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  • 志位委員長が神戸で街頭演説/
  • 復興県民会議が政府要請/
  • 検証兵庫県政4:県民の暮らしと雇用は疲弊/
  • 尼崎市議選(28日告示・6月4日投票)迫る/
  • 衆院兵庫6区に吉見秋彦氏/
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  • 「あさぎ」五月詠草(第84回)/
  • 神戸演劇鑑賞会6月例会:ミュージカルコメディ『死神』/
  • 観感楽学/

憲法県政の会事務所びらき:津川さんと兵庫を変える!


憲法が輝く兵庫県政をつくる会の事務所開きが五月十五日に行われ、三百人が集まり、津川ともひさ代表幹事を先頭に七月二日投票の県知事選勝利へ「兵庫県を変える!」の決意を新たにしました。
兵庫労連の成山太志議長が闘争本部長として開会挨拶。原水協、兵商連、新婦人、学者の会、ママの会、弁護士や福島県からの避難者、未来の社会を考える仲間たちなどから次々と津川さんへの期待のスピーチが行われました。


日本共産党の堀内照文衆院議員も駆けつけ、国会の異常な様子を報告し、「自治体は住民の命と暮らしを守る防波堤。その役割を果たしていない兵庫県政。兵庫から政治の大きな転換を」と呼びかけました。


最後に登壇した津川さんは、「もう勝つしかない!」と決意表明を切り出し、暮らし、平和、原発ゼロ、憲法が輝く県政への転換への決意を力強く語り、大きな拍手とがんばろう!の声が沸き起こりました。
*

事務所の所在地は神戸市兵庫区西橘通1丁目1―20(JR神戸駅から北西へ徒歩10分)

志位委員長が神戸で街頭演説

野党と市民の共闘で安倍暴走政治に審判を


日本共産党の志位和夫委員長は5月13日、堀内照文衆院議員はじめ衆院小選挙区予定候補らとともに神戸大丸前で街頭演説を行い、「次期総選挙で野党と市民の共闘と日本共産党の躍進で安倍自公政権に厳しい審判を下しましょう」と訴えました。憲法県政の会の津川ともひさ代表幹事も県知事選へ向けての決意を訴えました。

復興県民会議が政府要請

災害援護資金、借り上げ住宅など


阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議は五月十一日、政府に対し「災害援護資金返済」「借り上げ住宅」「震災復旧特別融資」の三点で要請しました。復興県民会議の岩田伸彦事務局長、医療関係や業者団体、被災者と、きだ結県議、林政人神戸市議、上田さち子西宮市議が参加。堀内照文、真島省三両衆院議員が同席しました。

災害援護資金

災害援護資金については、震災から二十年以上たち、少額返済者や滞納者は高齢で返済資力がありません。しかし兵庫県などが示した免除判断基準に対し、昨年十月に内閣府が実質「待った」をかけたことで、一部自治体で審査が止まっています。
復興県民会議は、返済要件の弾力的運営を求めました。また、貸付制度の改正をもとめ、「東北」を特例にせず、熊本にも適用することや貸付金利が三%と高利であり引き下げるよう要請しました。
これに対し、内閣府は判断基準について「必ずしも十月の通知によらなくてもよい」述べ、金利も調査中と答えました。

借り上げ住宅

借り上げ住宅入居者の転居問題では、神戸市、西宮市は裁判で被災者を被告席に立たせるなど、継続入居を認めない態度です。復興県民会議は、裁判取り下げなど、国の指導強化を求めました。
これに対し、国土交通省が「入居者の事情を勘案した対応をしている」という認識を示したことに参加者から「転居困難なものが退去を迫られて、自治体から提訴されている」と批判の声があがりました。

緊急災害復旧融資

阪神淡路大震災の時、中小企業は震災復旧緊急融資を受けて事業を復活させ、再開し、この二十年間頑張ってきました。しかし、二十年以上経ち事業主が高齢になり、また亡くなったりするなか、県信用保証協会が代位弁済、強引に回収に向かう事例が後を絶たない状況です。
復興県民会議は、代位弁済での返済を続ける九十五歳の男性の自宅を売却しようとするなど、差し押さえや厳しい返済の実態を指摘したのに対し、中小企業庁は、早期の実態調査と対応の必要性を認めました。
(林政人=神戸市議)

検証兵庫県政4:県民の暮らしと雇用は疲弊

国の悪政の防波堤となる県政を

「アベノミクス」の行きづまりと消費税増税・社会保障削減は兵庫県内でも暮らしと雇用に疲弊をもたらしています。県は、こうした国の悪政の防波堤になるどころか、「行革」で暮らしを削り、消費税を国に求めるなど、この疲弊に拍車をかけてきました。
*

県内の常用労働者一人当たりの年間平均給与総額は、この数年微増していたものの、二〇一五年にはリーマン・ショック後の二〇〇九年を下回る三百四十八万円となっています。
兵庫県の最低賃金は、全国加重平均八百二十三円(人口を加味した平均)を下回る八百十九円で、この額ではフルタイムで働いても年収百五十七万円程度にしかなりません。大阪では、最低賃金八百八十三円で六十四円もの差があり、フルタイムで比較すると一カ月約一万円、年収では約十二万三千円の差となります。そのため阪神間の都市では、「隣の大阪との最賃格差が深刻で、みんな大阪に働きに行きたがり市内の人材が流出している」などの声が寄せられています。
世帯あたりの可処分所得の月額平均では、二〇一五年ベースで全国平均四十二万七千二百七十円を大幅に下回る三十四万五千五百六十円で全国ワースト二位(総務省「統計でみる都道府県の姿」より)の低水準となっています。こうしたもとで、人口流出にも歯止めがかからず、二〇一六年度は、六千七百六十人の転出超過で全国ワースト三位となっています。
県民の暮らしの実態が、県税収入にも反映しています。県の二〇一六年度補正予算では、歳入において、法人関係税で八十八億円、個人関係税で百二十二億円、地方消費税で百三十四億円などの減収となり、実質二百二十五億円の減収が生じました。地方消費税の減収については、新たな起債七十億円で穴埋めせざるをえませんでした。新年度予算では、個人関係税収を一・七%減、地方消費税は約八%減の計上となりました。
県民の給料が目減りし、消費が冷え込み、税収の落ち込みをもたらす悪循環になっています。大企業よびこみ型の経済政策を転換し、中小企業への支援を抜本的に強めて最低賃金を引き上げること、暮らし削減をやめて県民の所得をふやし、家計を応援する県政が必要です。

尼崎市議選(28日告示・6月4日投票)迫る

日本共産党7議席必ず――党勢拡大で担い手広げ

五月二十八日告示・六月四日投票でたたかわれる尼崎市議選。日本共産党の七人(現職四人、新人三人)が、奮闘しています。
選挙戦は、定数四十二に六十数人が立候補予定。自民党が六から九人に、公明党が八から十二人に、維新が四から八人。みどりの未来・尼崎も連携議員含めて六人に大きく候補者を増やし、各党派の間のはげしい争いの様相となっています。
衆院選に向けても、日本共産党は堀内照文衆院議員を先頭に兵庫八区の勝利をめざし、現職をかかえる公明党、憲法改定の時期を定めた自民党、補完する維新と対決し、宣伝・訪問など激烈な選挙戦が展開されています。
現職のまさき一子、松沢ちづる、川崎としみ、徳田みのる各市議、新人のこむら潤、さとう貴志、広瀬わかな各予定候補は支部・後援会とともに、五月の連休中の連日の宣伝行動(二千回目標で、十一日現在千八百回を超える)を行い、日本共産党の風を大いに吹かせ、若い子連れ夫婦から「がんばって」と激励がよせられたりしています。シール投票で対話、スーパー前宣伝など、多彩に取り組まれました。
また、十四日から、山田兼三元南光町長が応援に入り、各選対、支部・後援会での「つどい」・小集会を開催し、選挙の「担い手」広げ、党勢拡大を追求しています。
地区闘争本部は、「兵庫県下の党と後援会の力の集中、支援も受けながら、尼崎の党と後援会の猛奮闘で、共産党の七人の議席を、かならず実現しよう」と訴えています。

衆院兵庫6区に吉見秋彦氏


日本共産党兵庫県委員会は五月十一日、衆院兵庫六区(伊丹市・宝塚市・川西市)の候補者を発表しました。活動の重点を川西市政へ移す吉岡健次氏と交代します。
吉見秋彦(42)氏=新=甲子園大学中退後、党宝塚市議団事務局員、伊丹民商事務局員、民青同盟北阪神地区委員長など歴任。二〇一二年衆院兵庫六区立候補。現在、党阪神北地区委員長、兵庫六区国政委員長。

淡路市議選にかまづか氏と岡田氏

かまづか聡氏

岡田のりお氏

日本共産党淡路地区委員会は六月二十五日告示・七月二日投票で行われる淡路市議選(定数十八)に現職(現在二期目)のかまづか聡氏(38)と新人で党淡路地区委員長・淡路市地域くらし対策部長の岡田のりお氏(55)を立て、現有二議席の確保をめざすことを発表しました。

がんばってます!兵庫4区:おおすぎ鉄夫さん


安倍政権の暴走政治に歯止めがなくなっているなかで、ある女性は、「アベさんはいい気になっている。戦争への道をつき進んでいるようで怖い」と怒りと不安の声を上げています。
私は、暴走とモラル崩壊の安倍政権に対して、「こんな内閣が一日続けば、その分だけ、日本に災いをもたらすことになります。『野党と市民』の共同をひろげ、一日も早く倒し、新しい政治を打ち立てましょう」と訴えています。
五月十二日の近畿いっせい宣伝では、九条に自衛隊を書きこんだ新憲法を二〇二〇年に施行するとの首相の表明に、自衛隊を明記すれば、従来の「歯止め」をなくして無制限に海外で武力行使ができるようになること、しかも、こんなことを言うのは、憲法を尊重し擁護する義務を負う総理大臣として憲法違反の大問題だと訴えました。
私は、兵庫四区の小選挙区予定候補者として、総選挙勝利に向けて「すべての小選挙区予定候補者は、野党共闘の協議の『様子見』にならないで。遠慮は決してしないで、自分が『野党統一候補』になる構えで、元気いっぱい活動に踏み出すこと」が大事だという中央の指摘を胸に刻んで、宣伝・対話でも、党勢拡大でも先頭に立つ決意をあらたにしています。

市民連合@いたみアクション:結成へ集会

市民と政党、政党と政党をつなごう


「市民連合@いたみアクション」は五月十日、伊丹ホール大会議室で、初めてとなる集会を開催。五十人定員のいっぱいとなる盛況で、民進党、共産党、社民党、無所属の市議会議員も含め様々な意見を持つ人が集まる画期的な集会となりました。
第一部講演の講師は関西学院大学法学部の冨田宏治教授。「棄権層の多くが政治に関心を持っていないわけではなく、何度も騙されてきた不信をもっている。風だのみではなく対話と働きかけで大きな変化を引き起こすことができる。市民と市民をつなぐ、市民と政党をつなぐ、政党と政党をつなぐ―最後まで市民主導でいくことが重要」と熱をこめ語りました。
第二部はこれから市民連合結成に向けて次の行動をどうしていくか意見交換をしました。
(中島隆夫=伊丹革新懇事務局)

「部落差別推進法」の実施許さない:但馬で学習交流会


「部落差別の解消に逆行する『固定化法』を許さぬ学習交流会」が五月十三日、豊岡市民会館大会議室で行われ五十人が参加しました。
最初に四十三年前に起きた八鹿高校事件DVDを視聴した後、石川元也弁護士(大阪弁護士会)が「部落差別推進法の実施を許すな」と題して、新法の問題点や新たな策動を許さない世論喚起と運動について講演しました。
石川元也弁護士は、新法は「理念法」といいながら歴史に逆行し、差別の固定化と永久化する恒久法で大阪の矢田事件、八鹿高校事件など解放同盟の暴力糾弾会や利権と行政の私物化など、実例をあげて指摘。また、参議院法務委員会が新法の配慮すべき事項として①過去の民間運動団体の行き過ぎた言動や差別解消を阻害した要因を踏まえること、②教育及び啓発が新たな差別を生むことがないようにすること、③部落差別の実態調査の実施は新たな差別を生まないようにすることなどの指摘事項もあるが、歴史の流れに反する法案であり、新法を許さない運動を広げようと締めくくりました。
また、前田武兵庫人権連事務局長は、県下の解放同盟の動きや自治体の対応など詳しく説明し、自治体への申し入れ活動や新法の危険性を広く市民に広げようと報告しました。
最後に但馬革新懇共同代表の小林聖牧師が、「いまも内心の差別は続いている。閉塞感ある日本から、豊かで平和な日本をめざす但馬革新懇の役割を果たしたい」と決意し、学習交流会を終わりました。(藤原敏信=但馬革新懇事務局長)

兵庫県AALAが総会と学習講演会

アメリカ社会の実態とらえよう:大塚秀之氏が講演

兵庫県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(兵庫県AALA)は、五月十四日、第三十六回定期総会と学習講演会を神戸市内で開き、約四十人が参加しました。
学習講演会は、大塚秀之神戸市外国語大学名誉教授を講師に、「アメリカはどうなっているのか、これからどこに向かうのか」をテーマに行いました。
大塚氏は、昨年のアメリカ大統領選挙のさまざまなデータをもとに、アメリカ国内の支持動向を分析しました。
前回民主党のオバマ氏が勝利したところで、今回トランプ氏が勝利した六つの州は、中西部工業地帯や、自動車産業や鉄鋼業の中心地など、いずれもアメリカの基幹産業を担う地域です。そこの白人労働者の支持がトランプ氏に流れたと紹介しました。
アメリカの人種、民族、移民問題の実態をつかむことも重要だと指摘。南北戦争で奴隷制が禁止されたが、選挙でいまだに奴隷制の存続を掲げる候補が支持を集めるなどの白人優越意識があること、雇用や財産など、白人に比べ黒人が圧倒的に厳しい環境におかれていることを紹介し、トランプ大統領誕生には、そういう社会の背景があると述べ、アメリカ社会の背景をとらえたうえで、何をどう変えることが必要かを提起することが大切だと強調しました。
総会では、井村弘子事務局長が、情勢と昨年の活動、方針、財政、体制案を提案。七月の全国大会に向けて、東アジア平和構想実現の署名、核兵器廃絶の署名にとりくみながら、憲法が生かされる兵庫県政実現のために津川ともひささんの勝利に力を尽くすことを確認しました。役員には、会長に貫名初子氏、理事長に白石勉氏、事務局長に井村弘子氏をそれぞれ再選しました。

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記2017-15-11

いよいよ高裁結審へ

副島圀義
五月十一日には大阪高裁、十二日には地裁第七民事部。二つの弁論が続きました。

高裁では右陪席の裁判官が交代。大津地裁で原発再稼働を認めない仮処分決定を下した山本裁判官です。
次回七月十三日がいよいよ最終弁論となりましたが、この間にお一人が亡くなり、お二人は申請疾病に加えてがんを発症。裁判長が「たいへんでしょうが……」と弁護団に声をかける場面もありました。
直爆距離はやや遠いが、爆心地近くに入ったことでの内部被ばくの影響が大きい方について、国は、発病と被ばくの関係を否認するために手段を選ばずの態度です。
国の態度を覆すことは広島・長崎とともに、すべてのヒバクシャのために、さらにはもうこれ以上ヒバクシャをうみださないために、避けて通れないことだ、と弁護団が情熱を注いでいます。
七月十三日の最終弁論(大阪高裁二百二号十一時開廷)では、映像も駆使して被爆の実相を訴えるとのこと。公正判決を求める署名と大法廷をいっぱいに埋める傍聴が呼びかけられました。
また、六月三日十四時から大阪グリーン会館で開かれる「ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・全面勝利をめざすつどい」への多数のご参加も訴えられました。

十二日の地裁弁論は傍聴できませんでした。兵庫原水協の祝教允さんと弁護団の愛須勝也さんのご報告の一部をご紹介します(文責は筆者)。
*
諸富健弁護士から、Kさんに関わる意見陳述が行われました。
――Kさんは陸軍の兵隊として、八月六日に広島市内に入り七日から十一日まで、原爆ドームの内部を含む地域で救護活動に携わります。その間に下痢に苦しめられ、以後四十歳で両目が白内障になるなど様々な病気に苦しめられます。
七年前に狭心症で手術し、原爆症の認定を申請しますが、国は放射線起因性を否認して却下。
現在九十歳。法廷で自ら証言するつもりだったが骨折して入院されています。高齢の被爆者が安らかに余生を過ごせるように国が今すぐ認定することを求めたい――。

ひなたぽっころりん〈596〉


日本共産党文化後援会が県政学習会

一点豪華主義・有名人起用より県民の文化活動支援を

兵庫県知事選が一カ月後に迫った五月十一日、日本共産党兵庫県文化後援会は県政の実情と知事選の争点の理解を深めるために、兵庫県自治体問題研究所の小田桐功事務局長を講師に招いて県政の学習を行いました。
小田桐氏は、兵庫自治研が作成した冊子「これでいいのか兵庫県政」や共産党県会議員団作成の「県政資料」などにもとづいて詳しい説明をおこないました。
井戸県政は異例の四期十六年も続いたにもかかわらず、五期目に挑戦しようとしている。近年歴代の知事は自民党政府の天下りで、県議会の多数をしめる自民党の実際上の支配下にあり、中央直結、大企業優遇の典型的な県政が続いている。その結果、大型公共事業を優先し膨大な未使用敷地をかかえ、一方で福祉・医療施策の切り捨て、行革推進で県民サービスを後退させているなどの実態が詳細に解明されました。
小田桐氏は兵庫県の文化施策についても触れ、県立美術館や芸術文化センターの建設など、一点豪華主義、有名人起用に特化した「実績作り」が重視され、県民の文化活動支援は十分でないと指摘し、文化分野での県政に対する監視や要望をつよめて、真に県民に役立つ県政実現をめざすことが重要だと指摘しました。
参加者からは、県民が自由に使える施設が少なく、利用料も高い。知事選を機会に文化重視の県政実現へがんばりたい、などの発言がありました。
(堤隆二)

「あさぎ」五月詠草(第84回)

姫路年金者組合
山桜去年見し谷に咲き始む命つなぎて吾も華やぐ
卒業と入学の孫ら入れかわり立ちかわり来て老いは悦し
山下直子
ぐい吞みの猪口に土筆の佃煮を入れて卒寿の友を訪ねる
特養の友を見舞えば食べこぼす雑巾の大切さしみじみと知る
衣川有賀子
病いえ朝な朝なに畑のあぜ歩めば日毎みどり増しゆく
朝まだきうぐいす鳴けり見渡せば霞かかりて遠くで聞こゆ
藤原信子
花びらを水に浮かべる花筏風が吹く度形が変わる
友の便り封を切るのももどかしく慰めの文に涙こぼれる
江藤雅江
土手道の土筆たんぽぽ摘み帰りようやく春と亡夫に報告
オレンジのガザニア咲きてそこだけは新芽の庭に夏の風影
常田洋子
イレッサの薬効おさえる物質あり新薬使えると良報をえる
新薬は今の体調では使えぬと言われ体調の回復たのむ
田渕茂美

神戸演劇鑑賞会6月例会:ミュージカルコメディ『死神』

―今村昌平のオペラ「死神」より―


人間と死神がコンビを組み金儲けを企てる、あるような無いような、笑いと涙のミュージカル。
ここは下町にある早川葬儀社。新薬の開発で仕事がめっきりへった。今年になっての仕事は二件止まり。社長の早川は、今日も新聞を隅から隅まで読んでもまだ時間を持て余している。妻のタツにはっぱを掛けられどおし。嫌気がさし、プイと公園へ。死ぬことを考えていた。ベンチに、ロープが仕掛けられていた。〝これで死ねる〟と思った。ところが、若くて美しい女が現れた。ロロと言った。
ロロは死神でセクシー。さっそく早川に金儲けの話を持ちかけた。ある手段で、金持ちの病人の命を助け、金儲けをする。一人助ける毎に、ロロを抱ける。なんてオイシイ話だろう。早川は飛びついた、だが……
元々は落語の「死神」で、今村昌平がオペラ化した作品を、今度はミュージカルに。しかも、コメディタッチ。とぼけた風貌の左とん平の早川社長。若くて美人のロロが巻き起こすエピソードの数々に、歌と踊りを加え華やかな舞台に。そして、最後の、命つきる場面は幻想的だが、その中に、生きること、命の尊さを考えるのは、思いすごしだろうか。(小谷博子)

イッツフォーリーズ公演:ミュージカルコメディ『死神』
―今村昌平のオペラ「死神」より―

原作=今村昌平、脚本=水谷龍二、演出=鵜山仁、音楽=いずみたく・吉田さとる、出演=左とん平、北川理恵、他/①6月9日(金)18時30分②10日(土)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653

観感楽学

「被爆者で日本国民である私は心が裂ける思い」―核兵器禁止条約国連会議の冒頭に発言した広島被爆者藤森俊希さんが厳しく告発した。カナダ在住の広島被爆者セツコ・サーローさんも「被爆者は自分の祖国に裏切られ棄てられたとの思いを強くしている」と声を震わせた▼国連会議で日本政府代表が、禁止条約の交渉に反対、参加拒否を表明し、その場から退席したからだ。満州事変で国際的に孤立し国際連盟脱退を表明して総会場を退席した松岡洋右の姿を思い起こさせる▼国連会議は七月七日までの第二会期で禁止条約を採択する見込みだ。会議議長は、「我々と一緒にいてくれた被爆者のみなさんに感謝している。彼らは核兵器の非人道的な影響をわれわれに鮮明に思い起こさせてくれた」と熱い感謝を述べた▼核兵器禁止条約への道を開いたのは「ふたたび被爆者をつくるな」との「被爆者の心からの叫び」だった。国連事務総長は、核兵器廃絶の緊急性を疑う者に「被爆者の目を直視せよ。彼らの体験を聴け」と促した▼被爆国の政府が、被爆者に「心が裂ける思い」をさせるとは。「ヒバクシャ国際署名」を広げて日本政府の態度を変えさせなけねば…。(K)

(「兵庫民報」掲載)