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2016年7月3日日曜日

平和遺族会公開市民講座:引き揚げ体験に九条守れの思い強める

両親、妹二人を次つぎ亡くす


引き揚げ体験を語る岡村氏(左)

兵庫平和遺族会主催の公開市民講座を六月二十六日、姫路市市民会館で開催し、二十三人の姫路市民が参加しました。

今回は姫路市在住の岡村恵躬さんが「敗戦・引き揚げの中からみた戦争体験」をテーマに約一時間、講演していただきました。

岡村さんのなまの体験は聞く者には涙なしには聞けないものでした。

当時七歳だった岡村さんは、ソ連と満州との国境に近い鶏けい寧ねいから引き揚げました。九カ月のうちに両親と妹二人が栄養失調やチフスなどで次つぎと亡くなっていく中を生き抜いてきたのはまさに奇跡的とも思えてなりませんでした。

本人は「まだ恵まれていた」と淡々と話されていましたが、一つ狂えば死亡していた綱渡りのような奇跡とも思える満州からの脱出体験でした。

いま戦争法廃止・憲法九条を守れの大きな政治戦が行われているさなか、平和で安心して暮らせる世の中にと願う多くの国民に大きな励ましとなる素晴らしい話でした。

(岸本守=兵庫平和遺族会世話人)

(2016年7月3日付「兵庫民報」掲載)

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