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IPB世界会議/英国平和交流・連帯ツアー報告〈2〉

ひろがれ!ヒバクシャ国際署名

兵庫県原水協事務局長 梶本修史

英国で平和交流


ベルリン会議後は、二手に分かれてNATO加盟国のドイツ、核保有国の英国を訪問、平和運動間の交流と相互激励を深め、学校、自治体訪問などを通じてヒバクシャ国際署名運動への賛同・参加を広げる活動を行いました。
私は、以前から交流のある英国コースに参加しました。ロンドンに移動後、すぐに列車で ブラッドフォードへ向かいました。

ブラッドフォード大学で交流


学生たちのホーム・パーティ

ヨークシャーCNDの出迎えを受け、そのままブラッドフォード大学の学生たちのホーム・パーティーに参加し交流しました。
同大学は、平和環境学部を持ち百五十カ国以上からの留学生が在籍し、地域社会との連携が意識的に重視されているようです。学生平和グループの三十人ほどが集まっており日本人学生四人も参加していました。日本被団協の田中煕巳事務局長の被爆体験は強い衝撃を与えたようです。
翌日、平和環境学部を訪れ、学部長はじめ六人の教授たちと懇談しました。すべての方が広島・長崎を訪問した体験を持っていましたが、田中さんの被爆体験は強い印象を残したようです。私も、沖縄など日本の基地問題、非核「神戸方式」や平和行進、原水爆禁止世界大会などを紹介しました。
すると学部長が、「それはいい! 世界大会に学生を二人送りましょう」と発言。予想外の展開に驚きましたが、来年に世界大会への案内状を送ることを約束し、被爆組写真を贈呈しました。
前夜の学生たちが被爆体験を聞く会を計画している大学ロビーに行くとブラッドフォード市長が派手な胸飾りをつけた正装で出迎え、約七十人の学生と一緒に田中さんの被爆体験を聞きました。私も、兵庫県のゼッケンを着けて報告し、その間にヒバクシャ国際署名を回覧し、ほとんどの学生が署名に応じました。
その後、市長、学部長ら教授陣、イスラム宗徒の学生自治会会長、CND活動家が一同に介して食事会があり、その場で市長も署名に応じました。
同日、英国で唯一の平和博物館を訪問。世界会議で展示した原爆写真パネルを贈呈してよろこばれました。

空軍基地前での抗議集会に参加


空軍基地前での抗議集会で訴える梶本氏(右)

メンウイズ・ヒル英国空軍基地前の抗議集会に参加を要請され、車で一時間以上も移動して参加しました。
同基地は、事実上、アメリカ・ミサイル防衛基地で、エシュロンと呼ばれるアメリカの世界的スパイ通信網の中心基地でもあります。
冷え込みが厳しく強い寒風の吹く基地前には四十人ほどの人びとが集まっていました。星条旗を逆さにした「米軍出て行け」と書かれた旗が林立していました。女性が詩を吟じ、ギターで歌をうたう和やかな雰囲気でした。
私は持参したゼッケンを配りました。日本語の「核兵器なくせ」のゼッケンは「寒さ除け」にもなったのか大好評でした。
この抗議行動は毎週火曜日に十六年間も続けられているとのことで、暖かいスープとお菓子も用意された肩に力の入っていない活動に英国の平和運動の力強さを感じることができました。

はじめてのヨーロッパ訪問でしたが、世界の平和団体、平和活動家との交流を広げることができ、ヒバクシャ国際署名を国内外で展開する可能性を実感させました。代表団派遣募金、被爆組写真贈呈募金にご協力いただいた皆さんに紙面を借りてお礼申し上げます。


(2016年11月6日付「兵庫民報」掲載)