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兵庫民報2016-12-11

《目 次》

憲法県政の会講演&シンポに190人

あすわか・元シールズ・ママの会からパネリスト


憲法どおりの政治を求めよう」をテーマに「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」は三日、神戸市内で「講演&シンポジウム」を開き、県内各地から百九十人が参加しました。
代表幹事の松山秀樹弁護士が「集団的自衛権行使容認の閣議決定や戦争法など憲法破壊の国の政治に対抗するとともに、くらしに直結する地方政治に憲法を生かすため、何ができるのか、ご一緒に考えていきたい」と開会あいさつしました。

講演する植松教授

立命館大学の植松健一教授が「私たちが『日本国憲法』にこだわる意味」と題して講演しました。植松教授は、南スーダン派遣自衛隊への「駆け付け警護」など新任務の付与、米軍と自衛隊の一体化、自衛隊制服組の台頭と政治エリート化する幹部自衛官、軍産学複合体の司令塔としての防衛整備庁、歯止めのない軍拡予算などの危険な動きを紹介。いまの政治への対抗の手がかりとして、「国民の不断の努力」をうたった憲法十二条の意義を強調し、「市民がおかしいと感じたときに、抗議行動、集会、SNSでの発信、署名、訴訟などで意思表示をして、是正させることが重要」と強調しました。


シンポジウムでは、代表幹事の石川康宏・神戸女学院大学教授がコーディネーター。「知事選挙にこういうとりくみが必要と、苦言も含めてお願いしたい」という呼びかけに植松教授も交えて五人が発言しました。


明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫支部の川元志穂さんは、憲法が大ピンチの時の知事選として明確な争点づくりをすすめ、憲法のすばらしさも伝えてほしい、できるだけ野党共闘をすすめてほしいと指摘しました。


元シールズ関西の塩田潤さんは、兵庫県の課題と憲法をわかりやすく伝える努力、国政と県政の違いの線引きと県民生活に寄りそった訴え、どういう未来、どういう兵庫をつくるのかポジティブな訴え、市民参加型のとりくみを強調しました。


安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫の向山桂子さんは、政治に無関心だった自分が原発事故などを通して「このままでいけない」と思い、ママの会と出会い、参院選にもかかわったと紹介。多くの人たちと楽しくつながっていくこと、訴えをわかりやすく伝えることを強調しました。


県原水協事務局長の梶本修史さんは、「戦争サポート県」として兵庫県政の実態を「陸海空」にわたってリアルに報告。非核「神戸方式」をすべての港に広げること、平和の自治体外交の意義を強調しました。


先日の記者会見で知事選への擁立が発表された代表幹事の津川知久さんがあいさつ。「平和にこだわり、生活をささえ、原発をなくす県政を、みなさんといっしょにつくっていきたい。県民生活に思いを寄せ、争点を明確にして、みんながワクワクするたたかいにしていきたい」と決意をのべました。
代表幹事の田中耕太郎さんが行動提起も兼ねて閉会あいさつ。ツイッターのリツイートやメールマガジンの登録、まわりの人たちとの話し合い、会企画への参加、サポーター登録などを呼びかけました。

衆院選小選挙区候補者を発表(第2次)

日本共産党兵庫県委員会は12月5日、衆院小選挙区のうち兵庫4、10、12区の候補者を発表しました。1、2、3、6、8、9区は5月に発表しました(5月29日付掲載)。

◆兵庫四区(神戸市西区、西脇市、三木市、小野市、加西市、加東市、多可郡)

おおすぎ鉄夫(大椙てつお)(68)新


〈役職〉党神戸西地区委員長、党県委員。〈略歴〉一九九六年、二〇〇〇年衆院兵庫十区、〇五年同九区、一二年同三区に立候補。
*

◆兵庫十区(加古川市、高砂市、加古郡)

金田峰生(かねだみねお)(51)新


〈役職〉党県常任委員、党国会議員団兵庫事務所長、党県農林漁民部長。〈略歴〉元県議一期。一三年、一六年参院兵庫選挙区立候補。
*

◆兵庫十二区(姫路市のうち旧家島町・旧夢前町・旧香寺町・旧安富町、相生市、たつの市、赤穂市、宍粟市、神崎郡、揖保郡、赤穂郡、佐用郡)

堀ゆずる(ほり譲)(66)新


〈役職〉党西播地区常任委員、党たつの市委員長。〈略歴〉元たつの市議二期、旧新宮町議一期。一四年衆院兵庫十二区立候補。

がんばります! 小選挙区予定候補

1区 こんどう秀子さん


私は入党以来、地域を回り「生活が苦しい、何とかしてほしい」という切実な声を聞いてまいりました。自民党政治のもとで苦しめられ、置き去りにされた立場の弱い人にこそ、光を当てる政治が必要だと痛感しています。
今回、候補者にとお話があったときに、日本の進路が歴史的な岐路に立たされている今、子どもたちの未来のためにも、憲法違反の戦争法を数の力で強行し、社会保障を際限なく、容赦なく切り捨て、立憲主義も民主主義もどこ吹く風の安倍暴走政治に終止符を打つべく、受けて立とうと決意しました。
震災からもうすぐ二十二年、兵庫県や神戸市は、二十年の期限を理由に被災者に借り上げ公営住宅からの転居を迫っています。「このまま継続して住みたい」という、たった一つの願いにも背を向ける政治。住民の暮らしよりも、神戸空港を優先するさかさまの政治を、許せない。これが私の原点です。
私は女性として子育てや介護の苦労を経験する中で、働いても働いても暮しは楽にならず、生きる事の大変さを実感してきました。いま、アベノミクスのもとで、国民生活に貧困と格差が広がり、特に女性の貧困が深刻な社会問題となっています。
働いても貧困から抜け出せないのは子育て支援がないこと、非正規やパートなどの不安定雇用が多く、社会保険料などの負担が家計に占める割合が大きく、生活を圧迫しているからです。「保育園落ちた、日本死ね」この叫びがまさしく今の日本社会を象徴しています。
スウェーデンでは児童手当金や育児休暇に手当金がついたり、看護休暇に手当金がついたり、フィンランドでは大学までの学費も無償です。私は、ヨーロッパのように雇用のルール、子育てや介護などへの公的支援など人間らしく生きるルールを確立し、女性が輝く社会を実現してまいります。
日本共産党の第三の躍進の波をさらに大きく確かなものにするために兵庫一区の選挙区で必ず勝利する決意です。国民に災いをもたらす安倍暴走政治に終止符をうつべく、力を尽くして頑張ります。

◇兵庫一区(神戸市東灘区・灘区・中央区)

こんどう秀子(近藤ひでこ)(65)新
〈役職〉党東灘・灘・中央地区委員、兵庫一区くらし相談所長 〈略歴〉神戸市立神戸商業高校卒。鐘淵紡績、佐世税務会計事務所、オンワード国際、兵庫医療事業協同組合などに勤務。一五年県議選立候補。

2区 平松順子さん


「介護保険を知ろう」のつどいでのこと、「年金では特養ホームに入れない」「在宅でケアを受けたいのに、ヘルパーさんが来てもらえない」「地域の小規模施設は営業を続けられない」「特養ホームの営業も赤字」など、結局家族に負担がかかり、虐待などにつながる深刻な事態に、参加者の方から「年寄りは、どうしろというの?」との感想が寄せられました。さらに保険料負担の増額や介護給付の削減などはゆるせません。
生活保護を受けておられる母子家庭の息子さんが大学入試に合格したのに、生活保護制度は大学進学を認めておらず、入学金の借り入れさえできない事態も。貧困の連鎖からぬけだそうとする頑張りに冷や水をあびせるような制度ですが、国民の批判の前に厚労省もようやく、大学等の入学金や就職に伴う転居費用などに奨学金を充てた場合も生活保護の収入認定から除外し、その金額が手元に残るよう運用を改める考えを示しました。
福島県へのボランティアツアーに毎年参加し、ますます困難な状況をみるにつけ、原発の再稼働は絶対許せないと毎年感じ続けてきました。
あらゆる問題で国民の願いとは逆行する安倍政権の暴走は、憲法を踏みにじり、自衛隊員が殺し殺される危険な事態に直面するまでになっています。
さらに核兵器廃絶国際条約を結ぶ交渉開始の国連決議に、被爆国でありながら、アメリカに脅されて反対するという情けない態度です。私は、原水爆禁止世界大会にほぼ毎年参加し、被爆者のみなさんの「二度と自分たちのような悲惨な経験をだれにもさせたくない」という切実な訴えから出されたヒバクシャ国際署名のとりくみに参加しています。いま、核兵器の違法化に大きく足を踏み出した世界の流れに逆行し、国民の声よりもアメリカに従う安倍政権をこれ以上続けさせるわけにはいきません。
「だれの子どももころさせない」と人間として当たり前の願いに声をあげる「安保関連法に反対するママの会」や「市民連合」のみなさんとしっかり手をつなぎ、政治を変えるために全力で頑張る決意です。

◇兵庫二区(神戸市兵庫区・北区・長田区)

平松順子(ひらまつじゅんこ)(67)新
〈役職〉党県常任委員、兵庫二区国政委員長 〈略歴〉法律事務所で働きながら神戸大学法学部第二課程卒業。新日本婦人の会県本部事務局長など歴任。〇一年参院選、一四年衆院兵庫二区はじめ四回の衆院選、一五年県議選立候補。

最終2カ年県「行革」プラン

老人医療費助成廃止やめ事業拡大をなど日本共産党県議団が申し入れ


兵庫県は、二〇一八年度を目標に十年間の行財政改革プランを推進しており、その最終二カ年行革プラン(最終二カ年行財政構造改革推進方策)事務局案を十一月二十一日に発表しました。日本共産党兵庫県議団(団長:ねりき恵子)は、十二月一日、最終二カ年行革プランに対する申し入れを行い、金沢和夫、荒木一聡副知事らが応対しました。
ねりき団長は、申し入れ文にそって、申し入れの内容を説明。今回の行革プランで廃止対象になっている老人医療費助成制度の廃止をやめ事業拡大を行うことや、老人クラブ活動強化推進事業、鳥獣被害対策事業、子ども多文化共生教育推進事業、バス対策費補助、山腹崩壊対策事業などで県費負担を削減し、市町の負担を増やすことに対して、県費負担の維持・拡充を求めました。
また経済活性のために、これまでの「呼び込み」型から「内発」型に転換させるために、中小企業を経済の根幹にすえた振興策をすすめるとともに、パナソニック工場撤退などの教訓をふまえ、企業立地補助金の廃止を訴えました。
県立文化・体育施設の高齢者割り引き要件の引き下げ、トライやる・ウィーク推進事業などの体験教育推進事業の県費負担の縮小などの提案を撤回すること、私立学校経常費補助、私立高校授業料軽減補助などの拡充をよびかけました。
地域医療構想などにそった「県立病院改革プラン」の改定でなく、県民の命と地域医療をしっかりささえる県立病院をめざし、独立行政法人化を行わないこと、県営住宅の管理戸数削減でなく維持、拡充、UR借り上げ住宅からの追い出し方針撤回など申し入れました。
金沢副知事は「今日の皆さんの申し入れもふまえ、最終案にまとめていきたい」と話し、「市町の財政負担が過度であれば、現実の影響をかんがみ検討したい」と述べました。
また県職員三割削減をすすめるなか、県民サービスの低下とともに県職員の長時間労働などが横行していることに対し、「三割削減をやめ適正な職員配置を行い、職員の健康管理や、県民サービスに努めること」を申し入れたのに対し、副知事は「職員の過密労働の実態は聞いている。改善のための検討はしたい」と述べました。

日本共産党新人議員:養父市議 津﨑和男

市民とのパイプ役に


兵庫民報読者の皆さん、こんにちは。
十月二十三日投開票で行われた養父市議会議員選挙で、初当選させていただいた津﨑和男です。
私は三十三年間地元の農協に勤務し、五十七歳で立候補しました。
十九歳で民青同盟に加盟し、同じころ入党しました。きたがわてつコンサートの実行委員やうたごえなどの文化活動、保育所統合反対の署名活動、PTA役員、村おこしイベントなど地域に根ざした活動を続けてきました。
今回の選挙戦では、安倍政権の暴走政治から市民の暮らしを守るための政策を中心に訴えてきました。保育料や給食費の軽減、医療費の無料化などの子育て支援や、国民健康保険税の平均一万円引き下げ、兵庫県一高い介護保険料や利用料の軽減、住宅リフォーム助成制度の継続、そして目玉の図書館の早期建設などです。
定数十六名に対し十九名が立候補。そのうち新人が七名と、激戦・混戦でした。幸い四十年間共産党議員として活躍し、勇退する藤原敏憲議員の力強い応援で、バトンタッチできました。
合併して十二年経過しましたが、行財政改革や学校統合で市民の不安や不満も多く、合併前のような住民本位のキメ細かい政策が求められています。
残念ながら日本共産党の二議席は確保できず一議席となり、緊張と重責を感じますが、公約を実現し、市民と議会・市政とのパイプ役として頑張っていきます。

グリーンウェーブTPP学習会

不成立でも二国間協定の懸念――県医師会名誉会長の川島氏が警鐘

参加者と質疑応答する(左から)柳澤氏と川島氏

「グリーンウェーブTPP学習会が十二月四日、あすてっぷKOBEでひらかれました。全農兵庫労組、みのり農協労組、兵庫労連、兵庫農民連、新婦人県本部、兵保連、兵庫食健連でつくる実行委員会主催。
この学習会では兵庫県医師会名誉会長の川島龍一氏が「TPPで私たちの医療は?」と題して特別講演を行いました。
川島氏は、TPP交渉で扱われた二十一にわたる分野ごとに医療に及ぼす影響を解説。医薬品の高騰、医療従事者の受け入れなどで医療の質の低下が懸念されるだけでなく、「ラチェット規定」により、協定発効後はもとに戻せず、国民皆保険制度の完全崩壊をもたらすと批判。また、米国の不参加でTPPが発効しない場合も、自国利益をよりいっそう追求するトランプ政権との厳しい二国間協定を迫られると指摘し、TPP阻止のとりくみを引き続き強めようと訴えました。
また、兵庫食健連の柳澤尚事務局長がTPPがいかに食の安全が脅かされるかについて講演しました。

県春闘共闘・春闘討論集会

大幅賃上げ・戦争法廃止! 全組合員参加の春闘を


国民春闘兵庫県共闘委員会は十二月三~四日、春闘討論集会を開催し、七十三人が参加しました。
挨拶に立った成山太志代表幹事(兵庫労連議長)は国会情勢にも触れながら今春闘は大幅賃上げなど要求実現に奮闘しようと語りました。
弁護士の中村和雄氏による「働き方改革」をテーマにした記念講演が行われ、その中で、中村氏は「『働き方改革』は厚労省ではなく経済産業省が主導している。実現会議のメンバーはほとんどが財界人であり、労働者のためではなく、経済・大企業の為の経済改革で『働かせ方改革』だ」と批判。「組織率が低くても労組の奮闘で社会は変えられる」と労働組合に期待を寄せました。
春闘方針の提案をした北島隆事務局長は「戦争法廃止、憲法改悪阻止、アベノミクス・『働き方改革』に反対する運動に全力を挙げる。要求前進のために全組合員参加の闘争を作る事が大切。職場や地域で論議・対話を進めよう」と訴えました。
討論では、「賃金要求を本気で議論し、たたかいたい」(医労連)、「スト権確立の取り組みを行う」(福祉保育労)、「若者にどうバトンを引き継ぐか。青年の思いを大事に」(兵庫教組)、「宣伝などは自分の言葉で分かりやすく伝えることが大事」(中央区労協)、「学習しながらこだわりを持って要求を作る」(JMITU)など春闘の決意や展望を十六人が発言しました。
二日目は元シールズ関西の塩田潤氏から「若者」と市民運動についての講演もありました。
(県春闘共闘・兵庫労連 事務局 土井直樹)

学生がラオス訪問を報告:神戸学院大・上脇ゼミ

ASEANに学ぶ平和の作り方

報告するユイさん(左から2人め)と
上脇教諭(その右)

神戸学院大学法学部の上脇博之教授ゼミナール主催で、日本アジアA・アフリカA・ラテンアメリLA連帯委員会のラオス訪問(今年九月)の報告会が開かれ、「ASEANに学ぶ平和の作り方」をテーマに交流しました。
冒頭、上脇教授は、「長い教員生活のなかで、このことを報告したいと言ってきた学生は初めて。ぜひオープンな企画として開催したいと私のゼミナール主催で企画しました」と開催の経緯を紹介しました。
報告したのはAALAのラオス訪問ツアーに参加したユイさん(神戸学院大一回生)。
ユイさんは、写真なども示し、ラオスでの食事や寺院などを紹介するとともに、ベトナム戦争のときにラオスにも落とされたクラスター爆弾の不発弾で、子どもたちも含めて危険にさらされている実態などを紹介。ラオス政府を担うラオス人民革命党の幹部らとの懇談で、非核「神戸方式」について訴えたことなども紹介しました。
また兵庫県AALAの井村弘子事務局長が、ASEANの平和の共同体づくりの努力などについて紹介し、感想交流しました。
参加したユイさんの友人の学生からは「ラオスの現状やASEANのことなど、ほとんど知らなかったけど、今日、話を聞けていろいろ知ることができたし、知ったことを、ほかの学生にも広げたいと思った」などの感想が寄せられました。

中国「残留孤児」訴訟地裁勝訴判決10周年

記念集会に全国から260人以上

「残された問題は多い。一層の団結を」と訴える
元原告団長の初田三雄さん

中国「残留孤児」国家賠償請求訴訟の神戸地裁勝利判決十周年記念集会が四日、神戸市長田区で開かれ二百六十人以上が参加しました。当時の原告団(初田三雄団長)、弁護団(宗藤泰而団長)と兵庫県中国帰国者の会(植田恒陽会長)を軸に、日中友好協会兵庫県連をはじめ支援団体も加わった幅広い実行委員会の総合力で、成功に導きました。
全国唯一となった神戸地裁での勝利判決が二〇〇八年からの新支援策へと情勢を切り開いただけに、全国から駆けつけた関係者は次々に「帰国配偶者や二世、三世への支援格差、高齢化に伴う介護、共同墓地建設など残された課題も多く、画期的判決を基礎に一致団結して解決へ」(東京の安原幸彦弁護士)と強調。中国での実態調査の成果を証拠として提出し、勝訴に貢献した神戸大学の浅野慎一教授も、「みんな同じ国策の犠牲者」だとして国の責任ある施策を強く要求しました。
集会では帰国者による「私たち〝なに人〟ですか」の朗読劇が上演され、記念誌「日本人として、日本の地で、人間らしく生きる権利を求めて」も発行され、感動を呼びました。

段重喜「隊員の心を考えているか?」


許すな「大阪賭博場」建設

大門みきしエッセイ(13)

臨時国会終盤の参議院は、TPP承認案、年金カット法案、「賭博場解禁法案(IR法案)」などをめぐり大波乱。特に自民党と日本維新の会による「賭博場解禁法案」のゴリ押しは異常なやり方です。今まで議員立法は、与野党合意のもとで審議入りし、反対会派には質疑時間を保障し、全体の合意のもとで採決にかけるのが通例でした。ところがこの法案は会期末になっていきなり審議入りを強行、なりふりかまわず一気に押し通してきました。
そもそもカジノ推進派の議員は自民党の中でも多数ではありません。反対、慎重という議員もかなりいる。なのになぜ党全体を巻き込んでマスコミからも批判されるこんな悪法を強行するのか。
ある自民党議員が私に教えてくれました。「官邸から『必ず今国会で通せ』という指示が来ている。逆らえないんだ」と。「官邸」、すなわち安倍首相は憲法改悪をみすえ、維新の協力が欲しい。維新は大阪で「万博・カジノ」を打ち出すために早期の賭博解禁を求めている。両者の思惑が一致しての法案強行ということらしい。加えていうなら、地元横浜の関連業者から賭博場建設の強い要請を受けている菅官房長官の意向も強く働いているのでしょう。
維新がもくろむ「大阪賭博場」は外国人や大阪の人だけをターゲットにした施設ではありません。近畿圏の人々をギャンブル依存症にして金を巻き上げる計画になっています。大阪だけでなく、近畿あげて賭博場反対の声をあげていきましょう。
(日本共産党参院議員)

みんぽう川柳〈十一月〉「鉛筆」

選者 島村美津子

特 選

「一本の鉛筆」国歌にと願う
神戸市 水田裕子
【評】「一本の鉛筆があれば戦争はいやだと私は書く」松山善三作詞によるこの歌を聞いた時私はいっぺんに美空ひばりが好きになった。
《日の丸君が代死につながりぬ私には  美津子》
戦争中のしっぽにいた私はかつてこんな句を詠んだことがある。オリンピックなどで流れてくる国歌を聞きながら「違うでしょ」と違和感を覚えてしまうのは私だけでしょうか。

入 選

えんぴつが走る小川の声を聞く
吹田市 喜田啓之

鉛筆の六つの角のなつかしさ
神戸市 古賀哲夫

えんぴつに名前を書いてくれた亡父
神戸市 誠かおる

鉛筆を削る目も手も尖らして
神戸市 山元三恵子

下ろし立て鉛筆削る木の香り
神戸市 兵頭和子

鉛筆の匂いかすかに古日記
神戸市 熊谷敏子

鉛筆を隠され泣いた日も懐かし
神戸市 松尾美恵子

肥後之守 鉛筆削り上手くなる
明石市 門脇かつ子

なつかしの鉛筆かぶせ探してる
明石市 門脇潤二郎

あの時代鉛筆で書くラブレター
神戸市 長尾粛正

ちびた鉛筆我と重なり愛おしい
神戸市 玉山歳子

おさな子の鉛筆にぎるまあるい手
明石市 青木千鶴

鉛筆にもったいないが宿ってた
神戸市 長沼幸正

がまんせず吐き出せという2Bが
大阪市 竹原春江

なまの舞台をごいっしょに:エイコーン『松井須磨子』

神戸演劇鑑賞会12月例会

須磨子を演じる栗原小巻
明治末期から大正にかけ、日本の新劇の黎明期に登場した女優、松井須磨子。須磨子が駆け抜けた三十三年の生涯を、栗原小巻が演じ、歌い、踊る一人芝居。新劇のDNAを受け継いできた彼女だからこその、魅力満載の舞台です。
最初の結婚に失敗した須磨子は、身も心も打ち込めるものを求めて、島村抱月らが立ち上げた文芸協会演劇研究所第一期生となる。そこで演じた『人形の家』のヒロイン・ノラや『故郷』のマグダは、それまでの日本にはなかった女性像を表現し、話題となる一方、当局の干渉を受けることとなる。その中で、妻子ある抱月との愛は深まっていく。その後、二人で旗揚げした芸術座は、劇中歌「カチューシャの唄」や「ゴンドラの唄」が大ヒット、彼女は一躍、時の人となっていく。しかし、抱月の急死により、彼女の運命も突然終わりを告げる。
舞台上の須磨子は、常に何かに怒り、闘っているようにみえる。劇中、何度か『人形の家』のノラが演じられるが、それは男性社会で芸術に生きた、女優・須磨子の苦悩とも重なる。また、戦争の時代に人間らしく生きようとする、須磨子の決意のようにも…。彼女が伝えたかったのは、人間として、女性として「どれだけ抱月を、芸術を、芝居を愛したか」。舞台に存在するのは、ノラか須磨子か栗原小巻か…。女優が女優を演じる、それこそがこの作品の醍醐味。
♪いのち短し 恋せよ乙女~~今日はふたたび 来ぬものを(ゴンドラの唄)♪ピアノの生演奏が一人芝居に彩りを添えています。(大谷紫乃)

エイコーン公演『松井須磨子』

構成・演出:加来英治 出演:栗原小巻 ピアノ:城所潔/①12月16日(金)19時②17日(土)14時/神戸文化ホール中ホール/会員制:入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生1,000円)/☎078‐222‐8651、Fax078‐222‐8653 /Web http://kobeenkan.my.coocan.jp/

クリスマスのひと時『二十四の瞳』を朗読で

長年、梶武史(劇団四紀会創立メンバー、故人)の指導を受けてきたメンバーを中心に、その遺業を継ぎ、朗読の面白さを追及している「梶武史記念朗読集団」が今回5周年を記念し、壺井栄の不朽の名作に挑みます。
瀬戸内海べりの一寒村を舞台に、女学校を出て小学校に赴任した女性教師と、その年入学した12人の生徒が、日本が第二次世界大戦を突き進んだ歴史のうねりに否応なく飲み込まれていく苦難や悲劇を通し、平和の大切さを訴えます。

梶武史記念朗読集団公演『二十四の瞳』

作:壺井栄、構成台本:桜井敏、演出:岸本敏朗/12月23日(金・祝)15時|24日(土)11時・15時|25日(日)11時・15時/元町プチシアター(劇団四紀会スタジオ)/料金2,000円/☎078‐392‐2421(20時以降)、090‐8389‐0300(里中)、Fax078‐392‐2422、Email shikikai@rose.ocn.ne.jp  /Web http://www.shikikai.com/

観感楽学

地域で開かれる「綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」では、党への期待の大きさを感じるとともに、日々の暮らしの大変さを聞く機会ともなっています。「白菜が高いので、固い葉の部分を、薄揚げとクタクタになるまで煮て、食べました」高齢の女性のつぶやきです▼格差と貧困の劇的な拡大、中間層の疲弊、根源には、実体経済を顧みないアベノミクス経済政策の破綻があります。実体経済とかけ離れた経済対策の最たるものは、十二月二日、衆院の委員会で強行可決されたカジノ解禁推進法案ではないでしょうか▼「国際観光産業振興」を名目に、カジノ=賭博で、海外の富裕層を呼び込み、地域経済を活性化させるというのですから、開いた口が塞がりません▼「呼び込み」型の経済政策の弊害は、県内の自治体でも明瞭です。いくら大企業や外資系企業を呼び込んでも、地域経済が活性化するものでも、市民の暮らしがよくなるものでもありません。逆に、各地でシャッター通りがひろがり、「買い物難民」まで生まれ、地域の疲弊と切り捨てが大きな問題となっています▼日本共産党は第二十七回大会決議案で「産業構造の改革―『大企業と中小企業、大都市と地方などの格差を是正』」を掲げました。それぞれの自治体・地域で、市民の願いをくみ、共同をひろげるたたかいが求められています。(あ)

(「兵庫民報」掲載)