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2016年8月28日日曜日

AALA連帯委と民青同盟:ASEANから平和のつくり方を学ぶ

八月十七日、兵庫県AALA連帯委員会と民青同盟兵庫県委員会は八月十七日、太田和宏准教授(神戸大学人間発達環境学研究科)を講師に、学習会「ASEANから学ぶ平和の作り方」を開きました。


太田氏は、①南シナ海問題に関連し、領土や領海の問題をどう考えるか、②ASEAN共同体の発足に至るまでの過程から何が学べるか、③アメリカや中国など様々な国がそれぞれの思惑で動き出し、この数年でアジアの状況は大きく変化している点をどう考えるのか―の三つの論点について解説しました。

①については、現在の台湾の主張やECの発足にいたる課程でもみられたように、領有問題は棚上げにして「共同管理」という方法がよいのではないかと述べました。

②について太田氏は、「フィリピンは、心情的にはアメリカ寄りだが、スービックにあった最大のアメリカ軍基地を撤退させた。イラク戦争でフィリピン人が武力集団に捕まった時にはフィリピン人の命がかかっているとして二〇〇四年に撤退した。ベトナムはアメリカが嫌いだが、第七艦隊がベトナムに入り合同演習もしている。その一方対中関係も維持。このように様々な外交要素を使って戦略的に外交を展開している」と実例をあげて解説しました。

③については、「米中が新しい勢力図を作ろうとしている中、ASEANが主導的役割を取ろうとしています。そこにどう関わっていくかが大事だ。その時にASEAN諸国は日本に、アメリカの同盟国としては関わって欲しくないと思うだろう」と指摘しました。

(2016年8月28日付「兵庫民報」掲載)

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