたたかいを起こさないといけない。立憲主義、民主主義、平和主義を取り戻す取り組みを強めていかないといけない」「県政に目を向ければ、大型開発優先の県政から、『人と地域を守る』県政の実現、医療と福祉を手厚く、教育・子育て安心、働く人々の権利を守り発展させる兵庫県にしないいけない」と語られました。
「主権者・国民が、二十一世紀にむけ、人間が人間らしく生きることのできる社会づくりめざし、ともに力をあわせて、草の根からの運動をひろげていくためにも県下の運動や共闘の動き、要求の実現の取り組みがわかるからこの機会に購読します」と申し込まれました。
後援会員、運動の先頭立っている方などに「兵庫民報」購読の取り組みを強めましょう。
(浜本信義=日本共産党兵庫県機関紙部長)

神戸映画サークル協議会7月例会:『レ・ミゼラブル』

永遠に語り継がれるミュージカル



主人公ジャン・バルジャンはパンを盗んだ罪の仮釈放中の身で再び罪を犯す。ミニエル司教に救われ、それをきっかけに、罪を償う人生を全うしようとする。
この人物を中心に、多くの登場人物が交錯する。厳格な法の番人である鬼警部ジャベール、売春婦に身を落として死んでいくファンテーヌ、小悪党のテナルディエ夫婦、あばずれの外見の下に純愛を包んで天に召されるエポニーヌなど、類型的な人物像とできすぎと思える物語展開。
しかしそれより、有無を言わさぬ映画の面白さ、描写の迫力、歴史考証の機密さ、悠揚としてしかも絶え間なく流れるストーリー、ここには、物語の力が満ちあふれている。
原作者ユーゴーの、この世から「悲惨な人々」をなくしたいという人道的な理想主義がこの映画のバックボーンとして貫かれている。
舞台の映画化だが、ミュージカルの迫力をそのままに映像でしか表せないスケールの大きさが魅力である。何といっても豪華キャスト陣、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイエディ・レッドメンなどの吹き替えなしの生の歌声が素晴らしい。
(飯川徹=神戸映画サークル協議会)

映画『レ・ミゼラブル』

神戸映画サークル協議会市民映画劇場7月例会/7月14日(金)・15日(土)ともに①11時②14時10分③18時30分/神戸朝日ホール4階/監督トム・フーバー、出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ/2012年、英、158分/一般1,300円(当日1,700円)、シニア・障がい者・大学生以下1,300円/主催:神戸映画サークル協議会☎078‐371‐8550、http://kobe-eisa.com/

神戸演劇鑑賞会7月例会:『遥かなる甲子園』



ここにひとりの高校生がいる。名は森野一樹、沖縄県立福里ろう学校の生徒。彼は中学生の時、沖縄代表で甲子園に出場した高校の応援に、ひとりで行った。その時、一樹はボールの「カキーン」の〝音〟を見た。それは、音が聞こえない一樹にとって貴重な経験になった。福里ろう学校に〝野球部〟をつくるとの強い思いであり、夢でもあった。
この舞台は実話を元に作品化されている。オリンピックの年(一九六四)、沖縄で風疹が猛威をふるった。風疹のウイルスはアメリカ軍によって持ち込まれた。その時の妊婦からおおぜいの聴力障害の子どもが産まれた。そこで、子どもたちのために開校されたのが、中高一貫一学年のみの〝福里ろう学校〟であった。
やがて、一樹の思いに仲間たちが集まり、校長先生や学生の時、野球部だった先生の努力もあって、野球部は誕生する。しかし、高校野球連盟加入の高いハードルが待っていた。それは、マネージャーの弥生が佳作賞を受賞した時のスピーチで、野球部が連盟に加入できるように訴えたことで、一気に解決した。そして、県大会準優勝校との試合が実現をした。が…。
舞台は手話も使いながら、一樹たちの青春のエネルギーが舞台を包む。泣く。笑う。同化する。そして、なにより、人間の底の底にある力を感じ、爽やかな風が吹いてくる。
(小谷博子=神戸演劇鑑賞会)

関西芸術座公演『遥かなる甲子園』

戸部良也作『青春の記録 遥かなる甲子園 聴こえぬ球音に賭けた16人』(1987年、双葉社)より/脚色=西岡誠一、演出=鈴木完一郎、補演出=門田裕、出演=上沢拓也、前田英利ほか/①7月28日(金)18時30分②29日(土)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653

劇団四紀会:一般公募の子どもたちと舞台づくり

毎夏恒例の「家族劇場公演」。今回は、創立六十周年記念公演第二弾として、これまでの巡演でご好評をいただいてまいりました『ブレーメンの音楽隊』を上演いたします。
誰もが知っているグリム童話の名作で、年老いた動物たちが一致協力して自分たちの新生活を切り開いていく物語です。
この作品を四紀会風にアレンジ、お芝居はもちろん、歌あり踊りありピアノの生演奏ありでお届けします。さらに今回は、一般公募の子どもたちにも舞台に上がっていただきます。
(里中真=劇団四紀会)

劇団四紀会第154回公演『ブレーメンの音楽隊』

脚色:森卓也・桜井敏、演出:岸本敏朗/①7月15日(土)・16日(日)・17日(月)11時・15時=元町プチシアター/②7月23日(日)13時=西区民センター/一般2,000円、障がい者1,700円、子ども1,200円(当日各200円増)/☎078‐392‐2421(20時~)・090‐8389‐0300(里中)、Fax078‐392‐2422

兵庫山河の会「山河」75号より

揺りあげて楠の若葉にいく千のひかりの生るるはつなつの風
山下洋美
水張田の山ふじの影ゆらめかせ青葉の風のつと吹きてゆく
安武ひろ子
木枯らしに鍛えられたるポプラの樹若葉しげりて葉ずれさわやか
山下 勇
そこだけは別天地のごと子らの声弾けて染める遊びの世界
新井 幸
神戸港百五十年祝うみなと祭りフラワーロードを華やかに舞う
鵜尾和代
野良猫は短命ときくこの団地に野良と生まれし二匹の子猫よ
古賀悦子
虎ファンが浜風に乗れと気合い込め声高く我もメガホンたたく
高木庸子
フォルティシモ弦の響きに目を覚ます倉庫のような小さな部屋で
大中 肇
雨上がり大丸前のスクランブル志位委員長聴く人の群がる
塩谷凉子
弾圧は抵抗を呼び友を呼ぶ辺野古・高江の不屈の闘い
古賀哲夫
安倍首相任期中にて改憲をたくらむ焦り二項変へんと
岸本 守
この国をどんな国へと導くや監視密告社会にさせぬ
西澤 愼

段重喜「唯我独裁」


観感楽学

第四週担当の筆者が、七月二日・憲法を生かし、人と地域を守る兵庫県政に変えるため大奮闘中ですので、今回の「観感楽学」は休載いたします。

(「兵庫民報」掲載)

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