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2016年10月2日日曜日

青年たちが沖縄ツアー

緊迫する高江

九月十二日から十四日まで、民青同盟兵庫県委員会は沖縄ツアーを企画し四人が参加しました。

平和祈念資料館・師範学校健児の塔


初日はまず沖縄県平和祈念資料館へ。資料館は戦前の沖縄の歴史から始まり、沖縄戦の記録、戦後の米軍による占領下の実態と米軍基地問題について網羅的に資料が集められており、充実した学習施設となっています。
初めて沖縄に来たというKさんは「小学校の平和学習で沖縄について学んだことを思い出した。展示物に衝撃を受けた」と話します。また病院職員のOさんは「米軍基地があるが故に起きた事件・事故、それに対して立ち上がった沖縄県民の闘いとそれを踏みにじってきた日米両政府の歴史が展示されており、沖縄戦と同時に基地をめぐる歴史を他県の人が学べるのはすごく大切なことだと思った」と話します。

師範学校健児の塔裏手のガマ

「沖縄師範健児の塔」を訪れ、塔裏手のガマも見学。嘉手納飛行場を一望できる「道の駅かでな」で夕食。到着したのは二十一時でしたが、空輸機やレーダー探知機が離発着を繰り返していました。

美しい海とオバアたちの決意


二日目は、午前中はサンゴ礁のある備瀬崎で実際に海に潜りました。「すごく恵まれた自然と貴重な生態系があることも学べ、生態系保護の面からも基地を絶対に作らせてはならない」との思いを参加者は強くしました。

備瀬崎海中

午後からは、名護共同センターで担当者からこれまでのたたかいについて聞きました。政府の強引さに諦めムードがただよった時(二〇〇一年)、「オバアたち」が〝成人式〟をし、「基地反対の運動は、人間の尊厳を守る誇りある活動だ。自分たちは今日成人した。若者のようにこれから一生懸命基地反対の運動を広げよう。もし何かあったときは自分たちが海に入り人柱になってでもたたかう」と決意―それがいまの運動につながっているとの説明に、「そんな決意を、沖縄戦を生き延びたオバアたちがしなくちゃいけなかったのかと思うと、怒りと悲しさでとてもやるせなかった」とOさんは話します。
Aさんも「政府のやり方は、主権をないがしろにしている。これが一番の問題であると感じた。『沖縄のたたかい』とみるのではなく『日本のたたかい』として感じ、主権者・当事者として意識することが大事。このことについても、継承が大事だと感じました」と話しました。

オバアたちの成人式


緊迫する高江座り込みに参加


三日目は、連日緊張したたたかいになっている高江の座り込みに参加しました。
朝七時に現地に到着した時にはすでに機動隊がひしめき合っていました。機動隊の車両のナンバーを見ると、なにわナンバーなど全国から派遣されているのがわかります。これに対して座り込みは、N1ゲート裏に二百二十人、表に百人程度、計三百人規模で抗議を続けました。
参加したAさんは「集会時にみんなで歌うなど一致団結するぞという様子が印象に残りました。また、代表の方の非暴力の徹底の話もあり、優しさを感じると同時にしっかりと怒っているというのも感じた」と話し、Kさんは「『多くの若者にこの現状を伝えていってほしい』と地元の方に言われました。帰ったら伝えていきたい」と話します。
その後、那覇空港へ戻る途中、オスプレイの並ぶ普天間基地も見学しました。
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参加したメンバーは「今回の経験を私が誰かに伝えるとともに、その誰かが、また新たに体験したり、伝えたりとリレーのように、つなげていくことが、良い方向につながっていくのではと感じた」「報道されていないこの現実をたくさんの人に伝えたい」と口々に話し、現在報告会も準備中です。

(2016年10月2日付「兵庫民報」掲載)

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