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2016年7月6日水曜日

西宮市が強弁:借り上げ住宅「すべての入居者は転居できる」

西宮市議会六月議会で日本共産党のまつお正秀議員が一般質問で借り上げ住宅問題をとりあげました。

まつお議員は、借り上げ住宅から近くの市営住宅に転居し、その後、入院を繰り返していることを十二月議会で紹介した九十一歳の入居者が、その質問の二日前に亡くなっていたことを報告。全員転居方針をとり続ければこのようなことが繰り返されるおそれがあり、方針を見直すべきだと主張しました。その上で、転居後一カ月をめどに市が行っている訪問で寄せられた声の特徴を尋ねました。

これに対する答弁で、五十四世帯を訪問するなかで、転居先住宅の生活環境が向上したとの意見がある一方で、「住宅が狭くなった」「浴室乾燥機がない」などの設備面の不満や「通院時間が長くなった」「買い物が不便になった」など生活環境が低下したとの意見があったことを市も認めました。

それにもかかわらず、市は、「すべての入居者は住み替えができると考えている」と答弁し、高齢者世帯や要介護認定を受けている入居者も「円滑に住み替えていただけるよう努めている」と強弁しました。

まつお議員は、▽買い物は週一度のヘルパーに頼みほとんど外に出ない八十七歳女性▽要介護一で買い物に自分ではいけず、転居を迫られるストレスでヘルペスを発症し苦しんでいる八十一歳女性▽八十五歳と八十一歳夫妻で夫は横になるとなかなか起き上がれない―など、いずれも要配慮世帯(期限後五年間の猶予あり)にあたらない入居者の実態を紹介。「(あの世に)イケるならはやくいきたい祖母のもと」という八十七歳女性の俳句もあげ、「こんな人に無理やり転居を迫る西宮市のありかたに、日本共産党議員団は抗議の意思を表明する」と強く述べました。

(2016年7月10日付「兵庫民報」掲載)

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