Web版の発行はしばらく休止します

「兵庫民報」編集部は2012年11月から専任1人で続けてきましたが、その1人も2020年末で退職し、2021年1月からは嘱託となりました。編集業務の整理のため、「兵庫民報Web版」はしばらく休止いたします。それにともないTwitterへの転送も休止します。 紙版の通常号のご購読をお願いします。

2017年5月28日日曜日

兵庫民報2017-05-28

  • 共謀罪法案許さず/
  • 堀内照文エッセイ(9)/
  • がんばってます!兵庫5区:村岡峰男さん/
  • 検証兵庫県政5:憲法擁護義務果たさず、米軍にも物言わぬ知事/
  • 「軍事的安全保障研究」/
  • 兵庫県母親大会/
  • 九条の会.ひがしなだ11周年:小森陽一さんが記念講演/
  • 若者憲法集会に兵庫の民青から参加/
  • 関電神戸支社前抗議行動255回目/
  • 粟生線の会・西区が総会/
  • 知事選挙たたかう最良のメディア/
  • 日本共産党文化後援会が学習講演会/
  • 段重喜「答弁不能」/
  • 神戸映画サークル協議会6月例会:『未来を花束にして』/
  • クリスタル短歌の会から/

共謀罪法案許さず

強行採決に抗議:憲法共同センターなどが宣伝


「共謀罪」法案が自民・公明と維新によって衆院法務委員会で強行採決された十九日夕、憲法改悪ストップ兵庫県共同センターは神戸大丸前で強行採決に抗議し、廃案を求める宣伝を行いました。
各弁士は、「『共謀罪』は実行していなくても協議したこと・国民の心の中を取り締まる憲法違反の悪法です。絶対廃案にさせましょう」「国会の法案審議で法務大臣も答弁不能になるボロボロの状態。オリンピックのためのテロ対策という根拠も崩れている」と厳しく批判し、ビラなどを配布しました。日本共産党の今井まさこ神戸市議も訴えました。
同時刻、元町東口では「戦争をさせない1000人委員会」も共謀罪反対の宣伝を行うなど、各地でさまざまな団体・個人が強行採決抗議の宣伝行動をとりくみました。
兵庫県憲法共同センターは毎週火曜日の神戸大丸前宣伝も決めていますが、二十三日緊急に地域・団体交流会議を開き、国会終盤へ向けて「共謀罪」廃止へ論議を行うことにしています。

市民と野党の共同で:共謀罪反対パレード 川西


五月二十一日に川西能勢口駅前で、市民と野党による共同行動、改憲と共謀罪反対のリレートークとパレードが実施され、二百人をこえる市民が参加しました。
この行動は、安保関連法に反対するパパとママの会、九条の会かわにし、川西革新懇準備会、連帯兵庫みなせん川西、地域にいきる市民の会など市民グループが実行委員会を構成し、日本共産党や社民党、連合市民クラブなどの市議会超党派の議員が協力しました。安倍政権による憲法改悪や共謀罪法に反対し、「平和とくらし、だれのこどもも幸せに」がキャッチコピーになっています。
リレートークでは多くの市民の飛び込み参加があり、「国民監視の共謀罪は許せない」「阪神タイガースは今年は好調。この勢いで安倍政権を追い詰めよう」などの発言が続きました。
絵本の朗読、フォーク演奏、オカリナの合奏など多彩な文化行事も行われ、多くの市民が足をとめていました。
日本共産党からは、川西市議会の黒田みち議員、住田由之輔議員、北野のり子議員、猪名川町議会の池上哲男議員(下坊辰雄議員は公務で欠席)がそれぞれ「共謀罪の衆議院強行可決を許さず参議院での廃案を目指し全力をあげましょう」「安倍首相による改憲がいよいよ九条本丸をねらっているなかで、市民と野党の本気の共同を発展させていきましょう」と訴えました。(今西清=川西革新懇準備会)

共謀罪とのびのび選挙:住民本位の自治体をつくる兵庫区の会などが学習会

住民本位の自治体をつくる兵庫区の会、国民救援会兵庫区支部、日本共産党兵庫区後援会の共催で「共謀罪&のびのび選挙学習会」が五月十八日、兵庫民商会館で行われ七十人が参加しました。
挨拶する津川氏

憲法が輝く兵庫県政をつくる会代表幹事の津川ともひささんもかけつけ挨拶。県下をまわり地域が壊されている状況を痛感、その中で頑張っている人たちと出会い、地域と人を守る県政に変える確信をもったと述べ、大きな拍手が起こりました。

講演する吉田弁護士

共謀罪法案については吉田維一弁護士が講演しました。共謀罪の危険性とテロ対策など政府のウソを具体的に解説。監視・密告社会の怖さを述べ、廃案にしようと呼びかけました。
のびのび選挙については救援会の茅野涼一県副会長が講演。自由な選挙の大切さ、警察の選挙干渉に対する心得について解説しました。
参加者一同、共謀罪阻止への決意をかため、自由な選挙活動への確信をもつ学習会になりました。
(近藤正博=国民救援会兵庫県本部事務局長)

堀内照文エッセイ(9)

「共謀罪」、9条改憲…支え進める自民・公明と維新

十九日金曜日の衆院法務委員会で、いわゆる共謀罪法案が強行採決されました。
最後に質問にたった委員外議員で質問を許された維新の議員が、「もういいでしょう。三十時間も議論した」と、採決をうながし、私たち野党の抗議も無視して採決に踏み切りました。野次と怒号が飛び交い、審議打ち切りと採決を求める動議の声も、委員長の声も、討論に立った公明党議員の声も何も聞こえない中での強行採決でした。
審議を通して、内心の自由を処罰するものではないという点も、「一般人は対象ではない」とか、「テロ対策」だという政府の論拠も、総崩れとなりました。
この日の審議で、例の「花見はビールと弁当を持っているが、テロの下見はメモ帳と双眼鏡をもっている」から、内心を侵さなくても外形からわかるとの珍答弁を繰り出した金田勝年法務大臣は、わが党の藤野保史議員の質問に答えて、犯罪の実行準備行為かどうかは「計画に基づく行為であるかどうかを判断する」、「例えば、犯罪計画を立てて公園を歩いていたとして、それが逃走経路など犯罪計画に関係のある場所なら準備行為に当たり、無関係な場所なら準備行為に当たらない」と言いました。そのうえで、「主観面も対象になるが、客観的証拠が重視される」と述べたのです。
語るに落ちるとはまさにこのこと。主観が対象とは、まさに内心の自由を侵すものですし、だいたい、計画をどうやって事前につかむのでしょうか。やはり、事前から私たちの会話や通信を盗聴、監視することにならざるを得ません。なのに、与党席からは「客観的証拠が重視されるのだから問題ない」などの野次。本気でそう思っているのなら、政府答弁の重大な矛盾を読み解く理性すらないのかと空恐ろしくなりました。
安倍総理がぶち上げた九条改憲も、この与党と維新で支え、進めようとの動き。絶対に許せません。来る尼崎市議選、県知事選、そして総選挙で、安倍政権にとって厳しい審判を!;(第四週号掲載)

がんばってます!兵庫5区:村岡峰男さん


兵庫県の四分の一以上の面積を持つ兵庫五区をさらに広げる案が出され、驚いています。
三田市、猪名川町のみなさんには申し訳ないことに、いまだほとんど行くことさえできていないのに、川西市の一部が五区に編入されるのです。
小選挙区制度の大きな矛盾を感じます。
ポスターができて但馬でも丹波など但馬以外の地域でも張り出されてきました。「しんぶん赤旗」読者や市職員からも「見ましたよ。良いポスターですね」などと声をかけられることも増えてきました。
四月八日には、「みなせん篠山・丹波」主催の「村岡みねおさんと語る市民の集い」に参加しました。
「野党共闘と言いながら、なぜ出るのか。すでに民進党の人が声をあげ、ポスターも張り出しているのに」との疑問も出され、私は「共産党として候補者を出さないということでは消極的な応援に留まってしまいます。候補者が絞り込まれるまではお互いに切磋琢磨して自民党を追い込んでいくことが、野党共闘を成功させる道です」と説明しました。
五月三日の憲法記念日には、但馬革新懇主催の「憲法改悪許さないリレートーク」が豊岡駅前のポケットパークで開催されました。
私も、「安倍政権がめざす『戦争できる国づくり』は、共謀罪の提案で、いよいよ国民の内心にまで踏み込んできました。国民の言論・政治批判を封じ込め、憲法擁護の世論と運動すらを委縮させるものです。いまこそ、共謀罪反対と憲法を守る世論を大きく広げましょう。いまこそ市民と野党の共闘を広げましょう」と訴えました。

検証兵庫県政5:憲法擁護義務果たさず、米軍にも物言わぬ知事

安倍首相が、期限を切って改憲を行う暴挙に乗り出そうとしています。憲法九条に第三項を新設、自衛隊を明記し、「戦力保持の禁止」を定めた憲法第九条の二項を無力化することで、海外における武力行使を無制限に行えるようにしようというものです。
憲法九九条は、国務大臣その他公務員に「憲法を尊重し擁護する義務」を負わせていますが、首相はもちろん自治体の長も憲法を尊重し擁護する義務を負っています。県知事も、憲法を守り尊重して県政にあたっているかどうかが問われます。
*
しかし、井戸敏三知事は、安倍首相の改憲発言に関わり、五月十五日の記者会見で、「七十年間、憲法の改正が行われてない国というのは、もう唯一日本ではないかと思われます。七十年間解釈で色々な現実に適応してきたわけです。その解釈だけでやることの是非が今問われているということなのではないか。そのような意味での問題提起を安倍さんはされた、ということなのではないかな、と私は受けとめています」と容認する発言をしています。
*

兵庫県は、世界に誇れる非核「神戸方式」を持ついっぽう、陸上自衛隊中部方面総監部(伊丹)、姫路駐屯地、青野原演習場(小野・加西・加東)、海上自衛隊阪神基地隊(東灘区)など自衛隊基地を抱え、但馬地方には「ブラウンルート」と名付けられた米軍戦闘機の低空飛行訓練区域があります(上の図)。このもとで県民の安全と平和を守りぬく県政が必要です。
ところが、井戸知事は、ドクターヘリが年間千七百回も飛ぶ地域に重なるブラウンルートへのオスプレイの配備をしないことを国に求めよという要請には、「オスプレイの配備は、国の専管事項」として、まともに国に求めようとはしません。
*
地方自治体や住民を政府の軍事方針に従って動かす国民保護法や、アメリカの戦争で自衛隊に武力行使を行わせる安保関連法に対しても、井戸知事は、「国防及び外交に関する問題」「国の専管事項」と述べ、反対の姿勢を示しませんでした。
また、井戸知事は、二〇一四年度の兵庫県と阪神地域八市町の主催で実施する合同防災訓練に、「東日本大震災での『トモダチ作戦』の実績がある米軍の支援は、外すことのできない選択」だと、アメリカ軍を参加させました。
*
01年8月28日姫路港に入港した米ミサイル巡洋艦Vincennes

入港に抗議する人々

核兵器の問題でも井戸知事は、就任直後の二〇〇一年、アメリカの軍艦が「核兵器を積んでいない」という証明をしないまま、県が管理する姫路港へ寄港することを認めました(写真右)。「非核平和都市宣言」を大多数の道府県が行っていますが、兵庫県は青森、栃木、東京、新潟、岐阜とともにいまだに宣言を行っていない六都県の一つです。

「軍事的安全保障研究」

学術の健全な発展脅かす:神戸大学学長に教員有志が要請

安倍政権による二〇一五年の安全保障関連法の制定などに見るように、近年、日本国憲法の理念とする恒久平和主義に反する軍事国家化に向けた動きが至る所で進められています。大学をはじめとする科学研究・教育領域においてもそれは例外ではなく、防衛装備庁の「安全保障技術研究推進制度」や米軍による研究費の研究機関への流入など、軍学共同圧力が強まってきています。
このような中、日本学術会議は三月二十四日に「軍事的安全保障研究に関する声明」を決定しました。同声明は、日本学術会議が従来出してきた声明を継承し、科学者が軍事研究に参加することを否定するものであり、「軍事的安全保障研究」が学術の健全な発展を脅かすことを危惧しています。
神戸大学においても五月十一日、教員有志によって「『軍事的安全保障研究』に関する要請」を学長宛に申し入れました。内容は、①一部メディアでも報道されている神戸大での米軍研究費受け入れ問題について大学当局の調査の経緯を明らかにし、見解を表明すること、②軍事転用が懸念される研究について扱いの指針を明確化することです。
教員有志は、今後も学内で一般教職員や学生・院生などもまじえて軍学共同に関する勉強会などを開催しながら、より細かい対応を議論し輪を広げていきます。
(井口克郎=神戸大学准教授・同要請世話人)

兵庫県母親大会

暮らしのすみずみに憲法の灯りを


第六十一回兵庫県母親大会が五月二十一日、尼崎市内で開催され、県下から七百七十人が参加しました。
午前中は市立成良中学校を会場に八つの分科会(親子クッキング、工作、学校で指導のあり方、生きづらさ、憲法と平和、介護・医療・年金、虐待・貧困、女性の活躍など)と実技講座(認知症予防、更年期)、見学分科会(寺町めぐりと世界の貯金博物館)に分かれて論議しました。
午後からはアルカイックホールオクトで全体会が行われました。
オープニングは「琉鼓会」による勇壮なエイサー。中村治子(兵庫県母親大会)実行委員長と喜久由喜江(尼崎母親大会連絡会)会長の挨拶につづいて、来賓として稲村和美尼崎市長から歓迎の挨拶がありました。
挨拶のなかで中村実行委員長は、「暮らしのすみずみに憲法の灯りを」との大会テーマに「憲法」の文字が入っていることで、神戸市が「政治的中立性」を口実に後援を拒否したことを報告。「要求をもちより、運動を広げ、いろんな意見があっていいのではないかと迫りましょう」と神戸市の態度を批判しました。
県下の運動の交流では、①兵保連から「保育の現状と課題」②但馬連絡会による日高病院のベッド数削減に反対するたたかい③新婦人から中学校のトライやる・ウィークでの自衛隊基地派遣の現状とたたかいがそれぞれ報告されました。
記念講演では落語作家の小林康二さんが「漫談で世相を斬る」のテーマで講演。参加者は大いに「笑い」ながら「自民党の改憲案の本質がよくわかった」などの感想をのべていました。
憲法県政の会の津川ともひさ代表幹事、県男女家庭課長、日本母親連絡会からのメッセージも紹介されました。
(平松順子)

九条の会.ひがしなだ11周年:小森陽一さんが記念講演

「9条空文化」許さず

対談する小森氏(右)と内田氏(左)

九条の会.ひがしなだは二十一日、神戸市内で十一周年総会と記念講演会を開催しました。小森陽一先生のお話を聞く会との共催で、日本国憲法施行七十年・夏目漱石生誕百五十年の節目に、〝アベ壊憲〟に抗して、九条を持つ平和憲法を守り、いかす意義を学びました。
第一部では、日本近代文学研究者の小森陽一・東京大学大学院教授(九条の会事務局長)が、「夏目漱石と平和思想~個人・自由を尊重し、新憲法の源流に」と題して記念講演しました。
冒頭で小森氏は、安倍発言(五月三日)にいう憲法九条に自衛隊保持を明記する第三項の加憲は、「公明党を抱き込むための姑息な欺瞞、猫だまし改憲」「九条を空文化し、安保法制に基づく戦争国家体制づくりへの布石」と喝破。「立憲政治を根本から突き崩す安倍政権を打倒する市民と野党の共同へ」と強調しました。
本論では、漱石をめぐる五つの戦争(戊辰戦争、西南戦争、日清戦争、日露戦争、第一次大戦)と「吾輩は猫である」「草枕」をはじめとする作品の背景を明示し、「百年の単位で漱石文学を読み直すことで見えてくる、憲法九条に結実した人間知の力」を語りました。
第二部は、内田樹・神戸女学院大学名誉教授との対談。「推理小説を読み、講談を聴くみたい」(内田氏)、「権力、金力を持つ支配層に自制を求めた、一九一四年の学習院での講演『私の個人主義』は、漱石の凄い勇気」(小森氏)など多様な話題で盛り上がりました。
*
記念講演に先立つ九条の会.ひがしなだ十一周年総会で、内田氏が新たに代表世話人に選ばれ、四人の共同代表による運営体制へと、大きく拡充されました。

若者憲法集会に兵庫の民青から参加

主権者として成長する時


若者憲法集会実行委員会と「未来のための公共」との共催で五月二十一日に東京で開催された若者憲法集会に兵庫県の民青同盟のメンバーも参加しました。
参加したメンバーは「時間のかかる作業だけれど対話を諦めたら、社会は成長する芽を失い、停滞・後退するのだと感じた」「憲法には、自由と権利を守る不断の努力をしなければいけない(一二条)とも書かれている。主権者としての国民が今こそ成長するべきなんだと感じた」「デモのときは、心からの叫びを大きな声で言うことができて、とても気持ちよかった。同じ想いの人たちが、全国にこんなにもいるということを再認識できて心強かった」などの感想を語っていました。

関電神戸支社前抗議行動255回目

高浜原発再稼働に抗議


高浜原発が再稼働されて二日目の五月十九日、二百五十五回目の関西電力神戸支社前抗議行動が取り組まれ、四十五人の市民が集まり「高浜原発再稼働反対」「大津地裁の判決思い出せ」「原発依存に未来はない」など声をあげました。
参加者のスピーチでは「福島へ行き、帰還困難区域や避難解除地域をみてまわってきた。帰還できるように急いでいるが本当に大丈夫か。五年後、十年後高齢者だけの町をどう存続させるのか大きな問題だと思う」「テレビ番組で福島の人たちの生活のルポをやっていた。これを見て大津地裁の判決を思い出した」など思いを交流しました。
関電神戸支社前抗議行動は金曜日十八時から同支社前で集会を行った後、マルイ前までデモをするという内容で、毎週休まず取り組まれています。毎月一回はデモ終了後にマルイ前でも街頭宣伝を行っています。
この日も、マルイ前でスピーチとオリジナルコール、替え歌などでアピールしました。通りがかりの人たちが「原発、おれいらんと思うわ」と会話していたり、手をふってくれるなど様々な反応がありました。

粟生線の会・西区が総会

市民の意見をもっと聞き、愛される粟生線に


「公共交通・神鉄粟生線/沿線住民の足を守る会」(粟生線の会・西区)は、五月十九日第六回の総会を行い三十二人が参加しました。
今回の総会では、粟生線活性化協議会が作成している「粟生線沿線地域公共交通網形成計画」について、神戸市住宅都市局公共交通課の「出前トーク」で説明を受けました。
同計画は、国民の公共交通への要求が強まり、「交通政策基本法」がつくられ、法改正により、粟生線だけの「連携計画」でなく沿線地域全体の公共交通網の計画をつくろうとするもので、まちづくりや、コミュニティ交通、バスやタクシーなども含めた計画にしたと説明がありました。
参加者からは質問や市への要望などが出されました。
*
総会での経過報告では、▽超高齢化、少子化がすすむなか、住み続けるために欠かせない公共交通をどうするのかが問われており、「会」として神戸電鉄や、兵庫県へ申し入れや懇談を行った▽粟生線の危機は一層強くなっており、国や自治体の支援はつよめられているが、粟生線だけでなく屋台骨の有馬線でも利用が落ち込んでいる▽『粟生線活性化協議会』が一致して取り組めていなくて、市民や利用者の声を聞いていない―などの現状が報告され、「市民からもっと意見を聞いて、愛される粟生線にすることが必要」「『会』としても、粟生線をしっかり応援しよう」と呼びかけられました。
討論では予定時間を超えて意見が続出しました。
「敬老パスを神鉄でも使えるような運動を強めるべきだ」「イベントも大事だが、利用者が広がるような取り組みを」「通学には学割が大きい鉄道はとても大事。電車を残してほしい」「沿線地域の農村部に昔から住んでいる人にも運動に加わってもらいたい」などの他、「地域の高齢化で、認知症や人口減、スーパー閉店で買い物難民が問題になっている。なんとかしないといけない」「自治会が見守り活動しているが、孤独死なども出て、発見が遅れて心配。独居の方も多い」など地域の様々な問題が出され、熱心な議論がなされました。
;(松本勝雄)

知事選挙たたかう最良のメディア

「兵庫民報」購読申し込み相次ぐ

浜本信義(日本共産党県機関紙部長)
〝県知事選挙をたたかう最良のメディアだ〟として活動の先頭に立っている方がたから「兵庫民報」購読の申し込みが相次いでいます。
兵庫・長田・北地区では、「七月に兵庫県知事選挙がたたかわれるが、現知事の十六年間の県政はどうだったのか。津川ともひさ知事候補が兵庫県をどう変えるのかがわかる」「県下各地の住民の要求と運動がひとめでわかる」「堀内照文衆院議員の奮闘やエッセイが載っている。衆院兵庫二区予定候補の平松順子さんも記事や手記を書いている」などの訴えに、「県下の運動や共闘の動き、要求の実現の取り組みがわかるからこの機会に購読します」と地域で中心的に活動している方々の購読が広がっています。
東播地区で購読を申し込みをされた方は、地域で四十年間以上にわたって「しんぶん赤旗」日刊紙配達に携わっていた党員の同僚で、政治をよくするために頑張っている党員の姿に信頼を寄せていました。
先日、その党員が亡くなり、お別れ会の相談をしている際、「この機会に遺志を継いで、県下の運動がよくわかる『兵庫民報』を購読します。『赤旗』もあわせて読むよ」と購読を申し込んでくれました。
*
〝近畿のページ〟のない「しんぶん赤旗」日曜版の読者に兵庫県政はじめ県内の政治と運動を伝えるためにも「兵庫民報」はたいへん役立ちます。日本共産党兵庫県委員会・各地区委員会は、後援会員、運動の先頭立っている方がたをはじめ広く、「兵庫民報」購読を呼びかける取り組みを強めています。

日本共産党文化後援会が学習講演会

トランプ大統領当選の社会的背景を解明


「どこへゆくのか? トランプ大統領のアメリカ」をテーマに、日本共産党兵庫県文化後援会は五月二十一日、こうべまちづくり会館で学習講演会を開催。大塚秀之神戸市外国語大学名誉教授が講演を行いました。
講演では一九六〇年代以降の大統領選挙の推移を分析し、民主、共和両党の支持状況の変遷を振り返り、今回、共和党のトランプ氏が当選した社会的背景について詳しく解明しました。
アメリカの主要工業生産が停滞、行き詰まり生産の主な担い手であった白人労働者の憤りが頂点に達し、雇用の促進、偉大なアメリカの復活を叫んだトランプ氏に期待が寄せられる結果となったと分析しました。
その背景にはアメリカ社会の複雑な問題があり、白人中心の人種意識は根強く、法的には解決されてきている問題も実際の社会生活では矛盾は解決されておらず、「自由と民主主義の国」というイメージには大きな疑問があると指摘。日本の作家やジャーナリストのリアルな作品やリポートも少なくはないが、実像を伝える報道はまだまだ少ないことを作品名もあげて紹介しました。
集会では講演に先立ち、段野太一文化後援会会長が四月に開催された文化後援会全国交流集会について報告しました。
段野氏は、日本文化の第一線で活躍している文化関係者が多数参加した全国交流会で田村智子党副委員長が記念講演を行い、安倍暴走政権をやめさせるために日本共産党の奮闘役割がきわめて大きくなってきており、後援会活動の重要性を指摘したことを強調しました。
文化の各分野や地域での後援会活動の交流では、兵庫県文化後援会のニュース誌『風を起す』が注目されていることも報告しました。

段重喜「答弁不能」

神戸映画サークル協議会6月例会:『未来を花束にして』

参政権めざし闘った女性たち


『未来を花束にして』は、女性参政権の獲得を目差して闘った女性たち(サフラジェット)の活動を描いている。
主人公モード・ワッツは、幼いころから洗濯婦として働く労働者階級の女性。同じ工場に働く夫サニーと幼い息子と共に暮らしている。劣悪な労働条件の職場だけれど、この生活を維持するためには仕方がないと感じていた。ある日、洗濯物を届ける途中で、眺めていた洋品店のショーウィンドウにいきなり石が投げ込まれて驚く。女性参政権を求める運動WSPU(女性社会政治同盟)の「行動」に偶然出くわしたのだ。
彼女は同僚の紹介で、上流階級や中流階級の女性活動家とも出会い、戸惑いながら活動に同行していく。やがてカリスマ的リーダー、エメリン・パンクハーストの演説を聞いて、信念をもって活動するようになっていく。
その頃、女性参政権運動への警察の取り締まりも厳しくなってくる。アイルランドでのテロ対策で成果をあげたスティード警部が配属された。彼は捜査に初めてカメラでの監視システムを導入し、彼女たちの運動を妨げようとする。
*
彼女たちが生きた時代のイギリスでは、貴族の家に生まれても女性だというだけで、財産を受け継ぐことはできなかった。
一方で職場では男性よりも長時間働いても賃金が低く、家庭では家事労働が待っている労働者階級の女性たち。
だれにも平等で有効な法整備は、社会的弱者であるモードのような女性にこそ、より必要なのだ。
私たちが、当たり前のように手にしている権利は、長い年月を要し、志ある誰かの犠牲を伴っていることが多い。それは、女性参政権という固有のものだけではない。
『未来を花束にして』を観た後で少しでも考えることになったら、サフラジェットたちの意志ある行動が今に生きることになるのだろう。
(宮下宜子)

映画『未来を花束にして

6月16日(金)①11時②13時30分③16時④19時、17日(土)①11時②13時30分③16時④18時30分/神戸朝日ホール/2015年イギリス、106分/一般当日1,700円(前売1,300円)、シニア・障がい者・大学生以下:1,300円/☎078‐371‐8550、http://kobe-eisa.com/

クリスタル短歌の会から

安武ひろ子選

核禁の国連会議不参加の日本政府に抗議の折鶴
 大西千鶴子
少子化の波わが街にも迫れるや学校統合のうわさ流るる
 広瀬弘子
戦争が一番いやと言い残し一〇一歳の母逝きませり
 平野万里子
基地あるゆえ沖縄いまだ戦中との糸数議員の訴え重し
 長谷川一枝
教え子を再び戦に送らぬとメーデー参加重ね来りし
 宮川菊代
滝桜千年余りの時を生き今満開の紅流るる
 三浦良子
五分咲きの桜見ながら散歩する夫は仕事一人さびしく
 塩野菜美
さあ出勤若き母親児をのせてフルスピードで自転車を漕ぐ
 岡本征子
海峡を渡り眺むる故郷は花ちりばめて春はたけなわ
 島田国子
桜らんまん若き母子にシャッターを押してと頼まる広場のひとゝき
 正津房子
ゆく春の雨に打たれて花散りぬ生きとしものの命愛しも
 清水淑子
山頂より見下ろす里山ゆったりと春光の中に広がる平和
 西嶋節子

感観楽学

「そもそも」を辞書で調べると「基本的に」の意味もあると、かの人物が「共謀罪」の国会審議中に答弁。本当に辞書を引いたのか、辞書の文言がかれには理解できなかったのか、それはわからない。わが家にある四種類の国語辞典にはそんな意味は載っていない。毎日新聞の校閲記者は三十種類以上の辞書にあたったが「基本的に」とするものはない、としている▼問題はそこから。そのことで野党議員から質問主意書が出され、次のような答弁書が閣議決定された。「『大辞林(三省堂第三版)』には『どだい』の意味があり、『どだい』については『基本』などと記述されている」「そもそも」の名詞的用法と副詞的用法をわざと混同させて、かの人物を支えようとするこの答弁書はさらにひどい▼そもそもこの問題は「共謀罪」が一般人は対象にしないとする政府説明の矛盾を衝かれ、苦し紛れの強弁が発端。この悪法は日本語をも破壊する▼国の機関に文化庁国語課というのがある。「国語の改善及びその普及」を担当する部署。社会での日本語の使われ方を調査・検討し提言する役割を持っているが、ぜひとも閣僚の言葉遣いもチェックして欲しいものだ。;(T)

(「兵庫民報」掲載)

2017年5月21日日曜日

兵庫民報2017-05-21

  • 憲法県政の会事務所びらき:津川さんと兵庫を変える!/
  • 志位委員長が神戸で街頭演説/
  • 復興県民会議が政府要請/
  • 検証兵庫県政4:県民の暮らしと雇用は疲弊/
  • 尼崎市議選(28日告示・6月4日投票)迫る/
  • 衆院兵庫6区に吉見秋彦氏/
  • 淡路市議選にかまづか氏と岡田氏/
  • がんばってます!兵庫4区:おおすぎ鉄夫さん/
  • 市民連合@いたみアクション:結成へ集会/
  • 「部落差別推進法」の実施許さない:但馬で学習交流会/
  • 兵庫県AALAが総会と学習講演会/
  • ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記2017-15-11/
  • ひなたぽっころりん〈596〉/
  • 日本共産党文化後援会が県政学習会/
  • 「あさぎ」五月詠草(第84回)/
  • 神戸演劇鑑賞会6月例会:ミュージカルコメディ『死神』/
  • 観感楽学/

憲法県政の会事務所びらき:津川さんと兵庫を変える!


憲法が輝く兵庫県政をつくる会の事務所開きが五月十五日に行われ、三百人が集まり、津川ともひさ代表幹事を先頭に七月二日投票の県知事選勝利へ「兵庫県を変える!」の決意を新たにしました。
兵庫労連の成山太志議長が闘争本部長として開会挨拶。原水協、兵商連、新婦人、学者の会、ママの会、弁護士や福島県からの避難者、未来の社会を考える仲間たちなどから次々と津川さんへの期待のスピーチが行われました。


日本共産党の堀内照文衆院議員も駆けつけ、国会の異常な様子を報告し、「自治体は住民の命と暮らしを守る防波堤。その役割を果たしていない兵庫県政。兵庫から政治の大きな転換を」と呼びかけました。


最後に登壇した津川さんは、「もう勝つしかない!」と決意表明を切り出し、暮らし、平和、原発ゼロ、憲法が輝く県政への転換への決意を力強く語り、大きな拍手とがんばろう!の声が沸き起こりました。
*

事務所の所在地は神戸市兵庫区西橘通1丁目1―20(JR神戸駅から北西へ徒歩10分)

志位委員長が神戸で街頭演説

野党と市民の共闘で安倍暴走政治に審判を


日本共産党の志位和夫委員長は5月13日、堀内照文衆院議員はじめ衆院小選挙区予定候補らとともに神戸大丸前で街頭演説を行い、「次期総選挙で野党と市民の共闘と日本共産党の躍進で安倍自公政権に厳しい審判を下しましょう」と訴えました。憲法県政の会の津川ともひさ代表幹事も県知事選へ向けての決意を訴えました。

復興県民会議が政府要請

災害援護資金、借り上げ住宅など


阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議は五月十一日、政府に対し「災害援護資金返済」「借り上げ住宅」「震災復旧特別融資」の三点で要請しました。復興県民会議の岩田伸彦事務局長、医療関係や業者団体、被災者と、きだ結県議、林政人神戸市議、上田さち子西宮市議が参加。堀内照文、真島省三両衆院議員が同席しました。

災害援護資金

災害援護資金については、震災から二十年以上たち、少額返済者や滞納者は高齢で返済資力がありません。しかし兵庫県などが示した免除判断基準に対し、昨年十月に内閣府が実質「待った」をかけたことで、一部自治体で審査が止まっています。
復興県民会議は、返済要件の弾力的運営を求めました。また、貸付制度の改正をもとめ、「東北」を特例にせず、熊本にも適用することや貸付金利が三%と高利であり引き下げるよう要請しました。
これに対し、内閣府は判断基準について「必ずしも十月の通知によらなくてもよい」述べ、金利も調査中と答えました。

借り上げ住宅

借り上げ住宅入居者の転居問題では、神戸市、西宮市は裁判で被災者を被告席に立たせるなど、継続入居を認めない態度です。復興県民会議は、裁判取り下げなど、国の指導強化を求めました。
これに対し、国土交通省が「入居者の事情を勘案した対応をしている」という認識を示したことに参加者から「転居困難なものが退去を迫られて、自治体から提訴されている」と批判の声があがりました。

緊急災害復旧融資

阪神淡路大震災の時、中小企業は震災復旧緊急融資を受けて事業を復活させ、再開し、この二十年間頑張ってきました。しかし、二十年以上経ち事業主が高齢になり、また亡くなったりするなか、県信用保証協会が代位弁済、強引に回収に向かう事例が後を絶たない状況です。
復興県民会議は、代位弁済での返済を続ける九十五歳の男性の自宅を売却しようとするなど、差し押さえや厳しい返済の実態を指摘したのに対し、中小企業庁は、早期の実態調査と対応の必要性を認めました。
(林政人=神戸市議)

検証兵庫県政4:県民の暮らしと雇用は疲弊

国の悪政の防波堤となる県政を

「アベノミクス」の行きづまりと消費税増税・社会保障削減は兵庫県内でも暮らしと雇用に疲弊をもたらしています。県は、こうした国の悪政の防波堤になるどころか、「行革」で暮らしを削り、消費税を国に求めるなど、この疲弊に拍車をかけてきました。
*

県内の常用労働者一人当たりの年間平均給与総額は、この数年微増していたものの、二〇一五年にはリーマン・ショック後の二〇〇九年を下回る三百四十八万円となっています。
兵庫県の最低賃金は、全国加重平均八百二十三円(人口を加味した平均)を下回る八百十九円で、この額ではフルタイムで働いても年収百五十七万円程度にしかなりません。大阪では、最低賃金八百八十三円で六十四円もの差があり、フルタイムで比較すると一カ月約一万円、年収では約十二万三千円の差となります。そのため阪神間の都市では、「隣の大阪との最賃格差が深刻で、みんな大阪に働きに行きたがり市内の人材が流出している」などの声が寄せられています。
世帯あたりの可処分所得の月額平均では、二〇一五年ベースで全国平均四十二万七千二百七十円を大幅に下回る三十四万五千五百六十円で全国ワースト二位(総務省「統計でみる都道府県の姿」より)の低水準となっています。こうしたもとで、人口流出にも歯止めがかからず、二〇一六年度は、六千七百六十人の転出超過で全国ワースト三位となっています。
県民の暮らしの実態が、県税収入にも反映しています。県の二〇一六年度補正予算では、歳入において、法人関係税で八十八億円、個人関係税で百二十二億円、地方消費税で百三十四億円などの減収となり、実質二百二十五億円の減収が生じました。地方消費税の減収については、新たな起債七十億円で穴埋めせざるをえませんでした。新年度予算では、個人関係税収を一・七%減、地方消費税は約八%減の計上となりました。
県民の給料が目減りし、消費が冷え込み、税収の落ち込みをもたらす悪循環になっています。大企業よびこみ型の経済政策を転換し、中小企業への支援を抜本的に強めて最低賃金を引き上げること、暮らし削減をやめて県民の所得をふやし、家計を応援する県政が必要です。

尼崎市議選(28日告示・6月4日投票)迫る

日本共産党7議席必ず――党勢拡大で担い手広げ

五月二十八日告示・六月四日投票でたたかわれる尼崎市議選。日本共産党の七人(現職四人、新人三人)が、奮闘しています。
選挙戦は、定数四十二に六十数人が立候補予定。自民党が六から九人に、公明党が八から十二人に、維新が四から八人。みどりの未来・尼崎も連携議員含めて六人に大きく候補者を増やし、各党派の間のはげしい争いの様相となっています。
衆院選に向けても、日本共産党は堀内照文衆院議員を先頭に兵庫八区の勝利をめざし、現職をかかえる公明党、憲法改定の時期を定めた自民党、補完する維新と対決し、宣伝・訪問など激烈な選挙戦が展開されています。
現職のまさき一子、松沢ちづる、川崎としみ、徳田みのる各市議、新人のこむら潤、さとう貴志、広瀬わかな各予定候補は支部・後援会とともに、五月の連休中の連日の宣伝行動(二千回目標で、十一日現在千八百回を超える)を行い、日本共産党の風を大いに吹かせ、若い子連れ夫婦から「がんばって」と激励がよせられたりしています。シール投票で対話、スーパー前宣伝など、多彩に取り組まれました。
また、十四日から、山田兼三元南光町長が応援に入り、各選対、支部・後援会での「つどい」・小集会を開催し、選挙の「担い手」広げ、党勢拡大を追求しています。
地区闘争本部は、「兵庫県下の党と後援会の力の集中、支援も受けながら、尼崎の党と後援会の猛奮闘で、共産党の七人の議席を、かならず実現しよう」と訴えています。

衆院兵庫6区に吉見秋彦氏


日本共産党兵庫県委員会は五月十一日、衆院兵庫六区(伊丹市・宝塚市・川西市)の候補者を発表しました。活動の重点を川西市政へ移す吉岡健次氏と交代します。
吉見秋彦(42)氏=新=甲子園大学中退後、党宝塚市議団事務局員、伊丹民商事務局員、民青同盟北阪神地区委員長など歴任。二〇一二年衆院兵庫六区立候補。現在、党阪神北地区委員長、兵庫六区国政委員長。

淡路市議選にかまづか氏と岡田氏

かまづか聡氏

岡田のりお氏

日本共産党淡路地区委員会は六月二十五日告示・七月二日投票で行われる淡路市議選(定数十八)に現職(現在二期目)のかまづか聡氏(38)と新人で党淡路地区委員長・淡路市地域くらし対策部長の岡田のりお氏(55)を立て、現有二議席の確保をめざすことを発表しました。

がんばってます!兵庫4区:おおすぎ鉄夫さん


安倍政権の暴走政治に歯止めがなくなっているなかで、ある女性は、「アベさんはいい気になっている。戦争への道をつき進んでいるようで怖い」と怒りと不安の声を上げています。
私は、暴走とモラル崩壊の安倍政権に対して、「こんな内閣が一日続けば、その分だけ、日本に災いをもたらすことになります。『野党と市民』の共同をひろげ、一日も早く倒し、新しい政治を打ち立てましょう」と訴えています。
五月十二日の近畿いっせい宣伝では、九条に自衛隊を書きこんだ新憲法を二〇二〇年に施行するとの首相の表明に、自衛隊を明記すれば、従来の「歯止め」をなくして無制限に海外で武力行使ができるようになること、しかも、こんなことを言うのは、憲法を尊重し擁護する義務を負う総理大臣として憲法違反の大問題だと訴えました。
私は、兵庫四区の小選挙区予定候補者として、総選挙勝利に向けて「すべての小選挙区予定候補者は、野党共闘の協議の『様子見』にならないで。遠慮は決してしないで、自分が『野党統一候補』になる構えで、元気いっぱい活動に踏み出すこと」が大事だという中央の指摘を胸に刻んで、宣伝・対話でも、党勢拡大でも先頭に立つ決意をあらたにしています。

市民連合@いたみアクション:結成へ集会

市民と政党、政党と政党をつなごう


「市民連合@いたみアクション」は五月十日、伊丹ホール大会議室で、初めてとなる集会を開催。五十人定員のいっぱいとなる盛況で、民進党、共産党、社民党、無所属の市議会議員も含め様々な意見を持つ人が集まる画期的な集会となりました。
第一部講演の講師は関西学院大学法学部の冨田宏治教授。「棄権層の多くが政治に関心を持っていないわけではなく、何度も騙されてきた不信をもっている。風だのみではなく対話と働きかけで大きな変化を引き起こすことができる。市民と市民をつなぐ、市民と政党をつなぐ、政党と政党をつなぐ―最後まで市民主導でいくことが重要」と熱をこめ語りました。
第二部はこれから市民連合結成に向けて次の行動をどうしていくか意見交換をしました。
(中島隆夫=伊丹革新懇事務局)

「部落差別推進法」の実施許さない:但馬で学習交流会


「部落差別の解消に逆行する『固定化法』を許さぬ学習交流会」が五月十三日、豊岡市民会館大会議室で行われ五十人が参加しました。
最初に四十三年前に起きた八鹿高校事件DVDを視聴した後、石川元也弁護士(大阪弁護士会)が「部落差別推進法の実施を許すな」と題して、新法の問題点や新たな策動を許さない世論喚起と運動について講演しました。
石川元也弁護士は、新法は「理念法」といいながら歴史に逆行し、差別の固定化と永久化する恒久法で大阪の矢田事件、八鹿高校事件など解放同盟の暴力糾弾会や利権と行政の私物化など、実例をあげて指摘。また、参議院法務委員会が新法の配慮すべき事項として①過去の民間運動団体の行き過ぎた言動や差別解消を阻害した要因を踏まえること、②教育及び啓発が新たな差別を生むことがないようにすること、③部落差別の実態調査の実施は新たな差別を生まないようにすることなどの指摘事項もあるが、歴史の流れに反する法案であり、新法を許さない運動を広げようと締めくくりました。
また、前田武兵庫人権連事務局長は、県下の解放同盟の動きや自治体の対応など詳しく説明し、自治体への申し入れ活動や新法の危険性を広く市民に広げようと報告しました。
最後に但馬革新懇共同代表の小林聖牧師が、「いまも内心の差別は続いている。閉塞感ある日本から、豊かで平和な日本をめざす但馬革新懇の役割を果たしたい」と決意し、学習交流会を終わりました。(藤原敏信=但馬革新懇事務局長)

兵庫県AALAが総会と学習講演会

アメリカ社会の実態とらえよう:大塚秀之氏が講演

兵庫県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(兵庫県AALA)は、五月十四日、第三十六回定期総会と学習講演会を神戸市内で開き、約四十人が参加しました。
学習講演会は、大塚秀之神戸市外国語大学名誉教授を講師に、「アメリカはどうなっているのか、これからどこに向かうのか」をテーマに行いました。
大塚氏は、昨年のアメリカ大統領選挙のさまざまなデータをもとに、アメリカ国内の支持動向を分析しました。
前回民主党のオバマ氏が勝利したところで、今回トランプ氏が勝利した六つの州は、中西部工業地帯や、自動車産業や鉄鋼業の中心地など、いずれもアメリカの基幹産業を担う地域です。そこの白人労働者の支持がトランプ氏に流れたと紹介しました。
アメリカの人種、民族、移民問題の実態をつかむことも重要だと指摘。南北戦争で奴隷制が禁止されたが、選挙でいまだに奴隷制の存続を掲げる候補が支持を集めるなどの白人優越意識があること、雇用や財産など、白人に比べ黒人が圧倒的に厳しい環境におかれていることを紹介し、トランプ大統領誕生には、そういう社会の背景があると述べ、アメリカ社会の背景をとらえたうえで、何をどう変えることが必要かを提起することが大切だと強調しました。
総会では、井村弘子事務局長が、情勢と昨年の活動、方針、財政、体制案を提案。七月の全国大会に向けて、東アジア平和構想実現の署名、核兵器廃絶の署名にとりくみながら、憲法が生かされる兵庫県政実現のために津川ともひささんの勝利に力を尽くすことを確認しました。役員には、会長に貫名初子氏、理事長に白石勉氏、事務局長に井村弘子氏をそれぞれ再選しました。

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記2017-15-11

いよいよ高裁結審へ

副島圀義
五月十一日には大阪高裁、十二日には地裁第七民事部。二つの弁論が続きました。

高裁では右陪席の裁判官が交代。大津地裁で原発再稼働を認めない仮処分決定を下した山本裁判官です。
次回七月十三日がいよいよ最終弁論となりましたが、この間にお一人が亡くなり、お二人は申請疾病に加えてがんを発症。裁判長が「たいへんでしょうが……」と弁護団に声をかける場面もありました。
直爆距離はやや遠いが、爆心地近くに入ったことでの内部被ばくの影響が大きい方について、国は、発病と被ばくの関係を否認するために手段を選ばずの態度です。
国の態度を覆すことは広島・長崎とともに、すべてのヒバクシャのために、さらにはもうこれ以上ヒバクシャをうみださないために、避けて通れないことだ、と弁護団が情熱を注いでいます。
七月十三日の最終弁論(大阪高裁二百二号十一時開廷)では、映像も駆使して被爆の実相を訴えるとのこと。公正判決を求める署名と大法廷をいっぱいに埋める傍聴が呼びかけられました。
また、六月三日十四時から大阪グリーン会館で開かれる「ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・全面勝利をめざすつどい」への多数のご参加も訴えられました。

十二日の地裁弁論は傍聴できませんでした。兵庫原水協の祝教允さんと弁護団の愛須勝也さんのご報告の一部をご紹介します(文責は筆者)。
*
諸富健弁護士から、Kさんに関わる意見陳述が行われました。
――Kさんは陸軍の兵隊として、八月六日に広島市内に入り七日から十一日まで、原爆ドームの内部を含む地域で救護活動に携わります。その間に下痢に苦しめられ、以後四十歳で両目が白内障になるなど様々な病気に苦しめられます。
七年前に狭心症で手術し、原爆症の認定を申請しますが、国は放射線起因性を否認して却下。
現在九十歳。法廷で自ら証言するつもりだったが骨折して入院されています。高齢の被爆者が安らかに余生を過ごせるように国が今すぐ認定することを求めたい――。

ひなたぽっころりん〈596〉


日本共産党文化後援会が県政学習会

一点豪華主義・有名人起用より県民の文化活動支援を

兵庫県知事選が一カ月後に迫った五月十一日、日本共産党兵庫県文化後援会は県政の実情と知事選の争点の理解を深めるために、兵庫県自治体問題研究所の小田桐功事務局長を講師に招いて県政の学習を行いました。
小田桐氏は、兵庫自治研が作成した冊子「これでいいのか兵庫県政」や共産党県会議員団作成の「県政資料」などにもとづいて詳しい説明をおこないました。
井戸県政は異例の四期十六年も続いたにもかかわらず、五期目に挑戦しようとしている。近年歴代の知事は自民党政府の天下りで、県議会の多数をしめる自民党の実際上の支配下にあり、中央直結、大企業優遇の典型的な県政が続いている。その結果、大型公共事業を優先し膨大な未使用敷地をかかえ、一方で福祉・医療施策の切り捨て、行革推進で県民サービスを後退させているなどの実態が詳細に解明されました。
小田桐氏は兵庫県の文化施策についても触れ、県立美術館や芸術文化センターの建設など、一点豪華主義、有名人起用に特化した「実績作り」が重視され、県民の文化活動支援は十分でないと指摘し、文化分野での県政に対する監視や要望をつよめて、真に県民に役立つ県政実現をめざすことが重要だと指摘しました。
参加者からは、県民が自由に使える施設が少なく、利用料も高い。知事選を機会に文化重視の県政実現へがんばりたい、などの発言がありました。
(堤隆二)

「あさぎ」五月詠草(第84回)

姫路年金者組合
山桜去年見し谷に咲き始む命つなぎて吾も華やぐ
卒業と入学の孫ら入れかわり立ちかわり来て老いは悦し
山下直子
ぐい吞みの猪口に土筆の佃煮を入れて卒寿の友を訪ねる
特養の友を見舞えば食べこぼす雑巾の大切さしみじみと知る
衣川有賀子
病いえ朝な朝なに畑のあぜ歩めば日毎みどり増しゆく
朝まだきうぐいす鳴けり見渡せば霞かかりて遠くで聞こゆ
藤原信子
花びらを水に浮かべる花筏風が吹く度形が変わる
友の便り封を切るのももどかしく慰めの文に涙こぼれる
江藤雅江
土手道の土筆たんぽぽ摘み帰りようやく春と亡夫に報告
オレンジのガザニア咲きてそこだけは新芽の庭に夏の風影
常田洋子
イレッサの薬効おさえる物質あり新薬使えると良報をえる
新薬は今の体調では使えぬと言われ体調の回復たのむ
田渕茂美

神戸演劇鑑賞会6月例会:ミュージカルコメディ『死神』

―今村昌平のオペラ「死神」より―


人間と死神がコンビを組み金儲けを企てる、あるような無いような、笑いと涙のミュージカル。
ここは下町にある早川葬儀社。新薬の開発で仕事がめっきりへった。今年になっての仕事は二件止まり。社長の早川は、今日も新聞を隅から隅まで読んでもまだ時間を持て余している。妻のタツにはっぱを掛けられどおし。嫌気がさし、プイと公園へ。死ぬことを考えていた。ベンチに、ロープが仕掛けられていた。〝これで死ねる〟と思った。ところが、若くて美しい女が現れた。ロロと言った。
ロロは死神でセクシー。さっそく早川に金儲けの話を持ちかけた。ある手段で、金持ちの病人の命を助け、金儲けをする。一人助ける毎に、ロロを抱ける。なんてオイシイ話だろう。早川は飛びついた、だが……
元々は落語の「死神」で、今村昌平がオペラ化した作品を、今度はミュージカルに。しかも、コメディタッチ。とぼけた風貌の左とん平の早川社長。若くて美人のロロが巻き起こすエピソードの数々に、歌と踊りを加え華やかな舞台に。そして、最後の、命つきる場面は幻想的だが、その中に、生きること、命の尊さを考えるのは、思いすごしだろうか。(小谷博子)

イッツフォーリーズ公演:ミュージカルコメディ『死神』
―今村昌平のオペラ「死神」より―

原作=今村昌平、脚本=水谷龍二、演出=鵜山仁、音楽=いずみたく・吉田さとる、出演=左とん平、北川理恵、他/①6月9日(金)18時30分②10日(土)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653

観感楽学

「被爆者で日本国民である私は心が裂ける思い」―核兵器禁止条約国連会議の冒頭に発言した広島被爆者藤森俊希さんが厳しく告発した。カナダ在住の広島被爆者セツコ・サーローさんも「被爆者は自分の祖国に裏切られ棄てられたとの思いを強くしている」と声を震わせた▼国連会議で日本政府代表が、禁止条約の交渉に反対、参加拒否を表明し、その場から退席したからだ。満州事変で国際的に孤立し国際連盟脱退を表明して総会場を退席した松岡洋右の姿を思い起こさせる▼国連会議は七月七日までの第二会期で禁止条約を採択する見込みだ。会議議長は、「我々と一緒にいてくれた被爆者のみなさんに感謝している。彼らは核兵器の非人道的な影響をわれわれに鮮明に思い起こさせてくれた」と熱い感謝を述べた▼核兵器禁止条約への道を開いたのは「ふたたび被爆者をつくるな」との「被爆者の心からの叫び」だった。国連事務総長は、核兵器廃絶の緊急性を疑う者に「被爆者の目を直視せよ。彼らの体験を聴け」と促した▼被爆国の政府が、被爆者に「心が裂ける思い」をさせるとは。「ヒバクシャ国際署名」を広げて日本政府の態度を変えさせなけねば…。(K)

(「兵庫民報」掲載)

2017年5月14日日曜日

兵庫民報2017-05-14

  • 憲法生かす政治を:メーデー、憲法集会、共謀罪反対パレード/
  • 検証兵庫県政 3:大型開発、産業立地、大企業には大盤ぶるまい/
  • 「自民党神戸」の政務活動費不正流用で書類送検/
  • 日本共産党神戸市議団が市民アンケート実施中/
  • 宍粟市議選:山下ゆみ氏激戦制し四選/
  • 香美町議選は無投票:山本・谷口両氏が当選/
  • 住民無視の太陽光発電所計画が中止/
  • 大門みきしエッセイ17:ちょっと危ない「夫婦相和し」/
  • がんばってます!兵庫3区:ふじたに香恵子さん/
  • 兵庫革新懇の春季特別講座に50人/
  • 辺野古の新基地ゼッタイ止める!集会/
  • 武庫川渓谷廃線跡ハイキングガイド/
  • みんぽう川柳〈四月〉「晴れ」/
  • 日本国憲法は芸術品:段重喜/
  • 観感楽学/

憲法生かす政治を

5月連休にさまざまな取り組み

ことしの五月連休は、好天とはうらはらの安倍暴走政治に対し、憲法を守れ、憲法どおりの政治をとの願いとたたかいへの決意が、メーデー、憲法集会、「共謀罪」反対パレードなど様々な行事・取り組みで示されました。

メーデー


第八十八回兵庫県中央メーデーは五月一日、神戸・東遊園地で開かれ、千五百人が参加しました。
実行委員会代表委員のの成山太志兵庫労連議長は主催者挨拶で「『政治は変えられる』ということを私たちの力で示すことが重要。今年はその最大のチャンス」だとして、「七月の兵庫県知事選挙、秋の神戸市長選挙、そして総選挙で勝利し、安倍政権を退陣させ、政治を変える流れを決定づけよう」と強調しました。
来賓挨拶で日本共産党の堀内照文衆院議員は、「『共謀罪』を葬り去り、『憲法を守れ』と力を合わせていきたい。八時間働けば普通に暮らせる社会の実現へ頑張る」と決意を述べました。


津川ともひさ県知事予定候補は、各地で地域を守ろうと努力を重ねている人々と力を合わせ、兵庫県政を転換していく決意を表明しました。
新社会党兵庫県本部のきくち憲之書記長も挨拶しました。
*
「子どものために、平和のために、未来のために 尼崎憲法集会」が五月三日、阪神尼崎駅前の中央公園で行われ、二百七十人が参加しました。
同集会は、「戦争・原発・貧困・差別を許さない尼崎共同行動」が主催し、超党派で開催されたものです。
集会では、主催者を代表して、九条の会・尼崎ネットワークの高原周治共同代表が挨拶。沖縄報告や原発なくす取り組み、「従軍慰安婦」問題など各分野からの報告が続きました。
堀内照文衆院議員は来賓挨拶で「北朝鮮問題で、武力行使は絶対避けなければならない。アメリカ、ロシア、中国、韓国が、対話による解決を言い始めているのに、武力を言っているのは安倍総理だけ」と、日本政府の対応を批判しました。
集会に参加した、庄本えつこ県議、徳田みのる、まさき一子、松沢ちづる、川﨑としみ、松村ヤス子、辻おさむの各尼崎市議が一言ずつ訴え、こむら潤、広瀬わかな、さとう貴志の市議予定候補も参加しました。市議会会派「緑のかけはし」、社民党の市議も挨拶しました。
集会アピールを採択した後、中央三和商店街をピースパレードしました。(この項、辻おさむ=尼崎市議)

憲法集会


「総がかり行動兵庫県実行員会」による「戦争させない、九条壊すな!5・3兵庫憲法集会」は三日、神戸芸術センターで開かれ千二百人が参加。沖縄選出の糸数慶子参院議員の講演を聞き、辺野古新基地反対などへの決意を新たにしました。
この他、伊丹スタンディング宣伝、但馬・尼崎・はりま・稲美などの憲法集会、朝日新聞阪神支局襲撃事件をわすれない集会など三日から六日にかけ、三千人を超える人々が憲法を守る行動を展開しました。

共謀罪反対


兵庫県弁護士会は四月二十九日、三回目となる「いわゆる共謀罪法案に反対する街頭パレード」を神戸三宮で行いました。
新会長の白承豪氏(写真左)は、基本的人権の擁護と社会正義の実現を弁護士の使命とし、そのために法制度の改善の努力も求めている弁護士法第一条を紹介し、基本的人権を侵害する「共謀罪」に反対するのは弁護士の使命だと強調しました。

検証兵庫県政 3

大型開発、産業立地、大企業には大盤ぶるまい


兵庫県は大震災からの「創造的復興」の名を借り、空港や高速道路などゼネコン中心の大型公共事業を推進してきました。
十六兆三千億円にものぼる「震災復興」事業のうち、七割が震災と関係ない一般の公共事業で、被災者に直接まわったのはわずか二%でした。神戸空港、関西二期工事、本州四国連絡道、山陽自動車道など借金を大きく膨らませました。これらの事業は、過大な需要を見込んでいましたが、多くが見込みを大幅に下回り、破たんしています。たとえば神戸空港は、当初の見込みの半分しか利用されず、ついに運営権を民間会社に売却することになりました。県がつくった但馬空港では、利用者は当初見込みの六割にすぎず、県は赤字補てんだけで毎年一億六千万円もつぎこんでいます。
高速道路は、広い北海道に次いで、現在全国二位の総延長になっていますが、井戸敏三知事は経済界の要望にこたえて高速道路・高規格道路の建設に固執し続け、渋滞解消などの名目で、新たに名神湾岸連絡線、大阪湾岸道路西伸部、播磨臨海地域道路などの計画をすすめています。
「新都市」構想など、大型開発の計画を立てて先行取得させた広大な土地が、使う見込みもないまま「塩づけ」になっている問題も深刻です。井戸知事は、これらの土地をこれまでに二千五十一ヘクタール、千三百十九億円で「環境林」として買い戻していますが、維持費と利子返済だけで年間十億一千九百万円もかかっており、県民にツケが回されています。
また兵庫県は全国でもまれな、上限なしの企業立地補助制度をつくり、大企業を呼び込み、約十年間でパナソニック一社に百三十一億円もつぎ込みましたが、パナソニック尼崎工場はわずか数年で撤退。県は真剣な反省、総括をすることもなく、「本社機能の移転」など、形を変えながら大企業呼び込みのための補助金を温存しています。

「自民党神戸」の政務活動費不正流用で書類送検

日本共産党市議団が議長に要望

神戸市議会の会派「自民党神戸」の政務活動費不正流用の問題で、日本共産党神戸市会議員団は一日、兵庫県警に書類送検された議員の氏名や不正流用の実態を明らかにすることなどを求める要望書を、神戸市議会議長あてに提出しました。
不正流用事件は、市議会会派「自民党神戸」(当時)が、架空の調査を装って政務活動費を会派でプールし、飲食や旅行に使うほか、陣中見舞いとして二〇一五年の神戸市議選の立候補者に配っていたことが発覚。同会派は利息を含め約三千七百五十四万円を返還しましたが、日本共産党神戸市議団は、議会としての真相究明を求め、神戸市議会にも「政務活動費に関する検討会」が設置され、関係者などへの聞き取りを行い、関係者を詐欺や公職選挙法違反などで刑事告発。県警は一六年一月に受理しました。
その後、陣中見舞いをうけとった十五人の議員と市議候補らは、政治資金収支報告書を、それぞれ会派や浜崎為司議員(当時の団長)から合計千三百八十万円の寄付を受け取ったと訂正しています。
四月二十八日に、兵庫県警は、詐欺と虚偽公文書作成・同行使の疑いなどで市議ら数人と、公職選挙法違反の疑いで市議・候補ら十数人を書類送検し、議会にその旨を通知してきましたが、議員等の氏名等については逮捕していないことなどを理由に公表していません。
神戸市議団は、不正流用の実態を明らかにするためにも、議会として兵庫県警に氏名などの公表を要求するよう要望書を提出しました。
五月八日の市議会代表者会議では、送検報道された岡島亮介、竹重栄二、梅田幸広の三市議に事実確認をおこなったが、「捜査途上」などと説明を拒否された報告がありました。
日本共産党の松本則子団長は「富山では不正流用を認めた議員は辞職しており、自民党は事実を確認し議員辞職も含めてしかるべき対応をすべき」「議会としても真相究明を尽くすため『検討会』を再開すべき」と求めました。
代表者会議では、共産党市議団が要望した県警への書類送検の具体的内容の情報提供要請は実現しましたが、報道された三市議への追及は、議長から説明責任を果たすよう文書で求めるにとどまり「検討会」の再開は見送られました。
松本団長は「議会として真相究明をすすめるため、引き続き議員団として力を尽くす」と語っています。

日本共産党神戸市議団が市民アンケート実施中

こども医療費の公約違反、三宮再開発…久元市政への厳しい声次々


日本共産党神戸市会議員団は、三月中旬より「市民アンケート」にとりくみ、五月八日現在で三千二百通を超える回答が寄せられています。
市民アンケートでは、神戸市や兵庫県、国に力を入れてほしい施策を聞くとともに、神戸のまちづくりや経済活性化のとりくみ、憲法への姿勢などについても聞きました。
現在、集計中ですが、神戸市政にのぞむこととして、国民健康保険料や子どもの医療費など医療費の負担の軽減や、雇用対策の充実などを求める声が多くなっています。また無駄な公共事業の削減を求める一方、道路や公園整備やバス路線拡充など身近な公共事業の充実を願う声が寄せられています。
*
久元市長は、四年前の神戸市長選挙で「こどもの医療費をゼロにする」と選挙公報に記載し公約しました。しかし任期中に、一度も無料化を提案せず、この三月の議会では「一部負担金を残すことが望ましい」と公約放棄を宣言しています。
これに対して、市民アンケートでも「宝塚や西宮など他の自治体に子育て世帯が流出している」「市長は公約したからには実行すべき」「無駄な事業をへらせば可能なはず」などの意見が寄せられています。
*
また久元市長は、三宮再開発に熱中し、数千億円の規模の巨大プロジェクトを進めようとしています。市民からはもっと地域の問題に真剣に取り組んでほしいという意見や、婦人会・与党の議員からも「三宮一極集中ではないのか」との批判の声が出ています。
市民アンケートでも、「地域の商店街を元気にして若い者が来るまちにしてほしい」「駅にエレベータかエスカレータをつけてほしい」「バス路線を充実してほしい」などの要望が寄せられています。
*
アンケートの自由意見欄では市政や議員団への要望のほか、「野党共闘で市政、国政でも力の発揮を期待している」「森友問題など不正をもっと追及してほしい」「安倍政権は早くやめてほしい」など日本共産党への期待の声もよせられています。
*
アンケートは引き続き地域で配布を行っており、六月中をめどに中間集計をまとめる予定です。日本共産党神戸市議団は、アンケートの意見や提言を市政転換に生かすとともに、寄せられた具体的な相談についても速やかに解決できるよう、全力をあげています。

宍粟市議選:山下ゆみ氏激戦制し四選

宍粟市議選は四月三十日投開票票で行われ、日本共産党から現職の山下ゆみ氏(56)が当選しました。山下氏は四期目となります。
定数二減の十六に対し、新人十一人を含む二十人が立候補する激しい選挙となりましたが、山下氏は、国保税一世帯一万円引き下げ、介護保険料・利用料減免、高校卒業まで医療費無料化、学校給食無料化、「宍粟市公共交通」の改善などを訴え、支持を広げました。
山下氏の得票は一〇八五票・得票率四・五%(投票率七三・九%)。二〇一六年参院比例票(一四五七票)と比べ三百七十二票減、得票率(同七・六%)は三・一ポイント減でした。(前回市議選は二人立候補・当選で合計二千二百五票・得票率八・五%)。

香美町議選は無投票:山本・谷口両氏が当選

香美町議選(定数十六)は四月二十五日に告示されましたが、立候補者が定数と同数でしたので無投票となり、日本共産党の山本けんし(64)、谷口しんじ(66)の両氏が当選しました。

住民無視の太陽光発電所計画が中止

地域あげての運動実る

予定地だった箇所の一角

多可町の太陽光発電事業計画が中止になりました。
既報(四月二十三日付本紙)の通り、多可町で、二軒の住宅が周囲をぐるりと囲まれる、太陽光発電施設建設計画が持ち込まれ、これに反対する住民運動が起こっていましたが、このたび、事業者が「この地での太陽光発電事業はやらない。立木伐採も望まない」とし、事業計画を事実上白紙撤回しました。
自称〝地権者代理〟の不動産業者は当初、〝法的には何ら問題はない〟〝説明会を開いてやっている〟といった態度で、いつ事業が強行されるかわからない、緊迫した状況でした。
これに対し、地元では「パネルで周囲を取り囲まれる二軒だけの問題ではなく、これは地域の問題」として、自治会が対策委員会を立ち上げ、業者や行政に働きかけ続けました。
地元からの訴えに、地権者も「そんな説明は聞いていない。ここではできない」と表明。不動産業者の対応を厳しく批判するに至り、事業計画が止まりました。
問題が起こった当初に住民から相談を受けた、日本共産党の辻誠一町議会議員は、他会派議員とも力を合わせ、対策委員会にも参加して、問題解決に尽力しました。
堀内照文衆議院議員も協力しました。
地元では、「もっと地域から喜ばれる事業をやろう」という提案も出され、前向きに検討が始まっています。
(金田峰生=国会議員団兵庫事務所長・衆院兵庫十区予定候補)

大門みきしエッセイ17:ちょっと危ない「夫婦相和し」

日本共産党参院議員 大門みきし

教育勅語にある「夫婦相和し」が、戦前、学校現場で教えられたときの意味は、夫婦仲良くではなく、妻は黙って夫に従えということでした。ところが新設の小学校で教育勅語を教えようとした森友学園の籠池前理事長の妻も、その開校を支援した安倍首相の妻も、黙ってはいられない妻だった。「夫婦相和し」の現代語訳はしゃべりながら夫に従えということなのでしょうか。
似たような夫婦は過去にもいました。九〇年代後半、出資金詐欺で社会問題になった「経済革命倶楽部」事件。その説明会における詐欺師夫婦の様子が本に描かれています(『詐欺師たちの殺し文句』日名子暁・著)。
「山本会長、登場。『私は地球と人類の危機を救えと神から啓示を受けた。私がお金をかき集めてドロンする詐欺師に見えますか? 私のことは、サギでなく、ツルと呼んでほしい!』(参加者から笑いと拍手)。そこに、きんきらきんの服を着た山本会長の妻が登場。『皆さん、この人(夫)の顔をよく見てください。この顔が人を騙すように見えますか? むしろ騙される顔でしょう!』(と涙ぐむ)」
なぜこんなばかばかしい説明で大勢の人が騙されたのかはよくわかりませんが、ひょっとすると、「夫婦相和し」の姿を見て信用してしまったのかもしれない。籠池、安倍夫妻にも同様の危なさを感じます。
さて、今国会も終盤戦に突入。日本共産党国会議員団は、「森友学園」問題の疑惑解明、共謀罪阻止、くらしを守るたたかいに全力を尽くします。

がんばってます!兵庫3区:ふじたに香恵子さん


安倍政権の「アメリカ絶対」「財界いいなり」の異常な政治によって、人間らしくはたらき生きる国民生活が壊されています。
今春の新社会人は約九十万人、街頭宣伝で青年を見るたびに、「八時間働けば、普通に暮らせる社会」を実現する、あたりまえの政治に変えたいと思う毎日です。そんな思いをこめた私の訴えに、高校生からの激励も増えています。
私はいま「共謀罪」反対で「あなたのラインやメールが盗聴・監視の対象になる」、「捜査当局の腹ひとつで一般人が犯罪者に」と危険性を訴えています。
一番敏感に応えてくれるのが高校生、若者です。「こわいですね」「知らなかった」と署名にも応じてくれます。
四野党は、「共謀罪」法案の廃案にむけ力を尽くすことになりました。先日はみなせん須磨垂水の学習会に参加、市民と野党の共闘の重要性を訴えました。ここには民進党のよこはた候補も参加。ともにがんばろうと握手をしました。市民と野党の共闘の前進が、憲法改悪を許さず、共謀罪廃案と、安倍政権打倒の確かな力であることは明らかです。
戦争反対という声をつぶすための、戦時体制へ向けた取り組みの一環である共謀罪を何としても廃案にさせなければなりません。
誰もが、安倍政治に不安を感じている今、憲法を生かし、平和とくらしを守る政治を実現するため、総選挙に勝利をしなければと、改めて決意しています。

兵庫革新懇の春季特別講座に50人

「トランプ大統領誕生の衝撃」


兵庫革新懇の春季特別講座「トランプ大統領の衝撃」が四月二十九日、神戸市産業振興センターで開かれ、五十人が参加しました。
講師は元神戸市外国語大学名誉教授の大塚秀之氏。今回の特別講座は二回連続で、今回はその前編にあたります。
アメリカ社会の研究者の一人者である大塚氏は二十ページにもわたる資料を駆使し、二〇一六年の米国大統領選挙をどう見るかを、第二次大戦後の米国政治の流れから二大政党制の矛盾、だれがトランプに投票したのか、それは何故か、大統領選の真の争点は何だったのか―などについて説明しました。
講義後も活発な質疑応答が続きました。
二回目は五月二十七日(土)。「アメリカはどこへ向かうのか」を中心に講義されます(行事案内欄参照)。これは日本にとっても大きな影響にかかわる問題です。多数の参加が期待されます。
(田付宣雄=兵庫革新懇事務局次長)

辺野古の新基地ゼッタイ止める!集会


「辺野古の新基地ゼッタイ止める! 4・23県民集会」が四月二十三日、あすてっぷKOBEで開かれました。「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」が主催、「憲法改悪ストップ兵庫県共同センター」「戦争させない千人委員会・ひょうご」が協賛しました。
集会では安次富浩辺野古・違法アセス訴訟原告団長が講演しました。安次富氏は、沖縄少女暴行事件以来の県民の米軍基地撤去の歴史を語り、
―当時事件への怒りの広がりに、日米両政府が普天間基地の撤去は認めたが、県内移設、辺野古への新基地建設を押し付け、激しい圧力と懐柔ですすめたこと、
―しかし、あきらめず粘り強くたたかうなかで保守層とも共同が広がり「オール沖縄」の共同で名護市長選、県知事選、国政選挙などの勝利があったこと、
―今も現地で粘り強く非暴力で揺るがずたたかっていること、
―を報告。会場からの質問にもこたえ、山城氏の逮捕は運動を壊そうとしたものだが揺らいでいない、たとえ基地を作らせても何年かかっても元に戻させるのが沖縄の決意だ、ぜひ沖縄に来て欲しいと訴えました。
安次富氏の講演の他、沖縄のたたかいに参加した経験や兵庫県内のとりくみの交流も行われました。
協賛した憲法共同センターから後藤浩安保破棄実行委員会事務局長が連帯の挨拶をしました。
参加者は集会後、会場から元町までデモを行い、市民に訴えました(写真=先頭右は安次富氏)。

武庫川渓谷廃線跡ハイキングガイド

21世紀の武庫川を考える会(編)


兵庫県の武庫川ダム計画に対し、「武庫川渓谷の豊かな自然を守れ」「治水に有効性のない巨大ダムは不要」と流域住民や山の会、自然保護団体など多くの県民が声をあげ、二〇一一年に県は「今後二十年間はダムに頼らない総合治水計画」を発表。
武庫川渓谷をいかそうと武庫川円卓会議が取り組み、廃線跡がハイキング道として開放されました。このたび、21世紀の武庫川を考える会がハイキングガイドを発行。兵庫歴史教育者協議会の山内英正会長に概要を紹介していただきました。
*
武庫川渓谷旧福知山線廃線跡の生瀬から武田尾までが、ハイキングコースとして整備されました。枕木残るトンネルを貫き、赤い鉄橋を渡って、渓谷美を堪能することができます。
でも、ただ歩くだけではなく、廃線跡の歴史や文学、自然を学べば心はもっと躍ります。
第一章はコースガイド。渓谷のみどころや沿線の史跡、住宅開発、ダム建設について解説しています。
第二章では阪鶴鉄道の歴史までさかのぼり、鉄道遺産のみならず、工事の人々にも思いを馳せます。
第三章は『万葉集』から小説『阪急電車』までの流域文学案内。ヤマザクラを愛でて亦楽山荘(現、桜の園)を造った笹部新太郎の文章は雅味あふれます。
第四章では渓谷の生い立ちと地質について、簡潔に解説しています。
第五章では自然と景観を守る運動の成果をもとに、親子共々クイズ形式で、廃線跡の「宝物」について楽しく学べます。
巻末の資料編も充実しています。笹部の大水害の記録は圧巻です。鉄道唱歌の楽譜、水没した村の復元図、参考文献と盛り沢山です。
桜の季節は終りましたが、青葉や紅葉の季節にも、本書を手にして歩いてみませんか。
*
日本機関紙出版センター刊、A5判変形、百三十頁、本体千円
http://blog.goo.ne.jp/kikanshi-hon/e/d7d68dbcc392deea3fc50a229a8430a2

みんぽう川柳〈四月〉「晴れ」

選者 島村美津子

特 選

桜満開空のカラスに笑み浮かび
神戸市 藤田幸子

満開の桜の美しさに思わずカラスの顔もほころびたのかと思ったら、どうやらそれだけではなさそう、満開の桜の下に楽しげに集う人々、そこにはご馳走がいっぱい、そんな光景が目に浮かんできます。

入 選

わが友は桜と美化され散りゆけり
神戸市 古賀哲夫

桜散りお国のためと言わせない
神戸市 梶山洋枝

足軽く平和パレード桜咲く
明石市 門脇かつ子

共謀罪ノー桜吹雪がみえを切る
尼崎市 富田明美

共謀罪花見の輪にもしのび寄り
神戸市 小林尚子

思いやり予算被災地にあれ花明り
神戸市 山本尚代

北上の春と桜はいじっぱり
神戸市 長沼幸正

胸元に桜のマークの一年生
神戸市 寺坂寿美子

桜木とランドセルとがたわむれて
神戸市 松尾美恵子

櫻餅に心を残し夫は逝き
神戸市 伊藤マツ子

夜桜に膝の痛みをなだめられ
神戸市 塩谷凉子

花は只咲いているだけで人は酔う
明石市 小西正剛

桜に友至福の時は短くて
神戸市 熊谷敏子

握手する桜の花と百歳と
神戸市 山元三恵子

日本国憲法は芸術品:段重喜


観感楽学

国家、秘密、漏洩などの言葉を並べると、ただならぬ事態が発生するような気がしてしまいます。これにテロと言う言葉をプラスするともう完璧です。これで恐怖心をあおり、秘密保護法や共謀罪を作ろうとするのは許されるものではないです▼ただ、秘密保護という恐ろしいものではなく、個人的なマナーとして守り漏洩してはならないものはあると思います。携帯電話に登録されている友人、知人の電話番号などがそれにあたると思います▼以前に勤めていた会社でも個人情報の取扱い、情報漏洩をしないためのルールがあり、定期的に試験もありました。ルールには「パソコンは盗難防止策 (盗難防止用チェーンなど)を施す」「席を外すとき資料は閉じ、パソコンはパスワードでロック状態とし画面は見えない、操作できない状態にする」「データはパスワード付きで暗号化」「データや書類を社外に持ち出し電車を利用する場合、かばんは絶対に網棚に置かない」「帰宅時、机の上には何も置かれていない状態にする」などいろいろとありました▼会社のルールまでを個人で行う必要はないと思いますが、自分の怠慢で他人に迷惑がかかるようなことは避けたいものです。;(ふ)

(「兵庫民報」掲載)