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2016年7月17日日曜日

観感楽学

「ウソとごまかし」を見抜く力を磨くには?―考えさせられた参院選挙だった。安倍首相が改憲の意図を徹底して隠し続けたことはマスコミも批判した。「TPP反対なんて言ったことがない」との大ウソまでもついた▼アジア侵略の契機となった盧溝橋事件、米国がベトナム戦争本格参戦の口実としたトンキン湾事件、イラク戦争開始の理由とした大量破棄兵器保有情報…。多くの戦争が「ウソ」ではじまった▼「平和利用」というごまかしで「原発大国」づくりが推進され、原発事故に至っても「コントロールされている」とのデタラメでオリンピックまで呼び込んだ▼憲法前文の言う「再び戦争の惨禍が起ることのないや(よ)うに」決意するまでに幾千万の犠牲を経てからではあまりにも悲惨だ。「痛い目に合う」ことのないよう「ウソ」を見抜く力が必要だ▼参院選でも沖縄、福島、山形や新潟など国民が賢明な判断力を示したたたかいがあった。米軍被害、原発事故、TPPなどの厳しい体験が改憲勢力の「ウソとごまかし」を見抜く力を培い、発露させたということだ。国民が持つ健全な意識とつながり、「見抜く力」を研ぎ澄まして心して次のステージのたたかいに進もう。 (K)

(2016年7月17日付「兵庫民報」掲載)

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