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2016年7月3日日曜日

安保関連法に反対:関西圏22大学の有志の会が結集

批判的知性の発揮で


「恒久平和を実現するために行動を起こそう」との
集会アピールを拍手で採択する参加者

関西圏の大学で、戦争法(安全保障関連法)に反対にとりくんでいる二十二の有志の会が共催し、六月二十六日、関西学院大学上ヶ原キャンパスで共同集会「この国に未来を築こう」(主催は同集会実行委員会)をひらき、参加者は三百人を超えました。

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実行委員会を代表して神戸大学平和フォーラムの岩佐卓也氏が開会あいさつし、昨年夏以来、各大学で有志の会が発足、十二月に大阪で最初の共同集会を開催したあと、さらに世論を盛り上げようと今回の集会を企画、共催も二十二に広がったことを報告。大学人が批判的知性として発言することの役割は大きいと強調し、安保関連法反対のエネルギーをますます高めていこうと呼びかけました。

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基調講演する白井氏

基調講演を行った京都精華大学専任講師の白井聡氏は、「敗戦の否認」の総仕上げとして、日本国憲法三大原則(国民主権・平和主義・基本的人権)を否定する憲法改定を実行しようする安倍首相の強い意志の危険性を強調。これに対し、沖縄で巻き起こっているように、異議申し立ての声を広げ、改憲への流れを食い止めようと訴えました。

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リレートークでは――

「中立・公正をというが、有志の会の取り組みは、憲法十二条(「…自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」=編注=)が求める責任を果たしている。立憲主義に〝偏って〟がんばっていく」(立命館)。

「疎開先で終戦の〝玉音放送〟を聞いたが、私にとって戦争は終わっていないと実感している。シェークスピアが歴史劇の登場人物に語らせたように〝戦争を正当化する主義・主張はない〟」(神戸女学院)。

「学ぶと日本にいることが恥ずかしくなることがあるが、国外に出られるわけでない。日本をよりよい社会にしたい」(和歌山大〈学生〉)。

「看護は多面的な人権尊重に基づく。医療・看護の国際支援で日本は九条の国として信頼されてきた」(神戸市立看護大)。

「ことし三月まで創価大学で英語担当非常勤講師をしていた。安保関連法に反対して昨年八月にたちあがったが十二月、〝大学授業編成の都合〟を理由に雇い止めを通告された」(創価大関係者)。

―など活動報告やそれぞれの思いなどが熱く語られました。

また、防衛省が大学などに研究を委託し資金を提供する「安全保障技術研究推進制度」の危険性、交付金をてこにした文部省主導の大学組織改編による教員の疲弊などの悩みなどについての発言もありました。

この間、活動を共にしてきたSEALDs KANSAI、安全保障関連法に反対するママと有志の会@兵庫、甲東平和を考える会からも発言がありました。

【共催した有志の会】
▽安全保障関連法に反対する滋賀大学人有志の会
▽「平和安全法制」(戦争法)に反対する滋賀県立大学有志の会
▽自由と平和のための京大有志の会
▽安保関連法に反対する立命館学園有志の会
▽安保法制の廃止を求める龍谷大学人の会
▽安保関連法の廃棄を求める佛教大学有志の会
▽安全保障関連法の廃止と立憲主義を求める京都府立大学有志の会
▽「戦争しない国」のための京都橘大学有志の会
▽安全保障関連法に反対する京都教育大学教職員有志の会
▽安全保障関連法案に反対する京都女子大学有志の会
▽安保関連法に反対し廃止を求める天理大教員有志
▽憲法違反の安保関連法の廃止を求める大阪大学人の会
▽違憲安全保障関連法に反対する大阪市立大学有志の会
▽安保関連法に反対する大阪府立大学教員有志の会
▽安保法制に反対する大阪大谷大学有志の会
▽「安全保障関連法」に反対する桃山学院大学有志の会
▽安全保障関連法制の廃止を求める和歌山大学有志の会(WAASA)
▽神戸大学平和フォーラム
▽安保関連法に反対する関西学院大学有志の会
▽安全保障関連法に反対する神戸女学院有志の会
▽安全保障関連法に反対する神戸市看護大学有志の会
▽安保法制に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者有志の会
――6月26日現在22大学

(2016年7月3日付「兵庫民報」掲載)

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