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要請する(左から)いそみ、ねりき、金田の各氏 |
金田峰生参議院兵庫選挙区候補が、ねりき恵子党県議団長、いそみ恵子政務調査会長らとともに、関西電力神戸営業所を訪ね、「高浜原発再稼働の中止を求める緊急要請書」を手渡しました。
要請書は、▽新規制基準は福島原発事故の原因究明なしに作成されたものであり、原子力規制委員会の田中俊一委員長も「安全だとは私は申し上げません」と述べていること▽使用済み燃料問題も未解決であること▽避難計画も避難先に指定された自治体のうち計画を策定したのは一割にとどまること―などを挙げ、高浜原発の再稼働は何の道理もないと指摘し、再稼働の作業をただちに中止するよう求めています。
さらに金田氏らは口頭でも、「住民の安全確保は、御社にも責任がある。規制委員会自身が安全を保障したものではないとする基準に合格したから良いというのは無責任であり、中止して欲しい」「県内超党派議員が中止を求める声明を発表した重みを受け止めるべき」「関西にも福島から避難してきている人がいる。その不安を考えれば再稼働はするべきではない」と述べ、再稼働中止を要請しました。
対応した加藤秀雄コミュニケーション統括グループ責任者らは、「新規制基準をクリアしており、(新基準の)評価は国と同じ」「安い電気を提供したい」「避難計画については我々がとやかくいう立場にない」などとしました。
これに対し、金田氏は、「原発が安いというのはごまかしで、一番高くつくことはすでに明らかになっている」「国、規制委員会そして御社の三者とも無責任ということだ。避難計画が立てられていないこと自体、再稼働の条件がないということ。事故が起こった時に避難できないことが分かっていて再稼働させるなど、人道にも企業倫理にも反する」と重ねて再稼働中止を強く要請しました。
(2016年2月7日付「兵庫民報」掲載)
