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観感楽学

ラベル貼りとレッテル貼り

「レッテル」とは商品などに貼られその名前や内容を表示した小紙片のこと。語源はオランダ語であるが、その本来の意味は文字のことであり小紙片の意味で使うのは日本独自、と角川外来語辞典は説明している▼もっとも、その意味ではいまや「ラベル」が普通に使われており「レッテル」は死語になりつつある。が、レッテル貼りという言葉は生きている。しかも民報読者の多くの方が得意なラベル貼りとは異なった意味で使われている▼これを多用するのが安倍首相。開会中の臨時国会でも「戦争法というレッテル貼り」とか「年金カット法案と、レッテル貼りをせずに」などと答弁。寸鉄人を刺すような追及質問に対して、説得力のある反論ができない焦りをこの言葉に託し、したり顔で決め文句にしようとするがその姿はあまりにも醜悪。わたしには「うるさい黙れ」と言っているようにしか聞こえない▼そういえば自民党新潟県連が、知事選危うしとみて緊急対策会議を開き、選挙終盤の宣伝文句として確認したのがなんと「県庁に赤旗立てさせない」。このボロボロのレッテル貼りは、原発再稼働を許さない市民と野党の共同の前には全く通用しなかった。(T)

(2016年10月23日付「兵庫民報」掲載)