民青同盟兵庫県代表者会議
日本民主青年同盟兵庫県委員長 上園 隆
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報告する上園委員長 |
戦争法廃止と立憲主義の回復を求めて、歴史上初めての市民革命的なたたかいが広がる中、二月十四日に民青同盟兵庫県委員会は第五十六回代表者会議を開きました。
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挨拶する金田氏 |
まず初めに日本共産党から金田峰生さんが挨拶。小林明男党県常任委員が記念講演しました。参加者は、「広い視点で科学的社会主義の立場で情勢をとらえるのが大事」「若者が安倍政権の最大の被害者と言われていたが、いつまでも被害者でいられないと民青で学んでいて思う」「金田さんの決意を聞いて、私も一緒に頑張る一人として力になりたいと思った」など参院選に向かう国民的たたかいについて確信を深めました。
そうした情勢について、民青同盟第三十九回全国大会決定では「国民の力で政治を変える激動の時代の幕開け」として、一回一回の班会で学んできたこと、一歩ふみだしてデモでスピーチをしたこと、対話宣伝にふみだしたこと、これらすべてが新たな歴史をつくる力となり、激動の時代の幕を開けたことを明らかにしています。
今回の兵庫県代表者会議では、この激動の時代に民青同盟の基本的性格を全面的に発揮し、戦争法反対やブラック企業、原発再稼働反対、学費値下げと給付型奨学金を求める運動などあらゆる運動を広げ、こうした運動と一体に、一年間で百四十七人の仲間と機関紙読者を迎えて組織作りでも前進し、安倍政権を退陣に追い込むことを目標に掲げた方針を提案しました。
青年要求のよりどころとして
方針案をうけた討論では、第三十九回全国大会決定で明らかにした「国民の力で政治を変える激動の時代の幕開け」の情勢と、その中で地域、職場、学園に班があり、同盟員がいることで周りの青年の要求のよりどころとなっている民青の役割が、それぞれの言葉でいきいきと語られました。
西芦地区の地域班の代議員は、班のメンバーから出されたブラックな働き方を変えようと、首都圏青年ユニオンの神部紅さんをゲストに労働法の学習会を企画、自らも労組に加入し、たたかいにふみだしているなかで「まだまだ身近に悩んでいる青年がいました。中学時代の友人から『毎日残業で帰りが遅く、土日も出勤で、病院に行くために休みたいというと、職員全員に謝罪してから行くようにと言われた』と相談を受けました。こうしたブラックな働き方をなくしていきたい」と発言しました。
学生からは「署名はデモと同じで、自分の意思を示すことができるもの。授業でいっしょになった席の前後の学生にも署名を呼びかけ書いてもらっている」と二千万署名を学内で取り組んでいる経験が語られました。
東神戸地区の病院職員の同盟員は、「不破さんの『マルクス「資本論」発掘・追跡・探究』を班で学んでいる。マルクスも紆余曲折していることがよくわかる。科学的社会主義にふれて、これまで受身だった社会観が、変えていけるものだと捉えられるようになった」と民青での学びの確信も語られました。
組織づくりの手ごたえ各地で
同時に、現在取り組んでいる「財政機関紙活動パワーアップ期間」でそれぞれがつかんでいる組織づくりの手応えについても語られました。
東神戸地区の代議員は「地区として名簿を見ながら、忘年会に声をかけようとか、訪問してみようとか、一人ひとりの近況もつかみながら具体的に取り組むことで、地区としてこれまでにない同盟員とつながれた」と発言。
西宮芦屋地区の代議員は、「初めは同盟費を集めるというノルマ的な感じだったが、つながれていない人たちがどんな気持ちを持っているのか考えるようになり、つながって話をするうちに、班会に来てほしいと思うようになった」と発言。
西神戸地区の代議員は、「人見知りで電話かけは苦手だが、昨年の全国大会で『苦手な電話かけに挑戦したら、就活に失敗して孤立している実態が分かった。来れていない青年ほど大変な実態にある』という発言を聞いて、自分も頑張ってみた。すると、就職したけど今は辞めてしまって無職という青年や、ブラックな仕事で交通費は出ず給与も未払いという実態に置かれている青年とつながることができ、雇用アンケートを書いてもらった」と発言しました。
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国民の力で政治を変える体験を歴史上やったことがない日本で、フランス革命や、マグナカルタのような市民革命と同じ質のたたかいが二千万署名を軸に日本でも現在起こっています。代表者会議で語られた民青の役割をおおいに発揮して、組織づくりでも前進し、多くの青年とともにたたかい、新しい日本をつくる一年にしていく決意です。
(2016年3月6日付「兵庫民報」掲載)