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2016年7月6日水曜日

保育を考える集会:政治がわからないでは子どもも、くらしも守れない

「ひろげよう! 平和への願い/つなげよう保育・子育ての輪」をテーマに第三十七回「兵庫の保育を考える集会」(実行委員会主催)が七月三日、神戸市勤労会館でひらかれ、五百九十人が参加しました。


午前は分科会と講座で保育実践をもちより、すべての子どもの発達を保障するためにはどうあるべきかを学びあいました。また、子ども・子育て支援新制度に移行したことで自治体間格差などさまざまな問題が起こっていることも報告されました。

午後の全体会では、現役保育士三人のバンドTHE BANDMANS が安倍政治への風刺、平和への願いを歌いあげました。


記念講演は神戸女学院大学の石川康宏教授。


自らも保育運動をとりくんだ経験も紹介し、憲法と児童福祉法が定めた「公的保育」の基本理念をめぐり、長く綱引きが続いているが、子どもの利益が大事との思いを引き出せば幅広い共同ができると指摘しました。

さらに、財界による政治・経済の支配、安倍・自民党がつくりたい日本など、政治・社会の実像を詳しく解説し、保育所の中での実践だけではなく、「政治がわからないでは、子どもも、くらしも守れない」と強調。社会科学の基本をしっかりまなび、各世代の強みをお互いに学びあい個人の発信力を高めるなど、「もう一回り、市民の教養と行動力を高めよう」と呼びかけました。

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閉会あいさつで増田百代実行委員長は、県内の各自治体で、公立保育園と公立幼稚園を認定こども園につくりかえて民営化、大型化がすすめられている一方で、定員は増やさず待機児童解消に役立っていないこと、そのなかで、南あわじ市が三歳児以上の保育料を全額無料化、新温泉町が公立・民間とも同じ条件で市が管理しているなど、真剣に少子化対策にとりくんでいる自治体もでてきていることを紹介。児童福祉法に基づきすべての子どもたちに平等に生活を保障することがいま求められていると強調しました。

また、「一人ひとりが保育・子育ての主体者として政治に関心を持ち、子どもたちの権利を保障し、働くルールを変え、命と暮らしを守る社会に向けて、広く手をつなぎ、私たちの手で、明日の保育をきりひらいていこう」との集会アピールを参加者の拍手で採択しました。

(2016年7月10日付「兵庫民報」掲載)

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