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2016年10月2日日曜日

奨学金問題と学費を考える会が3周年

「奨学金問題と学費を考える兵庫の会」は九月二十五日、三周年のつどいと総会を神戸市内で開催しました。
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つどいでは、「兵庫の会」共同代表の辰巳祐規弁護士が開会あいさつをし、返済困難の相談受け交渉のなかで制度の矛盾や問題点を実感、若者の貧困化がすすむなか、憲法の平和原則と社会権を守ることが一体の方向になっていると述べました。
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関西学生アルバイトユニオンが「耐える強さを、変える力に」をテーマに報告。大学生への実態アンケートで「シフトを勝手に増やされる」「サービス残業」などと無権利状態にもかかわらず、生活のためにはやめられない実態のなか、「しんどさ自慢」を越え、社会を変えていこうとする思いをいかすユニオンを大学ごとにつくっていきたいと報告しました。
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「兵庫の会」の佐野修吉事務局長が活動報告。奨学金問題全国会議と連携しながら奨学金問題の相談、救済に取り組んできたことを報告しました。
電話相談の相談体制があるところが全国でも少ないため、「兵庫の会」は、沖縄や西日本一円から寄せられる電話相談に対応していること、県内外の大学などへの出前講座も行っているが、「高校生の時に聞きたかった」との感想も寄せられるなど聞き入ってくれ、運動に共感も広がっていることを明らかにしました。
佐野氏は、「給付制奨学金」へ大きな転機を迎えており、自治体でも独自の奨学金が創設されていることを紹介。高すぎる学費引き下げ・無償化も展望して運動を強めたい、そのためには手弁当の運動団体だけに財政的支援も含めて強化をと訴えました。
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講演する布施氏

ジャーナリストの布施祐仁さんが「奨学金と経済的徴兵制」をテーマに講演しました。
アメリカでは、アフガン・イラク戦争で志願者が減少、学費の他に住宅費も保証する制度にして貧困層を対象に勧誘が続けられていることを紹介。日本でも従来から自衛隊入隊者が求人の少ない県に偏っていたが、近年、奨学金返済・非正規化などのために大卒者の入隊が増加してきたこと、しかし安保法制の強行後、志願が急減したため、隊員確保へ企業と連携したインターンシップや防災を入り口に勧誘が強められていることを自衛隊資料も使い解明しました。
布施氏は、自衛隊が安保法制のもとで変貌し殺し殺される危険が現実のものになっている今、平和憲法を守ることと一体に憲法の保証する国民の諸権利を守るとりくみを強めることの重要性を強調しました。
その後、総会が開かれました。

(2016年10月2日付「兵庫民報」掲載)

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