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兵庫民報2017-02-26

野党と市民の共同で政治変える
:日本共産党第77回兵庫県党会議

3党代表が初出席、挨拶

手をつなぎ野党共闘勝利の決意を示す(左から)梶川社民党県連合代表、松田共産党県委員長、
あわはら新社会党県本部委員長、井奥緑の党副運営委員長、堀内衆院議員

日本共産党兵庫県委員会は二月十九日、高砂市内で第七十七回県党会議を開催。第二十七回党大会決定にもとづく兵庫県党の「総合計画」を決めました。
松田委員長
県委員会報告の中で松田隆彦県委員長は「安倍自民党政権打倒、野党連合政府実現へ、野党共闘勝利と日本共産党躍進で政権を担える党へ、『大志とロマン』をもって、二〇一〇年代に『党勢倍化』『世代的継承』をやりとげ、日本の政治の新しい時代を前進させる強く大きな党を兵庫から実現しよう」と呼びかけました。
総選挙については、①県内十二小選挙区で野党と市民の共闘を本格的に発展させ、統一候補を擁立し、全選挙区での勝利をめざす②比例四十六万票獲得をめざし、小選挙区では必勝区(第一次)兵庫八区(尼崎市)の堀内照文議員をはじめ、候補者を先頭に攻勢的に勝利をめざす―ことを目標とし、首長選挙も野党と市民の共闘を発展させる立場でとりくみ、県知事選、神戸市長選、宝塚市長選などの勝利へ力をつくし、県内の地方議員選挙とともに東京都議選勝利に力をつくすことを提案しました。


また、七月末までに大会決定全党員読了、党員・読者の前回総選挙時回復を訴えました。
討論では、戦争法反対、「共謀罪」法案反対、原発ゼロなど、各地で市民・野党の共同行動が広がっていること、革新懇がその架け橋としての役割を果たしていることが語られました。地域の要求実現運動や「つどい」を通じて新しい党員を迎えている経験も語られました。
衆院小選挙区予定候補も紹介された
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今回、初めて他の政党代表が来賓として出席、挨拶をしました。

社民党県連合:梶川代表
社民党兵庫県連合代表の梶川みさお宝塚市議は、格差と貧困の拡大、立憲主義・平和主義・民主主義の危機のもと安倍政権の暴走をくいとめるため野党共闘の必要性を強調するとともに、四月の宝塚市長選での中川智子市長勝利へ、ともにたたかおうと訴えました。

新社会党県本部:あわはら委員長
新社会党県本部委員長の、あわはら富夫神戸市議は、「日本共産党が野党共闘を牽引していることに感謝」したいと述べ、阪神・淡路大震災後、神戸市長選、神戸空港の是非を問う住民投票運動など、現場の活動家どうしが共同して運動をすすめてきたことをあげ、総選挙でも「きちんと話し合うことで野党共闘は実現することができる」と強調しました。

緑の党:井奥副運営委員長
緑の党副運営委員長の井奥雅樹高砂市議は、「これまでちょっとずつ違う動きをしていた流れが合流して、理想をもとにした一つの大きな流れに」と呼びかけました。

兵庫県委員会の新しい常任委員会

二月十九日の第七十七回日本共産党兵庫県党会議で選出された県委員会は同日、第一回県委員会総会を開き、委員長・副委員長・書記長と常任委員会を選出しました。☆印は新任、かっこ内は年齢と性別、敬称略。
委員長=松田隆彦(58男)/副委員長=練木恵子(54女)、森勇治(60男)/書記長=村上亮三(61男)/常任委員=金田峰生(51男)、小林明男(62男)、中嘉信(56男)、野中一清(68男)、浜本信義(63男)、☆東俊哉(62男)、平野千歳(58女)、平松順子(67女)、松本則子(60女)、☆力重智之(38男)

兵庫県二〇一七年度予算案

老人医療費助成廃止の一方で立地補助、大型開発など大企業優遇

兵庫県の二〇一七年度予算案が発表されました。
予算案では、一般会計で一兆九千三十八億円(前年比二・三%減)で、歳入面では、県税等は七千九百九十三億円(前年比一・六%減)の見込み、県債(借金)は千七十一億円と前年比三・四%減となっています。
安倍政権の自然増分の大幅な圧縮方針のもとで、社会保障関係経費の伸びは前年比三・八%に抑えられています。県「行革」最終二カ年プランを策定し、六十五~六十九歳を対象とした老人医療費助成制度を廃止し、対象人数八千人が削減されます。十年間で三割の定員削減を行う方針のもと、「行革」により一般行政部門で百三十一人の削減をはじめ、さらなる削減が行われます。一方で、パナソニック一社に十億円の補助を行うなどしてきた産業立地促進費には十四億円を計上するとともに、本社機能立地促進のための税軽減の要件を緩和するなどの施策を加えています。ミッシングリンク解消として大阪湾岸道路西伸部整備、浜坂道路Ⅱなどの新たな予算が提案され、名神湾岸連絡線の高架化など従来の大型事業も推進します。三宮再開発などを国と神戸市と一体にすすめます。大企業呼び込みや大型開発事業など県民生活を犠牲にし、大企業優遇予算となっています。
地方創生推進交付金事業のなかには、ロボット、航空分野、先端医療など成長産業と称し、「選択と集中」をいっそう推し進めるものや、「農」イノベーション促進・海外市場開拓など、農業分野でも大規模化、海外進出型を誘導する事業に大きな予算をつけています。
一方、鉄道駅舎ホームドア促進事業の創設、性暴力被害者相談窓口の設置、保育教諭確保のための資格取得支援やスクールカウンセラーの配置拡大など、これまでの県民運動・取り組みが反映した成果もあります。

ねりき恵子県議団長の談話

雪害対策はじめ県民要求実現へ抜本的な組み替えを要求します
予算案には、スクールソーシャルワーカーの増員、鉄道ホーム柵や従業員の奨学金返済制度など要求実現した施策もあります。しかし全体として、安倍政権の国民切り捨て予算そのままに、県行革最終二カ年プランにも即し、老人医療費助成制度廃止など社会保障を削減し、県職員削減で県民サービスを切り捨てる一方、大企業呼び込み、大型公共事業の推進など大企業優遇姿勢を色濃く反映したものです。また福島原発事故避難者に対し、京都府など独自支援をしている自治体もあるのに、支援を打ちきるなど阪神・淡路大震災を経験した県としてあまりにも冷たいと言わざるを得ません。二月十七日からの本会議・予算議会では、県民要求実現の立場で論戦をすすめ、抜本的な予算組み替えを要求します。
雪害被害が深刻です。国に交付金の発効を求めることはもちろん、県独自支援の補正予算を組むことも求めます。

二〇一七年神戸市予算案

公約投げ捨て大型開発復活へ

神戸市は二月十六日、二〇一七年度当初予算案を発表しました。

「子どもの医療費ゼロ」「待機児解消」先おくり

今年の秋には神戸市長選挙が予定されており、二〇一七年度予算案は、久元喜造市長が任期四年の間、市民にどう向き合ってきたかが問われます。
久元市長は「任期中に、中学卒業まで子どもの医療費ゼロ」「二〇一七年度末までに待機児童を解消する」など具体的な選挙公約を掲げ当選しました。
しかし、毎年の予算編成では子どもの医療費無料化を先送りにし、二〇一七年度神戸市予算案でも無料化の予算を提案せず、子育て世代の願いに背を向けました。
久元市長は予算発表の記者会見で、「実際に当選をして、一〇〇%実施できるということはあまりない」「市長に就任してきて初めてわかる事柄もある」などと公約である無料化を提案しないことを合理化しています。
また、待機児童の問題も「平成三十(二〇一八)年度の待機児童の解消をめざす」と先延ばしを表明。任期中の実現を断念しています。

三宮一極集中:大型開発「復活」を宣言

久元市長は、震災から二十二年が経過し「震災で残された課題に一定の目途」がついたとして大型開発「復活」を宣言。大阪湾岸道路西伸部の整備、神戸空港のコンセッション(民営化)、都心三宮の再整備をあげました。
神戸空港事業では、七十億円を計上。都心三宮再整備とウォーターフロント整備で五十四億円を計上。民間活力の導入をはかりながら三宮駅前に中長距離のバスターミナルを併設した超高層商業ビルの建設を計画。昨年、市長は事業地づくりに中央区役所や勤労会館、三宮図書館の移転をトップダウンで決めてしまいました。
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都心から少し離れた市街地やニュータウン・郊外地域では少子高齢化で深刻な事態が起こっています。高齢化が進む開発団地では、メイン店舗が次々と縮小撤退、「買い物難民」がうまれています。オールドタウン対策で神戸市の関与が必要な時に、団地の中心の公的施設の管理運営を、地域管理に移管して手を引こうとしています。
大阪湾岸道路西伸事業は総事業五千億円という事業で、神戸市の地元負担に加え、今ある阪神高速の利用者に対しても料金値上げを押し付ける計画です。さらに市長は、神戸空港と関空との間の海上アクセスに加えて、別の海路をつくるという構想を打ち出し調査費を予算化するなど、際限ない大型開発計画推進をすすめています。
また、大型プロジェクトなどの施策を積極的に展開するためには「事務事業の見直しが不可欠」だとし、不要不急の大規模開発事業の見直しには手を付けず、高齢者や低所得者のためのサービスを廃止しています。
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久元市長は、予算編成にあたり、上記のような「大きなプロジェクト」を政府と一体となって推進、その「成長の果実を福祉やまちのさらなる成長に投資する好循環を生み出す」としています。
これまで神戸の地域経済を支えてきた中小製造業や商店街などが、仕事や売り上げの減少、高齢化や後継者不足などを理由に次々廃業に追い込まれていることには手を差し伸べません。
久元市長は、こうした神戸市民の実態をよそに、「雇用環境が全体として改善している」「中小企業の人材不足が深刻化しているのは『雇用のミスマッチ』だ」などと、神戸の格差と貧困を根本からただそうとしていせん。これでは地域経済の低迷・衰退に拍車をかける政策です。

松本のり子日本共産党市議団長の談話

格差と貧困を正す市政へ
新年度予算案では、妊婦健診補助の拡充や子ども医療費助成の所得制限の廃止、認可保育所の増設など市民運動の成果も反映しています。
しかし、市政に求められているのは、国の悪政でひろがった格差と貧困の拡大を正すことです。三宮一極集中など呼び込み型経済への依存ではなく、神戸のいまある資源と特徴を生かし、暮らしやすい地域づくりを神戸の隅々にいき渡らせることに全力を注ぐべきです。
日本共産党神戸市会議員団は、神戸に住み、神戸で働き、神戸で子育てする住民を一番大切にする、温かい市政への転換を求め全力でがんばります。

バザー物品募集中

東日本大震災救援バザー



開催日
3月25日(土)10時~16時
会場
日本共産党兵庫県委員会事務所
(新開地駅東改札を出て新開地商店街を浜側へすぐ)
物品募集
3月18日(土)必着
募金受付
郵便振替 口座番号 00950‐0‐172055
人的協力
準備や当日のお手伝いなどの協力者も募っています
問い合わせ
東日本救援バザー実行委員会☎078‐577‐6255(平松順子・柳原ゆき子)
日本共産党県女性後援会☎078‐577‐1656(松吉由美子)



「ストップ!神戸空港」の会と神戸市民要求を実現する会

神戸空港開港11年抗議の市民集会

「ストップ!神戸空港」の会は、神戸空港開港十一年目を迎えた二月十六日、神戸・市民要求を実現する会と共催で抗議の市民集会を開催しました。
北岡浩事務局長は空港の運営権売却について、①四百億円を越える債務を切り離して売却しようとしている②ターミナルビル拡張のために周辺土地の便宜を供与しようとしている③運営権の対価の公正性や運営権者の選定にあたっての競争性や透明性が担保されない―など大きな問題があると指摘。さらに神戸空港十年の検証も拒否し、市民への十分な説明もないまま運営権の売却を進める神戸市の「聞く耳もたぬ」傲慢な体質を厳しく批判しました。
つづいて「会」の代表委員でもあり兵庫県保険医協会副理事長でもある武村義人医師が神戸医療産業都市について報告。そもそも医療行為そのものをもうけの手段にして産業にしようとする発想そのものに問題があり、医療に貧富の格差が持ち込まれたり、有効性と安全性に乏しい医療が横行すると指摘、さらに地域医療を担う市民病院が先端医療産業の研究やバックアップ機能として組み込まれる危険性を厳しく告発しました。
最後に日本共産党の大前まさひろ神戸市議が二〇一七年度予算について、過去の開発行政の失敗に懲りず、三宮一極集中開発や大阪湾岸道路西伸事業などに巨額の予算を投入していることを告発。今年の秋の市長選挙に向けて子ども医療費無料制度など市民の暮らし応援を最優先にする市長を誕生させるためにともに頑張ろうと訴えました。
この集会には憲法県政の会代表幹事の津川ともひささんが参加し連帯の挨拶をしました。

2016年大気の汚れ全県調査結果報告書まとまる

公害なくせ!県民集会実行員会・ひょうごECOクラブが二〇一六年に行った「空気の汚れ全県調査」(実施は実行委員会)の結果報告書をまとめました。尼崎市~播磨町の二酸化窒素濃度地域別分布の調査結果と測定データの見方の説明の他、石炭火力発電所の問題点やアスベスト飛散の基準値、電力小売り自由化などについての寄稿も掲載されています。
「報告書」は一部1,000円、内容をデジタル化したCD版は一部500円(ともに送料含む)。購入方法など問い合わせは、ひょうごECOクラブ:Fax078‐219‐8632まで。

段重喜「アメリカ合衆国の首相になったのか」


日高病院の入院機能維持を住民集会

現在の99床を当面30床に縮小する建て替え計画

地域医療を守る但馬の会主催の「日高病院の入院機能継続を! 陳情実現をめざす但馬住民集会」が二月十八日、豊岡市日高文化体育館で開かれ、八十人が参加しました。
地域医療を守る但馬の会の千葉裕代表が、冒頭のあいさつで二月十七日に開催された豊岡病院組合議会総務委員会で同会が提出していた陳情が採択され日高病院の入院機能が守られる方向が出たことを報告するとともに、改築基本計画案では三十床程度に入院ベッドを削減する方向であり、現在の九十九床すべてを守るためにがんばろうと訴えました。
兵庫の地域医療を守る会代表の今西(筆者)が、▽二〇〇七年にだされた但馬の公立病院の医師集約と病院縮小再編計画とのたたかいを第一ステージとすると、それから十年をへた二〇一六年に出された日高病院の入院機能廃止攻撃は、医療費抑制の地域医療構想を背景とした第二ステージに入っていること▽この攻撃との攻防の緒戦で、日高病院の入院機能を守った意義が大変大きいことを確認するとともに、▽単身高齢者が増えている但馬で療養病床廃止などの新たな攻撃を許さない取り組みを引き続き強化することを講演の中で呼びかけました。
公立病院組合議会議員で日本共産党の朝来市議の鈴木逸郎氏が、陳情が満場一致で採択されたことを報告するとともに、「日高病院建替計画で当面の入院ベッドは三十床に縮小され療養病床が廃止される。用地を確保して療養病床の復活や入院ベッドを増床させていく次の段階へ進めていく」との決意を表明しました。
この集会では、①日高病院の建て替えは許可病床数九十九を維持して行うこと②医師確保対策に実効ある対策を講ずること③地域の医師や住民との交流を深め共に課題解決を探ること④国に対して患者が安心して療養でき、病院経営の維持ができる診療報酬の改定を求め、療養病床の廃止に反対すること―を求める宣言が採択されました。(今西清=兵庫の地域医療を守る会代表)
挨拶する千葉代表(演壇)と鈴木議員(右)

国民の理性・知性で追いつめよう

堀内照文エッセイ(6)

県唐会議で決意表明する堀内議員
衆議院での予算審議も大詰めを迎えています。昨年の臨時国会の相次ぐ強行採決もひどいものでしたが、今国会もそのモラルハザードぶりはとどまるところを知りません。
共謀罪をテロ等準備罪と名前を変えて通そうと企む安倍政権の法務大臣は、すでにテロ対策の条約や法律が整備されていることなどから立法事実がないではないかと追及され、しばしば答弁不能に陥っています。ついに〝法案提出前に国会で審議するな〟といわんばかりの文書をマスコミに配布し、謝罪と撤回に追い込まれましたが、問題はそれではすみません。くだんの文書は、行政府の側から立法府に対して口封じをしようというもの。金田勝年大臣には、果たして三権分立という民主主義の基本さえもわきまえない暴挙という根本的な認識がおありなのか、はなはだ疑問です。
「ない」といってきた日報が見つかり、南スーダン現地の自衛隊部隊からは明確に「戦闘」が起こっていると報告されていることが明らかになって、これまでの言動を追及された稲田朋美防衛大臣は、〝憲法九条にかかわるから「衝突」といっている〟と答弁しました。
「戦闘」が現実にあるものの、それを認めると憲法上問題だから言い換えたということを認めたも等しいのですが、これも大臣にはその自覚がないようです。
一昨年の戦争法=安保法制の強行で立憲主義を破壊した政治の現時点での深刻な到達点を示すものですが、恐ろしいのは、政府・与党のみなさんにその自覚が見えないことです。
国民の理性、知性の立ち上がりに早晩追いつめられざるを得ないし、そうしなければならない―論戦準備にも力が入ります。

小林多喜二記念集会

「共謀罪」で時代を逆戻りさせてはならない


二〇一七年兵庫県小林多喜二記念集会が二月十九日、こうべまちづくり会館で催され六十人が参加しました。
集会は西宮さくらんぼ合唱団の樫村道子さんの司会ですすめられ、はじめに同合唱団の潮見章さんのギターの弾き歌いに併せてなじみ深い歌の合唱がおこなわれ、引き続き、実行委員会を代表して戸崎曽太郎治安維持法国賠同盟兵庫県本部会長が開会のあいさつをしました。
戸崎氏は、小林多喜二が虐殺されて八十四年になるが、政府は治安維持法の非を認めず、いままた「共謀罪」を制定しようとしている。時代を逆戻りさせてはならないと訴えました。
集会の主題である「宮本顕治・百合子の『十二年の手紙』の時代を語る」について、濱本鶴男兵庫多喜二・百合子の会会長が講演しました。
濱本氏は、『十二年の手紙』について昨年日本共産党の不破哲三社会科学研究所所長が講演しており、それの理解を深める立場から講演するとして、戦前の歴史を振り返り、宮本顕治・百合子の獄中・獄外の千三百八十九通の往復書簡の核心部分について、手紙の内容の紹介や参考文献などを活用し、詳しく解明しました。
戦争批判を許さず暴力支配と厳しい言論統制の中、節を曲げず獄内から獄外の百合子を励ます顕治。これに応えて顕治の裁判闘争を支えた百合子。日本の良心を守りぬいた『手紙』の内容が感動的に語られました。
参加者からは「講演は大変感銘深いもので、示唆に富むものだった」などの感想が寄せられ、用意していた『十二年の手紙』の書籍は完売となりました。(堤隆二)
講演する濱本氏

「具体」絵画に触発された「沈黙を破って」など11作品

藤田佳代舞踊研究所公演:創作実験劇場―3月18日


モダンダンスの作舞者、舞踊手の育成のために藤田佳代舞踊研究所が主催する公演「創作実験劇場」―今回は「破る」をテーマに三月十八日、灘区民ホールで行われます。
藤田佳代作「沈黙を破って」は、具体美術協会結成メンバー正延正俊の抽象絵画に触発されての踊りです。
平岡愛理・田中文菜作「地」は大学を卒業して一年、仕事をしながら舞踊を続けている二人の作品。パンチのあるおもしろい動きを工夫、愉快な作品です。
ジュニアクラス(中学生)は百人一首の三首を踊ります。
―など新作十一作品が上演されます。いずれも作舞者の実験的な試みとなっています。
写真:昨年の創作実験劇場(2016年3月、撮影:中野良彦氏)

藤田佳代舞踊研究所モダンダンス公演「創作実験劇場」

3月18日(土)16時30分開場・17時開演/灘区民ホール/入場料2,500円(当日3,000円)/問い合わせ・チケット販売☎&Fax078‐822‐2066、http://www2s.biglobe.ne.jp/~fkmds/

兵庫山河の会『山河』71号より

トランプに尻尾を振って言いなりになる気配の軍拡予算
西澤 愼
何言われても我が道を行く安倍総理トランプドンの背中見つめて
大中 肇
スーダンへ見送る幼の声流れ画面に見えぬ家族思ほゆ
塩谷凉子
災害は自然災害悔しけれアベ暴走の人災ごめん
岸本 守
一・一七瓦礫を前に佇んだあの日のことは今も忘られず
高木庸子
何人の人の心に届くのか指先痛く重ね折るビラ
山下洋美
指先に温もり伝うびら持ちて読まれることを念じてくばる
山下 勇
欲しいのはパソコンだよと五歳児のリクエスト聞きしばし唖然と
新井 幸
老いゆくは哀しきものか熟成の言葉は旨き代名詞なるに
古賀悦子
「生きること大変です」と老女言うキャリアカー引きゴミ捨てに来て
鵜尾和代
身の変転語る電話の切れたればしんと部屋中物音もなし
安武ひろ子

観感楽学:三題噺

トランプ大統領の出現を前後して三つの難解な言葉が新聞紙上などでよく見られるようになった。Aポピュリズム、Bポスト・トゥルース、Cオルタナティブ・ファクトであり、それぞれ「大衆迎合主義」「脱真実」「もうひとつの事実」と日本語訳がされている。しかしいずれの訳も隔靴掻痒の感(この日本語のほうが難しい?)があり、どうも気持ちが悪い▲そこでこの難解語を自分なりに整理した。A=権力者がマスメディアやインターネットを利用し社会に一方的な情報を扇動的に流し、それによって作られた一定の「世論」を再利用して自らの政策遂行に役立てる手法。B=その権力者の流す情報が客観的な事実ではなく自ら進める政策が「正しい」ことを強調する感情表現で、ときにはウソも交え「真実などクソ食らえ」とする態度▲C=権力者が、たくさんある事実の中で自らの政策遂行に都合の良いものだけを拾い上げ国民を煙に巻こうとする手法。いずれもトランプ以上に安倍首相が得意としている▲「すべての国民は、個人として尊重される(日本国憲法一三条)」尊重する主体は政府・国家機関でありこの点でも彼は憲法と社会を壊している。(T)

(「兵庫民報」掲載)