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2017年3月26日日曜日

兵庫民報2017-03-26

目  次/

  • 兵庫県日本共産党後援会が総会/
  • 堀内照文エッセイ「国民の願い実現と政治変える力へ」/
  • 緑の党市議・みなせんメンバー、堀内・上田氏らと西宮で街頭演説/
  • 尼崎革新懇総会で松田県委員長講演/
  • 日本共産党県議団が組み替え提案/
  • 契約の自動更新を:「モトコーを守る会」/
  • “兵庫県も原発に反対してよ”デモ/
  • 市民が守ってきた非核「神戸方式」/
  • 国のひどい姿勢をあらわにした法廷/
  • 奨学金・学費:日本科学者会議兵庫支部がフォーラム/
  • 新入生の願い・関心にこたえ春の連続講座を開催/
  • クリスタル短歌の会から/
  • 観感楽学/

兵庫県日本共産党後援会が総会

安倍政権打倒・野党連合政権実現・野党と市民の共闘発展と日本共産党躍進へ力尽くそう


兵庫県日本共産党後援会は第三十九回定期総会を三月二十日、新長田勤労市民センター大会議室で開き、各地・各分野の後援会の二百四十人が参加し、二〇一七年の活動方針などを決めました。
活動方針は、選挙での政治目標として次のことがらを確認しました。

国政選挙

次の総選挙を安倍政権を倒し、野党連合政権へ一歩を踏み出す選挙とするため――
①兵庫の十二の選挙区で野党と市民の共闘を本格的に発展させ統一候補を擁立するため▽各選挙区でも魅力ある共通公約・共通政策づくりへ協力▽本格的相互推薦・相互支援の実現▽統一候補の勝利をめざす。
②日本共産党の躍進へ、▽比例四十六万票(有権者比一〇%)獲得をめざし、「近畿は一つ」を貫き近畿で百八十万票・五議席以上の獲得をめざし▽小選挙区必勝区の兵庫八区(尼崎市)での堀内照文議員の勝利をめざす。
さらに、二〇一〇年代に得票率二〇%、比例得票六十万票を実現し、参議院兵庫選挙区での議席を獲得、勝ち抜く衆院小選挙区を広げる。

地方議員選挙・首長選挙

①県知事選、神戸市長選、宝塚市長選など首長選挙を新しい情勢にふさわしく攻勢的に位置づけ、野党と市民の共闘を発展させる立場で取り組む。
②地方議員選挙では、第一党をめざし、議席占有率、議案提案権、空白克服の三つの目標での前進をめざす。
③東京都議選を「わがこと」として勝利へ力をつくす。

選挙方針の発展へ

新しい情勢にふさわしく選挙方針を発展させるため――
①野党共闘の前進と日本共産党躍進を一体追求する大方針を堅持する。
②市民・国民とともにたたかう選挙戦にするため党機関と相談し、すべての支部に対応した単位後援会を確立・強化し、後援会ニュース定期発行にとりくむ。日本共産党に新しい注目を寄せ、応援しようという人々が参加しやすいよう活動を思い切って改善する。
③全有権者を対象に「政治は変えられる」という希望を届ける宣伝・組織活動を行い、SNSなどと従来の活動との相乗効果を発揮させる。
④「マイ名簿」にもとづいて全国的なつながりをいかして対話・支持活動を日常的に行う。テレデータによる「声の全戸訪問」にも協力する。
⑤若い世代の悩みをよく聞き、解決への政治的方向を語るという双方向の姿勢で、ともにたたかう選挙にするため知恵と力をつくす。

後援会の体制確立と活動の発展方向については、①県内すべての市町、区に行政区後援会をつくり、会員拡大を強め、ニュースと名簿づくりへパソコン講座を開催する②単位後援会の活動を、選挙戦をたたかう基礎に③分野別後援会を恒常的に発展させる。
後援会活動の強化方向については、早急にすべての後援会がニュースをつくり、届け、対話し、配布網を広げる。会員相互の人間的つながりの強い後援会をつくる、労働者や住民の願いや要求に向き合いその前進のため活動する、会員相互の交流と親睦を深める上で欠かせない楽しい活動にも取り組む。

山下副委員長が講演

講演する山下副委員長

総会議事に先立って、小選挙区予定候補が勢ぞろいし、堀内衆院議員(比例近畿・八区)が代表して決意を表明。松田隆彦党県委員長が挨拶しました。
また、憲法が輝く兵庫県政をつくる会の津川ともひさ氏が、県知事選勝利への決意をこめ挨拶しました。
その後、山下芳生党副委員長・参院議員が記念講演をしました。
山下氏は、直近の国政選挙となる総選挙で、①野党と市民の共闘の発展で自民・公明と補完勢力を少数に追い込む②日本共産党の第三の躍進を大きく発展させる―を目標としてあげ、兵庫で比例四十六万票獲得、兵庫八区での堀内衆院議員をはじめ小選挙区でも勝利をと訴えました。
被災者支援・借り上げ住宅問題をはじめとする堀内議員の国会での奮闘や、森友学園問題での日本共産党議員団の活躍を紹介し、「党綱領の統一戦線方針が国政を動かす新しい時代が始まっている。総選挙勝利を前面に、強く大きな党と後援会をつくりましょう」と呼びかけました。

堀内照文エッセイ「国民の願い実現と政治変える力へ」

日本共産党衆院議員 堀内照文

国会は、いよいよ森友問題が、政権中枢に問題が及ぶところまできました。本紙の発行は、籠池氏に対する証人喚問の後ですので、さらに進展があるかもしれません。
もちろん国会は森友問題だけではありません。内心の自由が侵される重大な共謀罪も閣議決定、法案提出の重大局面。南スーダン日誌は、わが党の笠井亮衆院議員が指摘したとおりに、陸上自衛隊でも保管していたことが明らかに。
改憲の野望を改めて露わにした安倍総理は、自民党総裁任期の延長もやってのけましたが、この直後にとある会合でご一緒した自民党の大臣経験もある重鎮が、「自分で権力を強めるなんてヒトラーへの道だ」ときっぱり。
その国会で私は、この間、予算委員会、厚生労働委員会、災害対策特別委員会で質問や討論をしてきました。
国鉄時代の負債を国民に押し付けながら不動産業などで利益を伸ばしてきたJRが、もうけのために商店街を壊すことは許されません。元町高架通商店街の追い出しで大臣は杓子定規な答弁ながら「理解を得ながら事業を進めていただきたい」とは述べました。
介護の保険外しで、安上がりな担い手で済ませようとの方向では、専門職の処遇も、事業所の経営も悪化し、利用者締め出しの重大事態に。この質問では某与党ベテラン議員が「いい質問だ」と声をかけてきました。
雪害ではビニールハウス復旧支援へ「迅速、的確に対応したい」、災害援護資金返済免除では「自治体判断でというのはこれまで通り」との答弁を引き出し、借り上げ住宅問題ではこれまでの「丁寧な対応が必要」との答弁に「個別の事情を勘案して」の文言が加わりました。
一つひとつの質問を、願いの実現と政治を変える力へと、今後も思いを込めて頑張ります。

緑の党市議・みなせんメンバー、堀内・上田氏らと西宮で街頭演説


日本共産党西宮・芦屋地区委員会は三月二十日、阪急西宮ガーデンズ前で街頭演説を行い、堀内照文衆院議員(比例・八区=右端)、上田さち子(七区=左から2人目)の両予定候補とともに、みなせん@西宮・芦屋の八木和美さんと松谷卓人さん(中央)、緑の党のよつや薫西宮市議(左端)が、野党と市民の共闘を広げ、安倍政権を倒そうと訴えました。

尼崎革新懇総会で松田県委員長講演

県内でも共同が前進「革新懇が出番」

尼崎革新懇(平和と民主主義・革新統一をすすめる尼崎の会)は、三月十八日、尼崎市内で第十四回総会を開催しました。総会の第一部では、松田隆彦日本共産党兵庫県委員長が「兵庫における市民と野党の共闘と今後の展望」と題して記念講演を行いました。
松田県委員長は、今、戦後かつてない大激動がおこり、野党と市民の共闘、統一戦線の力が政治を揺るがしており、先々の話ではなく焦眉の課題として野党連合政権の実現の展望が開かれている「新しい時代」が前進していると強調。――一昨年の戦争法反対のたたかいで市民革命的な動きがわき起こり、日本共産党が野党共闘と戦争法廃止の国民連合政府実現を呼びかけたこと。昨年の参院選で三十二の一人区すべてで野党統一候補が生まれ、うち十一選挙区で勝利したこと。続く新潟知事選でも勝利し「本気の共闘」の実現が自民党政治を打ち破る「勝利の方程式」となっていること――を紹介しました。
また兵庫県内でも各都市での共同のたたかいを基礎に野党共闘の機運が前進していることや、戦争法、原発、共謀罪、働き方などの課題で従来の枠組みを超えた共同の運動が前進しており、野党共闘実現の原動力は国民、市民のたたかいであることを強調し、共同の運動を前進させ統一戦線に発展させるうえでも「今こそ革新懇が出番」と訴えました。
総会の第二部では総会に対する報告と提案が行われ、今年度の方針を討議、確認。また代表世話人、世話人、事務局の役員を選出しました。

日本共産党県議団が組み替え提案

暮らし支える予算に


日本共産党県議団は、十六日の兵庫県議会予算特別委員会で十七年連続となる県予算の組み替え提案を行いました。入江次郎議員が提案説明をしました。
入江議員は、井戸敏三知事提案の新年度予算案が県「行革」で福祉医療制度などを後退させながら、パナソニック一社に、姫路工場だけでも七十億円もの補助を行ってきたことを批判。「地域創生本格化」予算と称される提案に対し、「ロボット、航空分野、先端医療などを成長産業と称し『選択と集中』を進め、農業分野でも大規模化、輸出型を誘導する事業などが目立ち、県内に今ある中小企業の底力を最大限くみつくし、いかしたものになっていない」として、組み替え提案の説明をしました。

不要不急事業1.8%削るだけでも

組み替え提案は、無駄・過大・不急等の事業八十八項目・三百三十九億円(一般会計の一・八%)を減らし、そこから生み出した一般財源八十九億円、特定財源四億円の計九十三億円を県民要求実現のための予算に充当しています。
とりわけ大企業呼び込み型の産業立地補助金(十四億円)や、神戸・但馬空港関連予算、高速道路など不要不急の公共事業の削減で財源を確保しています。

子育て・教育、労働、中小企業、原発ゼロ

子育て・教育の充実として、大学生向けの給付制奨学金の創設、中学三年まで全県での医療費無料化、小学六年までの少人数学級の実現のための予算を計上しました。
社会問題となっている過労死・働き方の問題では、県として「過労死ゼロ宣言」を行い推進する事業費、長時間労働是正・インターバル制を導入する中小企業への補助を計上。労基法違反にあたるほどの長時間労働が問題となっている土木事務所などの職員増も盛り込みました。
さらに中小企業向けには、正規社員雇用への助成や住宅リフォーム制度創設などを予算化。原発ゼロ、自然エネルギー充実のために、太陽光パネル設置補助や、自然エネルギー潜在力調査費用などを盛り込みました。

老人医療費助成復活など「行革」中止

「行革」関連では、最終二カ年プランで削減される老人医療費助成制度を復活し、保育士の処遇改善の予算などを増額しています。またこれまでの「行革」で削減された重度障害者(児)医療費助成の世帯合算をやめ、私立高校生徒の授業料軽減の県単独分の削減を中止する予算としています。
*
他会派は、「海外渡航費半額や朝鮮学校への補助増額などに賛成できない」(自民)、「福祉、教育など中長期的な課題で、財政的にすぐには難しい」(公明)、「趣旨は理解できるが、一方的なもので混乱する」(県民連合)、「住基ネット関連、関西広域連合などの削減に反対」(維新の会)などとして反対。井戸敏三知事提案の予算に賛成しました。

2017年度県予算案組替え提案の主な内容

※数字は概数。△は減額。「新」「復活」以外は予算増額分
1.子育て、教育への支援を強める
大学生の給付制奨学金創設1.2億円
こどもの医療費を中学卒業まで、通院・入院とも無料化60億円
35人学級を小学校6年生まで実施8.6億円
難病医療費の非課税者の無料継続4300万円
2.「過労死ゼロひょうご」を促進する
「過労死ゼロひょうご」促進事業費100万円
長時間労働是正、インターバル制導入中小企業支援事業費3億円
若者向けワークブック充実・増刷費670万円
県土木事務職員費1.4億円
3.県「行革」影響の回復
①「最終2カ年行革プラン」前に戻す
復活老人医療費助成制度5.8億円
保育士等の処遇改善の予算増1.1億円
老人クラブ活動強化事業費補助増2500万円
シカ有害捕獲予算の増額2300万円
②以前の県「行革」での削減分を回復
重度障害者(児)医療費助成(世帯合算をやめる)1億円
私立高校生徒の授業料軽減(県単分の削減中止)9800万円
バス対策事業費400万円
ひとり親家庭医療費助成5800万円
看護師学生就学資金貸付金の復活2200万円
4.地域経済の振興、防災・減災対策、再生エネルギーすすめる
中小企業における正社員転換支援1.8億円
中小企業振興会議費100万円
民間住宅の耐震化の促進1.2億円
復活住宅用太陽光発電設備設置補助1億円
自然エネルギー地域ポテンシャル調査事業費600万円
民間住宅リフォーム、バリアフリー事業の拡充9400万円
5.不要・不急の事業の見直し、県民合意のない事業を見直す
①産業立地補助を削減△14億円
②不要・不急の公共事業等の削減
神戸空港、但馬空港など空港関連△11億円
道路関連の事業△129億円
大規模な林道・農道△2.5億円
国が負担すべき国直轄の公共事業等△83億円
③問題のある事業や県民合意のない事業など
関西広域連合の分担金△3.1億円
自衛隊員募集事務費△100万円
警察の報償費△4500万円
不公正な同和行政が残っている事業△3.1億円
部落差別解消推進法にもとづくパンフレット作成△50万円
マイナンバーや住民基本台帳ネットワーク関連△5億円
④議員の海外渡航費の見直し
友好都市訪問の公式行事のみ人数限定で50%カット△600万円

組み替え提案の規模

区分 予算額 増減額 内訳 編成替え後の予算規模
減額 増額
一般会計 1兆9038億円 △246億円 △339億円 93億円 1兆8792億円
予算額に対する割合 -1.3% -1.8% 0.5%

契約の自動更新を:「モトコーを守る会」

「モトコーを守る会」が三月七日、神戸市内で六回目の会合を持ちました。
JR西日本が元町高架下商店街(モトコー)に立ち退きを求めてから約一年が経ちます。この間、「モトコーを守る会」の運動と、堀内照文衆議院議員、神戸市会議員団の議会論戦などで、JR西日本が立ち退きを求めるために挙げた「耐震化が必要」「防火・防犯対策が必要」という根拠について、「国が必要としている耐震化は済んでいる」「防火・防犯対策もできている」ことを暴露し、さらに「高架下は借地借家法の適用外」という話も、「一概に排除されない」ことを確認、JR西日本の契約更新拒否・立ち退き要求には正当な理由がないことを明らかにしてきました。
会合ではこれらの成果を確認し、契約の自動更新を求めることを改めて確認しました。
また、「リニューアルも必要ではないか」という声には、「リニューアルと契約更新とは別の話」であり、「契約更新を勝ち取って、これからのモトコーをどう盛り上げていくか、みんなの知恵と力を結集しよう」と話し合われました。
「モトコーを守る会」は、現在取り組んでいる「借地契約の更新を行い、今まで通り営業が続けられるよう元町高架通商店街の存続を求める署名」を集約し、JR西日本と神戸市に提出し、懇談を求めるとしています。
会合には森本真神戸市会議員、こんどう秀子兵庫一区予定候補、金田峰生国会議員団兵庫事務所長も参加しました。

“兵庫県も原発に反対してよ”デモ

原発なくす会・さよなら原発アクション・憲法共同センター・市民デモHYOGOが共同で


「兵庫県も原発に反対してよ!いのちとくらしを守るデモ」が三月十九日に行われました。三宮・東遊園地の集会後、大丸前を通り県庁前まで約五百人が「原発いらない」「福島は終わってない」「アベ暴走政治とめよう」などのコールを響かせ休日の繁華街で大きな注目を浴びました。
「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会(原発なくす兵庫の会)」「さよなら原発神戸アクション」「憲法改悪ストップ兵庫県共同センター」「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」が共同して開催したものです。
*
出発前の集会では、「原発なくす会」の津川知久代表が挨拶し、「原発なくす会」が一月におこなった兵庫県との交渉で県は原発再稼働について「意見を言う立場にない」と回答、県議会でも井戸敏三知事は「原発のことを私に言われても困る」と答弁するなど、国の原発推進政策に追随し、県民の命を守る立場にはまったく立っていないと批判。原発避難者訴訟で国と東京電力に賠償を命じた前橋地裁判決にも触れ、自治体・政治のあり方が問われていると指摘し、原発をなくす政治への決意を表明しました。
福井県小浜市・明通寺住職で原発設置反対小浜市民の会事務局長の中嶌哲演氏がゲストスピーチで、再稼働を許してはならないと全国一番の原発立地の思いを語りました。兵庫県に避難しているお母さんも子どもを連れて参加し、意見表明をしました。

市民が守ってきた非核「神戸方式」

決議42周年記念のつどい


非核「神戸方式」決議四十二周年記念のつどいが実行委員会主催で神戸で開催され、三百五十人が参加しました。
谷口俊之港湾共闘議長は開会挨拶で、開港百五十年の神戸港の歴史の中で、神戸港の三つの宝(①平和のためのクリスマス闘争②六・九行動③非核「神戸方式」)を積み重ねてきた市民と労働者のたたかいの歴史を強調し、「その力で安倍政権を変え、県知事選挙・神戸市長選挙で地方から政治変革のうねりを起こそう」と訴えました。
神戸市原爆被害者の会の立川重則会長が挨拶「ヒバクシャ国際署名」を二〇二〇年までに数億の規模で達成させるために協力してほしいと訴えました。
梶本修史兵庫県原水協事務局長が基調報告。アメリカからの攻撃・圧力をのりこえ、市民が守ってきた非核「神戸方式」の意義がいまあらためて確信になっていることを豊富な資料で紹介しました。
緒方氏
記念講演は、日本原水協常任理事・日本共産党副委員長の緒方靖夫氏の「核兵器のない世界と非核『神戸方式』」。
緒方氏は、今月二十七日から国連で核兵器禁止条約交渉会議が開かれるという画期的な情勢を生み出してきた経過を説明。国連作業部会が採択した報告書を紹介し、法的文書の要素としてあげられているもののなかに、「核積載艦船の入港および領海侵入許可」が含まれること、非核「神戸方式」の先駆性をあらためて思い、記念集会を四十二回積み重ねてきた市民の運動の意義は大変大きいと述べました。
そのうえで、核保有国の激しい抵抗があるが、圧倒的多数の国々の賛同で採択されれば、核兵器の違法性が世界共通の認識になり、核保有国の手を縛る上で大変有効であることを詳しく解明しました。日本政府の態度も批判しました。
北朝鮮の問題にふれ緒方氏は、日本が軍事対応しようとしていることを批判し、日本共産党が提案している北東アジア友好協力構想の優位性にもふれて、世論と運動でこのチャンスを現実のものにすることが必要だと訴えました。
中村元一さんによる琉球古典音楽の演奏が行われ、その後、再度、緒方氏が会場からの質問に答えました。
*
つどいは、二〇一七年非核神戸港アピール「核兵器禁止条約の交渉会議を成功させよう! 憲法九条と非核『神戸方式』が輝く神戸市、兵庫県、日本をつくりましょう」を拍手で採択しました。
最後に津川ともひさ県原水協代表理事が閉会挨拶をしました。

国のひどい姿勢をあらわにした法廷

―ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記―

副島圀義
二月二十八日と三月十四日(大阪地裁第七民事部)、三月七日(大阪高裁)、同十五日(地裁第二民事部)と、三つの原告グループそれぞれの弁論が続きました。

二月二十八日と三月十五日には、地裁の二つの法廷でそれぞれの裁判長に、愛須勝也弁護士が次の実例を示して、国の被爆者行政の姿勢を改めさせるよう求めました。
――淡路登美子さんは二十三年前、胃がんになって以来、三度の申請が却下されて提訴に踏み切ったのですが、国は新年早々、何の理由も説明せず、遅らせたことへの謝罪もなしに「認定通知」を送り付けたのです(一月二十二日付本欄で既報)。国のいい加減さ不誠実さをあらわにしたものでした。

三月七日、大阪高裁では、尾藤廣喜弁護士が意見陳述。国が放射線被ばくの過小評価のためには手段を選ばず、医師・研究者の良心をもゆがめている問題を取り上げました。
――地裁段階で、甲状腺機能低下症などについて「放射線被ばくの影響は否定できない」ことの論拠になった論文の執筆医に国が働きかけ、「私はそんなつもりで書いていない」という「意見書」を出させたケースです。
弁護団は、昨年はその内の長滝重信氏、今回は永山雄二氏の「意見書」への、全面的な批判を展開しました。
永山医師は「わが論文はマウスへの放射線照射が甲状腺に影響を与えたと述べただけで、ヒトに影響があるとはしていない」というのです。
尾藤弁護士は「ヒトとマウスには九〇%の相同率があるからこそ動物実験として適切」「ヒトに当てはまらない動物実験、などというものは動物虐待だ」と厳しく批判しました。

三月十四日には、原告本人と医師の証言がありました。
宮本義光さんは当時七歳。長崎の爆心地から南西一・八キロメートル、友達の家の縁側で被爆。爆風で飛ばされて気を失います。翌日、爆心地のちょうど反対側に位置する母の実家に向かいます。以後十日近く、爆心地から一・五キロメートルほどの防空壕で過ごしたあと、五島に渡りますが、その頃から下痢が続きます。
集団就職で大阪に出てトラックの運転の仕事につきますが、その頃からまた、下痢になりがち。胃がん、脳梗塞、狭心症と次々病気にかかり、狭心症で認定申請しますが却下され提訴。
国側代理人の「尋問」はいつもの通り「喫煙や飲酒が原因ではないか」「原爆手帳の申請書には下痢したことが書いてない」等々でしたが、言うにこと欠いて「仮に宮本さんが被爆していなくても狭心症になったかもしれないことを認めるか」と言って裁判長からたしなめられる一幕もありました。

四回の裁判を振り返ってみて、昨今の安倍政権の腐敗・堕落ぶりを法廷でも実感した次第です。

奨学金・学費:日本科学者会議兵庫支部がフォーラム

学びと生活を保障、未来ひらこう


日本科学者会議兵庫支部が市民フォーラム「青年・学生の環境を考える」を三月十八日、神戸市勤労会館で開催。神戸大学大学院で教育行政学を担当する渡部昭男教授と、奨学金問題と学費を考える兵庫の会の佐野修吉事務局長が報告しました。
渡部氏は、韓国の「半額登録金運動」と国家奨学金制度について、▽大学進学率が八割ながら、「登録金」(入学金・授業料・期成会費)を払うため多くの学生が学資ローンを借りるものの、卒後就職者の三割が非正規で返済できずにいる状況に対し、「半額登録金運動」が起こったこと▽この運動では、韓国憲法の「教育を受ける権利」「教育の機会均等」の侵害だと主張するともに、内需による好循環・内需経済の活性化の議論も加わり、「普遍的な福祉政策」として、大規模な「ローソク集会」も催されるなど世論が高まったこと▽それを背景に、二〇一二年大統領選挙ではいずれの候補も半額登録金を公約に掲げ、当選したパク・クネ大統領が韓国史上はじめて高等教育への給付型奨学金制度を導入したこと―などを解説しました。
佐野氏は、日本では二〇〇〇年ごろから学生の貧困化が深刻化、半数の学生が利用するなど奨学金への依存が高まり、アルバイトで収入を確保していることなどを示すとともに、相談事例から日本学生支援機構の奨学金が「返済能力が判定できないものへの無担保ローン」となっており、サラ金以上の厳しい取り立てが行われている実態を報告。学生の貧困化は人間としての発達・成長を奪っていると批判し、国際人権規約の高等教育漸進的導入規定の保留を日本政府が撤回した以上、制度の抜本的改革が必要だと述べました。
参加者らは学生たちとともに世論をもっと広げ、学費無償化へ運動を広げようなどと議論しました。

新入生の願い・関心にこたえ春の連続講座を開催

民青同盟と日本共産党


三月に入り、民青同盟県委員会と日本共産党県委員会は、大学への進路が決まった新入生向けの宣伝に取り組んでいます。
ある大学の入学手続き宣伝では、「トランプ大統領は差別的で嫌です。戦争法も危険だと思います」「高校の友達は福島県から避難してきています。原発問題にも関心あります」「震災ボランティアに参加したいです」という新入生が民青同盟に加盟しました。
多くの新入生からトランプ大統領をどう見るのか様々な意見が出されたほか、「安保法制は反対です。憲法について学びたいから法学部にしました」「安保法制は決め方がおかしいと思います」と言う声や、「親がシングルマザーで学費が心配です」「バイトしないといけないので、ブラックだったら嫌ですね」といった不安も寄せられました。
*
今年の二月から取り組んできた大学入試宣伝では、受験生・新入生から、安倍政権の暴走やトランプ大統領への危機感、格差と貧困、高すぎる学費、ブラック企業などの社会問題への関心が出され、学び行動する民青同盟が共感されています。
これまで十六回取り組んだ宣伝では、百六十四人がアンケートに答えてくれました。民青同盟の活動で共感することを聞く項目では「被災地ボランティア」「無料塾スタッフ」など社会の役に立つ活動とともに、「ブラックバイトや学費の実態調査、署名集め」「戦争法廃止、原発ゼロのデモと宣伝」「奨学金充実や働くルールを求める国会要請」などの実際に行動して社会をかえることへの共感も多いのが特徴的です。
新入生の中には、十八歳選挙権によって昨年の参院選で投票を経験した人もいるなど、社会の問題への関心や、主権者意識を高めています。
*

民青県委員会と党県委員会は新入生の願いや関心にこたえるため、新入生歓迎企画として大塚秀之・神戸市外国語大学名誉教授を講師に招き「トランプ学習会」(4月15日17時30分、六甲道勤労市民センター会議室E)、石川康宏・神戸女学院大教授が講師の「社会のしくみのかじり方」(4月26日17時、神戸学生青年センター会議室A)を計画しています。

クリスタル短歌の会から

安武ひろ子選

雪の朝ライトに光る凍てた道ソロソロ進みぬ新聞配達
広瀬弘子

こたつにて顔だけ出してテレビみる霙窓打つ寒あけの午後
岡本征子

何もできぬと言いつゝ会費前納する新婦人の友有難きかな
塩野菜美

故郷はこよいも大雪警報なり兄の不在の家は無事かと
長谷川一枝

若き日の仲間の逝くを知りたる日一途な姿消えては浮かぶ
三浦良子

足早に公園横切る私に梅咲いていると声のかゝりぬ
正津房子

寒いねと小猫に声をかけたればじっと見つめてフンと去りゆく
清水淑子

昼寝して寝つけぬ夜は起き出して計画ノート確かめており
森ひろ美

あたたかき人の声と庭の陽と味噌つくりする仲間の寄りて
宮川菊代

わが身体何の自覚もなきまゝに検査三昧の日を送るとは
島田国子

これがあの「山 海へ行く」の結果だと眼下に実感高取山頂
西嶋節子

憲法は交戦権を認めないその気高さに背筋の伸びぬ
平野万里子

観感楽学「同列と侮辱」

「あのような人物と総理大臣である私を同列に扱うのか」これは森友学園問題で安倍首相が追及されたときの国会答弁である。また、その籠池氏が首相から百万円寄付されたと主張したことに対して、竹下亘自民国対委員長は「首相に対する侮辱だ」といって同氏の証人喚問に踏み切った▼「同列」も「侮辱」も、紀元前一世紀に編まれた『史記』などの中国歴史書にあらわれ同じ意味で使われている。楚の国において官僚として「同列」の地位にあった靳尚という人物が、真の愛国者である屈原の有能さをねたみ王に讒言。屈原は排斥され楚は秦に攻められ国王は客死に至る、というのが『史記』の記述である▼ところが、かの問題をめぐっての二人の発言は、カネと地位と力が支配する反社会的集団において「よくもオレの(親分の)面子をつぶしてくれたなあ」「集団の前でリンチにかけてやる」といってるのと同じように聞こえる▼事の本質は二つ。国民の財産を「全体の奉仕者たる公務員」が特定の人物に利益供与を行ったのかどうか。国会が「国権の最高機関」として国政調査権をいかんなく発揮するのか。いずれも日本国憲法のあり方が問われている。;(T)

(「兵庫民報」掲載)

2017年3月19日日曜日

兵庫民報2017-03-19

目  次/

生活と生業の復興、原発ゼロを:各地で行動

東日本大震災・福島原発事故から6年

震災復興と再稼働反対の願い風船に託して

淡路行動


東日本大震災・福島原発事故から六年 メモリアル淡路行動」が三月十一日、洲本市塩屋緑地で行なわれ、約六十人が参加しました。
参加者がメッセージを書いたエコ風船をつくり、メッセージを交換。「花は咲く」をみんなで歌いい、黙禱した後、「一日も早い震災からの復興を!」「原発の再稼動反対」「淡路からとどけ福島へ!」とコール、いっせいに風船を飛ばしました。
(岡田教夫=党淡路地区委員長)

原発ではなく自然エネルギーで電力を

丹波地域集会


「原発再稼働反対、震災復興支援3・11丹波地域集会」が三月十一日、丹波市柏原自治会館で開催され、七十人が参加しました。主催は丹波市革新懇、安保法制に反対する篠山市民の会、丹有労連などでつくる集会実行委員会でした。
開会に先立って十二時からバザーが始まりました。物品バザーは品物が所狭しと並んでいました。食品バザーは炊き込みご飯、豚汁、ぜんざい、各種ケーキ、コーヒーがあり、「おいしい!」と好評でした。
午後一時に開会。文化行事としてマエストロ足立さんがチャランゴによる南米音楽を演奏しました。
実行委員会を代表して芦田朝子さんが開会挨拶。元関西電力職員の速水二郎さんが「原発と新電力自由化」と題して一時間の講演をしました。
速水さんは、電力自由化とは何か、新電力の選び方、安倍首相をはじめとする原発推進勢力の動きなどを解説。「原発ではなく自然エネルギーで電力をつくろう」と訴えました。
集会は、「原発再稼働反対」などの集会アピールを採択しました。
カンパはバザー売り上げと合わせて約七万円でした。


集会後、軽トラック十五台と宣伝カー二台で市内を一時間パレードしました。
東日本大震災・原発事故を風化させないために今後も運動を続けようと参加者は口々に語っていました。
(西脇秀隆=丹波市議)

「チェルノブイリの教訓いかそう」「避難者に寄り添って」

神戸からの祈り


東日本大震災と福島第一原発事故から六年を迎えた三月十一日、「3・11神戸からの祈り」が取り組まれました。
昼の部では篠山市原子力災害対策検討委員会の市民委員の玉山ともよさんが、チェルノブイリを訪ねた経験を報告、そのときの体験をもとにした詩も朗読。参加者で今後の脱原発に向けた取り組みやエネルギーの問題について語り合いました。
夕方の部ではマルイ前で、「3・11」の文字に並べたキャンドルに火をともして追悼。関東や福島からの避難者を支援する活動を行っている人々から「保養キャンプにくると子どもたちは本当に元気になる。こうした取り組みにもっと行政からも注目と支援を」「福島以外の地域からの避難者は同じく放射能への不安から避難してきたのに堂々と避難してきたと言えない苦しみもある」など実態報告のスピーチもありました。通行人も次々と足を止め、約五十人の人だかりができました。
同企画は毎週金曜日に関西電力神戸支社前に集まるメンバー有志で実行委員会をつくり、二〇一二年から毎年取り組み、今年で六回目の開催となります。
(上園隆=民青同盟県委員長)

福島のありのままを神戸女学院生が報告

原発なくす会・憲法県政の会

原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会と憲法が輝く兵庫県政をつくる会が三月十一日、神戸市内で「福島原発事故、東日本大震災から六年メモリアル集会」を開きました。
金持徹さん(神戸大学名誉教授)が主催者挨拶し、「国と東京電力は被災者への支援を打ち切ろうとしており、許せない。関電は高浜など老朽原発を再稼働しようとしているが、学問をした人間から見れば危険極まりないことだ」と批判するとともに、「反原発の新潟県知事が当選して勇気を与えてくれた。世界に目を向けると、ヨーロッパは原発からの撤退が流れとなっているし、台湾も福島事故から学んで原発をやめる決定をしており、日本は異常だ」と指摘し、「原発ゼロに向けてさらに運動を広げよう」と訴えました。
神戸女学院大学の学生四人が「女子大生が見てきた福島の現実」と題して報告しました。学生たちは昨年九月、福島を訪ね、ありのままを見、被災者から話を聞き、原発事故が故郷と生業、誇りも奪ってしまうものだと感じたこと、被災地をひとくくりにした見方や思い込みでなく、実情を見ることが大切だと考えたことなどを語り、風評被害についても聞き取りをもとに実態を報告。参加者から大きな拍手が送られました。


津川知久さんは、原発なくす会と憲法県政の会を代表して、一月に両会が行った兵庫県との交渉を報告(写真)。兵庫県の「再稼働には、国が一義的に判断するもので意見を言う立場にない」との回答に、「県民のことより国の方針に従うことを優先するこの発言に言葉を失い怒りが湧いた」「福島県からの避難者への支援打ち切りにも兵庫県は独自施策は考えないと冷たい発言、自治体の役割とは何かが厳しく問われている」と批判し、「県政の転換はどうしても必要です」と訴えました。
北島隆原発なくす会事務局長は「対立と分断」を乗り越えてきたこの間の共同の発展を振り返り、「3・19兵庫県も原発に反対してよ―いのちとくらしを守るデモ」成功へ力を尽くそうと行動提起しました。

県予算委員会・入江議員が質問

消費税増税で社会保障財源は確保されず――県が認める


県議会予算特別委員会で、日本共産党の入江次郎議員が質問に立ちました。

県職員の超過勤務:労基法違反明らかに

入江議員は、県職員の超過勤務について質問しました。
この質問への答弁で県は、二〇一六年度、土木事務所等で、月あたり上限(百時間)で十三人、年間上限(三百六十時間)で百十一人と、協定の上限を超えて超過勤務を行った職員がいることを明らかにしました。
土木事務所など現業部門の職場では、公務労働でも労働基準法三六条が適用され、事務所ごとに労使協定を結ばなければ超過勤務をさせることはできず、協定以上の超過勤務をさせた場合、違反にあたります。
入江議員が「労基法違反ではないか」とただしたところ、県は「時間だけみれば違反性が問われる可能性はある」と認める答弁を行いました。入江議員の調査によると、兵庫県では、災害時以外でも、人手不足から数年にわたり漫然とこうした違法な超過勤務が行われていた疑いがあります。
入江議員は、「なぜ放置しているのか、管理責任者に指導すべきではないか」「法令違反を正す決意があるのか」と追及しましたが、県は「必要なアドバイスはしている」(企画管理部)、「できるだけ(法を)守りたい」(県土整備部)と述べるなど、是正に後ろ向きな答弁。入江議員は、「内部で改善がされない場合労働基準監督署に告発し、是正することも必要になる」として、改善を厳しく求めました。

姫路の病院統合再編:地域医療の確保を

県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院の統合再編問題で質問。姫路市西部の医療機能が失われるのではないかとの住民の不安に応え、十分な説明を行うよう求めました。また、介護や在宅医療などの受け皿がないままに、病床削減や在院日数の短縮化だけが進んでいる実態を明らかにし、対策を求めました。

太陽光パネル設置:住民合意と施設基準徹底を

事業者が住民に説明もなく危険箇所へ太陽光パネルを設置するなどの例が県下各地で相次いでいる問題で、今回県が制定する規制条例について質問。「条例施行日以前の工事についても対応すべきだ」と求め、県は「できることはやっていきたい」と答えました。

大企業優遇の立地補助金:効果検証し中小企業支援強化を

県が発表している企業立地補助の「経済波及効果」について、試算の前提が企業の規模を区別していないことを指摘。姫路市が行った調査では、大企業より中小企業の方が域内経済への貢献度が高いことが明らかになっているとして、パナソニック尼崎・姫路に約百三十億円など大企業中心に交付されている企業立地補助の効果を改めて検証し、中小企業支援を強化するよう求めました。

社会保障財源を消費税に頼るやり方は改めるべき

入江議員は、国は、消費税率の引き上げ分をすべて社会保障の充実と安定化に使うとしているが、県の予算上、県が実施する社会保障に対して国が約束した通りの財源が来ていないと指摘。県は、社会保障の「安定化」に対する財源が確保されていないとして指摘を認めました。
入江議員は、社会保障の財源を消費税に頼るやり方を改めるべきだと述べました。
また、事業の失敗などで活用が見込めず「塩漬け」になっている広大な土地について、県が、経過の説明や効果の検証もしないまま「環境林」として買い戻している問題を追及しました。

久元市長の「公約違反」を追及

神戸市議会で森本議員が総括質疑


神戸市議会予算特別委員会の市長総括質疑が三月十三日に開かれ、日本共産党の森本真議員が質疑しました。

子どもの医療費無料化条例修正案を提案

久元喜造神戸市長は、四年前の市長選で「子どもの医療費をすみやかにゼロにします(選挙公報)」と公約し当選しました。しかし任期中、一度も無料化を提案せず、最終年となる今年の予算編成では「一部負担を残す方式が一番ふさわしい」と公約破棄を宣言しました。
久元市長は、記者会見で公約破棄の理由を「市長になって初めてわかることもある」「公約を一〇〇%実現する候補者はいない」などと、市民との約束破棄を合理化しました。
さらに、二〇一五年十一月の政令指定都市市長会が「限られた財源の中で利用者の自己負担を求めるべき」とした提言を持ち出しました。しかし、提言は久元市長が中心になって取りまとめた自作自演の提言です。森本議員は「選挙公報どおり、子どもの医療費無料化をゼロにすべきだ」と求めました。
久元市長は「選挙公報は、字数の制限がある。選挙の時に配った公約集には『段階的に拡充』と書いている」と答弁しました。森本議員は「まったくの市民だましだ」と批判。日本共産党議員団は、新社会党と無所属議員との共同で、子どもの医療費無料化を実施するための条例修正案を委員会に提出しました。

大型開発ではなく、暮らし優先の予算に転換を

また、森本議員は、久元市長の経済政策の問題点についても質問。市長は、都心の活性化や都市基盤の整備で、税収を生み出すとして大型開発の復活を宣言。湾岸道路の延伸、戦略港湾の整備、神戸空港の民営化など陸海空の大型プロジェクトを推進し、その結節点である都心・三宮では、巨大再開発を押しすすめています。
過去に矢田市長は「神戸空港や医療産業で市民所得の一〇%アップをめざす」政策をかかげました。しかし、実現どころか、雇用者報酬を中心に市民所得は減少し、数千億円という大型開発の借金だけが残されました。
森本議員は、大型開発で潤うのは一部のゼネコン大企業だけで、そのおこぼれに頼るのはトリクルダウンそのものと批判。過去の開発に反省なしに、繰り返すことは許されないと質しました。
久元市長は「大企業や富裕層のための政策ではない。神戸空港は、生活保護を受けている方が使うのは難しいが、市民は恩恵を受けている」などと答弁しました。
森本議員は、無駄な大型開発など予算の二%程度を削減すれば、子どもの医療費無料化など市民が願う施策が直ちに実現できると、予算組み替え動議を提出しました。

特定の団体・個人に特権与える歪んだ市政運営の放置許すな

森本議員は、中央区ポートアイランドの特定地域団体へ過大な補助金の支出があった問題について質疑。神戸市は、団体のトップを「中央区長特別顧問」に委嘱し、特別地方公務員である民生委員を統括指導する権限を与えており、市内部からも問題視する文書が二年前に、副市長に提出されていました。
神戸市のコンプライアンス条例によれば、特に重大な損害を与えるおそれのある不当要求行為であって総合的な対策が必要なとき、市長も加わるコンプライアンス対策会議を開くことが求められています。
森本議員は「なぜ開催しなかったのか」と質疑。問題が二年も前に明らかになっていながら放置していた副市長の政治的責任とともに、久元市長の指導監督責任が問われていると指摘しました。

住民とともに実現めざした事業が各地の新年度予算案に

論戦が続いている各市町の新年度予算案には、各地の共産党議員(団)が住民とともに実現をめざしてきた事業も盛り込まれています。

子ども医療費

子ども医療費では、太子町が中学三年まで、香美町が高校三年まで通院・入院とも無料にします。二〇〇六年に「こども署名」が取り組まれた当時三市町だけだった「通院は中学三年まで無料」の自治体は四十一市町のうち三十五市町(小野市と香美町は高校三年まで)にまで広がります。所得制限のない自治体は十六市町です。残された六市を含む全県で無料化実現、高校三年まで年齢拡大が求められます。
待機児童の解消が全国的な大問題になり、政府予算で保育士の処遇改善(月額約六千円)が行われますが、丹波市は市独自に月額二万四千円、姫路市も最大一万八千円の支援を始めます。すでに独自の支援策を実施している三木市、明石市に続いたとりくみです。
三木市が三〜五歳、西脇市と多可町が四、五歳の保育料を完全無料化します。加東市は三〜五歳児保育料最高六千円助成を行います。すでに保育料無料の南あわじ(三〜五歳)、加西市(四、五歳)に続くものです。

若者世帯の住宅取得

三木市、加東市、宍粟市、佐用町、市川町が新たに若者世帯(夫婦どちらかが四十歳以下)の住宅取得助成制度を始めます(五十万〜百二十万)。すでに実施していた自治体とあわせて九市五町に若者世帯の住宅取得助成制度が広がります。
この他、入学時の修学支援金増額と支給時期の改善、市内就職者への奨学金返済助成、大学入学金の助成、学童保育の充実など、子育てと若年層への支援策が各地で具体化されています。
引き続き住民要求の実現をめざすとともに、実施される事業を実情にあった内容に充実させるとりくみが求められます。

国際女性デー

兵庫県集会

翁長樹子さんが沖縄のたたかい語る:「あきらめないことが勝利に」

「戦争ノー! 今こそ憲法を守り生かそう! 世界の女性と手をつなぎ、平和・ジェンダー平等へ!」をテーマに国際女性デー兵庫県集会(実行委員会主催)が三月八日、神戸で開催され、会場いっぱいの四百人が参加しました。
翁長樹子さん(翁長雄志沖縄県知事の妻)が、「オール沖縄・辺野古・高江―なぜ私たちはたたかうのか」―女性の視点からみた沖縄のたたかい―と題して、記念講演しました。
翁長さんは、基地あるが故の沖縄の悲劇の中で、自分がたたかいに入ったきっかけは、米軍による少女暴行事件の被害者が自分の娘と同年代だったことや、沖縄のおじい・おばあたちは、沖縄戦の悲惨な体験から、絶対に戦争を起こしてはいけないと思っていることなどを紹介。「あきらめないことが勝利につながる」とたたかいへの決意を情熱的にユーモアをまじえて語りました。
記念講演にさきだって、中村治子実行委員長が挨拶。県内でも母親大会の後援を「憲法」という文言がテーマにあるからと、神戸市が初めて拒否したこと、中学生のトライやるウィークとして自衛隊の軍事訓練に参加させている三木市の例などを紹介しました。
文化行事として自閉症のこどもたちの音楽グループ「コスモス」がミュージックベルを演奏。県下の運動交流では、①JAL解雇撤回闘争②小学校の「防災教室」への自衛隊参加を中止させた新婦人垂水支部のとりくみ③給付型奨学金を求める民青同盟のとりくみが報告されました。
憲法県政の会の津川ともひさ代表幹事が挨拶。国連のアントニオ・グテーレス事務総長と堀内照文日本共産党衆議院議員のメッセージがよせられたことが紹介されました。
また会場で寄せられたたカンパ三十万円・署名百七十四筆が翁長さんに手渡されました。
最後に「戦争ノー!今こそ憲法を守り生かそう」のアピールが採択されました。
「参加して良かった」「大変はげまされた」「沖縄のたたかいに連帯するとりくみを地域でもやりたい」等々の感想文がたくさんよせられました。

西宮集会

「いまは行動することが大事」初参加の女性が感想


国際女性デー西宮集会を三月八日、西宮市職員会館で開きました。七十人をこえる人が参
加し、歌手・川口真由美さんの「沖縄・平和を歌う~ジュゴンの海からのメッセージ」と題しての歌とお話を聞きました。
川口さんは三人の子どものお母さんであり、障害者就労支援施設長として働きながら、沖縄の高江、辺野古に通い続けています。新基地反対・オスプレイヘリパット建設反対のたたかいに自ら身を置いてこられたその生き方の中から、紡ぎ出され、語られる言葉は一言ひとこと胸を打ちました。
障害者とともに生きるなかで感じる政治の冷たさ、障害者の命をかけた国会請願のための署名活動のため街頭で歌い続けたこと、その中で伝えること、広げることのむずかしさに悩み、ふれあいを作り出すことの努力のなかで、今日があることも語られました。
オール沖縄の思いがストレートに伝わり、弱い立場の人の暮らしや権利をふみにじる政治への怒りが参加者に共有され、深い感動とともにがんばる活力をもらいました。
*
はじめて参加された四十代の方から、「今は思うだけでなく行動することが大事な時代だと思いました。色々な形がありますが、子どもたちに平和な日本を残したい。自分に何が出来るか。沖縄へ、広島へ、福島へ…現地にも行きたいです」と感想が寄せられたのもうれしいことでした。
(渡辺玲子=西宮母親大会連絡会)

3・13重税反対統一行動24カ所・6千5百人

「消費税引き上げ不可欠」と井戸知事回答(2月)


四十八回目となる今年の重税反対統一行動は、暴走する安倍政権に対し、国民の怒りと不安がうずまくなか、県下二十四カ所で取り組まれ、六千五百人が参加しました。
消費税増税など重税・負担増に怒り、不安を募らせる多くの県民に、暮らしと営業、命と健康、それらの土台となる日本の平和を守る共同の行動を呼びかける絶好の機会となりました。北但集会では、「営業破壊の増税やめよ」「原発は廃炉に」などのプラカードを掲げて税務署までデモ行進を行いました。垂水区集会では、「憲法が生きる社会をともにめざそう」との区民へのアピールを採択。西神・明石集会では、参加団体が怒りの一分間スピーチを行いました。
夕方には、四年目となる「安倍暴走政治ストップ!総決起パレード」が取り組まれ、出発集会で、磯谷吉夫「3・13」兵庫県実行委員長・兵商連会長が「怒りを力に、安倍政権に退陣を迫る運動を強めよう」と挨拶。
「兵庫・憲法県政の会」津川ともひさ代表幹事は「消費税増税を不可欠と主張する兵庫県知事、何としても県政を転換しよう」と呼びかけました。
三宮から元町まで、労働者、業者など七十人が、「暴走政治ストップ」「県民の暮らしと営業守れ」と元気にアピールしました。
*
「3・13県実行委員会」は二月、兵庫県知事に対し、消費税増税に反対することなど要請しましたが、知事は「消費税の引き上げは不可欠」と回答。そして、国に対し、二〇一九年十月に増税を確実に実行できる環境を整えるよう求めています。そこには、知事として、消費税再増税による県民生活、地域経済への打撃を考慮すべき姿勢はありません。
「3・13県実行委員会」は、「統一行動」の成功を確信に、国民の様々なたたかいをさらに広げ、安倍政権の退陣、兵庫県政の転換を呼びかけています。
(田中邦夫=兵商連事務局次長)

「憲法をまもろう川西アピール」500人目標達成へつどい

川西革新懇準備会


川西市では昨年、三月に「平和・民主・革新の日本をめざす川西の会」(川西革新懇)準備会が発足し、六月と十一月に学習会を開催。今年の五月三日の憲法記念日に向けて「憲法をまもろう川西アピール」署名を五百人目標で集めようと取り組んでいます。
三月九日には「川西と日本のこれからを考える集い」を開催。兵庫県憲法共同センターの速水二郎氏の講演「本気の野党共闘で安倍政権を止める~日本会議の草の根改憲策動許さない~」と、この間の活動の交流が行われました。
集いの連帯の挨拶で、日本共産党兵庫六区国政委員長の吉岡けんじ氏が森友学園の問題をはじめ安倍政権の暴走を訴え、兵庫県革新懇事務局長の宮田しずのり氏が兵庫県内の革新懇の状況や運動を紹介しました。
速水氏は講演で、憲法の壊し方には解釈・立法・明文改憲の三つあること、「壊憲」への安倍政権の暴走、日本会議の実態などを報告し、それに対する県内の市民と野党の共同の発展を紹介。「地域での要求と結びついた市民活動により共同がさらに広がっていく。五月三日憲法集会を必ず成功させよう」と提起しました(写真)。
フリートークでは、「川西アピール」署名を一軒一軒訪問・対話して集めているなど、多彩な報告が語られ、準備会事務局から、署名の到達が四百十五人であること、五月に市内で野党と市民の共同での憲法イベントを計画していることが紹介されました。
集いは、「川西アピール」の目標を達成し、憲法イベントを成功させ、市民と野党の共同を大きく進めようと締めくくられました。

姫路革新懇が「共謀罪」学習会

判断が捜査機関にゆだねられる危険性:福崎町長選の不当捜査で経験

出田 馨(西播労連事務局長)


姫路革新懇は三月十一日、明日の自由を守る若手弁護士の会から園田洋輔氏(姫路総合法律事務所)を招いて共謀罪の学習会を三十五人の参加で開きました。
政府は、組織的犯罪集団が重大犯罪を犯そうと相談するなどをした場合に罰すると言いますが、相談が捜査の対象となるすごく危険な法律です。しかも、具体的にどんな相談をしたら罰せられるのか、罰せられないのかが明らかになっていません。暴力団やテログループなどの団体だけでなく複数の人が合意すれば集団とみなされます。これまでの国会での論戦の中では複数の人が目くばせをしただけでも合意があったとみなされる場合があることが明らかになっています。
何よりも危険なのは、その判断が捜査機関にゆだねられていることです。
福崎町では一昨年の町長選挙が行われている時から警察が有権者宅を回って町長候補の後援会に入っているかなどと聞き込みが行われ、選挙後には選挙違反が行われていたかもしれないという見込みだけで後援会役員に繰り返し呼び出しをかけ、また聞き込み尾行が長期間にわたって続けられました。
この共謀罪が成立すると同じように捜査機関の思い込みや見込みだけで執拗な捜査が行われることになります。
今の国会の力関係では法案が提出されると強引に成立させられる危険があります。
提出させないためにもっと声を上げようと参加者で確認しあいました。

アスベスト被害:国・加害企業の責任の明確化と被害者救済に全力

「尼崎の会」が第12回総会


いわゆる「クボタショック」から十二年目を迎え、深刻なアスベスト被害が今なお続いている中、「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」(船越正信会長)は三月十一日、尼崎市立小田公民館で第十二回総会を開催、七十八人が参加しました。
開会に先立ち、冒頭に、六年前の東日本大震災・福島原発事故でたくさんの命が奪われ、尼崎ではクボタによるアスベスト飛散で五百人以上の命が奪われており、犠牲者の冥福を祈り全員で黙禱しました。
総会に先立って日本共産党の堀内照文衆議院議員が講演。森友学園への国有地払い下げをめぐる疑惑、南スーダンからの自衛隊撤退、アベノミクスの失敗など重要課題にふれ、国会で取り上げたアスベスト被害者救済の活動などを報告しました。
開会挨拶で船越会長は「アスベストによる肺がんは中皮腫の二倍と考えられているが、肺がん被害者の救済が非常に困難。労災型の裁判を通じて、司法の在り方が問われている。危険性が指摘されたにも関わらず、アスベストの輸入規制を怠り、使用を続けさせた国の責任は明らかだ。被害者がいる限り救済の活動を継続し、国・加害企業の責任追及も続ける」と述べました。
粕川實則事務局長が昨年三月から今年二月までの活動のまとめと今後一年間の活動方針を提案。「クボタショックの同じ年にJR福知山線事故が起きた。いずれも生命よりも利益を追求した結果だ。アスベスト被害の風化を許さず、深刻な被害実態を全国に発信するとともに、各地で学習会を開催しよう」と呼びかけ、全員一致で確認しました。
(粕川實則)

神戸演劇鑑賞会4月例会

俳優座劇場プロデュース『もし、終電に乗り遅れたら…』


崩壊寸前の家族の前に、突然出現した偽の長男。この長男の口からでまかせの嘘が、家族に意外な結末をもたらす、胸が温かくなる人情喜劇です。
凍えそうな春の夜更け。終電車に乗りはぐれたふたりの若者、ブスイギンとシーリワ。宿もない、タクシーもない郊外の町で、ひたすら今夜の宿泊所を探し続ける。だが、どの家にも拒否され困り果てていた。その時、飛び込んだのが〝サラファーノフ家〟。三人家族のこの家は、息子のワーセンカ、姉のニーナ、父親のサラファーノフが住んでいる。
三人はそれぞれバラバラで、頼りない父親を捨てて、この家を出て行こうとしていた。その時、ブスイギンとシーリワが飛び込んできて、僕が長男ですとブスイギンが嘘をついた。そして、この家族に変化が生じ始めた…。
原作はソ連時代に活躍した劇作家・ヴァムピーロフの「長男」で、残念ながら三十五歳で逝去。神戸では、労演時代に『去年の夏、チュリームスクで』(一九八七年・俳優座)が例会になっている。今回で二回目の公演です。
舞台は始終優しい笑いにつつまれ、偽の長男の口から出てくる、ウソ、ホントを疑いながら、その言葉を信じてゆく家族。人生の哀しみを笑いの底に沈め、やがて、人と人は信じあえる、そんな思いを感じさせられる舞台です。(小谷博子)

俳優座劇場プロデュース公演『もし、終電に乗り遅れたら…』

作=アレクサンドル・ヴァムピーロフ 翻訳=宮澤俊一、五月女道子 演出=菊池准 出演=外山誠二、若井なおみ 他/①4月7日(金)18時30分②8日(土)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653

「あさぎ」三月詠草 姫路年金者組合

しんしんと初雪積もる家も田も車の事故の心配つのる
孫の住む大阪鳥取気にかけて天気予報毎日読みぬ
 藤原信子

六十センチの雪かきに終日汗流し鼻水たらし俄か雪国
取材するヘリコプターに手を振りて陸の孤島で雪かきをする
 山下直子

年金者春の集いに懐かしき人に出会いて隣に座る
憲法の一条ずつの輪読を始めると言うサークル生まる
 衣川有賀子

雪国の冬の景色は白一色福井の町に身震いする。
雪降ればグラウンド青白く光りおり三つころがるだるまが可愛い
 江藤雅江

相生港水産物の売場にて生芋コンニャク見つけてうれし
鰤釜の出汁をたっぷり吸いこんだ生芋コンニャク歯応えぷりぷり
 常田洋子

名を呼ばれ医師の言葉に身構うに新癌細胞の言葉は出でず
パソコンを見つつ話すドクターにおずおずと聞く癌細胞のこと
 田渕茂美

安倍暴走政治とのたたかいを>多喜二の生き方に重ね

――阪神北・小林多喜二祭に参加して

吉岡けんじ

「第十五回阪神北・小林多喜二祭」が三月十二日、いたみホールで開催されました。
藤木洋子実行委員長が開会挨拶し、兵庫多喜二・百合子の会の濱本鶴男会長が「戦争に向かう時代、多喜二はどう生き闘ったか」をテーマに講演されました(写真)。


「多喜二さん、わたしたちは今、あなたの生きた時代にさしかかっているのでしょうか」―濱本さんの講演冒頭で紹介されたアメリカの日本研究者であるノーマ・フィールドさんのことばに重みを感じました。
講演では、多喜二の生い立ちから作家・活動に身を投じるまでと、活動家となってからの生き様が作品を通じて紹介されました。労働者と農民が主人公となり、平和な社会への変革を求めて、銀行員から作家・活動家へと身を投じた多喜二の生き様に強く共感しました。
安倍政権による「戦争する国づくり」、特定秘密保護法、集団的自衛権の閣議決定、安保法制=戦争法、そして多喜二を死に追いやった治安維持法の現代版と言われる共謀罪がまた国会に提出されようとするなかで開催された今回の多喜二祭は、これまで以上に深く多喜二の生き方に重ねて、思いを巡らせる内容でした。


人形と三線による「平和ライブ」では、沖縄、広島、京都を舞台に音楽と人形劇で平和への思いを参加者全員で共有し、歌って踊って楽しみました。(日本共産党衆院兵庫六区予定候補)

観感楽学

幼稚園児に「教育勅語」を暗唱させるなどは論外だが、自衛隊が教育現場に浸透する深刻な事態にも注目を。兵庫県内の中学二年生を対象に実施されている職場体験「トライやるウィーク」の受け入れ先が自衛隊という例が目立つ▼三木市では十㌔㌘のリュックで歩行訓練、ヘルメット・迷彩服で顔にドーランを塗るコンテストなど軍事訓練そのものだ。西宮市では自衛隊兵庫地方協力本部事務所で「隊員募集」の広報活動体験、伊丹の駐屯地で手旗信号。神戸市須磨区の中学校でも兵庫地方協力本部神戸出張所に▼小野市では自衛隊青野原駐屯地(小野市)を受け入れ事業所として、中学校十三校、特別支援学校一校に紹介し、三校十四人の生徒が参加。二〇一四年度の自衛隊受け入れは全県で三十二校二百二十八人に及んでいた▼伊丹市では中学一年生対象の事前教育として「自衛隊の魅力を伝えるように心掛けた」と講話。自衛隊広報担当者は「自衛隊に興味を持ち、自衛官を志すきっかけになれば」と明け透けに語る▼不況の影響もあり受入れ事業所難という事情もあるが、まるで「経済徴兵制」のようで、子どもたちに軍事教育を施す状況を放置する兵庫県の責任も免れない。;(K)

(「兵庫民報」掲載)

2017年3月12日日曜日

兵庫民報2017-03-12

私たちの願いかなう兵庫県政に


憲法が輝く兵庫県政をつくる会は四日、神戸市勤労会館で「リレースピーチ」のつどいを開き、「私たちの願いと兵庫県政」をテーマに十一人が発言しました。
*
代表幹事で神戸女学院大学教授の石川康宏さんが開会挨拶(上の写真)。七月の県知事選挙にむけて、「新しい市民運動」の人たちとも交流を深めてきたことも紹介し、「リレースピーチで互いに学びあい、県の政治に生かす道を探求したい」と強調しました。
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岡部さん
弁護士の吉井正明さんは、「神戸でもヘイトデモがつづいている。兵庫県内には在日外国人が多く、兵庫県、神戸市でも条例をつくるべき」と訴え、NPO法人で活動する福島県出身の岡部眞紀子さんは、「住宅支援の継続をはじめ、東日本大震災の原発事故避難者に、もっとよりそう兵庫に」と呼びかけました。
神戸医療福祉大学の男子学生は、高い学費とバイトに苦しむ学生の実態を紹介し、「心から給付制の奨学金がほしい」と語りました。歯科医師で兵庫県保険医協会副理事長の加藤擁一さんは、地域医療構想と病院のベッド削減、県「行革」による老人医療費助成削減にふれて、「県民の暮らしを守る政治をしてほしい」と強調しました。被爆者の立川重則さんは、被爆二世への自治体独自の支援を訴えました。
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津川ともひささん

憲法県政の会・代表幹事の津川ともひささんは、県下各地を訪問し、農協、漁協、市町長とも懇談を重ね、切実な声を聞いてきたことを紹介。「地域から学校、仕事、病院、交通がうばわれてきているが、それでは人は生きていけない。人は、地域とむすびついて生きていく。そこにしっかり目を向けていきたい」と訴えました。
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きだ県議
日本共産党県議団の、きだ結県議が、県政の実態を発言。県「行革」による医療費助成の削減などの一方で、高速道路など大型公共事業やパナソニックなどへの上限のない補助金がつづいていると紹介。消費税も原発も国のいいなりの実態にもふれて、「県民の願いを正面から受け止めることのできる県政を」と強調しました。
このほか、公共交通・神戸電鉄粟生線の存続、姫路の病院統廃合問題、青年の雇用、子どもの貧困と子育て支援などの現状と要求が語られました。

県議会 ねりき恵子議員が一般質問

原発再稼働中止・給付型奨学金など県民要求に背を向ける井戸県政

ねりき議員
県議会で三月一日、日本共産党のねりき恵子議員が一般質問を行いました。
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ねりき議員は、今年七月任期満了を迎える井戸敏三知事が、「行革」で県民の福祉を連続後退させ続け、新年度も老人医療費助成を廃止する一方、巨額の内部留保を持つパナソニック社の姫路工場には六年で七十億円も補助金を出してきたことを厳しく批判しました。

原発再稼働中止を求めよ

ねりき議員は、原発再稼働中止を国や関西電力に求めるよう、知事に強く要求しました。
知事は、「県民の安全確保」と言いながら、「安全判断は原子力規制委員会、再稼働は国の責任」と繰り返し、「私に迫られても手の打ちようがない」などと答弁しました。

非核平和都市宣言を

唯一の被爆国であるにもかかわらず国連決議に反対した政府に対し、非核「神戸方式」が存在する県として、声を上げるべき時だとして、県として「非核平和都市宣言」を行うよう求めました。

過労死の根絶を

ねりき議員は、県内男性の過労自殺事件に触れ、学生の「働くことを怖いと思うようになった。若者に働きやすい県だとPRして」との声を紹介。
県が二度と過労死を生まない決意にたち、違法異常な長時間労働をさせる企業と契約しないことや労働時間規制を進める中小企業への補助などの対策をとるよう、具体的に提案しました。

中小企業支援充実を

ねりき議員は、県内中小企業の潜在力とニーズを直接つかむために悉皆調査を行い、県自らが異業種交流会を行うことや現在の融資中心の支援メニューではなく、企画・試作段階からの直接補助を創設することなど、中小企業支援の充実を求めました。

返済不要の奨学金創設を

ねりき議員は、貸与奨学金返済に苦しむ学生の切実な実態をのべ、高校生・大学生への県独自の給付奨学金を創設し無償化促進を求めました。
県教育長は、国の大学生向け給付奨学金は不十分との認識を示したものの、県の制度創設は拒否。高校生向けも「高校就学の経済的な障壁は著しく低い」として拒みました。

学校給食無償化を

ねりき議員は、新しい子育て支援策として、中学校給食の完全実施とともに、学校給食無償化に向け市町への財政支援を求めました。

給食費補助 県内17市町に:市川町が新年度から

公立の小学校や中学校の給食費の保護者負担を軽減する市町が増えています。兵庫県下では、幼稚園から中学校まで給食費を無償化している相生市をはじめ十六市町(二〇一七年二月現在、赤旗特報部調べ)にひろがっていました。
さらに新年度から新たに予算化する自治体も生まれています。市川町は、三月一日に発表した一七年度当初予算案で、小学校、中学校の給食費を月額三百円軽減することにしています。
自治体補助内容
相生市全額補助
佐用町半額補助
養父市2人目以降半額補助
福崎町米飯拡大、もち麦使用
神河町1食15円補助
稲美町米拡大、学校給食負担金
宍粟市地産地消推進
南あわじ市地産地消推進
篠山市米粉パン補助、特産品使用補助
加西市米飯加工賃の半額
新温泉町野菜高騰の差額補助
香美町ふるさと給食推進
西脇市地産地消推進助成費
豊岡市コウノトリ育むお米推進
赤穂市米粉パン補助
加古川市地産地消推進

赤穂市議選3月26日告示・4月2日投票

若い世代も高齢者も安心して暮らせる豊かな市政に

川本氏
小林氏

赤穂市議選(定数十八)は三月二十六日告示・四月二日投票で行われます。
日本共産党は、ともに現職の川本孝明氏(63)、小林とくじ氏(65)をたて、現有議席確保をめざします。
赤穂市は十五年連続で人口が減っています。日本共産党は市民アンケート、パパママアンケートなどで広く市民の声に耳を傾け、若い世代の就職、結婚、子育てを支援し、高齢者が安心して暮らせる豊かな市政の実現を目指すとして、六つの重点政策を発表し、広く支持を訴えています。
①学校給食を無料に②保育料を二人目から無料に③医療費を高校卒業まで無料に④国保税を一人一万円引き下げ⑤市内循環コミュニティバス「ゆらのすけ」を増車し週四日に増便⑥社会福祉団体と協力して特別養護老人ホームを新設。

全国災対連第18回総会

生活再建支援法抜本改正はじめ当面する被災者支援課題に全力

挨拶する高橋議員

全国災対連(災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会)は三月三日、衆議院第二議員会館内で第十八回総会を開きました。
開会挨拶で小田川義和代表世話人は、災害で一度に住宅を奪われる事態に政府は未だに対応しきれていない。原発問題に至っては極めて冷淡。事実、三万人の自主避難者を切り捨てようとしていると厳しく指摘。被災者生活再建支援法の抜本改正をはじめ、当面する被災者支援課題に全力で取り組むことを改めて表明しました。
討論では、「三万二千人余の被災者のうち、まだ二万二千人余が仮住まい。被災者一世帯あたりの収入は月額八万円以下」(宮城)、「汚染水処理も第一原発廃炉も展望が見えない」(福島)、「直接死五十人に対し、関連死が三百人超という異常事態」(熊本)など、被災地の現状と取り組みが報告されました。
来賓として日本共産党から高橋千鶴子・大平喜信衆院議員、武田良介・岩渕友参院議員が出席。高橋議員が、生活再建支援法改正案を野党共同で提出していることを紹介し、力をあわせて前進させたいと挨拶しました。自由党、沖縄の風からもメッセージが寄せられました。
災対連はこの後、「福島原発事故からの自主避難者支援を継続すること」「被災者生活再建支援制度改正」「借上げ住宅からの追い出しをやめること」など六項目を内閣府、復興庁、厚労省、国交省に、原発をなくす全国連絡会と連名で、「福島第二原発廃炉を決断すること」など二項目を経産省(エネ庁)に要請しました。(金田峰生=党国会議員団兵庫事務所長)

日本共産党県女性後援会「講演と総会のつどい」

つながる力・聞く力・しゃべる力いかして政治の春を


後援会は三月五日、神戸市で、「女性のひろば」の編集長・藤田文さんを招いて「講演と総会のつどい」を開きました。
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藤田編集長
「女性の願いと新しい政治――編集の現場から」と題して、藤田さんは「女性のひろば」に携わって二十四年間の編集活動から、新しい政治への大きな変化を語りました。
「『女性のひろば』は女性五人の編集者がつくっている」と紹介しながら、大きく変化してきたのは、ここ一~三年、思わぬ方々との出会いと友情があったこと、参院選時には生まれて初めて選挙をした党外の若い人など三人が誌上で話しあったこと、他党の国会議員も誌面に登場していることなどのエピソードも紹介しながら、「日本の新しい時代が始まった」ことを実感していると強調しました。
最後に、女性の「つながる力」「聞く力」と「アイ(I)メッセージ」(自分の視点・自分のことばで語ること)を対話に生かし、総選挙へ力を発揮しようと結びました。
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参加者からは「感動しました。また読もうと思う」「女性後援会にふさわしいお話だった」「とても感動、来れなかった人に伝えたい」などの感想が寄せられました。
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総会では、二〇一七年活動方針が提案され、総選挙、野党共闘での勝利と共産党大躍進をめざし、後援会活動を新しい情勢にふさわしく発展させていこうと確認しました。
討論では、定時定点の宣伝や二千万署名の経験(中央区)、毎週土曜日宣伝車で宣伝(長田区)、二十八人の世話人で楽しく元気の出る活動をしている(垂水区)、中川ともこ市長三期目の実現を訴え(宝塚市)、二月の「春女性のつどい」で三人の仲間を迎えた(新婦人明石支部内)など各後援会の元気な活動が交流されました。
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知事選予定候補の津川ともひささん、衆院選小選挙区予定候補の、こんどう秀子さん(一区)、平松順子さん(二区)、ふじたに香恵子さん(三区)、県議の、きだ結さんも参加し、決意を語りました。
閉会挨拶で、代表世話人の岸本友代さんが「女性の力はすごい、つながる力、聞く力、しゃべる力をおおいに発揮して、政治の春を呼びましょう」と呼びかけました。

連帯兵庫みなせんが学習交流会

「市民連合みえ」守原氏が講演:野党共闘深化の展望魅力的な政策づくりの重要性

講演する森原准教授

連帯兵庫みなせんは三月五日、神戸市内で学習交流会を開催し、百三十人が参加しました。
学習交流会では、森原康仁・三重大学准教授が、「市民と野党の共闘の深化をめざす」と題して、「市民連合みえ」のとりくみをふまえて講演。このなかで、当初は握手さえできなかった野党が、顔をあわせ、行動をともにするなかで、結束していった経過を語り、野党共闘の深化への展望を示しました。また、魅力的な共通政策をつくることの重要性を指摘し、そのために勉強会など、市民の中での多様な取り組みを強調しました。
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県内の日本共産党、社民党、新社会党、緑の党の各代表が挨拶し、オブザーバーとして民進党からも参加がありました。
挨拶する堀内議員

日本共産党を代表して挨拶をした堀内照文衆院議員は、共闘の原点が、戦争法案に反対する市民と野党の共同のたたかいにあることを指摘し、野党統一候補として勝利した参議院議員が、国会で国民の声にこたえる積極的な役割を発揮していること、共謀罪でも、南スーダンPKOへの自衛隊派遣問題でも、森友学園問題でも野党が結束して安倍政権を追い詰めていることを紹介。ともにたたかいを強め、市民と野党の共闘を発展させようと呼びかけました。共産党からは、一区・こんどう秀子、二区・平松順子、三区・ふじたに香恵子の各衆議院予定候補と、村上亮三・県書記長が参加し紹介されました。
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市民連合・奈良、安保関連法に反対するママの会@奈良、関西市民連合からも連帯の挨拶がありました。

九条の会.ひがしなだ 学習・トークの集い

「共謀罪」の怖さあすわか演劇で分かりやすく

トークするあすわか弁護士のみなさん

「九条の会.ひがしなだ」は三月五日、東灘区民センターで、「『共謀罪』って実際どうなの?――劇と解説・トークの集い」を開催しました。
明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫支部のメンバーで構成する「劇団あすわか」のリアルな演劇に前評判も高く、約九十人が参加。親子連れなど家族での参加が目立ちました。目で見て耳で聞き、資料を読んで話し合い、「安心安全」を掲げながら、実は監視社会から戦争準備へと導く「現代版治安維持法」ともいえる「共謀罪」の怖さを実感しました。
演劇は、若い警察官が幼なじみの女性司法修習生をマークし、さりげない会話の一部始終を録音して秘密保護担当の幹部に報告、任意同行で取り調べ、というストーリー。「悪いことしてないから大丈夫」論の間違いを描きました。脚本・演出の吉田維一弁護士は解説で、「テロ・五輪対策を口実とした『共謀罪』が、秘密保護法と結びつけば、違法捜査をチェックできなくなる」と警鐘を鳴らしました。
トークでは、「科学技術の発展と情報企業の協力で盗聴が容易に」「マイナンバーや監視カメラが危険」「密告・司法取引が市民社会を分断」など、問題点が指摘され、その後の交流会でも「集いのCDができたら、高校の教材に使いたい」「市民への影響は大きい。国会提出前に広く訴えよう」の声が相次ぎました。

灘区九条の会 講演とフルートコンサート

「憲法は設計図かたちにするのは私たち」:羽柴弁護士が国民の役割を指摘


三月四日、六甲道勤労市民センターで、灘区九条の会主催で「講演会&プレ・フルート・コンサート」が開かれました。
フルートコンサートは、矢野正浩さんの指揮により、爽やかな演奏が披露されました。
「自民党憲法改正草案から見えてくるもの」というテーマで、羽柴修弁護士が講演しました。
羽柴氏は、「憲法って私たちの暮らしとどういう関係があるのかな?」という角度で、憲法は、「国の基本設計図」であることを強調。「個人の尊重」という第十三条が、憲法の要であること、また、「立憲主義」とは、「憲法で権力をしばる」ことであることを分かりやすく解明されました。同時に、「憲法さえあれば、自動的にみんながしあわせな社会になるわけでは」なく、「憲法は設計図で、それをかたちにするのは、私たち一人ひとりです」と語り、九条の会が果たすべき役割についても話されました。
自民党憲法改正案は、この現在の憲法の大事な点をことごとく骨抜きにしていることを詳しく紹介し、森友学園問題にみられる戦前回帰の危険性と安倍政権の関係についても力説されました。
参加者からは、若い世代に、いかに分かりやすく、憲法の意義を話していくのかなど出し合われ、羽柴氏が丁寧に応答されました。
(味口としゆき=神戸市議)

被災63年3・1ビキニデー集会に参加して

いよいよ3月から国連で交渉会議:ヒバクシャ国際署名の強力な推進を

兵庫県原水協事務局長 梶本修史

墓参行進する兵庫の参加者
「被災63年3・1ビキニデー」の諸企画が二月二十七日~三月一日、静岡市、焼津市で行われ兵庫県からも二十四人が参加しました。アメリカがビキニ環礁で行った水爆実験で第五福竜丸など多くの日本漁船が被ばくした事件を契機に誕生した原水爆禁止運動が、六十年以上にわたって求め続けてきた核兵器禁止条約の交渉会議が三月、六~七月に国連本部で行われます。その直前に行われたビキニデー集会は、この歴史的チャンスを成功させるために、「ヒバクシャ国際署名」を強力に推進する契機となるものでした。
集会では、トランプ米大統領が核戦力の増強を改めて表明していることがきびしく批判され、安倍政権が「日米同盟第一」としてアメリカ追従の姿勢を強めていることの危険性が明らかにされました。「ヒバクシャ国際署名」の推進で、この情勢を決定的に転換することが訴えられました。
ガーソン氏から激励をうける津川氏

兵庫県原水協の津川知久・筆頭代表理事(兵庫県知事選挙予定候補)は、国際交流会議に出席し、「非核・平和宣言を行おうとしない兵庫県政を変えて、全県で非核『神戸方式』を実施するなど平和にこだわる県政にして世界の核兵器廃絶の流れを促進したい。来年は、県知事として出席する」と決意を述べ、全国の代表は大きな拍手で応えました。アメリカのジョゼフ・ガーソン氏、マーシャル諸島共和国のアバッカ・アンジャイン・マディソン元上院議員は、「ぜひがんばって!」と励ましの言葉を送ってくれました。
集会では「ヒバクシャ国際署名」の取り組みが交流され、新婦人兵庫県本部の垣本千里平和部長も、交渉会議までに三万筆目標を実現するための市役所前での毎週行動、公民館などに署名用紙を置いてもらう行動など各地の経験を報告しました。
被災六十三年目の三月一日、第五福竜丸無線長の故久保山愛吉さんの墓がある弘徳院まで千四百人が参加して墓参行進が行われ、兵庫県代表団も参加し、核兵器禁止条約の実現の決意を固めあいました。
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兵庫県では、三月十八日の「非核『神戸方式』決議四十二周年記念のつどい会」(行事案内参照)の成功と、日本政府に対して核兵器禁止条約の交渉会議に参加して条約実現に真剣に努力するよう求める「第一次集中行動期間」(三月二十二日と二十七日)に取り組みます。

非核「神戸方式」決議42周年記念のつどい

3月18日(土)13時30分/神戸市勤労会館7階大ホール/記念講演「核兵器のない世界と非核『神戸方式』」緒方靖夫(日本原水協常任理事・日本共産党副委員長)/琉球古典音楽安冨祖流:仲村元一/資料代1,000円/☎078‐341‐2828、Fax078‐371‐2427

おひなまつり春の女性パレード

新日本婦人の会兵庫県本部

津川氏もさんか

三月八日の国際女性デーに呼応して、新日本婦人の会兵庫県本部は三月三日、「おひなまつりパレード」にとりくみました。遠くは姫路、三木、川西など全県から熱い思いをこめたタペストリーを持ちよって十七支部百人が参加しました。
出発前の集会で岸本友代会長が「女性やこどもの貧困など深刻な問題が社会を覆い、さまざまな矛盾が噴き出しています。国民を苦しめている政治の根源は何かということが明白になっている今こそ、多くの女性たちと手をつないでいきましょう」とよびかけました。
憲法県政の会代表幹事の津川ともひささんも「こどもたちが大切にされる兵庫県政に転換しよう」と決意を表明し、五ヵ月の赤ちゃんを連れたママや二十代の会員といっしょに商店街を歩きました。
花時計前からセンター街を「共謀罪やめて!」「平和を守ろう!」「原発なくそう!」など力強くコールしながら歩く私たちに行きかう人々は目をみはり、手を振ったり写メを撮るなど大きな声援を受けました。
「だれの子どももころさせない」「憲法を守りたい」という平和への思い、女性が本当に輝く社会の実現への思いをたくさんの女性たちと共有できるパレードでした。
(桜井文子=新婦人県本部事務局長)

みんぽう川柳〈二月〉「梅」

選者 島村美津子

特 選

元気にても一度見たし綾部梅
神戸市 岩里千鶴子
【評】一見何でもないような素朴な句に思わず涙がこぼれてしまったのはなぜだろう。足もとの黄色い菜の花と、ピンクや白の一面の梅の花とが織りなす綾部の梅林が目に浮かぶ、私も、もう一度見たい。
今回はニューフェイスがたくさん登場して下さいました。これを機会に川柳に親しんでもらえたらと念じながら。

入 選

梅がもう咲いているよと弾む声
神戸市 山元三恵子
受験生絵馬に描き足す梅一輪
尼崎市 富田明美
絵馬の願かなえてあげて梅の精
神戸市 長沼幸正
梅咲いて春はまだ来ぬこの世かな
尼崎市 西村光行
はや梅が咲いて心配温暖化
丹波市 西田修二
原発ノー越後に咲いた梅の花
神戸市 亀井洋示
腹守る海外旅行梅持参
神戸市 藤田幸子
どこでどうバトン継ぐのか梅さくら
神戸市 古賀哲夫
娘時代の母の付けさげ小梅咲く
神戸市 水田裕子
裾模様梅に重なる母の顔
神戸市 山本尚代
梅の香にしばし濁世を遠ざける
神戸市 塩谷凉子
東風吹いて梅の香届けジュバの宿
佐用郡 上田宇堂
戻さない梅干一個お弁当
神戸市 梶山洋枝
梅干は妻の手造り朝一つ
神戸市 川上俊智

大門みきしエッセイ15「園児に右翼愛国教育は許されない」

日本共産党参院議員 大門みきし

大阪の学校法人「森友学園」が、財務省・近畿財務局から大幅に値引きした安値で国有地を払い下げてもらっていた問題(国土交通省・大阪航空局も関与)は、日本共産党の宮本岳志衆院議員の告発、暴露につづき、小池晃書記局長の政治家関与の指摘、辰巳孝太郎参院議員の追撃などによって、一層疑惑が深まっています。政治家の関与をふくめ、日本共産党は引き続き、疑惑解明に全力で取り組みます。
ところで、ある外国の通信社の記者の話によれば、海外メディアがこの問題で最も関心を寄せているのは、土地売買のことより、憲法「改正」をめざす安倍政権と「愛国教育」をかかげる「森友学園」の思想的共通性だとのこと。この間、アメリカの「ワシントンポスト」や「ニューヨークタイムズ」で「森友学園」をめぐる報道で使われたのは、日の丸のもとに幼稚園児が並ぶ写真でした。特に「ニューヨークタイムズ」(2月24日付)は「日本の教育界に右派勢力が影響力を増している」と指摘しました。
天皇国家への奉仕を強いる「教育勅語」を幼稚園児に暗唱させ、運動会では「安倍首相がんばれ。安保法制、国会通過よかったです」と選手宣言させる「森友学園」。確かに安倍政権のもとで、日本の教育界に右翼愛国教育運動(「日本会議」)が浸透してきていることの表れです。右翼愛国教育が現憲法のもとで本当に許されるのか、「森友」問題のもう一つの重要な論点だと思いました。

観感楽学

私がソフト会社で働いていたとき、原子力発電所で使用するシステムの開発に携わったことがありました。そのときに某大手電気メーカーの社員さんから聞いた話です▼社員さん曰く「発電するという意味では新しい技術もなく、良く言えば安定した技術。しかし、問題は燃料のウラン。制御不能になった発電所は原子炉とその周辺が特に危険。こうなると水で冷やし続け、最後はコンクリートで原子炉と周辺を固め、自然の力でウランから放出される放射線の数値が減るのを待つ。生物に影響がでない数値まで。でも安全装置が何重にもあり、チェルノブイリ原発のような事故は、日本では発生しないから大丈夫」といって笑っていた▼この話を聞いたのは二十年ぐらい前のこと。当時、私は最終的な対応が「お粗末だな」「大丈夫なのかな」とは思った。でも、なぜか「日本の技術は高いから大丈夫」と気にせず一緒に笑っていた▼それから十数年後、福島第一原子力発電所で事故が発生。国際原子力事象評価尺度でも最悪のレベル七。これは「深刻な事故」と分類され、チェルノブイリ原発事故と同じレベル。〝大丈夫〟ではなかった。笑っていた自分が恥ずかしい▼いま「大手電機メーカーが原子力事業で巨額損失」というニュースをよく見かける。「原子力」という単語を聞くと、この話を思い出して恥ずかしくなる。早く原子力発電所が無くなることを願います。
(ふ)

(「兵庫民報」掲載)

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