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2016年10月16日日曜日

神戸で大門みきし参院議員と日本共産党を語り合う「つどい」


日本共産党兵庫・長田・北地区委員会と長田区女性後援会が共催で「大門みきし参議院議員と語るつどい」を十月九日、神戸市防災コミュニティセンターで開き、二百三十人が参加しました。

平松順子衆院兵庫二区国政委員長があいさつをした後、大門みきし参議院議員が、「暮らし・経済の問題をふくめて、日本共産党の役割を綱領に基づいてお話をします」と、『JCPマニフェスト』を開きながら、講演を始めました。

大門氏は、「政治を変える力は野党共闘にある」と強調しました。
「安保法制が強行されたそのときに市民の声は安倍政権打倒・戦争法廃止だった。その声におされて誕生した野党共闘が十一選挙区で勝利した。今後も野党共闘が政治を変えていく力、それを決めるのは市民・国民の声」だと述べ、民進党の変化も紹介し、「たたかいの中で変化することを確信にしよう」と呼びかけました。
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日本共産党の基本的姿勢について大門氏は、「変革の党であり、対米従属の日本の政治を変えるためには安保条約の廃棄の展望をもっているが、それを実現するためには、どれだけ時間がかかっても、国民の合意にもとづき、議会で多数派を形成することが必要だとしている。その意味で世界で一番気の長い政党だ」と紹介。そのうえで、「一致した目標で他の政党と一緒に政治を変える方針は綱領に位置づけられたものであり、その実践を初めて国政選挙でおこなう一歩をふみだした」と指摘しました。
自公政権がこれを崩そうと、やっきになって野党攻撃をしてきたことについて、大門氏は、「野合」という攻撃はあたらないと様々な事例をあげて詳しく報告。次回の総選挙は憲法問題が争点になるとの見通しも示しました。
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暮らしの問題では、現在が「アベノミクス不況」であること、政府は社会保障の思想を捨て、介護保険・医療・年金の改悪、高齢者の定義の変更を考えていること―などを詳しく紹介し、「この不況から脱するためには賃金の引き上げと社会保障の充実で将来不安をなくすこと」だと指摘しました。
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大門氏は、「日本共産党の自力をつけて、自公政権からの攻撃を乗り越え、野党共闘を前進させて政治をかえよう!」と笑いをまじえて、わかりやすく、くわしく訴えました。最後に「政治を変える展望が明確な状況の今、まだ入党していただいていない方は是非入党を」と力強く呼びかけました。また、会場からの質問にもていねいに答えました。

最後に司会の朝倉えつ子神戸市議が、「しんぶん赤旗」の講読と入党を訴えました。
参加者からは「大変面白く聞かせてもらってよくわかった」「誘ってもらってありがとう」などの感想がだされ、「しんぶん赤旗」日刊紙の講読を申し込む人もいました。
集会後、党勢拡大大運動推進本部の「訴え」(一日付)に応えての行動で「しんぶん赤旗」日曜版の読者が三人増えました。


翌十日、大門参院議員は、日本共産党東灘・灘・中央地区委員会が神戸市勤労会館で開いた「日本の未来を語り合うつどい」で訴えました。

こんどう秀子兵庫一区くらし相談所長は、「大震災での被災経験や両親の介護している現状を通じて痛感した弱者に冷たい今の政治を何としても変えたいというのが自分の原点。皆さんの力で国会に押し上げてほしい」と訴えました。

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

丹波市市議選勝利へ:演説会に130人


市議選告示まで約一カ月となった丹波市では十月九日、日本共産党丹波地区委員会がゆめタウンポップアップホールで演説会を開催し、百三十人が参加。清水忠史衆院議員(写真中央)が国会報告を行い、西本嘉宏(左)、西脇秀隆(右)両市議が必勝への決意を訴えました。演説会での訴えにこたえ二人の参加者が入党を決意しました。

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

尼崎市議選:日本共産党が候補者を発表

日本共産党尼崎地区委員会は十月三日、来年六月に行われる尼崎市議選の候補者を発表しました。

松村ヤス子(72)現

市議六期、元副議長。元尼崎民主商工会会長。尼崎社会保障推進協議会事務局。

まさき一子(58)現

市議二期。元近畿中央病院・尼崎医療生協看護師。中学校給食を実現する会。

徳田みのる(68)現

市議一期。元尼崎民主商工会事務局長。アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会運営委員。

川崎としみ(63)現

市議一期。元尼崎学童保育連絡協議会会長。原発をなくす尼崎の会事務局。

松沢ちづる(62)現

市議一期。元かわち野福祉会施設長、元市立尼崎東高校育友会会長。新日本婦人の会尼崎支部委員。

こむら潤(41)新

京都市立芸術大学芸術学部卒。元県立西宮今津高校非常勤講師、元尼崎市立大島小学校PTA会長。アトリエくう創作教室講師。

広瀬わかな(36)新

岩手県立大学社会福祉学部中退。元民青同盟兵庫県委員。派遣社員。党若者・雇用支援責任者。

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

姫路市職員の汚職事件:日本共産党市議団が市長に申し入れ


九月十二日、姫路市発注の道路整備工事を巡る贈収賄事件で、道路整備改善課長が逮捕、起訴されました。市の発表によると姫路市職員の汚職事件は二十四年ぶり。
日本共産党姫路市議団は、これは姫路市政への信頼を大きく失墜させるものであり、市民の信頼を回復し、二度とこのような不祥事をひき起こさないよう、九月三十日、市長に申し入れを行いました。
申し入れ項目は、①情報漏えいの全容解明を図ること②入札制度の検証、改善を図ること③「姫路市職員の倫理と公正な職務の確保に関する条例」を見直すこと④不祥事根絶のため、職員研修の強化を図ること。
同市議団の谷川まゆみ団長は、「この度の事件は、本当に残念なことです。まだ、事件の全容が明らかになっていませんが、今後ともこのような不祥事を起こさないため、また、どんな不当要求にも応じることのないよう、毅然とした対応を求めていきたい」と語っています。


(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

ZEROこねっと:核兵器ゼロをめざす世界のながれを学習


原発ゼロ!核兵器ゼロ!ZEROこねっとは十月二日、兵庫県原水協筆頭理事の津川知久さんを講師に招き、学習会「核兵器ゼロをめざす世界のながれ」をひらきました。
津川さんははじめに、七十一年前に二発の原爆が投下されたことによって被爆者の方が人としての尊厳を奪われ、いまなお世界に一万五千発の核兵器が存在していること、したがって核兵器廃絶は現在と未来の人類生存にかかわる喫緊の課題であると話しました。
そして、核兵器のない世界への新しい動きが広がっているとして、昨年の国連総会で核兵器廃絶条約の交渉開始を求める決議が百三十七カ国の賛成で採択され、採択を受けて今年設置された国連作業部会において「二〇一七年に核兵器廃絶条約の交渉開始する勧告」が賛成多数で採択されたことを紹介しました。
さらに、この流れを作ってきたのは被爆者自身の核兵器廃絶への思いと、その思いに共感した多くの人の行動だと語りました。この流れをさらに大きく動かすためにも被爆者自身が呼びかけ人になった「ヒバクシャ国際署名」を集めようと呼びかけました。
講演を受けて参加者からは「被爆国である日本が核兵器廃絶の世界の流れを止めようとしていることにショックをうけた。今日は世界の流れを知ることができてよかった」「世界にまだ多くの核兵器があって、それが駆け引きに使われていることに恐怖を感じる。核兵器の怖さを広げ、ヒバクシャ署名を集めていきたい」という思いが語られました。

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

ノーモアヒバクシャ近畿訴訟・傍聴記:2016-09-30

最高裁への要請署名運動を提起

副島圀義

九月三十日の大阪地裁第七民事部。原告側弁護士が、先の名古屋地裁判決の意義について意見陳述しました。
九月十六日の第二民事部とは、別の原告グループについて、別の裁判官が担当しているので、同趣旨の内容です。
本紙読者のみなさんには重複を避けて、主に報告集会で話されたことなどをご報告します。

①最高裁への要請署名運動が提起されました。大阪高裁の不当判決を打ち破るため、
一 大法廷での審理
二 口頭弁論の開始
三 原爆症との認定
を求める署名です。
本欄で前回「裁判…は公開法廷で…行うはずなのに(憲法八二条)」と、疑問・不満を書きました。
確かに「対審(当事者双方が裁判官の前でやり取りする場面)は公開」だから、明文的な違憲ではないかもしれません。
しかし、公開法廷ですら、書面や書類の扱いなどにかなりの時間が費やされ、原告、代理人、証人らが話したり議論したりするのはごく限られた時間です。最高裁となると、公開審理自体がめったにない、となれば、憲法の精神がいかかされていないと、やっぱり思うのです。

②国側が最近、原告被爆者一人一人について「その病気は被爆しなくてもかかる」という医師証言や意見書を次々と出す「戦術」をとっている、との報告がありました(毎回十数人もの訟務官が出てくるのもそのためかな?)。
「原爆症」という「特別の病気」があるのではなく、原爆の強烈で複合的・全身的なダメージ、被爆後長期にわたる生活崩壊・健康破壊等々によって、発病しやすく、治癒しにくくなっている「病気の総称が原爆症」です(強い放射線被曝による急性症状など一般にはない症状もありますが)。
放射線医学の専門家でもなく、被爆者医療に携わったこともない医師らに「心筋梗塞とか肝臓がんとかは被爆者でなくてもかかる」と証言させる「法廷戦術」は、蒸し返しで汚く、税金のムダ遣いでもあると思ったことです。

③「原爆症認定制度の抜本的な改定」「被爆者が裁判に訴えなくてもよいように、との合意を守れ」は、高齢の被爆者にとってはまことに切実です。
全国弁護団が日本被団協といっしょに国会要請をすることが報告されました。弁護団のみなさんの熱心さには頭のさがる思いです。

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

2市2町平和と文化のつどい後援取り消し


加古川市、高砂市、播磨町、稲美町で結成されている七つの「九条の会」が実行委員会をつくり二〇〇六年以来毎年秋に、「平和と文化のつどい」を開催し、二市二町も後援をしていました。
今年は「憲法 平和 未来」を掲げ十月二十三日に開催。記念講演は小林節慶応義塾大学名誉教授が「自民党改憲草案の意味するもの」と題して行うことになっています。二市二町も七月には後援を承諾していました。
ところが九月三十日に加古川市が「後援取り消し」を実行委員会に通知したのに続き、播磨町、稲美町も「後援取り消し」を通知(十一日現在)。いずれも「政治的活動」を問題視しています。
実行委員会は十一日に加古川市に申し入れました。二町にも申し入れる予定です。


第11回平和と文化のつどい「憲法 平和 未来」
10月23日(日)14時~16時30分/加古川市民会館/
記念講演「自民党改憲草案が意味するもの」小林節(慶応義塾大学名誉教授)/
前売券1000円、当日券1200円、障がい者、高校生以下無料/
手話あり/
主催:二市二町「9条の会」平和と文化のつどい実行委員会/

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

尼崎革新懇:統一戦線はいかに構築されたか


尼崎革新懇は、七月の参院選和歌山選挙区で野党統一候補として果敢に奮闘された由良登信弁護士を招いて「統一戦線はいかに構築されたか――市民と野党の統一候補として闘って――」をテーマに講演会を十月九日、尼崎市女性センターで開きました。
最初に代表世話人の田中祥晃さんが、由良弁護士について、クレジットサラ金問題解決に向けてともに取り組んだ人権派弁護士としての活動や、家族的なお付き合いもいろいろあったなど、エピソードをまじえて紹介しました。
由良弁護士はまず、野党統一候補となった経緯について――
昨年九月十九日の戦争法強行成立の後、戦争法廃止と立憲主義の回復を求め、和歌山城横の広場で三回、四回と集会が開かれ、「戦争法廃止を実現するためには国会へ議員を送ろう。そのためには野党は統一を」との意見が強まり、九条守る弁護士の会、九条ネット和歌山のメンバーが急遽集まり、十二月二十四日に記者会見して、野党統一を呼びかけた。
統一候補擁立を市民連合が担うことになり、その事務局十数人の代表であった由良弁護士が折衝したものの難航したことから、自身が統一候補になり市民連合わかやまと政策協定を調印したのが五月六日。民進党と連合わかやまが決めていた候補を下ろし、日本共産党は候補を比例区に切り替えて、「事実上の野党統一候補」が実現した。
―ことを報告しました。
由良弁護士はさらに、選挙活動のあれこれ、選挙結果、なぜ当選できなかったか、勝つために何が必要か、などについて熱く語られ、質問にも丁寧に答えました。
この講演会では堀内照文衆院議員(兵庫八区=尼崎市=予定候補)もあいさつしました。
(林徹二=同革新懇事務局長)

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

国民救援会県本部大会


国民救援会兵庫県本部は十月八日、百四人が参加して神戸市内で県本部大会を開きました。
市川幸美会長は開会あいさつで、昨年の養父事件の不起訴解決、この夏の東住吉冤えん罪ざい事件の無罪確定を祝うとともに安倍内閣の暴走、そのもとでの言論・表現・結社の自由を奪い、抑圧する動きに抗してたたかう救援会の役割を強調しました。
特別報告では西田雅年弁護士が「共謀罪の危険性と阻止するたたかい」について報告しました。
また東住吉冤えん罪ざい事件で無罪を勝ち取った青木惠子さんが「みなさまのご支援によって、真っ白な無罪を勝ち取り、やっと普通の母親になれました。今後も冤罪をなくすため頑張ります」とあいさつし、大きな拍手に包まれました(写真)。
討論では二十一人が発言。特に福崎町不当捜査事件をたたかう嶋田正義元町長は、「警察に監視された日々だったが、いまたたかいによって不当捜査にストップをかけている。自由こそ一番大事」と力強く報告。名張事件、神戸質店事件、倉敷民商弾圧事件、生存権裁判など多くの事件関係者が訴え。さらに組織を大きくしようと活発に討議し、あらたな方針、新役員を採択して大会を終えました。
来賓として日本共産党県委員会から浜本信義常任委員も参加し、今の激動する情勢、参議院選挙の結果を述べ、救援会と連帯して奮闘する決意を述べました。(近藤正博=同本部事務局長)

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

あったか神戸・灘区の会が総会

市政報告をする味口市議

「市民にあたたかい神戸をつくる灘区の会」(あったか神戸・灘区の会)は十月九日、第四回総会を開き、四十一人が参加しました。
総会では、味口俊之市議が「久元市長になって三年。安倍政権への追随のもとで、自治体本来の仕事は?」と題して市会報告。三宮一極集中の再開発をはじめ戦略港湾、湾岸道路延伸など、国の経済政策にそった不要・不急の大型開発・公共事業に熱中しながら、地域の公共施設の切り捨て、子育て・市民向けの施策をなおざりにしている市政運営を批判しました。
地域の団体からは、神鋼石炭火力発電所の増設問題、鶴甲会館問題、医療と介護の現状、中学校給食問題など、この間の運動の経験と成果が交流されました。
参加者からは、「野党と市民の共同を市長選挙にむけ、どう進めるのか」「安倍政権のもとで、久元市政が危険な方向にいっていることが分かった」など意見が出されました。
最後に、西下勝事務局次長が「市長選挙まで一年。ローカルマニフェストを力に、さらに灘区の草の根から運動をひろげよう」と呼びかけました。

引き続いて、「憲法が輝く兵庫県政をつくる灘区の会」も総会をひらき、喜田結・県議が見解報告を行いました。

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

「あさぎ」十月詠草 姫路年金者組合

朝晩は秋めく風に入れかわり稲穂をなでて風わたりゆく
あぜ道のまっ赤にそめし彼岸花もう秋分の日たがわず咲きぬ
藤原信子

今どきの中学校の文化祭漫才ダンスにジャズバンドまで
九頭竜の道の駅にて恐竜の玉子なるもの孫のおみやげ
山下直子

峠越え仙台平の袴付け椎葉入りせし柳田國男
稗搗き節「庭の山しゅうの木」は何ぞ山椒と知りし鶴富屋敷
衣川有賀子

米二合といでおいてと頼まれる小粒の米が手の中におどる
「新米も洗い方がたりないとおいしくないよ」と娘が注意
江藤雅江

一斉の蟬時雨聞き窓開けて雷雨の過ぎし通り眺める
十二人集いし友のその内で夫の達者は僅かの四人
常田洋子

「通勤の途中ですね」と赤旗の配達たのむ病室までと
興味ある赤旗の記事読み止めば聞いているよと催促される
田渕茂美

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

「憲法連続講座」開講:兵庫革新懇

[兵庫革新懇が月1回全5回の「憲法連続講座」を開講します。
安倍政権が憲法改悪に執着して策動を続けているもとで、改憲阻止の運動を全国の隅々で発展させることが重要になっており、各地で多くの団体が学習や宣伝・署名活動などに取り組んでいますが、さらにこの運動を大きく盛り上げていこうと企画されたものです。日程とテーマは次のとおりです。

第1回
10月29日(土)13:30~
立憲主義と日本国憲法―成り立ちと基本理念
和田進(神戸大学名誉教授)
兵庫県中央労働センター1階小ホール

第2回
11月19日(土)13:30~
「自民党改憲草案」批判(緊急事態条項批判も)
野田健人(弁護士・明日の自由を守る若手弁護士の会)
兵庫県中央労働センター2階201号室

第3回
12月10日(土)13:30~
改憲勢力の主張と「日本会議」の役割
冨田宏治(関西学院大学法学部教授)
兵庫県学校厚生会館3階東会議室

第4回
1月21日(土)13:30~
安保法制(戦争法)は日本に何をもたらすか
上脇博之(神戸学院大学法学部教授)
(会場未定)

第5回
2月18日(土)13:30~
戦争法廃止、改憲阻止をめざす運動の発展のために
津川知久(兵庫労連顧問)
(会場未定)

進 行:1時間30分程度の講義の後、質疑も行います。
参加費:1講義受講800円、全5講義受講3,500円、
いずれも学生半額
定 員:60人。できるだけ事前申し込みをしてください。
「氏名・連絡先」を下の電話・ファクスへ。
☎&Fax 078‐351‐2610

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん〈584〉



(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

英国ブラッドフォード市を平和活動の交流で訪問した。北イングランドの人口約三十万の中都市だが世界で初めての平和学部を設立したブラッドフォード大学がある。一五十カ国以上の学生一万五千人が学ぶ▼学部長・教授らとの懇談、学生約八十人の自主的な平和サークル主催の被爆体験を聞く会が行われた。会食には市長、イスラム教徒という学生自治会長、地元の平和活動家たちも加わり親しく話を交わす▼大学と地域、市民運動との深い結びつきを実感させた。市内に国内唯一の平和記念博物館が設置されているのもその表れだ。郊外の英国空軍基地前での抗議行動にも参加した▼エシュロンとよばれる世界的なスパイ通信網、米ミサイル防衛基地の撤去を訴える行動だ。身体が震えるほどの強い寒風の中、抗議の旗を林立させ約四十人が集まっていた。十六年間、毎週火曜日に続けているという。詩を吟じ、ギターで歌う。温かいスープと菓子も用意された肩に力の入らない行動▼二十万人もが結集する核原潜トライデント反対集会も、地方・地域での粘り強い草の根活動の積み重ねが支えていることを知らされた。 (K)

(2016年10月16日付「兵庫民報」掲載)