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2016年10月9日日曜日

危険な大はしゃぎ:大門みきしエッセイ(11)

九月二十六日から臨時国会が始まりました。安倍首相のふるまいは以前にも増して異様です。
所信表明演説では国民を逆なでするようなことばかり言うので野党席からヤジがとぶ。「この道を力強く前へ」(これ以上の暴走はやめろ!)。「みんな限界にチャレンジしている」(限界に追いこんだのは誰だ!)。「夢は叶えられる」(あんたにだけは言われたくない!)。
最も異常だったのは、衆議院の演説で安倍首相が「わが国の領土は断固として守り抜く」「現場で任務に当たっている諸君(自衛隊員ら)に、いまこの場所から心からの敬意を表そうではありませんか」と呼びかけ拍手を始めると、自民党議員が一斉に起立し大きな拍手で応えたことです。自衛隊員への敬意というより、自民党議員たちが「領土を守り抜く」という言葉に触発され、みずからの「愛国心」に勝手に酔いしれているように見えました。反知性主義もとうとうここまできたかと呆れました。
翌日からの代表質問で安倍首相は、民進党議員の質問にたいしては「民主党政権のときよりましだ」とケチな反論ばかり繰り返し、わが党の志位さんや市田さんの質問にはまともに答えず逃げの答弁に終始する。もともと器の小さい人間が、祖父(岸信介)の背後霊のおかげでタカ派のプリンスにまつりあげられ、わがままをリーダーシップと勘違いして大はしゃぎしている姿を見て、この内閣は一刻も早く倒さなければ日本が危ないとあらためて思いました。

(2016年10月9日付「兵庫民報」掲載)

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